政治の世界で力を持つというのは、人気が一番だろうか。その人の資質の要素がもちろん大きいだろうが、小沢氏のような、素人でも政治家に仕上げるノウハウと、そのための軍資金を調達する才覚がなければ、日本では力をもてないということのようだ。
野田氏や、菅氏、前原、岡田、仙(谷、枝野、細野、・・・各氏には、小沢流の力はない。だが、理念や展望など、政治家としての大事な要素は、持っているとみる。今は、自民の苛めにあって、四苦八苦状態であり、ガマンの真っ最中というところだろうか。
この先どうなっていくのか。閣僚を入れ替えて、小沢氏切りに走り、消費税を導入して、解散となるのかもしれない。橋下勢力が勢いを得て、右傾化し、憲法9条を改悪、紛争地域に「正義」の旗をふりながら、アメリカの属国として、勇敢な武力弾圧の手先となるのかもしれない。
政治を志す人は、国家意識が強いから、日本が属国化していることは耐えられないとするポーズをとる。先の戦争で無条件降伏をしたのだから、アメリカとの間で、どのような密約があったのかは知らないが、ともかく、ポチでなければいけない密約があるのだろうと思っている。
かつて、社会党が力をつけたとき、本当に政権をとるようなら、アメリカは黙っているつもりはない、という動きがあったらしい。選挙など関係ないのだ。イラクのように。
レーガン政権のとき、今上天皇が訪米したときのセレモニーをみたことがある。レーガン夫妻が長い階段のトップに立っている。天皇夫妻が、この長い階段を昇っていく。レーガン夫妻の一段下で握手したあと、そのリョウサイドに天皇夫妻をたたせるのである。
力関係の実態を演出してみせた。当時、そのことについて、特段のモンクを聞いた記憶がないが、小生のような者でも、国家意識がメラメラしたのを覚えている。
政治の力学がどのように働いていくのかは、注視しなければならないが、よりグローバルに、健康に推移させたいものである。