戦争法案について、反対が当然多いけれども、当然というのは、憲法違反がはっきりしていて、これを憲法違反とはいえないとは、とても言えないというのが、さまざまな意見があろうと、一致するところであるからである。
しかし、議会の議席数は、圧倒的に与党が有利で、なんでも通る状態にある。この議席数はどうやってできたのか。少数意見であっても、多数をとれる仕組のなかで、国民の意見の集約とは言い難い、選挙制度のせいであり、決して、民意を公平に反映する選挙制度ではない。
戦争法案に反対でも、賛成でも、戦争をしたいという人はいない。少なくとも表面的には。だが、本音のところで、戦争をビジネスにしている資本側からみれば、それは、まさに、本音である。戦争がなくなれば困る者もいるのである。人類の敵であり、死の商人である。
今度の戦争法案は、この戦争勢力にとって、まさしく有り難い法律であり、70年にわたり、表面上は戦争へコミットすることなくきたのであるが、ついに、アメリカの要求に従い、断る手立てをなくして、戦争への道を歩むこととなる。
法律であるから、ひっくり返すことは可能である。この機会に、国民一人ひとりがしっかりと勉強して、今後に向かうほかない。今の状況では、議決をとめる手段はないのであるから。それとも、戦争に行かされるよりは、ということで、もっと過激になるべきだろうか。いや、それは、といっているうちに、法案が成立する。しかし、過激になるのは、良くないだろう。
どんな土俵であろうと、一人ひとりがしっかりできるならば、一部の問題人の企みは粉砕されるようでなければならない。そのことが、長期にわたって人類が存続できる条件になる。