BS3chで、みた。二回目だと思う。例によって、二度目は、話の筋がよくわかる。いつも三谷監督作品は、心を温めてくれる。放送業界の裏話めいたこともはいっていて、それぞれの自己主張や、面子、人間性、・・・困難ななかで、切り抜けていく努力、ドタバタ・・・しかし、その背景には、この世に生きる人間の真実の世界もほの見える。
他人の話を最後まで、聞かなかったり、調子よく主張を変えるもの、恥知らずな振る舞い。信念がないようで、実はあったり、また、それぞれの俳優の演技もまた、いきいきしていて、楽しそうである。
昔、効果音を担当していた老人が、今は職をおわれて、警備員になっている。ドラマの展開にあわせて急きょ駆り出されて、しぶしぶ協力を開始するや、大活躍をする。それでも、すねた姿勢はかわらないようにみせながら、「次はいつやるの?」には、職人魂の枯れ切っていないやる気をえがく。ほほえましい。
それぞれのわがまま、立場、関心、お互いが食い違いながらも、結論的には、調和をからくも保っている。まさに、人間社会の一面をするどく描いている、おもしろい作品である。