(原題:The Three Muskteers)
----この映画、久しぶりにオーランド・ブルームが出ているんだよね。
数あるオファーの中からこの役を選んだのだとか…。
「それは確かにそうなんだけどね。
これが、なぜか悪役。
でも、それが一つの問題。
彼が演じると、
そんなに悪人に見えない。
おそらく、ブルーム本人は自分のイメージが固まるのを避けようと、
こういう役をあえて選んだんだろうけど、
映画全体の中でも彼が演じるバッキンガム侯爵は脇役にすぎないし、
もうしばらくは、
そのカッコよさをいかして
ヒーロー路線で行ってもよかったんじゃないかな。
しかもこの映画は
他にも悪役が目立っていて、彼はちょっと損している感じ。
二重スパイの女ミレディにミラ・ジョヴォヴィッチ、
リシュリュー枢機卿にクリストフ・ヴァルツ、
枢機卿の手下ロシュフォール隊長にマッツ・ミケルセン」
----ふうん。でも悪役が魅力的な映画って、
それだけでオモシロそう。
「それは言えているね。
正直、三銃士を演じる3人は、
かつてのリチャード・レスター監督版に比べて
かなり見劣りする。
もっともあれは凄かったからなあ。
アトスにオリヴァー・リード、
ポルトスにフランク・フィンレー、
アラミスにリチャード・チェンバレン。
悪役も
リシュリュー枢機卿にチャールトン・ヘストン、
ロシュフォール伯爵にクリストファー・リー、
ミレディはフェイ・ダナウェイ」
----ほんと、オールスターだったんだニャあ。
ところで主人公のダルタニアンは?
そもそも、お話は前と同じニャの?
「ダルタニアンはね、
あの『3時10分、決断のとき』で鮮烈な印象を残したローガン・ラーマン。
レスター版ではマイケル・ヨークがやっていたけど、
こちらは彼に比べても見劣りしなかったね。
この『三銃士』の物語は、
元銃士の一人の息子であるダルタニアンが
自分もその仲間入りしようと故郷を後にパリへ。
そこで知り合った三銃士たちと共に
リシュリュ―枢機卿の陰謀と戦うというもの。
いわゆるダルタニアンが冒険を通して大人の仲間入りしていく。
その未知の世界に入っていくワクワクドキドキ感が、
ローガン・ラーマンの期待に満ちた光る目によく表れていて、
なんか共鳴しちゃったな。
あ~、こういう映画、昔よくあったよな…って感じ」
----あらあら遠い目(笑)。
これは自分に置き換えてるニャ。
過ぎ去った日々…(笑)
「いかんいかん。
さて、お話に戻すと…
当時、フランスは幼きルイ13世の治世下。
彼はままごとのような夫婦生活を送っていて、
政治には疎いというか無知な上に無関心。
イギリスのバッキンガム侯爵の着る服の色のことくらいしか興味がない。
枢機卿はそれに乗じて実権を握ろうとしているんだ。
あっ、ここの比較もするなら
レスター版ではルイ13世を
ヴァンサン・カッセルの父親、ジャン=ピエール・カッセルが演じていたけど、
今回はフレディ・フォックス。
彼は、なんと懐かしやエドワード・フォックスの息子なんだね。
レスター版では彼が愛するアンヌ王妃にジュラルディン・チャップリン。
そしてダルタニアンが一目ぼれするコンスタンスをラクエル・ウェルチ。
今回はアンヌ王妃をジュリアン・テンプルの娘ジュノー・テンプル、
コンスタンスは新鋭ガブリエラ・ワイルドだ。
と、これじゃ俳優の話だけで終っちゃうな…(汗)。
物語の方は、さっきも言ったように
枢機卿の張りめぐらした罠が軸で、
まあ、語るほどのモノじゃないからね」
----じゃあ、映像の方は?
今回は3Dでしょ。
その効果あったの?
「3Dカメラはなんと8台も使っている。
これって3D映画史上初めてのことなのだとか…。
技術も進歩していて
ステディカムまで使用しているらしい。
ロケーションの方も話題となっていて
舞台はフランスとイギリスなのに、あえてドイツで撮影。
これは、17世紀ヨーロッパの雰囲気が残っているという理由からのようだね。
そしてもうひとつの見どころが
日本語の副題にもなっているダ・ヴィンチの飛行船。
これも一艘ではなく複数機登場。
『パイレーツ・オブ・カリビアン』を彷彿とさせる
空中バトルを展開する。
とはいえ、オーランド・ブルームは
そこではまったく活躍しないんだけどね。
と、このことひとつを取っても彼が出演する必然性があまり感じられない。
いちばんのもうけ役は
この映画の監督ポール・W・S・アンダーソンの妻でもある
ミラ・ジョヴォヴィッチのアクロバティックなアクションかな。
その均整の取れた肢体の柔軟性もさることながら、
肌の美しさには目が点になってしまった。
やはり、美しいものは隠さず見せた方がいいね」
----変な結論。
これはロマンポルノの仕事の後遺症だニャ。
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「続編も作られそうな雰囲気なのニャ」
※オーランド・ブルーム、このままだとティモシー・ダルトンになっちゃう度
こちらのお花屋さんもよろしく。
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※画像はドイツ・オフィシャル・ダウンロード・サイトより。
----この映画、久しぶりにオーランド・ブルームが出ているんだよね。
数あるオファーの中からこの役を選んだのだとか…。
「それは確かにそうなんだけどね。
これが、なぜか悪役。
でも、それが一つの問題。
彼が演じると、
そんなに悪人に見えない。
おそらく、ブルーム本人は自分のイメージが固まるのを避けようと、
こういう役をあえて選んだんだろうけど、
映画全体の中でも彼が演じるバッキンガム侯爵は脇役にすぎないし、
もうしばらくは、
そのカッコよさをいかして
ヒーロー路線で行ってもよかったんじゃないかな。
しかもこの映画は
他にも悪役が目立っていて、彼はちょっと損している感じ。
二重スパイの女ミレディにミラ・ジョヴォヴィッチ、
リシュリュー枢機卿にクリストフ・ヴァルツ、
枢機卿の手下ロシュフォール隊長にマッツ・ミケルセン」
----ふうん。でも悪役が魅力的な映画って、
それだけでオモシロそう。
「それは言えているね。
正直、三銃士を演じる3人は、
かつてのリチャード・レスター監督版に比べて
かなり見劣りする。
もっともあれは凄かったからなあ。
アトスにオリヴァー・リード、
ポルトスにフランク・フィンレー、
アラミスにリチャード・チェンバレン。
悪役も
リシュリュー枢機卿にチャールトン・ヘストン、
ロシュフォール伯爵にクリストファー・リー、
ミレディはフェイ・ダナウェイ」
----ほんと、オールスターだったんだニャあ。
ところで主人公のダルタニアンは?
そもそも、お話は前と同じニャの?
「ダルタニアンはね、
あの『3時10分、決断のとき』で鮮烈な印象を残したローガン・ラーマン。
レスター版ではマイケル・ヨークがやっていたけど、
こちらは彼に比べても見劣りしなかったね。
この『三銃士』の物語は、
元銃士の一人の息子であるダルタニアンが
自分もその仲間入りしようと故郷を後にパリへ。
そこで知り合った三銃士たちと共に
リシュリュ―枢機卿の陰謀と戦うというもの。
いわゆるダルタニアンが冒険を通して大人の仲間入りしていく。
その未知の世界に入っていくワクワクドキドキ感が、
ローガン・ラーマンの期待に満ちた光る目によく表れていて、
なんか共鳴しちゃったな。
あ~、こういう映画、昔よくあったよな…って感じ」
----あらあら遠い目(笑)。
これは自分に置き換えてるニャ。
過ぎ去った日々…(笑)
「いかんいかん。
さて、お話に戻すと…
当時、フランスは幼きルイ13世の治世下。
彼はままごとのような夫婦生活を送っていて、
政治には疎いというか無知な上に無関心。
イギリスのバッキンガム侯爵の着る服の色のことくらいしか興味がない。
枢機卿はそれに乗じて実権を握ろうとしているんだ。
あっ、ここの比較もするなら
レスター版ではルイ13世を
ヴァンサン・カッセルの父親、ジャン=ピエール・カッセルが演じていたけど、
今回はフレディ・フォックス。
彼は、なんと懐かしやエドワード・フォックスの息子なんだね。
レスター版では彼が愛するアンヌ王妃にジュラルディン・チャップリン。
そしてダルタニアンが一目ぼれするコンスタンスをラクエル・ウェルチ。
今回はアンヌ王妃をジュリアン・テンプルの娘ジュノー・テンプル、
コンスタンスは新鋭ガブリエラ・ワイルドだ。
と、これじゃ俳優の話だけで終っちゃうな…(汗)。
物語の方は、さっきも言ったように
枢機卿の張りめぐらした罠が軸で、
まあ、語るほどのモノじゃないからね」
----じゃあ、映像の方は?
今回は3Dでしょ。
その効果あったの?
「3Dカメラはなんと8台も使っている。
これって3D映画史上初めてのことなのだとか…。
技術も進歩していて
ステディカムまで使用しているらしい。
ロケーションの方も話題となっていて
舞台はフランスとイギリスなのに、あえてドイツで撮影。
これは、17世紀ヨーロッパの雰囲気が残っているという理由からのようだね。
そしてもうひとつの見どころが
日本語の副題にもなっているダ・ヴィンチの飛行船。
これも一艘ではなく複数機登場。
『パイレーツ・オブ・カリビアン』を彷彿とさせる
空中バトルを展開する。
とはいえ、オーランド・ブルームは
そこではまったく活躍しないんだけどね。
と、このことひとつを取っても彼が出演する必然性があまり感じられない。
いちばんのもうけ役は
この映画の監督ポール・W・S・アンダーソンの妻でもある
ミラ・ジョヴォヴィッチのアクロバティックなアクションかな。
その均整の取れた肢体の柔軟性もさることながら、
肌の美しさには目が点になってしまった。
やはり、美しいものは隠さず見せた方がいいね」
----変な結論。
これはロマンポルノの仕事の後遺症だニャ。
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「続編も作られそうな雰囲気なのニャ」
※オーランド・ブルーム、このままだとティモシー・ダルトンになっちゃう度
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