「山岳(山座)同定」という言葉を聞いたことがおありでしょうか? 高い山には登る機会がめっきり減り、最近はもっぱら車で登り適当な所を見つけて、「山岳同定」で満足している。
見晴らしのよい山頂や峠から遠く近くに見える山々の名を地図、コンパスそして定規でにらめっこしながら特定していく楽しみのこと。 冬の晴れた風の無い日が見通しが良く最も同定しやすい。
先日友人と湯の丸スキー場に遊び、滑りに疲れると周囲の山々を撮影した。晴れてはいたが、低気圧が西から近づきつつあり薄雲がかかる天気。 白く輝く峰々とはいかなかったが北アルプスの山並みが雲海の上にきれい並んだ。 スキーが目的だったので地図はなし。 帰宅してから写真を見ながら机の上で地図を参照し山の名を確認した。
その方法
① 明らかに山の名が解る場合、 今回は槍ヶ岳(3180m)を目標にした。 この山から南(左)は穂高連峰、北(右)は山好きから表銀座と呼ばれている山々。 右端奥にひときわ白く立山連峰が望める。 比較的同定が容易。
穂高連峰を望遠で撮影
② 湯の丸山の鞍部の向こうに秀麗なピラミダルな雪山。 この山の名をこうして確認した。 自分の立ち位置(この場合スキー場のある地蔵峠)を地図上にプロットする。 そこからはっきりと解っている場所(この場合角間峠)を線で結び、その線を延長する。 これだけ周囲から際立つ高さだと300m以上の標高差がある。 はじめは戸隠山(1804m)か飯縄山(1917m)かと思ったが、この秀峰は日本100名山の一つ高妻山(2353m)であることが確認できた。
もう一つ。 10年ほど前の性能が初期段階のデジタルカメラで撮影した。 信州山田牧場スキー場からの後立山連峰。 この日も曇り勝ちの天候だったが、雪の最も深い2月中旬ゆえに、白い屏風となって連なる。
egiko-ike
「山座固定」・・・自分も山頂ではもちろんですが、自宅でもカシミールでやっています。
失礼ながら、似た匂いを感じ、たいへん光栄です!またいろいろご教授下さいませ。
http://climb100.cocolog-nifty.com/akagi/2011/02/post-033e.html