空をみながら

 地球規模、宇宙規模で考える。死角のない視野の獲得。憲法9条を守ろう。平和のための最高の武器だと思う。

価値観が、どんどん変化している

2019年06月26日 00時05分01秒 | 思考試行

 敗戦時、小中学生は、昨日までの価値観が全く変わり、教科書を墨で塗りつぶす経験をした。小生は、それよりあとだから、そんな経験はない。だが、民主主義なんて言葉を聞いたのはずっとあとのことだ。

 小学生時点でも、軍隊上がりの教師がいて、運動会の隊列の練習などは、かなりの緊張を強いられた。体罰が横行していたというわけではないが、朝礼台の上で、号令をかける教師がまさに軍隊式であった。

 前の人間の後頭部を見ろ、といわれて、じっと見続ける。と、その教師が列の後ろのほうで、キョロキョロする者がいたのか、ものすごい勢いで、台を飛び降りて後ろに走る。

 なにがあったか、わからない。全体をとにかく緊張させる一瞬であった。その教師は、中年の丸刈りで、「わかれ!集まれ!」と号令をかけ、90度隊列を変える。

 急ぎ足で、新しい隊列を組む。これが、軍隊のやり方かと思った。その教師のことは、この場面しか覚えていない。そのやり方に、他の教師から、異論がでたのかもしれない。

 中学校も、民主主義がどうのこうのという話はなかった。ただ、エコひいきは、明らかにあった。教師にも、生徒の目からみても、異常な教師もいた。世の中、貧しかった。

 ませた生徒は、越境を考え、中学生の時から、出世を考えているものがいた。深く考えたことはなかったが、出世などに関心はなく、叔父の職業などをみて、漠然と将来を考えていた。

 いい高校へはいって、いい大学へいって、・・・という考え方はなかった。

 親をみていて、とにかく食えさえすればいい、としか考えてなかった。

 就職して、上下関係ということ、職務職階性が、徹底されていた。そのうちに労働運動が活発になってきた。職場の雰囲気が変わり始めた。世の中が変わるかもしれないという雰囲気さえ生まれた。

 だが、その後ソ連が倒れ、社会主義国の実態が知られるにつれ、労働運動は壊滅的になった。

 今や、男の若者は、「3次元には、興味は惹かれない。2次元の女性に惹かれる」などという時代となった。

 生物としての生命力が、相当落ちているとしか見えない。人口がどんどん減り続ける。人間の質が、どんどん変化してきている。

 人類の将来は、どうなっていくか。いよいよ末期的症状を呈し始めているのかもしれない。