ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『パラレルライフ』

2010-06-18 23:00:54 | 新作映画
(英題:Parallel Life)


----“パラレルライフ”?
“パラレルワールド”なら聞いたことがあるけど…。
「そうだね。確かにあまり聞かない言葉だよね。
実はこれは、エイブラハム・リンカーンと
ジョン・F ・ケネディがあまりにも似た一生をたどったことに想を得て
作られた映画なんだ」

----ふたりってそんなに似ていたの?
顔とかは全然違うけど…。
「うん。リンカーンは議員当選が1846年、大統領当選が1860年。
そして金曜日にフォード劇場で1839年生まれの男に暗殺されている。
片やケネディは議員当選が1946年、大統領当選が1960年。
そして同じく金曜日にフォード車で1939年生まれの男に暗殺されている。
で、そのときの副大統領が共にジョンソン」

----ぶるる。よくできた話だニャあ。
「おおっ。フォーンでも怖がるか(笑)。
さて、この映画に移ろう。
最年少部長判事に任命されたソクヒョン(チ・ジニ)は、
妻が殺され容疑者が逃走する事件を経験する。
彼はまったく同じ悲劇が30年前に
最年少部長判事だったハン・サンジュンにも起きたという事実を知る。
ケネディとリンカーンが100年の時を経て同じ運命をたどったように、
違う時代を生きるふたりの運命が同じパターンに展開される
"パラレルライフ"に巻き込まれたと知った彼は、
6日後に起きると予見された自分と娘の死を防ぐために
"パラレルライフ"の秘密を掘り下げていく」

----いわゆる『アンビリバボー』ってヤツだね。
でも、この運命論的な映画って
最近のハリウッド映画にも多いよ。
『シャッフル』とか『ダイアナの選択』とか…。
「鋭いね。
ただ、この映画の場合、話が少し凝りすぎ。
どんでん返しに次ぐどんでん返しで、
少々疲れてしまうんだ。
観客に、犯人をA→B→Cというように思わせながら、
最後にとんでもない事実を明らかにする。
途中、どの結末で終わってもよさそうなのに、
『いやいや、こんなもんじゃありません。
まだまだ、続きがありまっせ』と、さらに転がしていくんだ。
もう、おなかいっぱい。
しかもこの映画は30年前をカットバックしながら進んでいく。
正直、頭の整理が難しかったね。
『じゃあ、あの電話の主は?』など、
ツッコミたくなる箇所もちらほら。
『チェイサー』(ナ・ホンジン監督版)でブレイクしたハ・ジョンウをはじめ、
役者もなかなか揃っているのに、
これはちょっと欲張りすぎて
裏目に出たような気がしないでもないな」




                (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「それにしても、韓国のミステリー・スリラーは子供がよく絡んでくるニャあ」うららかフォーン

※主演のチ・ジニはテレビの『宮廷女官チャングムの誓い』で有名だ度


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