ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『レギオン』

2010-04-21 23:59:26 | 新作映画
(原題:Legion)

---- レギオン
ついにガメラ もハリウッド進出か…。
「うん。感慨深い…。
なんて、そんなわけないだろう。
この映画は、一種の黙示録的な内容。
人間を滅ぼす命令を受けた天使ミカエル(ポール・ベタニー )が
それはできないと、あの方(神)に反抗。
自ら、その両翼を引きちぎり、
銃を手に人間と共に戦うというもの」

----なんで天使が銃を持つのよ?
そんなの使わなくても、もっと他の力があるでしょ。
人間じゃないんだから…。
「いいところに気づいたねえ。
この映画は、フォーンが言うように、
その前提からしておかしい。
そしてこのことに限らず、
ほかにもツッコミどころが満載なんだ。
それを証明すべく、話を先に進めよう。
この世の運命を握るのは、
砂漠のわびしいダイナーに働くウエイトレス(エイドリアン・パリッキー)…ではなく、
そのお腹にいるひとりの赤ちゃん。
なんでもその子が将来、人類を率いるリーダーとなるんだそうな…」

----おなかにいる子がリーダーに?
あれっ。どこかで聞いたような…。
分かった。『ターミネーター』だ。
「そうなんだ。
実は、この映画、そのラストも含めて
一作目の『ターミネーター』をかなり意識している。
ヒロインのモノローグ、
そして最後に彼女が見せるそのファッションもね」

----あわよくば続編も…ってわけかニャあ?
「どうだろう。
だとしたら、この一作目の位置づけも分からないでもない。
なにせ、その戦いのフィールドがあまりにも小さい。
その砂漠のダイナーに閉じ込められた8人との戦い。
それで、人類の未来を決めようってわけだからね。
基本はアクション・スリラー。
彼らを最初に襲うのは、見るからに気色悪い老婆。
『おなかの赤ちゃんは地獄に堕ちる』と、
不愉快なことを笑って言いながらレアステーキにかぶりつく。
その暴言を諌めようとした相手には、
いきなり首筋に噛みつき、
しかも天井をスパイダーウォークして逃げ回る!
やがて空一面に蠅の大群が現れる…」

----その発想って『スペル』 『ミスト』じゃん?
「いやあ、こちらはもっともっとB級だけどね。
続いてあちらこちらから何かに操られたように人々の群れが…。
彼らはゾンビのように
このダイナーを取り囲み、中に入って襲いかかろうとする。
銃を撃ちまくって追い払うミカエル。
そして、いよいよ、もうひとりの大天使ガブリエルが
神の命令を実行に移すべく現れる!」

----ええっ。
だったら、最初から現れて、さっさとそのウエイトレスを
ダイナーもろとも消せばいいのに…。
「だよね。
で、このガブリエルが高速回転。
鋼鉄のような羽で銃弾を撥ね返し、
しかもそれを武器に変え、相手を鋭く斬り裂いてしまう。
そうそう、言い忘れたけど、
このダイナーの経営者を演じているのがデニス・クエイド
他にもチャールズ・S・ダットン
ルーカス・ブラックらも出ている。
と、実は見どころはいろいろあるわけ。
途中、カーニバル風に現れるアイスクリームの売り子のシーンなんて、
ちょっとゾクゾクしたし…」


         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「しかし、よくこんな話考えるニャ」なにこれ?


※ある意味、恐れを知らない映画でもある度


コトリ・ロゴ母の日には、こちらのお花屋さんもよろしく。

噂のtwitterを始めてみました。
ツイッター
「ラムの大通り」のツイッター



blogram投票ボタン

ranking.gif人気blogランキングもよろしく

☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)index orange
猫ニュー

画像はオフィシャル(壁紙ダウンロードサイト)より。


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
さっそくお邪魔しました! (よろ川長TOM)
2010-04-22 00:22:29
なるほど~~。スケール大きいんだか、小さいんだか?
『オーメン』や『ローズマリー』に『ナイトウォッチ』…ほんまにキリスト教圏、生まれてくる子供とか、生まれた子どもが呪われてる…みたいなのが好きなんですねえ。
米Appleのトレイラーには一緒にアメコミみたいなのも置いてありましたが、原作の一部だったんでしょうかね。
えいさん、解説が巧すぎて逆に気になる作品ですよ。
返信する
■よろ川長TOMさん (えい)
2010-04-24 16:25:16
こんにちは。

スケールは小さい方でしょうね。
あっ、悪い意味じゃないです。
いわゆるB級ということで、
ぼくは嫌いではないです。
『コンスタンティン』などの大作とは、
また違った楽しみ方ができました。

そういえば『ローズマリーの赤ちゃん』は、この映画の逆でしたね。
悪魔が大切に見守っていました。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。