----“きいろいゾウ”?
そんなゾウさんなんて、ほんとにいるの?
「いや、これはね。
幼いころ、入院生活を送っていた妻利愛子“つま”(宮あおい)が
孤独な日々をいやすかのように読んでいた絵本のこと。
空想の世界で自由に旅をしながら絵本と対話するようになったツマは、
木々や動物たちの声が聴こえるようになった。
この映画では、その動植物を
大杉蓮、柄本佑、安藤サクラ、高良健吾という
当代きっての名優たちが演じている
それがあまりにも当たり前のように描かれていて、
そのファンタジーというよりも
メルヘンチックな世界にテレずについていけるかどうかが
この映画にノレルか否かの境目になるだろうね」
----ニャるほどね。
じゃあ、物語も寓話的ニャの?
「イヤ、そっちの方は
かなりシビアー。
ツマが暮らしている相手は小説家の無辜歩“ムコ”(向井理)。
なぜか、背中に大きな鳥のタトゥーを入れている彼はツマの夫。
お互いに“秘密”を抱えながらも、
田舎で、穏やかで幸せな日々を過ごしているふたり。
だが、ムコ宛に届いた差出人のない一通の手紙をきっかけに、
ふたりの関係は大きく揺らぎ始める…」
----ニャるほど、秘密がいよいよヴェールを脱ぐんだニャ。
「そういうこと。
この映画、西加奈子の原作小説が人気を集めたとかで、
宮あおいは、『いつかこの小説の「ツマ」役を演じてみたいです。』
と帯にコメントを寄せていたとか。
一方の向井理も雑誌「ダ・ヴィンチ」でおススメの一冊として
本作を紹介していたらしい。
ぼくは読んでいないから何とも言えないけど、
これはその話もさることながら、
それを構成する設定やエピソードなど、
ディテールのほうに
多くの人が共感する部分があったのではないかという気がする」
----たとえば?
「そうだね。
ツマは、満月が近くなると体調不良を訴える。
これって、周りでもよく聞く話。
一見スピリチュアルとも取れるけど、
意外とうなずく人が多いんじゃないかな?
また、ムコは夜中に日記を書いているんだけど、
それについて話そうとはしない。
で、ツマはそのことを聞き出そうとするわけだけど、
ムコは相手にせず他の話ばかり。
ついに爆発するツマ。
ここは海へ向う車中のシーンなんだけど、
自分の話を聞いていないという妻に対し、
聞いているよとそムコ。
だが、ツマには
それは単なるオウム返しにすぎない。
このイライラ感もリアルだったね。
あと、
ムコが東京へ行くという話が出た後、
ツマがムコの手をグラスで叩くシーンもスゴい。
映画は全体に固定カメラで落ちついて語られるんだけど、
ここで急にカメラはアップの手持ちとなるんだ。
激しい感情の揺れを映像の変化で見せる。
よくあると言えば、確かによくある手だけど、
ここは実に効果的だったね」
----監督はだれニャの?
「廣木隆一。
ぼくは彼の『800 TWO LAP RUNNERS』がお気に入り。
あの映画でもそうだったけど、
彼は音楽の使い方が巧い。
『君といつまでも』の早川義夫、『ヴァイブレータ』のはっぴいえんど。
本作では、かの昭和歌謡『グッド・ナイト・ベイビー』を元憂歌団の木村充揮が歌っている。
ここは映像も幻想的。
原作ではくたびれたおじさんらしいけど、
ここはこの映画の白眉。
このシーンを観るだけでもぼくは満足だったね」
フォーンの一言「フォーンも喋りたいニャ」
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教えてくれてありがとう。
童話っぽいタイトルだったので、
全部、ひらがなかと…。
完全な思い込みでした。
思いやりなのか、聞くのが怖いのか
とにかく遠まわしに相手を見ていながら
訪ねようともしないし説明しようともしない、
そのくせコップで手をおもいっきり殴るあのシーンは
むちゃくちゃ見てて重たい気持ちになりました・・・。
ほわんとした場面や動植物との対話との
コントラストだったのかもしれませんが手紙がもたらした
不穏な空気からあとのシーンは
妙に暗くてイライラする・・・そんな感想でした。
DVDで2週間ほど前にみてまだ感想書いてない・・(^^;
不思議な映画でしたね。
あのコップのシーンなんて
ちょっとホラーがかっていて…。
さて、レビュー書かれたのでしょうか?
いまから伺います。