何を目指すかで、生き方は変わる。その時期に相応しい意欲の持ち方がある。若い人は、未熟ゆえの問題があるかもしれないが、あふれる意欲、エネルギーは、本人だけではなく、社会全体にとっても有用ということもあるだろう。
老齢であっても、権力を握り、そのために現役を続けられる立場にある人は、当人は、社会的に有用であると思っているかもしれないが、実は、若い力を削ぎ、まさに、老害といわれても仕方がない状態になっていることもありえる。
さまざまな階層、年齢層の人々が、相互に組み合わさって、上手く機能すれば、いいのであるが、社会全体としての健全な理念がなければなかなか全体のバランスをとるのは難しい。
そこで、「本質」を追及する姿勢が全体に貫かれたものであるならば、大きく間違えることはなくなる。世代をこえて、人類社会の継続を考えるならば、してはならないこと、しなければならないこと、目標、指針、技術、・・・などなど必要な要件は、明らかにできるのではないだろうか。
政治の世界などは、当然その理念を追求すべきであって、「本質」追及の先頭に立つべきである。政争の明け暮れる今の現状は、「本質」を度外視していて、まさに、低レベルというほかない。