----今日は日曜日。
なぜか近頃、急に頑張り出した、えいに代わって
ぼくフォーンが、この映画は喋ります。
と言うのも、
えいによれば、
この映画は、喋りづらい作品なのだそうです。
まあ、その気持ちも分からないでもないです。
あの事件を映画にするには
少し早すぎて、
<映画>として語るのはとても難しいと言うこと。
そうだよね?
「はい」
---でも、まったくスルーするわけにもいかないから、
ぼくに喋らせているってわけ。
この映画は、だれもが知っているように、
今はなきワールド・トレード・センターをモチーフにしているものの、
そこで描かれているのは、
生き埋めになった湾岸警察官2人の救出劇。
ニコラス・ケイジ演じる主人公たちは、
暗闇の中、
いかにして生き延びるか、
檄を飛ばしながら励ましあう、その姿が描かれ、
そして一方では彼らの生存を願う家族が描かれる。
アメリカ映画らしい「家に帰ろう」がテーマになっているんだけど、
もしも最初の30分を観なかったら、
これが、あの9.11とは分からないような描き方。
それがオリバー・ストーンが意図したものなのかどうか?
あまり感情のうねりがないそうです。
「もともと、オリバー・ストーンの映画って、
映画的ダイナミズムには欠けるからね。
ただ、扱うテーマがセンセーショナルって言うだけで」
---まあ、その言い方もどうかとも思うけど、
えいはいまいちノレなかったようで……。
でも、途中でキリストのイメージとか出てくるらしいです。
そうなると、イスラムとの対立が浮き上がりそうなものだけど?
「でも、この時点で
生き埋めの彼らは、これが宗教的対立によるテロとは知らないわけだからね」
----あっ、そうか?
でも、そのスペクタクルな映像は
あの惨劇を再現したものとしては、
見応え十分。
でも、そんな言い方も不遜になるような気がして
えいは、この映画をぼくフォーンに喋らせている……。
ん?それってすっごくズルくない。
しかもぼくを使ってこんなことまでして。
ぷんぷん。
(byフォーン)
※頭抱える度
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☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)<
なぜか近頃、急に頑張り出した、えいに代わって
ぼくフォーンが、この映画は喋ります。
と言うのも、
えいによれば、
この映画は、喋りづらい作品なのだそうです。
まあ、その気持ちも分からないでもないです。
あの事件を映画にするには
少し早すぎて、
<映画>として語るのはとても難しいと言うこと。
そうだよね?
「はい」
---でも、まったくスルーするわけにもいかないから、
ぼくに喋らせているってわけ。
この映画は、だれもが知っているように、
今はなきワールド・トレード・センターをモチーフにしているものの、
そこで描かれているのは、
生き埋めになった湾岸警察官2人の救出劇。
ニコラス・ケイジ演じる主人公たちは、
暗闇の中、
いかにして生き延びるか、
檄を飛ばしながら励ましあう、その姿が描かれ、
そして一方では彼らの生存を願う家族が描かれる。
アメリカ映画らしい「家に帰ろう」がテーマになっているんだけど、
もしも最初の30分を観なかったら、
これが、あの9.11とは分からないような描き方。
それがオリバー・ストーンが意図したものなのかどうか?
あまり感情のうねりがないそうです。
「もともと、オリバー・ストーンの映画って、
映画的ダイナミズムには欠けるからね。
ただ、扱うテーマがセンセーショナルって言うだけで」
---まあ、その言い方もどうかとも思うけど、
えいはいまいちノレなかったようで……。
でも、途中でキリストのイメージとか出てくるらしいです。
そうなると、イスラムとの対立が浮き上がりそうなものだけど?
「でも、この時点で
生き埋めの彼らは、これが宗教的対立によるテロとは知らないわけだからね」
----あっ、そうか?
でも、そのスペクタクルな映像は
あの惨劇を再現したものとしては、
見応え十分。
でも、そんな言い方も不遜になるような気がして
えいは、この映画をぼくフォーンに喋らせている……。
ん?それってすっごくズルくない。
しかもぼくを使ってこんなことまでして。
ぷんぷん。
(byフォーン)
※頭抱える度
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コメントいただいたように僕もブログとしてアップしようかどうか迷った作品です。
この映画についてオリバー・ストーンの公開後のリップスサービスが、自分で自分の墓穴を掘っているような内容でした。 つい最近もブッシュ大統領は大学時代同級生で、何の思想も無くバカだったと言っていました。お前は映画監督だろう、映画でそれを語れと腹立たしく思いました。 反社会的であっても今まではそれなりに筋の通った監督だと思っていましたが、この作品ではガッカリさせられました。老いたんでしょうか、かれは(笑)
オリバー・ストーンがどういう経緯でこの作品を作ったのかは知りませんが、彼自身としては「まだ早い」と思ってたんじゃないでしょうかね。
明らかに、9.11である事を避けていますよね。
その点「ユナイテッド93」と対照的だし、9.11を描いた作品としては、著しく物足りない。
ただ、あの事件に対する感情というのは作り手を含めて皆違うだろうし、現時点での一人の映画作家の感情として、これはこれでありだなとは思いました。
サバイバル物としては普通によく出来ていたと思います。
これを観て思ったんですが、今の時点では9.11って「何でもあり」なんだなあと。
事件から5年、いまだ混沌とした記憶が生んだ作品だと思います。
これからも9.11を描いた映画は沢山出て来るだろうけれど、はじめに『ユナイテッド93』を観てしまった衝撃は当分薄れそうもないな、と思いました。
また遊びに来ます~~更新頑張ってください。楽しみにしています。
あ、分かりますね。その感じ。
オリバー・ストーンって、
そのテーマがいつも全面に出ていて、
アジテーターみたいなところがあります。
実は、そこがぼくは苦手だったのですが、
この映画では、ちょっと腰が引け気味。
もしかしてわざと、そうしてるのかも知れませんが…。
■ノラネコさん
>今の時点では9.11って「何でもあり」なんだなあと。
おおっ。なるほどそうですね。
まだ歴史的位置づけが定まらないわけですね、この事件は…。
そう考えると<サバイバル>というアプローチもあり。
しかしそれで『ワールド・トレード・センター』という
タイトルをそのまま持ってくるというのも、
オリバー・ストーンは大胆ですね。
■bakabrosさん
そうなんですよね。
『ユナイテッド93』が衝撃的すぎたというのは
あるでしょうね。
ぼく自信、あの映画を観たとき、
『ワールド・トレード・センター』は厳しいぞと、
変な予感が走りましたが、
奇しくも当たってしまいました。
■ひなさん
いらっしゃい。
はじめまして。
このデザインのテンプレートにたどりつくまで
時期にあわせていくつか試してみたのですが、
いまは1年以上、これでやっています。
なんと言っても「黒猫」がいてくれるのが嬉しいです。
いつもは、自分が中心に喋っているのですが、
あまりにも微妙な映画なので
今回はフォーンに代わってもらいました。
これからもよろしくお願いします。
でも、そのお気持ちも分かります。
「9.11」はこれからもたくさん映画化されていくでしょうが、そのたびにいろんな思いを抱いていくのでしょうね。
ちなみにフォーンちゃんの背中に乗ったチケットの写真も拝見させていただきました。
ホント、見事な毛並みですね~
「ここまでフォーンが有名になったなんて
嬉しいニャあ。」(フォーン)
「毛並みが美しいのは
いつもぼくがなでているからだよ。」(えい)
「mmmm……」(フォーン)
ご無沙汰してます。
TBさせて頂きました。
この映画のモデルになった警官のインタビューを観ました。
彼が、この作品から「亡くなった誇り高き人達に敬意を感じて欲しい、信念、希望、愛というものを感じ取って欲しい、生きていることに感謝して、自分の人生で何が大切か考えて欲しい」と語っていました。
彼の言葉には、ポリティクスも、宗教もありませんでした。彼は今もメンタル面のリハビリをしています。
ここに何かオリバー・ストーンのメッセージがあるような気がします。
モデルとなった警官の方のコメントのご紹介ありがとうございます。
>「生きていることに感謝して、自分の人生で何が大切か考えて欲しい」
この言葉は強いですね。
生死をさまよった方ならではのものでしょう。
ただ、あえて私見を述べさせてもらえれば、
そのテーマは、
これまでのオリバー・ストーン監督とは少し違うような気がします。
そのため、自分の心の中で引っかかってしまったのでは……と、
今はそう思っています。