電源を入れて、起動しようとすると、パソコンメーカーのロゴだけでそれ以上、すすまず止まってしまい、いろいろF12,F2など押しても反応がない。サポートセンターに有料登録していたので、早速聞いてみると、「これは、致命的な故障と思われる」として、データーの取り出し方についてのアドバイスがあった。
データーまでこわれてることはないと思われるので、内蔵ハードディスクを取り出し、外付けのハードディスクに変換したいと、電気屋さんに相談したらどうか、ということだった。
パソコンの年式も古そうだから、新しいパソコンを導入するとして、相談すれば、対応できる、店はあるのでは、という話であった。
サポート電話を切った後、どうもコンピュータが壊れているとは思えず、最近外付けスピーカーが、断線のため調子がわるかったので、スピーカーをとりかえたのだが、それが原因ではないかと、思いついて、スピーカの端子を抜いてみて、実行すると、はたして、無事に起動して、正常に戻った。
どういう具合でそうなるのかは不明だが、コンピューターサイドの事情で、そうなるということがわかり、事なきを得た。起動してからスピーカをつないで支障はなかった。
サポートセンターの言うとおりにするとなると、相当な労力が必要だし、費用もかかる。ロートルの当方とすれば、途方もない負担である。そして、対処方法の方向もまちがっている可能性がある。
電話だけの相談だから、無理はないが、このアドバイスを実行していたら、エライことになっていた可能性が高い。アチコチ、問題が噴出しそうである。
ちょっとして思いつきで、困難な状況から脱出できたことは、まことに嬉しい限りである。ただ、精密機器であり、いつ壊れてもおかしくない代物であることを、再認識して、本当に壊れた時の対策を真剣に考えておかなくてはと思い知らされたことだった。