※ネタバレ注意。
※映画の核に触れる
部分もあります。
鑑賞ご予定の方は、その後で読んでいただいた方がより楽しめるかも。
(原題:World War Z)
「実は、喋りたい映画がけっこうたまっているんだけど、
今日はまず、この『ワールド・ウォーZ』にしようかな」
----mmm。これって確か
ゾンビ映画の超大作というヤツ。
あブラッド・ピットまでゾンビものに出るなんて…
って、ちょっとしらけていなかったっけ?
「(汗)。
それはそのとおり。
ぼくは、正直言って
そんなにゾンビ映画への思い入れがある方じゃない。
ドラキュラならまだ分かるけど、
なぜ、こんなにゾンビに人気が集まる野か、
いまもって不思議」
----でも、ゾンビ映画のブームを作った
ジョージ・A・ロメロ監督の
『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』は
もはやカルトになっているよね。
当時の社会の不安を反映しているとか言われたような…。
「そうだね。
ただ、日本に上陸したのは
その後日談にあたる『ゾンビ』の方が早かった。
ぼくはこれ、
確かヤクルトホールで観たんだけど、
いやあ怖かったね。
昨日までは味方だったはずの人が
明日はゾンビとして自分を襲ってくる。
舞台をショッピングモールに限定したことで
密室ホラーとしても成立していた。
日本でも大ヒットしたこの映画をフックに、
以後、ゾンビはさまざまに枝分かれして発展していく。
その中には、ダン・オバノン監督によるパロディ続編、『バタリアン』や
トム・サヴィーニ監督によるリメイク、『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド/死霊創世記』なんてのも生まれた。
いまでも続く人気シリーズ『バイオハザード』にしろ、
サム・ライミ監督の名を高めた『死霊のはらわた』にしろ、
いずれもゾンビ映画。
いまやオスカー監督となったダニー・ボイルの 『28週後…』だってそうだ」
----ちょ、ちょっと前置きが長くニャい?
「ゴメンゴメン。
なぜ、ここまで喋ったかと言えば、
この『ワールド・ウォーZ』は
これらゾンビ映画の歴史の上に、
その記憶を惜しげもなく投入して、
一大スペクタクルへと仕上げているところ。
たとえば、オリジナルのゾンビは動きもスロー。
ところがここでは、
『ドーン・オブ・ザ・デッド』に出てきたような
“走る”ゾンビが主流に。
凶暴度もより激しく
感染したゾンビが四方八方に飛びかかることで
街中が大パニックに陥ってしまう。
さて、ここで物語を整理しよう。
主人公はフィラデルフィアに住む元国連調査官のジェリー(ブラッド・ピット)。
妻とふたりの娘たちを守りながら安全な場所を探そうとする彼だが、
国連からの要請で
感染を断つためのワクチン開発に協力せざるをえなくなる」
----その言い方だと、
ほんとうは乗り気じゃないってこと?
「そう。
そこがミソだね。
彼としては
人類救済の大義よりも家族の方が大切。
いあゆるアメリカらしい個人主義」
----それじゃあ、戦うはずニャいような…?
「ところがここがこの映画のうまいところで
ジェリーはその家族を人質に取られてしまうんだ」
----えっ、ゾンビが人質を?
「いやいや。
そうじゃなくて、国連が…。
ネタバレ防止で詳細は避けるけど、
そこから彼の八面六臂の活躍が始まる。
韓国、イスラエル、そして
飛行機上でのサバイバルを経てイギリス、ウェールズへ。
この映画が素晴らしいのは、
それぞれの場所において
一つひとつが異なるタイプのアクションとサスペンスを用意しているんだ。
なかでもイスラエルにおけるゾンビ柱には
だれもが息を飲むと思う。
実を言うと、
あまりにもご都合主義すぎるというか、
これで主人公が生き延びるはずはないだろう?と
ツッコミを入れたくなるシーンもないではないけど、
まあ、ヒーロー映画として観たらそれもありかなと…」
----だけど
ワクチンなんて耐性ができてしまったら
もう効かなくなるんだよね。
続編を作るにはいいかもだけど、
どうやって終らせるんだろう。
「う~ん。
それもやはり詳しくは言えないけど、
ゾンビの弱点というか、
ゾンビでも人を襲わないケースもある…
この逆転の発想にもぼくは感心。
難を言えば、この手の映像には
3Dはあまり意味がないかなと…。
次に見るとしたら、ぼくは2Dだな」
「オリジナルポスターも話題になったのニャ」
※エッフェル塔から猫が落ちている、あれ本物か怪しい度
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※映画の核に触れる
部分もあります。
鑑賞ご予定の方は、その後で読んでいただいた方がより楽しめるかも。
(原題:World War Z)
「実は、喋りたい映画がけっこうたまっているんだけど、
今日はまず、この『ワールド・ウォーZ』にしようかな」
----mmm。これって確か
ゾンビ映画の超大作というヤツ。
あブラッド・ピットまでゾンビものに出るなんて…
って、ちょっとしらけていなかったっけ?
「(汗)。
それはそのとおり。
ぼくは、正直言って
そんなにゾンビ映画への思い入れがある方じゃない。
ドラキュラならまだ分かるけど、
なぜ、こんなにゾンビに人気が集まる野か、
いまもって不思議」
----でも、ゾンビ映画のブームを作った
ジョージ・A・ロメロ監督の
『ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド』は
もはやカルトになっているよね。
当時の社会の不安を反映しているとか言われたような…。
「そうだね。
ただ、日本に上陸したのは
その後日談にあたる『ゾンビ』の方が早かった。
ぼくはこれ、
確かヤクルトホールで観たんだけど、
いやあ怖かったね。
昨日までは味方だったはずの人が
明日はゾンビとして自分を襲ってくる。
舞台をショッピングモールに限定したことで
密室ホラーとしても成立していた。
日本でも大ヒットしたこの映画をフックに、
以後、ゾンビはさまざまに枝分かれして発展していく。
その中には、ダン・オバノン監督によるパロディ続編、『バタリアン』や
トム・サヴィーニ監督によるリメイク、『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド/死霊創世記』なんてのも生まれた。
いまでも続く人気シリーズ『バイオハザード』にしろ、
サム・ライミ監督の名を高めた『死霊のはらわた』にしろ、
いずれもゾンビ映画。
いまやオスカー監督となったダニー・ボイルの 『28週後…』だってそうだ」
----ちょ、ちょっと前置きが長くニャい?
「ゴメンゴメン。
なぜ、ここまで喋ったかと言えば、
この『ワールド・ウォーZ』は
これらゾンビ映画の歴史の上に、
その記憶を惜しげもなく投入して、
一大スペクタクルへと仕上げているところ。
たとえば、オリジナルのゾンビは動きもスロー。
ところがここでは、
『ドーン・オブ・ザ・デッド』に出てきたような
“走る”ゾンビが主流に。
凶暴度もより激しく
感染したゾンビが四方八方に飛びかかることで
街中が大パニックに陥ってしまう。
さて、ここで物語を整理しよう。
主人公はフィラデルフィアに住む元国連調査官のジェリー(ブラッド・ピット)。
妻とふたりの娘たちを守りながら安全な場所を探そうとする彼だが、
国連からの要請で
感染を断つためのワクチン開発に協力せざるをえなくなる」
----その言い方だと、
ほんとうは乗り気じゃないってこと?
「そう。
そこがミソだね。
彼としては
人類救済の大義よりも家族の方が大切。
いあゆるアメリカらしい個人主義」
----それじゃあ、戦うはずニャいような…?
「ところがここがこの映画のうまいところで
ジェリーはその家族を人質に取られてしまうんだ」
----えっ、ゾンビが人質を?
「いやいや。
そうじゃなくて、国連が…。
ネタバレ防止で詳細は避けるけど、
そこから彼の八面六臂の活躍が始まる。
韓国、イスラエル、そして
飛行機上でのサバイバルを経てイギリス、ウェールズへ。
この映画が素晴らしいのは、
それぞれの場所において
一つひとつが異なるタイプのアクションとサスペンスを用意しているんだ。
なかでもイスラエルにおけるゾンビ柱には
だれもが息を飲むと思う。
実を言うと、
あまりにもご都合主義すぎるというか、
これで主人公が生き延びるはずはないだろう?と
ツッコミを入れたくなるシーンもないではないけど、
まあ、ヒーロー映画として観たらそれもありかなと…」
----だけど
ワクチンなんて耐性ができてしまったら
もう効かなくなるんだよね。
続編を作るにはいいかもだけど、
どうやって終らせるんだろう。
「う~ん。
それもやはり詳しくは言えないけど、
ゾンビの弱点というか、
ゾンビでも人を襲わないケースもある…
この逆転の発想にもぼくは感心。
難を言えば、この手の映像には
3Dはあまり意味がないかなと…。
次に見るとしたら、ぼくは2Dだな」
「オリジナルポスターも話題になったのニャ」
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