ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『インセプション』

2010-07-13 22:32:33 | 新作映画
(原題:Inception)


----クリストファー・ノーラン って
『ダークナイト』でブレイクした監督だよね。
レオナルド・ディカプリオ渡辺謙が共演。
いったい、どんなお話ニャの?
「うん。
難しそうに見えて
意外やこれは簡単に説明できる。
ディカプリオ演じるコブは、
人の夢の中に侵入してそのアイデアを盗むという
違法行為によって生計を立てている。
その彼の唯一の願いは、離れて暮らす子供ふたりに会うこと。
ある理由から、彼は母国に帰ることができないんだ」

----ある理由って?
「それが、この映画のキーポイント。
それはあとで触れるとして、
コブは、ある犯罪によって指名手配を受けている。
そんな彼にある“新しい仕事”が舞い込んでくる。
それは、夢に忍び込み、
アイデアを“インセプション=植えつける”こと。
かくしてコブは、仲間を集めてこの不可能と思われる犯罪に挑む!」

----そのメンツのひとりが、渡辺謙?
「いや、彼は依頼人の方。
サイトーという役を演じているんだけど、
これが最初から最後まで出ずっぱり。
冒頭、浜辺に打ち上げられたコブが捕まえられ、
日本風のお城に連れて行かれる。
と、そこに100歳は優に超えたと思われるサイトーが…。
彼の口から洩れるのが
『お前とは、遠い昔、夢の中で会った気がする…』」

----おおっ。
「これでもう、つかみはOKだよね。
さて、本筋に戻って、この新しい仕事では
夢の階層の奥へ奥へと入っていくことが必要となる。
映画としては、ここが一番の山場なんだけど、
アクションを見せる方に流れていて、
タイムリミット・サスペンスもありながら、
あまりうまくいかされていない気がした。
夢自体も、シュールな表現が抑えられ
どちらかというとありきたりの感じだし…。
ぼくは、それに至る準備段階の方が好きだね。
なかでも夢の構築の仕方を
アリアドーネ(エレイン・ペイジ)に
教えるシーンとかはオモシロかったな。
ふたりの周りの世界が粉々に砕けたりとかね…。
あと、見どころは
さっきも言ったように渡辺謙。
英語も流暢だし、
存在感もキリアン・マーフィー、トム・ハーディはおろか、
ディカプリオと比べても見劣りしない。
ほんとうに堂々としている」

----あれっ。マリオン・コティヤールは?
「彼女はコブの亡くなった妻。
さっきの質問の答えがここに出てくるんだけど、
コブには妻殺しの容疑がかけられているんだ。
で、ここで気づいたんだけど、
ディカプリオの最近の3作は、
『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』『シャッター アイランド』
そして本作『インセプション』と、
すべて悲劇の妻もの。
そのことをいち早く話したくって……」

---まあ、偶然だろうニャあ。


                    (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「今日は尻切れトンボの話だニャ」身を乗り出す

エディット・ピアフも使われている度


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