ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『クーデター』

2015-07-24 22:38:04 | 新作映画

(原題:NO ESCAPE )

オーウェン・ウィルソン、ピアース・ブロスナン共演『クーデター』は、
原題『NO ESCAPE』に偽りなしの手に汗握るサバイバル・ホラー。
暴徒からの逃走、脱出に、
妻だけでなく娘ふたりを同行していることがサスペンスを盛り上げるが、
その使われ方は物議を醸しそう。ヤバイ映画には間違いない。(Twitterより)

----今日は、ちょっと眺めに呟いていたよニャ。
まずこっちの方だけど、
これって、オーウェン・ウィルソン、ピアース・ブロスナン、
どっちが主演ニャの?
「それはオーウェン・ウィルソンの方だね。
彼が扮するジャックは、この東南アジアの某国に水道施設の援助で赴任。
ところが、それと前後して
クーデターが起こり、首相が暗殺されてしまう。
しかもその原因というのが、
彼の務めている企業にある。
水道までアメリカ資本になってしまうという現政権の政策に、
民衆のたまりにたまっていた不満が爆発しちゃうわけだ」

----ええっ。
じゃあ、彼はもろ民衆のターゲットということになっちゃうね。。
「うん。そうなるね。
そのジャック一家が飛行機で出会う謎の男。
彼に扮しているのがピアース・ブロスナン。
女好きで、卑猥な話も平気で口にしちゃうスノッブな男。
しかし、その正体は…というのも一つの見どころ。
まあ、それについては彼のこれまでのキャリアから類推してもらってもいいかも」

----ふむふむ。
ところで、その“ヤバい”というのは?
「これはね。
いくらサスペンスを盛り上げるためとはいえ、
子供たちに関するできごとのストーリーへの織り込み方が
あまりにも乱暴なんだ。
ぼくなんかあの『ディア・ハンター』を思い出したもの」


敵陣からの脱出と言えば『ベルファスト71』も間もなく公開。
だが複雑な政治情勢を背景に、
裏切りや駆け引きなど心理面にスボットを当てた『ベルファスト71』とは異なり、
こちらは考える暇なしの脱出アクション。
とはいえ、やはりホラーだなこれは。
もっとも襲ってくるのはゾンビではないが…。(Twitterより)

----で、続いてのつぶやきがこっち。
ところで『ベルファスト71』って? 
「これはね。
プロテスタント系住民とカトリック系住民の対立が激化するベルファストに送られたまま
ひとり取り残されてしまったイギリス軍兵士ゲイリーのそこからの脱出の物語。
Twitterでも話したように、
こちらは心理サスペンスに近い。
それに比べると、この『クーデター』は基本アクション・エンターテイメント。
屋上で救援を待つ人々をヘリで皆殺しにしたり、
戦車からビルに向けて大砲をぶっ放したり…」

---あれっ?さっきホラーって言ってなかった?。
「うん。
いわゆる群衆の描き方が
まるでゾンビそのものなんだ。
この映画を観て思ったけど、
ここ何十年かのゾンビ映画のブームって、
ある意味、
メタファーとしてつくられていたのかもね。
直接描いちゃうと、
この映画みたいに、
敵=悪者を特定しなくてはいけなくなる」

----そうそう。それで思い出した。
東南アジアの某国って、
ここはどこニャの?
「うん。
実をいうと、
そちらは特定はされてはいない。
というのも、
この映画の意図するところが“サバイバル・ホラー”であって、
ポリティカルな面ではないから。
もっとも主人公たちを襲う群衆は赤いチェックのマフラーを着用。
『キリング・フィールド』のクメールルージュを連想せずにはおかない
彼らが脱出を目指す隣国がヴェトナムであることも合わせて、
あるひとつの国が思い浮かばないでもないけどね」




フォーンの一言「その“ヤバい”というの。興味あるニャ」身を乗り出す

※「監督は『デビル』のジョン・エリック・ドゥ―ドルだけに怖い。
これ子供が観たらトラウマになるかもだ度


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
  (JK)
2015-09-01 00:39:14
こんにちは

パーツは面白いのに組み合わせてみるといまいちな印象が…
ホテル内は良かったです
返信する
■JKさん (えい)
2015-10-12 11:39:11
こんにちは。

あっ、それ分かります。
映画の志が高く見え、
でもサスペンスもたっぷり入れなきゃって感じで、
ちぐはぐな感じが…。

そのあたりが『キリング・フィールド』との違いかなと…。
返信する

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