(原題:Ruby Sparks)
----この映画、『リトル・ミス・サンシャイン』の
ジョナサン・デイトン&ヴァレリー・ファリス監督の作品だよね。
6年ぶりニャんだって?
「そう。
『リトル・ミス・サンシャイン』は、
あの年のベスト1に推したほどのぼくのお気に入りの作品。
それだけにとても待ち遠しかったんだ」
----でも、今回はファンタジーだとか。
ちょっと、テイストが違いすぎるんじゃニャい?
「う~ん。
ぼくもそこは懸念したところ。
試写状のビジュアルからは
『エターナル・サンシャイン』のようなイメージを受けていたんだけど、
どちらかと言うと『(500)日のサマー』の感じかな。
ヒロインのルビー(ゾーイ・カザン)が、少し前の言葉で言えば“不思議ちゃん”。
それもそのはず、このルビーは、
カルヴィン(ポール・ダノ)が書いた小説から飛び出してきた子、
カルヴィンは天才作家として華々しくデビューしたにもかかわらず、
いまは大スランプに陥っているという設定」
----それまた、無茶な話だニャあ。
ルビーは、そのことを意識しているの?
「いや、まったく知らない。
彼女の生みの親でもある
カルヴィンにしても途中から気づくありさま」
----でも、自分が書いた小説の子だったら、
それこそ理想どおりの子になっちゃうよね。
「そう。
それがこの映画の肝。
他人との付き合いをしないカルヴィンに対して、
ルビーは自分の世界を広げようとしていく。
それがオモシロくないカルヴィンは、
彼女の性格までも変えてしまう。
カルヴィンにべったりの、
女、女した子になっちゃうんだ」
----う~ん。少し複雑かも…。
「そうなんだよね。
相手がひとりの自立した女性だからこそ、
その子が自分を好きになってくれることが嬉しいのであって、
自分の思いのままになるんだったら、ロボットと変わりなし。
ていうかそれ以前に、
ひとりの人間として魅力がなくなってしまう」
----ニャるほど。
ところで、ルビーは
自分が作られた存在だということには
最後まで気づかないの?
「いやいや。
実はそこがクライマックス。
あることがきっかけで、
カルヴィンはルビーに
その<事実>を伝えてしまう。
もちろん、ルビーはそんなこと信じるはずはない。
だけど、
カルヴィンの手によって
本来ならありえないはずの自分が次々飛び出すんだから、
信じないわけにはいかなくなる」
----どういうこと?
「突然、自分が知る由もないフランス語を喋り出したり、
手足が自分の意志とは違う動きをしたり…。
ある意味、ここはホラー。
そして本作のハイライトとも言える。
ポール・ダノの狂気じみた演技、
そしてそれに呼応して
意志に反したさまざまな姿を見せるゾーイ・カザン…」
----それは観てみたいニャあ。
「着想だけで引っ張っていこうとする映画だと、
途中で息切れしてしまい、
物語が凝っている割には退屈しちゃうことが多いんだけど、
この映画は逆。
ぐいぐい観る者を引っ張っていく。
実は、本作はゾーイ・カザンが脚本も担当している。
彼女は、あのエリア・カザンの孫娘なのだとか。
やはり才能があるね。
オチもこの手の映画の定石を外さないだけの節度は持っているし…。
『(500)日のサマー』が好きな人にはおススメだね」
フォーンの一言「それにしても、ゾーイ・カザン、きれいな人だニャ」
※久しぶりの正統派ハリウッド美人女優だ度
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※画像はドイツ・オフィシャル・ウォールペーパーより。
----この映画、『リトル・ミス・サンシャイン』の
ジョナサン・デイトン&ヴァレリー・ファリス監督の作品だよね。
6年ぶりニャんだって?
「そう。
『リトル・ミス・サンシャイン』は、
あの年のベスト1に推したほどのぼくのお気に入りの作品。
それだけにとても待ち遠しかったんだ」
----でも、今回はファンタジーだとか。
ちょっと、テイストが違いすぎるんじゃニャい?
「う~ん。
ぼくもそこは懸念したところ。
試写状のビジュアルからは
『エターナル・サンシャイン』のようなイメージを受けていたんだけど、
どちらかと言うと『(500)日のサマー』の感じかな。
ヒロインのルビー(ゾーイ・カザン)が、少し前の言葉で言えば“不思議ちゃん”。
それもそのはず、このルビーは、
カルヴィン(ポール・ダノ)が書いた小説から飛び出してきた子、
カルヴィンは天才作家として華々しくデビューしたにもかかわらず、
いまは大スランプに陥っているという設定」
----それまた、無茶な話だニャあ。
ルビーは、そのことを意識しているの?
「いや、まったく知らない。
彼女の生みの親でもある
カルヴィンにしても途中から気づくありさま」
----でも、自分が書いた小説の子だったら、
それこそ理想どおりの子になっちゃうよね。
「そう。
それがこの映画の肝。
他人との付き合いをしないカルヴィンに対して、
ルビーは自分の世界を広げようとしていく。
それがオモシロくないカルヴィンは、
彼女の性格までも変えてしまう。
カルヴィンにべったりの、
女、女した子になっちゃうんだ」
----う~ん。少し複雑かも…。
「そうなんだよね。
相手がひとりの自立した女性だからこそ、
その子が自分を好きになってくれることが嬉しいのであって、
自分の思いのままになるんだったら、ロボットと変わりなし。
ていうかそれ以前に、
ひとりの人間として魅力がなくなってしまう」
----ニャるほど。
ところで、ルビーは
自分が作られた存在だということには
最後まで気づかないの?
「いやいや。
実はそこがクライマックス。
あることがきっかけで、
カルヴィンはルビーに
その<事実>を伝えてしまう。
もちろん、ルビーはそんなこと信じるはずはない。
だけど、
カルヴィンの手によって
本来ならありえないはずの自分が次々飛び出すんだから、
信じないわけにはいかなくなる」
----どういうこと?
「突然、自分が知る由もないフランス語を喋り出したり、
手足が自分の意志とは違う動きをしたり…。
ある意味、ここはホラー。
そして本作のハイライトとも言える。
ポール・ダノの狂気じみた演技、
そしてそれに呼応して
意志に反したさまざまな姿を見せるゾーイ・カザン…」
----それは観てみたいニャあ。
「着想だけで引っ張っていこうとする映画だと、
途中で息切れしてしまい、
物語が凝っている割には退屈しちゃうことが多いんだけど、
この映画は逆。
ぐいぐい観る者を引っ張っていく。
実は、本作はゾーイ・カザンが脚本も担当している。
彼女は、あのエリア・カザンの孫娘なのだとか。
やはり才能があるね。
オチもこの手の映画の定石を外さないだけの節度は持っているし…。
『(500)日のサマー』が好きな人にはおススメだね」
フォーンの一言「それにしても、ゾーイ・カザン、きれいな人だニャ」
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※画像はドイツ・オフィシャル・ウォールペーパーより。
もし・・・だったら? という設定がとても上手かったと思います。
恋人といつまでも一緒にいたい、でもお互い生身の人間。だから恋は成就もするし破れもするという当たり前の話を、当たり前に受け止められないからこその作品でした。
この映画、シネクイントでしかやっていなく、
また、それを売りにしているので
見ていない人が多いのは仕方ないです。
でも、もったいないなあ。
まあ、キャスティングを見たら、
それはそれで無理ないか。
なんだか良い年して大人になりきれない大人子供の男達に、女性からダメだしされている様で、結構痛かったです。
ゾーイ・カザンは女優としてもキュートでしたが、ライターとしてもなかなかの才媛ですね。
なるほど。
実は、先日この映画を知り合いの女性に勧めたのですが、
「ずっと男性目線で観ていた」と言っていましたが、
実はそれは「女性目線」ということだったのかも。
ぼくはこの映画、
主人公がルビーに秘密を明かして
自在に操り始めるところの演出が好きでした。
ゾーイ・カザンの演技も鬼気迫っていました。