空をみながら

 地球規模、宇宙規模で考える。死角のない視野の獲得。憲法9条を守ろう。平和のための最高の武器だと思う。

ホンコンの無茶苦茶年金論から・・・

2019年06月22日 11時52分37秒 | 思考試行

 まじめに、勉強しているのかと思えば、やはり、どこかで教わったことを言っている。「土曜のミカタ」は、結構面白いのだが、いま放送中の番組のなかで、年金問題を扱っている。そして、政権側に立った評論家に話をさせ、それにみんなが同調するカッコウとなっている。

 ホンコンも、堀江クンと同じようなことをいっている。こんな御用番組なら、時間の無駄だ。年金問題は、消えた年金もそうだが、ずさんな運用も問題になった。安倍首相は、40数兆円の運用利益を出している、と自慢するが、この運用こそリスクだらけで、先の見通しが万全とはいいがたい。年金資産を株にぶち込んで、株価を支えているキライもある。年金資金は、安全運用が基本なのに、外れている。

 今後どのように変化するか、余談を許さない。いわば大博打を打っているのである。ホンコン氏は、党首討論で、野党は年金ばかりいって、他の問題を取り上げないと偉そうにモンクをいった。もっと分担しろと。

 彼は相当エライようだ。実態を知っているのか。党首討論の時間は、滅茶苦茶短い。共産党の場合、5分数十秒である。

 なんだこの時間の短さは。しかし、この短い時間で具体的に財源を、富裕層からとるようにと提案している。例によって、安部さんは、何にもこたえない。マスコミも反応しない。

 ホンコン氏は、保険なんだから、掛け金の半額もどれはいいとせよ、などと暴論をぶった。国から税金をいれて年金制度をまわしているのだから、民間の保険とゴッチャにするわけにはいかないし、そんなにもどりが悪いわけはないのだが、そんなことも知らないようだ。

 わかったフリをして、一人前に発言する姿は、まことに不細工だ。

 この番組は、ナマ放送だといっている。どこまで、本気の報道番組か知らないが、最近は、テレビも面白くなくなってきた。なにが面白いかといえば、真実があきらかにされ、世の中をよくする方向へ動いていくサマを作り出すきっかけとなることではないか。

 現政権に媚をうり、野党をたたき、弱者たる国民のサイドにたたない、富裕層の代弁者、あるいは、タレントそのものも庶民からすれば、相当な年収をとっているのだろうから、いかにも庶民の側にたったかのごとくの芝居をみせられるのであれば、この番組も終わりかなといささか悲しくなる。

 報道番組ではなく、バラエティなのだというかもしれないが、そうとはみえない。真面目に、真相を追求する姿勢をつらぬくならば、もっといい番組にすることも可能だろう。

 どういう立場で、意見を述べるのか、それが庶民にとって、どう役に立つのか。マスコミは、今や、資本に牛耳られ、どこかのご機嫌を損なえば、タレントも、直ちに消されてしまうご時世である。もっとも、昔からそうであるが。

 庶民は、自力で、自分の目と頭をきたえ、選挙の際にその力を発揮すべきだが、国民は賢そうで、アホなところもある。自覚しながら、世の中を見なければならない。

 ヒットラーは、革命政権ではない。選挙で、着々と力を蓄え、極悪非道な虐殺を実行するまでに至ったのである。民主的な手続きを積み重ねて、実現したのである。

 戦争を絶対にさせないために、憲法9条こそ、宝物である。絶対に戦争はできない構造になっている。

 それを安部さんは、変えようとする。自衛隊の合法化である。文言にいれるということである。これは、憲法9条に矛盾を持ち込み、つまり、戦争を堂々とできる国にしたいということである。素直によめば、現行憲法9条があるかぎり、自衛戦争だって、やれないとみるよみかたもできる。

 戦争をしないという以上は、自衛はいいが、その他はダメということはない。戦争の理由は、たいてい、みんな自衛から始まるのだ。自衛のために、海外へもいくし、先制攻撃だってやるのである。

 では、日本に具体的に外国の軍隊がきたらどうするか。自衛隊で戦うか、それとも 戦わずして、その国の支配に従うしかなく、そしてあらゆる手段で、抵抗するしかない。

 外国がそれをみていて、どうするかであるが、日本にこの憲法を勧めてくれた国が、見捨てるかどうかである。

 その国だって、自国ファーストと言っているから、あまり頼りにできないけれども、武器を売りつけ、なんとか自前で戦えよというぐらいのことか。