ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『夜の上海』

2007-08-04 22:51:22 | 新作映画
(英題:the Longest Night in Shanhai)


「いやあ、これは恥ずかしくなるくらい
甘~いラブストーリーだったね」

----恥ずかしくなるくらい?
「うん。タイトル通り、
上海の一夜に起こった出来事を
いくつか並列して描いているんだけど、
それが観ていてもうこそばゆくなる」

----どういうお話ニャの?
「主人公は音楽祭の仕事のため
上海に来たトップヘアメイクアーティスト水島(本木雅弘)。
音楽祭終了後、街をふらふら歩いていた彼は、
いつしか迷子になった上に、リンシー(ヴィッキー・チャオ)が
運転するタクシーに追突されてしまう。
大きくボンネットの上に跳ね上げられる水島。
ところが彼はすぐに立ち上がり、
マイケル・ジャクソンのような珍妙なダンスで元の体に戻る。
ここで『なにこれ?』ってなっちゃったわけ。
ぶつけたリンシーも、
それを見て『あ~あ、よかった』。
警察にも病院にも行かず、
彼を乗せてホテルを探して夜の街をさまよう」

----それはいくらニャんでも……。
「でしょう?
でも、すぐに気づいたね。
これはいわゆるロマンチック・コメディ。
リアリティなんて考えちゃダメなんだとね」

----ニャるほど。
で、他の並列するエピソードというのは?
「タクシー運転手リンシーには心に恋心を秘めた幼なじみがいる。
ところがその彼(ディラン・クォ)は明日結婚。
と、それはこの主人公ふたりに絡む話だけど、
他にも行方不明となった水島を探す人々の姿がいくつも描かれる。
水島のパートナーで恋人の美帆(西田尚美)と
彼女に片思いの年下の男(塚本高史)。
水島の気の強いアシスタント・理恵(大塚シノブ)と通訳(サム・リー)、
クールなアシスタント・加山(和田聰宏)とクラブの歌手、
そしてノリノリのエージェント・山岡(竹中直人)と婦人警官。
彼らの一夜がオールデイズに乗せて紡がれるんだ」

----はっはあ~。これは確かにロマンチックそうだ。
「まあ、これも“旅恋”のなせる技。
普段とは違うテンションの高い自分がそこにいるからね」

----それって「旅の恥はかき捨てて」ということ?
「(笑)いやいや、そうじゃなくて
日常とは違う世界という意味。
理性の抑えがゆるんじゃうんだね。
監督は『アバウト・ラブ/関 於 愛』の『上海編』でも
言葉が違う国の男女の切ない恋の行方を描き、
観る者の涙を誘ったチャン・イーバイ。
彼はミュージッククリップをいくつも手がけているらしい。
それもなるほど納得の美しい映像ではあったね」


 (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「上海の夜はきれいだニャ」ぱっちり

※ヴィッキ・チャオがかわいい度
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3 コメント

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えいサン (april_foop)
2007-08-28 10:28:53
確かに、チェン・ボーリンとかもムービーアイと契約してましたっけ。今作の大塚シノブもそのようですし。
激動の中国ですし、今後もなにか面白い作品を期待したいですね。
返信する
■ april_foopさん (えい)
2007-08-28 09:48:47
こんにちは。

そう、これは“雰囲気”で押しまくった映画。
ここまで甘~い映画は久しぶりでした。
いわゆる旅の高揚感がなせる技でしょうか。
もし、旅先じゃなかったらこの感覚は無理があったでしょうね。

配給のムービーアイは、中国を舞台にした映画を数多く
配給していますよね。
北京にも事務所を持っているし、
他ではできないことを…ということでしょうか?
返信する
雰囲気ものですね (april_foop)
2007-08-27 08:23:31
上海の夜景はきれいでしたし、その雰囲気を楽しむ映画なんでしょうね。
主役2人以外の恋模様がもう少し魅力的だったらよかったんですが。。

そもそもこれって、どういう企画なんでしょうね。
返信する

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