空をみながら

 地球規模、宇宙規模で考える。死角のない視野の獲得。憲法9条を守ろう。平和のための最高の武器だと思う。

[僕のワンダフル・ライフ」「はじまりのうた」をDVDで観た。

2019年06月09日 18時45分24秒 | 思考試行

 このところ、ツタヤで借りたDVDを、ほぼ毎月観ている。特別会員となり、毎月会費を払って、古いDVDなら5本まで一度に借りられる。会費のみで、返却期間は定められていず、おちついてみられるし、このところ続いて、映画鑑賞をしている。

 いつもは、テレビでこれといった番組がなければ、DVDの登場となる。誰かと話し合うためにみるのではないから、少々古くとも、問題ない。このシステムのおかげで、もうかなりの本数をみた。いつもは、日をおいて、1本ずつみるのだが、昨日は、始めて、続けて2本を観た。

 「僕のワンダフル・ライフ」は、犬を主人公にして、人間との関わり合いを題材としつつ、人間同士のことが、さわやかにえがかれている。若いカップル向けの映画だなとみた。人生に希望のもてる、生き方の基本の考え方が、真正面から提示される。そして、説得力がある。「ビー・ヒア・ナウ」の犬の英語のセリフが、聞き取れた。字幕だから、ほとんど英語のセリフなど聞いていないのだが、これは、簡単だから聞こえたのだろう。

 「あるがままに生きる。今に生きる。」というぐらいの意味だろうか。日本でも、よくきく、生き方の要諦である。さわやかな作品で、洋画でもこんな映画があるんだと感心した。

 もう一本の「はじまりのうた」は、まさに、ミュージシャンの話であって、これこそ、音楽を中心に生きている人々が登場するが、話のつくり方が丁寧で、特にラストシーンの「深さ」には感心した。これこそ、映画である。ハッピーエンドと簡単にはしない、ストーリー展開には、映画製作者の人間観察の鋭い洞察がある。

 これもまた、観客同士が、感想を話し合ったとすれば、見方について、深いところでの共感が生まれることだろう。音楽の持つ魅力や、これらの曲がヒットしたのかどうかなどは、調べてはいないが、きっと、ヒットしているのではないかと思えるのだが、音楽のよさについては、登場人物ほどには、思い入れがない当方としては、鑑賞しきれていない憾みがある。それは致し方ないとしても、人間関係の心理的なやりとりには、これまた、感心させられた。

 日本映画も頑張っているのだろうが、どうも、質的には、ちょっと洋画に、負けているように思えてしまうのは、洋画にはそれぞれの人物の個性が、日本人の場合と相当の違いがあって、完全に負けているとは思いたくないが、それでも、個人の強さの違いを感じる。

 ドラマ作りにしても、相当の力の差を感じてしまう。この作品もまた、素晴らしい力作であった。