選挙して、国民の代表を決めて、ものごとを進めていくのだとすれば、どうやっていくのかについて、細やかに民意を反映しなければならない。
どういう意見を国民が持っているかについて、できるだけ精密に、その考えを反映した施策にすることは当然だろうと思う。
中国、北朝鮮のように、武力で政権を取った国は、民意がどうのこうのではない。党がすべてを決め、国民はそれに従うばかりである。集団指導体制といいながら、結局は、たった一人の人間の独裁になりがちである。
そのために権力争いは、激しいのだろう。北朝鮮では、粛清がさかんに行われる。恐怖政治となる。
翻って、日本の場合は、いろいろ制度の変遷があって、今は、小選挙区制と比例代表制の併用となっているが、相対的に少しの優位さで、議席の多数をしめる。すなわち民意を反映せず、政治を進めるうえで、多数決による、権力にとってやりやすい選挙制度である。
有権者比にすれば、わずか20%足らずの意見で、全体に関わる政治をやれるのである。
よくもこんなひどい制度を考えたものだ。