----この映画、アメリカでの今年の1館当たりの興収記録を作ったんだって?
タイトルからしてセンセーショナルだけど、どんな映画なの?
「主人公のニック・ネイラー(アーロン・エッカート)は
タバコ業界を代表する凄腕のPRマン。
高まる嫌煙運動に対して、
魅力的なスマイルと巧みな論理のすり替えで
あっという間に周りを煙に巻いてしまう。
ハリウッドのスーパー・エージェント(ロブ・ロウ)と組んで、
<映画でタバコ作戦>を展開しようとしたり、
タバコのパッケージにドクロ・マークを付けたがっている
上院議員(ウィリアム・H・メイシー)とやり合うなど、
刺激的な日々を送っている。
ところが過激派の嫌煙団体から命を狙われた上、
ベッドでスクープを狙う女性新聞記者(ケイト・ホームズ)の罠に
まんまとハマってしまったことから、
彼は仕事も恋も友情も失い、一気にどん底に落ち込んでしまう。
そんなニックを救ったのは果たして?という流れかな」
----タバコと言えば『グッドナイト&グッドラック』を思い出すよね。
テレビ放映中もプカプカやっていた。
「そうだよね。
ところが、この映画、
なんと喫煙シーンもなければ
火のついたタバコも煙も登場しない。
<MOD>の仲間との週一回の飲み会でも
だれもタバコを口にしない。
よく見るとテーブルの上に箱はあるけどね」
----なに?そのMODというのは?
「自らMerchant of Death(死の商人)と呼ぶ3人組。
他のふたりはアルコールと銃のPRマン。
年間死者の総数を競ったりしてうっぷんを晴らしている」
----ふうん。同じじタバコ業界の内幕ものでも
『インサイダー』とはまったく違うわけだ。
「うん。監督がジェイソン・ライトマン。
あのアイバン・ライトマンを父親に持つだけあって
コメディよりに作ってある」
----なにコメディよりって?
完全なコメディとも言いきれないってこと?
「そこが微妙なんだね。
ロブ・ロウ扮するエージェントは日本かぶれ。
珍妙な和服姿を見ることができる。
女性記者とのセックスも冗談っぽいし、
初代マルボロマンでガン患者になったと言う老優に扮した
サム・エリオットの誇張した演技も楽しめる。
ところが映画自体は、
同じ風刺でも
タバコ=絶対悪と言うノーマルな倫理観へは流れずに
<自分でことのよしあしを判断すべし>というテーマが
表面に出ていく」
----ニャるほど。
タバコと言えば完全悪役のイメージが定着しているだけに、
それは観ていてすっきりしないかもね。
「さて、そんな主人公の再起のきっかけとなるのが
ニックの息子の父親に対する叱咤激励。
息子役にはいま売れっ子のキャメロン・ブライト。
SF顔の彼に、やっと普通の役がもらえたって感じだったね。
それと見どころはオープニングタイトル。
それぞれのクレジットが
タバコ・パッケージを模したイラストの中に紹介される。
あと、これはプレスで知ったんだけどネクタイの柄かな」
---ネクタイ柄?
「うん。
ニックはアンティークのシガレットケースや暗褐色の煙の渦、
上院議員はマガモとカエデ、
また銃のPRをする男は鷲や銃。
ぼくが日常の中で、
ネクタイをしないだけに
そこには目がいかなかったけど、
これはあらかじめ知っておいた方が楽しめるかも」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「煙いのは、いやニャ」
インサイダー PCBP-50957※もうひとつのタバコ映画。力作です。
※奇妙な味だ度
人気blogランキングもよろしく
☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)
※画像はアメリカ・オフィシャルサイトの壁紙です。
タイトルからしてセンセーショナルだけど、どんな映画なの?
「主人公のニック・ネイラー(アーロン・エッカート)は
タバコ業界を代表する凄腕のPRマン。
高まる嫌煙運動に対して、
魅力的なスマイルと巧みな論理のすり替えで
あっという間に周りを煙に巻いてしまう。
ハリウッドのスーパー・エージェント(ロブ・ロウ)と組んで、
<映画でタバコ作戦>を展開しようとしたり、
タバコのパッケージにドクロ・マークを付けたがっている
上院議員(ウィリアム・H・メイシー)とやり合うなど、
刺激的な日々を送っている。
ところが過激派の嫌煙団体から命を狙われた上、
ベッドでスクープを狙う女性新聞記者(ケイト・ホームズ)の罠に
まんまとハマってしまったことから、
彼は仕事も恋も友情も失い、一気にどん底に落ち込んでしまう。
そんなニックを救ったのは果たして?という流れかな」
----タバコと言えば『グッドナイト&グッドラック』を思い出すよね。
テレビ放映中もプカプカやっていた。
「そうだよね。
ところが、この映画、
なんと喫煙シーンもなければ
火のついたタバコも煙も登場しない。
<MOD>の仲間との週一回の飲み会でも
だれもタバコを口にしない。
よく見るとテーブルの上に箱はあるけどね」
----なに?そのMODというのは?
「自らMerchant of Death(死の商人)と呼ぶ3人組。
他のふたりはアルコールと銃のPRマン。
年間死者の総数を競ったりしてうっぷんを晴らしている」
----ふうん。同じじタバコ業界の内幕ものでも
『インサイダー』とはまったく違うわけだ。
「うん。監督がジェイソン・ライトマン。
あのアイバン・ライトマンを父親に持つだけあって
コメディよりに作ってある」
----なにコメディよりって?
完全なコメディとも言いきれないってこと?
「そこが微妙なんだね。
ロブ・ロウ扮するエージェントは日本かぶれ。
珍妙な和服姿を見ることができる。
女性記者とのセックスも冗談っぽいし、
初代マルボロマンでガン患者になったと言う老優に扮した
サム・エリオットの誇張した演技も楽しめる。
ところが映画自体は、
同じ風刺でも
タバコ=絶対悪と言うノーマルな倫理観へは流れずに
<自分でことのよしあしを判断すべし>というテーマが
表面に出ていく」
----ニャるほど。
タバコと言えば完全悪役のイメージが定着しているだけに、
それは観ていてすっきりしないかもね。
「さて、そんな主人公の再起のきっかけとなるのが
ニックの息子の父親に対する叱咤激励。
息子役にはいま売れっ子のキャメロン・ブライト。
SF顔の彼に、やっと普通の役がもらえたって感じだったね。
それと見どころはオープニングタイトル。
それぞれのクレジットが
タバコ・パッケージを模したイラストの中に紹介される。
あと、これはプレスで知ったんだけどネクタイの柄かな」
---ネクタイ柄?
「うん。
ニックはアンティークのシガレットケースや暗褐色の煙の渦、
上院議員はマガモとカエデ、
また銃のPRをする男は鷲や銃。
ぼくが日常の中で、
ネクタイをしないだけに
そこには目がいかなかったけど、
これはあらかじめ知っておいた方が楽しめるかも」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「煙いのは、いやニャ」
インサイダー PCBP-50957※もうひとつのタバコ映画。力作です。
※奇妙な味だ度
人気blogランキングもよろしく
☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)
※画像はアメリカ・オフィシャルサイトの壁紙です。
そういえば、キャメロン・ブライト
最近、見かけなくなりましたね。
一時期は、SFチックな作品に相次いで出演していたのに…。
この映画、ちょっと不思議なテイストの作品でした。
アメリカ映画も変わってきたなって感じ…。
ネクタイ… 全然気がつきませんでした!
オープニングから凝った映像だなぁと思っていたのですが。
キャメロン・ブライト君SF顔! 笑いました(笑)
自分も感情に流されやすい方なので、
この主人公のように
冷静に理論で話を進めていける人を見ると
ほんとうに感服します。
そうそう、なぜ日本語タイトルから
forが消えたのか?
これも不思議でした。
日本でこういう作品ってあんまりないし、受けないでしょうね。でも、感情を抜きにして論理で切り抜けるって、欧米ではどうしても必要な技術です。あまりにも日本ではあり得ないことが多すぎて!w
またTBさせて下さいね。
あの映画は『硫黄島の砂』でしたか?
グッドタイミングですね。
ジョン・ウェインはガンで亡くなりましたが、
なるほど、それも関係していたわけですね。
参考になりました。
情報をまったく持たずに、まっさらで観賞したせいもあったかな、と思います。ほどよい感じでした。
ジョン・ウェインが撃たれちゃう映画は、『硫黄島の砂』だそうです。(パンフに記載)ジョン・ウェインも肺がんで亡くなったそうなので、ぴったり、といえばぴったりだったんだそうで…。(^^;)
ぼくもそう思います。
アメリカ人は、東アジアの国々を区別できてないのではないかと?
みんなをちょっと小馬鹿にしているような感じが、
たとえば『16ブロック』のようなアクション映画からも
伝わってきました。
アメリカ人のアジアに対する美的感覚はよく分かりません。
たまに日韓中etcと全て一緒にされているような気すらします。
でもまぁ、面白い映画でした。
個性だけは自信があるのですが、
最近、なかなか映画が観られずに、
人気下降気味です(笑)。
これからも見捨てずよろしくお願いします。
楽しいブログですね。
個性的なレビューで参考になりました。
これからもよろしくお願いいたします。
自分にネクタイの習慣がないものですから、
全く気づきませんでした。
ロブ・ロウは笑えました。
でもアメリカの人には笑えるのかな?
ジョン・ウェインの映画なんだろう?
死ぬということからすれば『ラスト・シューティスト』のような気もするのですが…。
ネクタイ柄、気がつきませんでした。
知ってたら可笑しいところですね!
個人的にもロブロウのお屋敷シーンが楽しめちゃいましたよ。
マシューマコノヒーの贈り物には目が点になりましたけど。スターの名前とかノブっていうレストランとか実名で出しちゃうところもすごいです。
あ、それとTVの中のジョンウェインの映画名はなんでしたっけ??(タバコを吸う前に撃たれてしまうシーン)
最初に気にしたのは『エアフォース・ワン』だったかな。
確か『トランスアメリカ』のご主人ですよね。
ロブ・ロウの着物は、一番綺麗な物を監督が選んだそうで、女物とは知らなかったらしいです。日本では絶対にあそこで笑いが漏れると思いますが、アメリカでの反応はどうなんだろう!? と気になりました。意外と普通に受け止めたりして?
オープニングタイトル、良かったですね♪
オープニングのタバコ・パッケージのパロディは
楽しいと言うか風刺が効いていると言うか・
この映画の性格を早めに呈示したような気がします。
おかげですんなりはいっていけました。
オープニング、可愛らしくて面白かったです。
ネクタイは確かに事前に知らないと気づかないかも!
ううう。。。
そんなとこにもこだわりあったのですねー
この映画、独特のノリですよね。
観る前までは、どういう映画かまったくつかめませんでした。
蛙の子は蛙ということで、
コメディ要素も多いのですが、
そこにプラスαがあるというところに
この監督の将来性が感じられて
ちょっと見守りたくなります。
軽いノリの中でも、主題がしっかりしててけっこう楽しく観れました。わかりやすかったし。
もっと掘り下げられそうなところも、わりとポンポン通り過ぎてますよね。こういうバランス感覚好きです。
オープニングは確かに面白かったです。
ロブ・ロウもこういう形で生き延びているんですね。
なんだか嬉しくなってしまいました。
しかし、あんな和服を着たエグゼクティブはいないだろうなあ。
あれはギャグなのか、単なる勘違いなのか、
いつも<日本>が出てくると分からなくなります。
ウィリアムHメイシーに肩入れして観てました(笑
ちょっとユーモアがきいていて、
笑いました
ロブロウも良かったですけど、
ケイティは中途半端な気がしちゃいました
タバコを一切出さないところもユニークですね☆