楠の木の粗木取り作業をしました。伐りたての純生で時期もあまりよくないのでひび割れ防止にボンド塗りです。すぐに挽いて仕上げてしまうヘビーパワーターナーは ひび割れ防止などはしないのだそうですが。いつになったら仕上げ挽きができるか不明な ゆっくり のんびりの のろのろターナーではゆっくり乾燥させてひび割れを少しでも予防しようと 「ひびが入るなよ」と祈りをこめてのボンド塗りたくりです。ついでに半割のまま放っておいた欅2個も粗挽きしました。
要らないと思った枝も「全部持って言ってほしい」と言われてミニボール用にしようと いただいてきました径15cmの枝部分も これから粗木取りをする予定です。野外作業なのでちょっと天気が心配です。
センダン 径250~220mm h85mm
1月下旬に入手したセンダンの生木短コロ。2月に挽いたときのは表皮が剥がれかかっていたので無理に接着しないで剥してしまいましたが良く乾燥させておいた今回の粗挽き材は仕上げ挽きするタイミングが良かったのか 表皮がしっかり付いて仕上げられました。
今日は 明日の「八王子手仕事アートマッケット」出店準備の車への積み込みなどの準備作業をしました。準備作業が終わった午後の3時過ぎから 残っていた2個の栢の木取り材を粗挽きをして一段落です。
栢 210~300mm サラダボールの粗挽き 欠陥だらけの決して良い材料とは言えませんが 駄目元と気楽な気分で挽けるのがいいです。生木を入手して1年半ぐらいになりますが 根元部分の太いところは しぶきが飛びました。気長に乾燥させてから仕上げます。
もともと節だらけだった栢。ひび割れや死節や思ったより深く入っていた虫食い穴などを追って大分小さくなってしまったのもあります。節などの欠陥のある作品でも「自然な感じが良い」と 結構支持していただいています。
少し見にくいですがチャックの先にウッドウォームスクリューが付いています。 木工旋盤の標準チャックを買うとセットとしてウッドウォームスクリューが付いてきます。(付いてこないのもあるかもしれませんが) 最初のころに少し使ってみましたが 使いづらいし 無理に使うこともないので それっきり 十数年以上 お蔵入りでした。私の知ってる限りのターナーも使っていないようです。外国のネットのウッドターニング動画ではこのウッドウォームスクリューを使っているのをしばしば見かけます。
今回 テールストックが故障してしまったこともあって 試しに使ってみましたところ とても具合の良く使えることが判りました。厚さがある程度あって硬めの材料であまり大きくないのが良いなどの条件はありますが 中心にドリルで穴をあけて捻じ込むだけでだし 掴み代を作らないでよいのです。 フェースプレートの取り付け取りはずしより とても簡単です。 テールストック併用が安全には変わりありません。
一昨年の11月に入手しましたカヤの粗木取りをしました。 入手後に直ぐ半割にして少しずつ使ってはいましたが 残りがまだ大分あります。ひび割れが心配で様子を見ましたら 案の定 少しですがひびが入り始めています。手遅れにならないうちに 進行中の作業を中止して急遽 粗木取りをして粗挽きをします。
Φ200~300mmのボール用が12個ほど。 大きな節もあって 使えるかどうかは挽いてみないとわかりませんね。
一輪挿し 椎(シイ)の熟成木 Φ 約60mm前後 h 85mm
一輪挿し 左の3個 栗(虫食いの表皮を剥いだもの)Φ 70 h 90~105mm 右 槐 Φ 65 h 90mm
一輪挿しの適当な材料がないので苦労しています。
薪にしようとした白太が虫食いになった栗や槐や 腐けた樫等の ひび割れしていない細いところを掻き集めて 短切りにして取り敢えず掴み代挽きです。漏水が起きずに 侘び寂びの利いた花器になると良いのだけれど・・・・どうかな。
榧のサラダボール Φ 280mm h85mm
20日に掲載した写真でチャックにセットされているワークです。 1年ほど前に節だらけの榧生木を挽いたときは削り難い木だと思ったのですが乾燥した榧は堅い割りにサクサク気持ちよく削れました。
桜 浅いボール Φ 260mm h 50mm
22日掲載の 粗挽きボールを仕上げたもの。カチカチの桜なのに逆目の立ちやすい白太の削りに苦労しました。サンドペーパーの応援を受けて 何とか誤魔化しました。(笑)
Φ 310mm 欅の粗挽き。三年ぐらい前に お盆用に木取って粗挽きしておいた欅。太い丸太から切り分けたうちの欠陥だらけの部分です。節や入り皮や乾燥中に入ったひび割れや捻じれなどで どうしよもなく放っておいたもの。ダメもとで挽いてみます。良く乾いてカチカチになっています。20日掲載の画像の右側の二段目のものです。
Φ 180~255mm センダン 未塗装
半割にしておいたままの放っておいたセンダンで しばらくぶりのサラダボールの仕上げ挽き。ついでに2月初めにナチュラルエッジ用に粗挽きしておいたのも 仕上げ挽きしましたが残念なながら表皮は剥がれたがっているようななので剥いてしまいました。両方とも生木状態なので しっかり乾燥させてからの塗装となります。
半割にしたまま放ってあったセンダンの粗挽きの用意です。 ついでに 乾いているモチの木のタンコロを半割にして浅ボールに挽くつもりです。チェンソーで粗木取りをしましたが どちらも硬そうです。
最後に残った節だらけ・入皮・ひび入り等で屑のような カイヅカイブキとイチイの粗挽きです。手前の取っ手付きの一位の粗削りにはひびが入っていますが 大きな節が三つもあり取っ手部分も節なのでとても捨て難い良い材料(?)ですから 接着剤で ひび入り修理を試してみます。上手くゆけば自家用で使います。
北浅川 元木橋付近から満開の河津桜
開きだした蕾を霜や雪に見舞われた上 満開の昨日は雨と風で散々でしたが なんとか持ちこたえて今日の桜は綺麗でした。
最後に残った端っこの このカイヅカイブキとイチイを粗挽きして今回の粗挽き作業を中断します。大きな節だらけで良い材だと思っていた真ん中の一番大きなイチイは削ってみましたら 残念ながらひびが入っています。