----この映画、「全米で『ラブ・アクチュアリー』を超えた」
というのがウリになっているみたいだけど、
何か関連性はあるの?。
「う~ん。特にないなあ。
強いていえば、クリスマス前後の物語、
多くの人々にスポットを当てたハートウォーミングな
ラブストーリーということかな」
----でもヒロインはサラ・ジェシカ・パーカーで
間違いないんだよね?
「うん。でもヒロインらしくないところがこの映画の特徴かな。
これほど周りから嫌われるヒロインも珍しい」
----ん?ヒロインが嫌われる……。最近のあの日本映画みたいだね?
「(笑)ちょっと意味合いが違うけどね。
彼女が演じるのはニューヨークのキャリア・ウーマン、メレディス。
スタイリッシュなピン・ヒールとテーラード・スーツが
彼女のキャリアを示している。
そんなメレディスが招待されて
恋人エヴェレット(ダーモット・マローニー)の家族、
ストーン家の人々に会いにきたところから物語は始まる。
彼らはなぜかメレディスに意地悪ばかり。
それでもどうにかして溶け込もうとするメレディス。
しかし、その几帳面さが逆に空回り。
事態は泥沼化してゆく」
----ふうん。でもどうして意地悪するの?
「このストーン家というのが信じられないほどオープンなんだね。
マリファナの喫煙から初体験についての会話までタブーはまったくない」
----それはまたスゴいね。どうしてそんな家族ができたんだろう?
「彼らは、おそらくあのフラワーゼネレーションの時代に
青春を送っている。
ラブ&ピースというヤツだね。
母親シビル役をダイアン・キートンというのもハマりだ。
そんな両親に育てられているだけに、
子供たちにも自由な気風がある。
西海岸で映画の編集の仕事をしている
次男のベン(ルーク・ウィルソン)なんて超カジュアル。
そんな中でメレディスに対して最も露骨な敵意を見せるのが
娘のエイミー(レイチェル・マクアダムス)」
----へぇ~っ。それはなぜ?
「ストーン家はメレディスにエヴェレットと一緒の部屋を用意する。
ところがまじめなメレディスは結婚していないのにそれはよくないと、
エイミーの部屋を借り受けたわけだ。
成功したヤッピーというイメージの彼女とは
肌が合わない上に自分の部屋まで取り上げられたんだから怒り心頭ってわけさ。
母親は息子に『あなたと寝たくないのね』(笑)。
あまりにも歯車が噛み合わないことから
メレディスは自分の味方を得ようと
妹のジュリー(クレア・デインズ)を呼び出すんだ。
このジュリーは姉とは違ってスムーズに一家に溶け込んでいく。
これで少しは事態が緩和されたかと思いきや、
物語はこの映画のクライマックスとなる
ある緊張の瞬間を迎える」
----えっ、なになにそれ?
「ストーン家の息子のひとりサッドは聾者。
みんなは手話混じりで会話をしている。
そしてその恋人が黒人男性パトリック。
そう、彼らはゲイなんだ。
そんなふたりを前にして
メレディスは養子にもらう人種の話や
ゲイの話をし始める」
----えっ、でもオープンな家庭だからいいんじゃニャいの?
「いやいや。
彼女の論理は、
どんな親でも子供には幸せな一生を送ってもらいたい。
だから子供は黒人でない方がいいし、ゲイでない方がいいと思っている……
なんてことを言い始めるんだ。
しかも『自分は差別していない。世の中がそうだから』と
付け加えながら」
----ははあ。
「これに対して、
母シビルは『息子はみんなゲイの方がいい。
女の子に取られないから』
『どの息子にもゲイかどうか訪ねた』と
息子への気遣いを見せるんだけど、
自分のことを主張するのに精一杯のメレディスは
まったく気づかず、ついには父親の逆鱗に触れてしまう」
----それは辛いなあ。
そんなんじゃ、エヴェレットも結婚しにくいだろうね。
「そこでいたたまれず外へ飛び出すメレディス。
さて、彼女を追っていったのは?
そして事態は思わぬ方向へ(と言っても予想はつくけどね)。
そして生まれる新たないくつかの愛………。
この映画、最後はタイトルに絡めて
きっちり泣かせるエピソードも飛び出すし、
これは観た人の記憶に長く残る一本となるんじゃないかな」
(byえいwithフォーン)
※これは拾いものだ度
人気blogランキングもよろしく
☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)
というのがウリになっているみたいだけど、
何か関連性はあるの?。
「う~ん。特にないなあ。
強いていえば、クリスマス前後の物語、
多くの人々にスポットを当てたハートウォーミングな
ラブストーリーということかな」
----でもヒロインはサラ・ジェシカ・パーカーで
間違いないんだよね?
「うん。でもヒロインらしくないところがこの映画の特徴かな。
これほど周りから嫌われるヒロインも珍しい」
----ん?ヒロインが嫌われる……。最近のあの日本映画みたいだね?
「(笑)ちょっと意味合いが違うけどね。
彼女が演じるのはニューヨークのキャリア・ウーマン、メレディス。
スタイリッシュなピン・ヒールとテーラード・スーツが
彼女のキャリアを示している。
そんなメレディスが招待されて
恋人エヴェレット(ダーモット・マローニー)の家族、
ストーン家の人々に会いにきたところから物語は始まる。
彼らはなぜかメレディスに意地悪ばかり。
それでもどうにかして溶け込もうとするメレディス。
しかし、その几帳面さが逆に空回り。
事態は泥沼化してゆく」
----ふうん。でもどうして意地悪するの?
「このストーン家というのが信じられないほどオープンなんだね。
マリファナの喫煙から初体験についての会話までタブーはまったくない」
----それはまたスゴいね。どうしてそんな家族ができたんだろう?
「彼らは、おそらくあのフラワーゼネレーションの時代に
青春を送っている。
ラブ&ピースというヤツだね。
母親シビル役をダイアン・キートンというのもハマりだ。
そんな両親に育てられているだけに、
子供たちにも自由な気風がある。
西海岸で映画の編集の仕事をしている
次男のベン(ルーク・ウィルソン)なんて超カジュアル。
そんな中でメレディスに対して最も露骨な敵意を見せるのが
娘のエイミー(レイチェル・マクアダムス)」
----へぇ~っ。それはなぜ?
「ストーン家はメレディスにエヴェレットと一緒の部屋を用意する。
ところがまじめなメレディスは結婚していないのにそれはよくないと、
エイミーの部屋を借り受けたわけだ。
成功したヤッピーというイメージの彼女とは
肌が合わない上に自分の部屋まで取り上げられたんだから怒り心頭ってわけさ。
母親は息子に『あなたと寝たくないのね』(笑)。
あまりにも歯車が噛み合わないことから
メレディスは自分の味方を得ようと
妹のジュリー(クレア・デインズ)を呼び出すんだ。
このジュリーは姉とは違ってスムーズに一家に溶け込んでいく。
これで少しは事態が緩和されたかと思いきや、
物語はこの映画のクライマックスとなる
ある緊張の瞬間を迎える」
----えっ、なになにそれ?
「ストーン家の息子のひとりサッドは聾者。
みんなは手話混じりで会話をしている。
そしてその恋人が黒人男性パトリック。
そう、彼らはゲイなんだ。
そんなふたりを前にして
メレディスは養子にもらう人種の話や
ゲイの話をし始める」
----えっ、でもオープンな家庭だからいいんじゃニャいの?
「いやいや。
彼女の論理は、
どんな親でも子供には幸せな一生を送ってもらいたい。
だから子供は黒人でない方がいいし、ゲイでない方がいいと思っている……
なんてことを言い始めるんだ。
しかも『自分は差別していない。世の中がそうだから』と
付け加えながら」
----ははあ。
「これに対して、
母シビルは『息子はみんなゲイの方がいい。
女の子に取られないから』
『どの息子にもゲイかどうか訪ねた』と
息子への気遣いを見せるんだけど、
自分のことを主張するのに精一杯のメレディスは
まったく気づかず、ついには父親の逆鱗に触れてしまう」
----それは辛いなあ。
そんなんじゃ、エヴェレットも結婚しにくいだろうね。
「そこでいたたまれず外へ飛び出すメレディス。
さて、彼女を追っていったのは?
そして事態は思わぬ方向へ(と言っても予想はつくけどね)。
そして生まれる新たないくつかの愛………。
この映画、最後はタイトルに絡めて
きっちり泣かせるエピソードも飛び出すし、
これは観た人の記憶に長く残る一本となるんじゃないかな」
(byえいwithフォーン)
※これは拾いものだ度
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思っていた内容とは違った方向へ展開していって、そしてあの修羅場のディナーシーン! 凄かったです。
メレディスの古風で生真面目さが日本女性のようで新鮮でした。家族の物語として終わるのが良かったです。
これを言われるのが一番嬉しいです。
何も言わなくてもだれもが観る映画よりも、
こういう埋もれそうな映画の中から、
自分の気に入った作品をご紹介して、
「観てよかった」と言ってもらえると、
これ以上はない幸せを感じます。
決してだれもが納得いく映画ではないと思いますが、
あのディナーシーンの緊迫感だけでも、
この映画は観る価値があると思います。
メレディスにとっては、ぶつかり合うことやお互いをさらけ出すことで得られる真実・・・みたいなものが映画全体を通して描かれていたのかなぁ、と思います。
TBさせて頂きました☆
あのディナーシーンは息をのみました。
こういうシーンを挿入したからこそ、
それを乗り越えた後の
強い絆のようなものが映画から感じとれて、
観る方の感動をさらに増幅させるのかもしれませんね。
東京の朝は・・・ちょっと曇りかも(笑)
昨日、『幸せのポートレート』観てきました。
薦められた甲斐のある、素敵な作品ですよね。
どんな親でも子供には幸せな一生を送ってもらいたい・・・
メレディスのこの台詞は、ピント捕らえているのに
そこからいく結論の出し方が・・・なんとも^^;
本人自身がいっぱいいっぱいになってて暴走してしまったさまは
ちょうどサラ・ジェシカ・パーカーの声のトーンの高さとマッチして
厭味感増大・・・かえって墓穴を掘りまくる彼女が、かわいそうにも思えちゃいました。
タイトルの意味は後半で、そっかっと納得(笑)
ラストの映像・・・染みました。
母の愛情と冷静な視線と、それぞれの出した結論と結果
ダイアン・キートンの素敵さ、再確認(笑)
そうか、まだお戻りではなかったんですね。
ノートパソコンを駆使されていると言うことでしょうか?
さて、
サラ・ジェシカ・パーカー、うまかったですね。
あのドツボにハマっていくところなんて、
もう、どうにかしてあげたくなってしまう。
ぼくも「タイトルは内容とは関係ないじゃん」なんて思って観ていましたが、
最後やってくれましたね。
久々に、内容をしっかりとつかんだいい邦題だったと思います。