※ネタバレにつながる部分もあります。
鑑賞ご予定の方は、その後で読んでいただいた方がより楽しめるかも
----これっていかにも日本でつけたと言うタイトルだね。
「うん。原題は『Click』。日本語ではパソコン用語としておなじみだけど、
ここではリモコンのスイッチを入れることを意味しているんだ。
主人公は建築士のマイケル(アダム・サンドラー)。
彼には美しい妻のドナ(ケイト・ベッキンセール)がいる。
仕事優先主義の彼は、部屋にあるリモコンの区別さえもできなくなり、
すべての電化製品を操れる万能リモコンを求め、夜の街へ。
行き着いたのは、寝具&フロア用品売り場の奥にある不思議な部屋。
そこで彼は怪しげな従業員モーティ(クリストファー・ウォーケン)から
何でも操作できるばかりか、人生までも変えてしまうと言う
最先端のリモコンを与えられる」
----人生まで変えちゃうの?
ふうん。どんなリモコンなんだろう?
「まずはペットのうるさい声をダウン」
----あらら(汗)。
「もちろん消音や色調整もできれば音声切り替えもできる。
でも、一番大きい特徴は早送りかな。
妻との口論をストップしたり、早送りしたり。
たちまち、そのリモコンの虜となった彼は
家族との食事会や夫婦生活、交通渋滞、シャワーなど
生活の中の面倒なことをすべて早送り。
しかもチャプター機能で
自分の行きたい時間・場面にスキップもできることから、
彼はリモコンで自分の人生そのもを操れると勘違いしてしまう」
----あらら、それって勘違いなの?
「うん。操っているようでいて、
実はいつしか自分がリモコンに操られていたんだね。
と言うのも、このリモコンはマイケルが早送りしてきた事柄をすべて記憶。
出世主義の彼のポリシーに合わせて、以後も勝手に省略。
そんなこんなで、自分が望む地位になっていたときには、
マイケルはもうすっかり年をとっている。
家族をその代償としていたことに
ようやく気づいたときには
もう後の祭りと言うわけだ」
----ニャるほど。
でも、どうしてその間の記憶がないの?
「煩わしい時間を早送りしている間は、
マイケルのダミーが代わりを務めてくれる。
つまり彼自身はそれをまったく経験していないんだ。
出世欲にとらわれた男に起こる不思議な出来事。
しかし後で彼は一番大切なものが何かを知る…。
まあ、ある意味、いかにもハリウッドらしい作品だね。
ヒューマンなテーマをファンタジーで描くわけだからね」
----ふうん。ところでモーティは何者だったの?
話の展開からして、これをハッピーエンドにするには、
夢落ちしかないような気もするけど……。
「それは2つとも明かすわけにはいかないな。
ただ、クリストファー・ウォーケンが演じるくらいだから、
あまりプラス・イメージの役柄じゃないことは確か。
あとキャスティングで言えば
マイケルの父親をヘンリー・ウィンクラーがやっていたのが
とても懐かしかったね。
その父親がダミーのマイケルに冷たくされ、
それでも息子に愛の言葉を告げる。
それを横で見ている本物のマイケルが
なんどもそのシーンをリピートさせる……。
これはこの映画の白眉。
大切なものは失って初めて気づく。
いまを大切にしよう……
それこそがこの映画の邦題の意味と言うわけだ。
『もしも昨日が選べたら』……
そう言わなくてもいいように毎日を生きなくちゃね---
なんて久しぶりにマジにしめてみちゃった」
(byえいwithフォーン)
※いかにもハリウッドらしい度
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※画像はアメリカ・オフィシャルサイトの壁紙です。
鑑賞ご予定の方は、その後で読んでいただいた方がより楽しめるかも
----これっていかにも日本でつけたと言うタイトルだね。
「うん。原題は『Click』。日本語ではパソコン用語としておなじみだけど、
ここではリモコンのスイッチを入れることを意味しているんだ。
主人公は建築士のマイケル(アダム・サンドラー)。
彼には美しい妻のドナ(ケイト・ベッキンセール)がいる。
仕事優先主義の彼は、部屋にあるリモコンの区別さえもできなくなり、
すべての電化製品を操れる万能リモコンを求め、夜の街へ。
行き着いたのは、寝具&フロア用品売り場の奥にある不思議な部屋。
そこで彼は怪しげな従業員モーティ(クリストファー・ウォーケン)から
何でも操作できるばかりか、人生までも変えてしまうと言う
最先端のリモコンを与えられる」
----人生まで変えちゃうの?
ふうん。どんなリモコンなんだろう?
「まずはペットのうるさい声をダウン」
----あらら(汗)。
「もちろん消音や色調整もできれば音声切り替えもできる。
でも、一番大きい特徴は早送りかな。
妻との口論をストップしたり、早送りしたり。
たちまち、そのリモコンの虜となった彼は
家族との食事会や夫婦生活、交通渋滞、シャワーなど
生活の中の面倒なことをすべて早送り。
しかもチャプター機能で
自分の行きたい時間・場面にスキップもできることから、
彼はリモコンで自分の人生そのもを操れると勘違いしてしまう」
----あらら、それって勘違いなの?
「うん。操っているようでいて、
実はいつしか自分がリモコンに操られていたんだね。
と言うのも、このリモコンはマイケルが早送りしてきた事柄をすべて記憶。
出世主義の彼のポリシーに合わせて、以後も勝手に省略。
そんなこんなで、自分が望む地位になっていたときには、
マイケルはもうすっかり年をとっている。
家族をその代償としていたことに
ようやく気づいたときには
もう後の祭りと言うわけだ」
----ニャるほど。
でも、どうしてその間の記憶がないの?
「煩わしい時間を早送りしている間は、
マイケルのダミーが代わりを務めてくれる。
つまり彼自身はそれをまったく経験していないんだ。
出世欲にとらわれた男に起こる不思議な出来事。
しかし後で彼は一番大切なものが何かを知る…。
まあ、ある意味、いかにもハリウッドらしい作品だね。
ヒューマンなテーマをファンタジーで描くわけだからね」
----ふうん。ところでモーティは何者だったの?
話の展開からして、これをハッピーエンドにするには、
夢落ちしかないような気もするけど……。
「それは2つとも明かすわけにはいかないな。
ただ、クリストファー・ウォーケンが演じるくらいだから、
あまりプラス・イメージの役柄じゃないことは確か。
あとキャスティングで言えば
マイケルの父親をヘンリー・ウィンクラーがやっていたのが
とても懐かしかったね。
その父親がダミーのマイケルに冷たくされ、
それでも息子に愛の言葉を告げる。
それを横で見ている本物のマイケルが
なんどもそのシーンをリピートさせる……。
これはこの映画の白眉。
大切なものは失って初めて気づく。
いまを大切にしよう……
それこそがこの映画の邦題の意味と言うわけだ。
『もしも昨日が選べたら』……
そう言わなくてもいいように毎日を生きなくちゃね---
なんて久しぶりにマジにしめてみちゃった」
(byえいwithフォーン)
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※画像はアメリカ・オフィシャルサイトの壁紙です。