昔は、最後の解決手段が武力であり、強いものに弱いものが従い、秩序を作り出してきた。だが、それでは、弱いものが黙ってはおられない。で、どうしても、武力での解決と言う流れになる。戦後は、弱者にとっては、矛盾は、隠され、単におさえつけられているだけだから、力関係が変われば、必ず再びの争いとなる。
そして、21世紀の現代においても、基本的な情勢に変わりはなく、最終解決は武力による力関係によって決まることのようだ。選挙をやろうが、国民の支持率がいかに高かろうと、そんなものには、関係なく、強い国は、自国の安全が脅かされたり、利害関係におよぶとなれば、他国をいきなり攻撃して、その支配体制を崩壊させる。イラクの例が最近の例だろう。
北朝鮮はこれをみて、絶対に武力を高めることを止めないし、核を持ち、ミサイルを持つ、そのことのみが、秩序維持の唯一の方法であると確信しているようだ。自国では、肉親を殺し、反対派は粛清し、体制維持に必死である。
北朝鮮は、アメリカとのやりとりで、アメリカに同調する安倍首相の発言もあってか、日本も標的にしていることを明言もしている。日本をアメリカの武力行使の抑止力に使おうとする作戦なのかもしれない。
武力を展開するのは、アメリカが先か、北朝鮮が先かとなるが、こんな言い合いをいつまでも続けることはできないと、さっさと武力で解決するとも思えないが、どんな偶発事件が起きるとも限らない。
その状況下でも、日本はいずれにしても、戦争なしに解決の方途を探すしか道はない。その道に邁進すべきである。