ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『ペントハウス』

2012-01-08 22:31:10 | 新作映画

(原題:Tower Heist)



----へぇ~っ。
2012年の第一弾がこれ?
ちょっと意外だニャあ。
「ん?そう見える?
でも、この映画って、
一昔前なら、お正月にピッタリの作品。
とても痛快だしね」

----そうニャの?
フォーンには、どんな映画か、まったく想像つかない。
主演がベン・スティラーにエディ・マーフィだから
コメディかなって気はするけど…。
「そうだね。
確かにコメディもあるけど、サスペンスも少し。
この映画は、いわゆる“泥棒”のお話。
舞台はマンハッタンにある
全米一の最高級マンション“ザ・タワー”。
ジョシュ(ベン・スティラー)はそこの管理マネージャー。
最上階のペントハウスには大富豪アーサー・ショウ(アラン・アルダ)が暮らしている。
ふたりはネットでチェスを楽しむなど、私生活でも良好な関係を築いていた。
ところが、ある日、アーサーは20億ドルもの詐欺疑惑で逮捕されてしまう。
しかもタワーの使用人たちの全財産までも
彼に騙し取られていたことが発覚。
一瞬にして全財産を失ったジョシュと使用人たちだったが、
ジョシュは、一発逆転のアイデアを思いつく。
それは、厳重なセキュリティ設備とFBIの監視の目が光る難攻不落のペントハウスに潜入し、
ショウの財産を根こそぎ奪い取るというものだった…」

----ニャるほど分かりやすい。
ということは、
ケイシー・アフレックだのマシュー・ブロデリックだの
マイケル・ペーニャだのは、
その“泥棒”チームってワケだね?
あれ、ふたりの女性陣は?
ガボレイ・シディべは同じくチームの一員。
前作が『プレシャス』というシリアス路線だっただけに、
そこに染まらない、真逆とも言える作品を選んだのは
彼女にとってもよかったと思うね。
ティア・レオーニはジョシュの意気に感じ、
こっそり情報を教えるFBI捜査官の役だね
ジョシュは、なんと
ショウがペントハウスに飾っている
スティーヴ・マックィーンの車を叩き壊すんだ」

----それはまた…。
飾っているというのもスゴイけど、
それを壊すなんて恐くて考えられニャい。
そうそう、チームを組んで泥棒というと、
『オーシャン』シリーズを思い出すけど、
そういう感じとは違うの?
「あっ、ここには
あの映画みたいな、すました感じはないね。
それよりも引き合いに出すなら『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』
なんとトム・クルーズばりの高層ビル・アクションが用意されている。
しかも、仲間内の裏切りが二弾構えで待ち構えるなど、
“障壁”の作り方もなかなか。
物語としても、一部のモノが独占していると身を
それを奪われたものが取り返してやろうというんだから、
貧富の差がとてつもなく広がった、今の時代にもピッタリ。
そうそう、それとこれは言っておきたいことが…。
ぼくはこの映画に、懐かしのイタリア映画『新黄金の7人 7×7』を思い出したね。
なあんて、これ、分かる人にしか分からないだろうけど…」


                    (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「これまた、手に汗握るらしいのニャ」身を乗り出す

※オチも含めてウェルメイドな映画だ度

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