ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『イーオン・フラックス』

2006-02-21 23:17:30 | 新作映画
----あれっ、今日はジム・ジャームッシュの予定では?
「そのつもりだったんだけど
人気が高くて15分前ですでに満員。
頭を切り替えて、いくつかの候補の中からこの作品に」

----でもまた正反対のタイプの作品を選んだね。
「でも、こっちもけっこうな人気だったよ。
補助椅子も出たくらい。
やはりシャーリーズ・セロン人気かなあ。
しかもフランシス・マクドーマンドまで出ている」

----だからって『スタンドアップ』のような社会派の作品じゃないんでしょ?
「うん。180度違う(笑)。
MTVの短編アニメ映画を元にしたSF。
舞台は今から400年後。
ウィルスにより人類の99%が死滅した未来。
人類は汚染された外界と壁で隔てた
潔癖な都市ブレーニャに住み、
病気もなく、飢えもなく、戦争もない平穏な生活を送っていた。
しかし、一見完璧に見えるその生活は虚偽なのではと疑う
反政府組織モニカンが暗躍。
シャーリーズ・セロン扮するイーオン・フラックスは、
このモニカンの優秀な戦士と言うわけだ」

----シャーリーズ・セロンの180度開客の
ビジュアルが強烈だよね。
「そう、この映画の見どころは元バレエダンサーだった彼女の技術を生かした
<魅せる>アクションにあるだろうね。
跳躍から着地という慣性に逆らって静止。
凶器に形を変えた芝生を
ぎりぎりで避ける姿などは見どころの一つだね」

----でもSFXがきれいすぎない?
『アイランド』じゃないけど、
ここは清潔な都市。
それも中世時代を思わせる町づくり。
人々はカラフルな日傘を差しているし…。
町の上にはモニュメントが
まるで監視するかのように浮かんでいる。
このあたりはTV『プリズナーNo.6』にも近いかな。
クリーンという点は『スター・ウォーズ』以前のSF映画、
たとえば『2300年未来への旅』あたりに似ているかも。
これがもう一つの見どころ」

----ふうん。しかし今日は肝心のストーリーを語らないニャあ?
「そっちの方は、
イーオンがターゲットであるトレバーから別の名前を呼ばれ、
その記憶が混乱したところで、おおよその予想はつくしね。
ま、多少は予想と違ったとしても、それはたいした問題ではない。
映画は楽しんだものの勝ちと思っている自分としては、
この映画はレトロなSFビジュアルと
その中で鍛え上げられた肢体を魅せてくれる
シャーリーズ・セロンを楽しんだと言うことかな。
あっ、『ホテル・ルワンダ』で支配人の妻を演じた
ソフィー・オコネドーも出演。
彼女の<足>には驚くこと間違いないよ。
少しキモいけどね」


               (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「あのパジャマはなんなのニャ」身を乗り出す

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