ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『あの頃、君を追いかけた』

2013-07-30 14:16:18 | 新作映画
(原題:那些年,我們一起追的女孩)

※カンの鋭い人は注意。
※映画の核に触れる部分もあります。
鑑賞ご予定の方は、その後で読んでいただいた方がより楽しめるかも。



----これって久しぶりに、えいが泣いたとか言っていた
あの台湾の映画だよね?
「そうだね。
まあ、そのすぐ後に、
フォーンによってもっと泣かされたわけで、
しばらく忘れていたんだ。
でも、やはり話しておきたいなと…」

----台湾の青春映画だと、
『九月に降る風』とかが思い出されるけど……。
「うん。
そのどちらにも共通して出てくるのが
日本の若者文化の影響。
ぼくら日本の若者がアメリカの映画や音楽を好きになることが多いように、
台湾の高校生たちは
アニメからアダルトに至るまで、
日本に目を向けている。
以前に観た台湾のドキュメンタリー『台湾人生』でもそうだけど、
台湾には親日的な人が多いねだね」

----中国や韓国とは違うってこと?
「いや、それはどうだろう。
ぼくが出会った中国・韓国の人たちも
かなり親日的だったけどね。
日本語も龍中に喋るし、日本に憧れている。
それってなぜかを尋ねたことがあるんだけど、
その韓国の彼によれば
アメリカに向かう前に日本がある…というんだね。
この地理的な考え方は初めてで、なるほどと…」

----ふむふむ。
あれれ、この映画から遠ざかっているニャあ。
「ゴメンゴメン。
実はこの映画、そのストーリーは大したことがないんだ。
『九月に降る風』に比べて女性の位置付けが大きくなっていることくらいで…。
どこの国の若者にも共通する
自分たちのマドンナへの憧れ。
さあ、だれが彼女と結ばれるか…って話」

----ということは、これは集団劇だニャ。
「そういうこと。
しかもそのグループを構成するのは、
特にカッコよくもカッコ悪くもない主人公コートンを中心に、
NBA選手のトレーディングカード集めが趣味のナルシスト、
常に下半身が緊張しているむっつりスケベ、
無意識に股間を掻いてしまう困り者、
そしてこの手の映画には欠かせないおデブちゃんら。
そこで起こる事件もたわいもないことばかり」

----たわいもニャいって?
「う~ん。
ここで書くのははばかれるけど
いわゆる性春の悶々ってヤツ。
それが教師に見つかったことから
コートンはヒロイン、チアイーの勉強指導を受けることになるんだ。
でもそれってチアイーにとっては迷惑な話。
ところがある日、
教科書を忘れて教師から叱責を受けそうになったチアイーの身代わりを
コートンが買って出たことから、
ふたりの中は急接近していく」

----できすぎ。
いや、逆だ。
よくある話だニャ。
「まあね。
さて、ところがこれもよくある話で
コートンはチアイーが自分を本当に好きかどうかの自信が持てない。
やがて、ふたりは別々の大学に進み…。
と、どこまで行ってもお定まりのパターンから抜け出せない映画。
ところがこれがラストのラストで突然、突き抜けてしまう」

----それがニャにかは言えないんだよね?
「う~ん。
これは何も知らない方がいいんだけどね…。
実は、この瞬間、
周りでは複数のどよめきが…。
それも男性の…。
あ~、やっぱり言えないな」


「青春は恥と後悔と初恋で作られる」(うまいキャッチコピーだな)

                    (byえいwithフォーン)


フォーンの一言「そう言われると、よけい気になるのニャ」身を乗り出す

※じゃあ、これだけ。それはキス。おそらく映画史に残る名キスシーンだ度

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