(原題:Body of Lies)
「オダジョーがなぜかディカプリオとラッセルに…」
-----ん?それって、どういうこと?
「いや、今日は『悲夢』という
キム・ギドク監督の作品を喋る予定だったんだけど、
場所を間違えてしまって…。
あわてて渋谷から銀座線で京橋に向ったものの
結局、間に合わなかったってワケ」
----ニャるほど。
それで別の映画を…ってことだね。
確か、これってリドリー・スコット監督作品だよね。
あんまり評判がよくないみたいだけど…。
「ぼくもそう聞いていたため、
ちょっと斜にかまえて臨んだんだけど、
そこまでのことはことなかったよ」
----やはりリドリー・スコットっていうだけで、
最初からみんなの期待値が高くなるのかニャあ?
「そういうことだろうね。
さて内容のご紹介。
この映画、一言で言えばCIAの内幕を描いたようなもの。
ディカプリオ演じるフェリスは中東に派遣されたCIA工作員。
生死ギリギリのところで戦っていて
常に生傷が絶えない。
かたやラッセル・クロウ演じるホフマンは
自宅から、電話一本で指示を送る上司。
こちらは子供の送り迎えや
家事をそつなくこなし、かなり嫌み。
それでいて、人の命をなんとも思わず、
戦争中ということで軽く切り捨てる」
----このラッセルってかなり太っていニャい?
「うん。役にあわせて20キロほど太ったみたい。
ダンディ&セクシーを自認する彼が
まさかここまでやるとは思わなかったね。
さて、物語は
フェリスがテロ組織の首謀者アル・サリームに対して
大胆な陰謀を仕掛けるところから
物語が急展開してゆく」
----大胆な陰謀って?
「それは、サリームと同じくらい残忍で効果的な手段を持つ
偽のテロ組織を作り出すことによって、
彼を表舞台におびき出すこと」
----あ~、だからこういう邦題ニャんだね。
そうか、“嘘の世界”ってワケだ。
「うん。
この“嘘”というのはこの映画のキーワードだね。
なかでもホフマンは、
その嘘によって、
フェリスを何度も危機に陥れる」
----どういうこと?
「たとえば、CIAに情報を提供する男に対して、
彼の身の安全を約束していたフェリスは
ホフマンの指示によって
その男を見捨てた上に殺さなくてはならなくなったり、
ヨルダンの情報局のリーダーが
『自分に嘘をつくな』とフェリスに約束させていたにもかかわらず、
自分の知らないところでホフマンが取った行動によって
それを反古にせざるをえなくなったり…」
----ふん。それって、いま流行りの合衆国批判?
「いや、一方的に合衆国だけを責めているワケじゃないよ。
フェリスなんて思わぬところからも
嘘をつかれてしまい、
それこそあわや命を落とすという
絶体絶命の危機に陥るしね。
そんなこんなで
物語も二転三転。
けっこう見応えあるんだけど、
ホフマンの指示に従わなくなるフェリスの心の変化が
あまり突っ込んでは描かれていなかった。
彼が恋に落ちるイラン人看護士とのエピソードなんかもあるけど、
こちらもちょっと舌足らずだったような気もするね」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「ラッセル・クロウってリドリー・スコット映画の常連だニャ」
※アクション・シーンはさすがだ度
人気blogランキングもよろしく
☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)
※画像はアメリカ・オフィシャル(壁紙ダウンロードサイト)より。
「オダジョーがなぜかディカプリオとラッセルに…」
-----ん?それって、どういうこと?
「いや、今日は『悲夢』という
キム・ギドク監督の作品を喋る予定だったんだけど、
場所を間違えてしまって…。
あわてて渋谷から銀座線で京橋に向ったものの
結局、間に合わなかったってワケ」
----ニャるほど。
それで別の映画を…ってことだね。
確か、これってリドリー・スコット監督作品だよね。
あんまり評判がよくないみたいだけど…。
「ぼくもそう聞いていたため、
ちょっと斜にかまえて臨んだんだけど、
そこまでのことはことなかったよ」
----やはりリドリー・スコットっていうだけで、
最初からみんなの期待値が高くなるのかニャあ?
「そういうことだろうね。
さて内容のご紹介。
この映画、一言で言えばCIAの内幕を描いたようなもの。
ディカプリオ演じるフェリスは中東に派遣されたCIA工作員。
生死ギリギリのところで戦っていて
常に生傷が絶えない。
かたやラッセル・クロウ演じるホフマンは
自宅から、電話一本で指示を送る上司。
こちらは子供の送り迎えや
家事をそつなくこなし、かなり嫌み。
それでいて、人の命をなんとも思わず、
戦争中ということで軽く切り捨てる」
----このラッセルってかなり太っていニャい?
「うん。役にあわせて20キロほど太ったみたい。
ダンディ&セクシーを自認する彼が
まさかここまでやるとは思わなかったね。
さて、物語は
フェリスがテロ組織の首謀者アル・サリームに対して
大胆な陰謀を仕掛けるところから
物語が急展開してゆく」
----大胆な陰謀って?
「それは、サリームと同じくらい残忍で効果的な手段を持つ
偽のテロ組織を作り出すことによって、
彼を表舞台におびき出すこと」
----あ~、だからこういう邦題ニャんだね。
そうか、“嘘の世界”ってワケだ。
「うん。
この“嘘”というのはこの映画のキーワードだね。
なかでもホフマンは、
その嘘によって、
フェリスを何度も危機に陥れる」
----どういうこと?
「たとえば、CIAに情報を提供する男に対して、
彼の身の安全を約束していたフェリスは
ホフマンの指示によって
その男を見捨てた上に殺さなくてはならなくなったり、
ヨルダンの情報局のリーダーが
『自分に嘘をつくな』とフェリスに約束させていたにもかかわらず、
自分の知らないところでホフマンが取った行動によって
それを反古にせざるをえなくなったり…」
----ふん。それって、いま流行りの合衆国批判?
「いや、一方的に合衆国だけを責めているワケじゃないよ。
フェリスなんて思わぬところからも
嘘をつかれてしまい、
それこそあわや命を落とすという
絶体絶命の危機に陥るしね。
そんなこんなで
物語も二転三転。
けっこう見応えあるんだけど、
ホフマンの指示に従わなくなるフェリスの心の変化が
あまり突っ込んでは描かれていなかった。
彼が恋に落ちるイラン人看護士とのエピソードなんかもあるけど、
こちらもちょっと舌足らずだったような気もするね」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「ラッセル・クロウってリドリー・スコット映画の常連だニャ」
※アクション・シーンはさすがだ度
人気blogランキングもよろしく
☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)
※画像はアメリカ・オフィシャル(壁紙ダウンロードサイト)より。
やっぱり、デカプリオには、もう一皮むけて欲しいですね。
ちょっとキャラも作品も同じようなものが続いているので、いったんリセットして賞を意識しない作品を目指して欲しいです。
自分には、斜に構えたアカデミー賞はあまり好きではないので、偏見のある審査員より観客に訴える作品を残して欲しいです。
ディカプリオはさすがにカッコいいのですが、
パターン化してきたのが残念。
幸いにも『レボリュショナリー・ロード~』は
これまでとは少し違う役柄。
しかもゴールデングローブ賞にもノミネート。
期待しています。
やっぱりメグ・ライアンといろいろあったあの映画が影響しているのでしょうか?
そういえば『プルーフ・オブ・ライフ』。
あの頃のラッセル・クロウは大活躍でしたね(映画の中で)。
いや、映画の外でもメグ・ライアンと大活躍(笑)。
この作品アメリカではあまり評判は良く
ないらしいですが、私は結構好きな作品
でした。
>ホフマンの指示に従わなくなるフェリスの
心の変化があまり突っ込んでは描かれていなかった
そうですね。時間も長くなくスピーディーな
展開で面白かったのですが、その分、フェリスの心の変化はあまり描かれていなかったかも・・なので、彼の恋もちょっと唐突な感じが
してしまいました(^^ゞ
最近のレオはこういう役柄が多いですが
次回作、レボリュショナリー・ロード~は
かなり役柄が違うみたいなので、楽しみに
しています^^
おっ、胃カメラのところまで読んでいただけましたか。
ありがとうございます。
さて、とても素晴らしいボールを投げていただきました。
これは早くどこかで言いたかったのですが……
『レボリューショナリー・ロード~燃え尽きるまで』の
ディカプリオは最高です。
ぼくは彼にぜひ、オスカーをあげてほしいです。
この作品、やっと観ました。今年は、忙しいのもありましたが、観たい気持ちをプッシュするような作品が少なかったようにも思います。
この作品でも、アップのシーンがやたらと多いのが気になりました。手元があまり写らず、カメラとの距離感に単調なパターンの繰り返しが多かったかな、と。『レボリューショナリー・ロード…』観賞予定です。
来年は、映画鑑賞のペースを取り戻したいです。
お久しぶりです。
ときどき覗かせていただいていました。
更新が少ないので気にかけておりましたが、
そうとうにお忙しかったようですね。
(でも、ちょっと羨ましいかも)。
この作品、前評判が悪かったので
覚悟していたのですが、
ぼくはすんなり中に入り込めました。
リドリー・スコットの語り口と肌が合うのかも。
さて『レボリューショナリー・ロード』、
これはいやになるくらい凄まじいです。
まだ、頭が整理できていません。
ただ、ディカプリオには
そろそろこの映画でオスカーをあげたいです。
(ぼくがあげるわけじゃないけど…)
ただ、構成にちょっと懲りすぎて全体が薄味になっていたような。
よーく考えると微妙につじつまが合ってないんじゃ・・・って所もありましたし、詰めの甘さは残ってますね。
でも色々な意味でリドリー・スコットらしい作品でした。
海外でも評判よくないんですか?
リドリー・スコットは
前作がゾクゾクしただけに、
その落差が大きく感じてしまうのは否めませんが、
彼の名前を伏せて観たとしたら、
けっこう楽しめていたんじゃないかという気がします。