------今日の映画は『雨鱒の川』。おや、あんまり喋りたくなさそう。
「うん。どうにもこうにも古めかしすぎて…。
口と耳が不自由な少女・小百合と、
その子の言葉が分かる絵の才能に恵まれた少年・心平。
ふたりは、雨鱒という魚と出会い、仲良くなる。
で、雨鱒がお嫁さんの鱒を連れて上流に旅立つ日、
小百合は心平と結婚することを約束。
しかし、14年後、小百合の家の酒造に勤めた心平は
やはり絵に夢中で、仕事にミスしてばかり。
小百合の父は、娘に家を継がせるために、
昔から彼女を思っている英蔵と結婚させようと、
心平を東京に追いやる」。
------なるほど、どこかで聞いたような話だ。
「全体の話ばかりでなくデイテールもそう。
父母が小百合と英蔵を結婚させようとしてるのに…」。
------分かった、おばあちゃんだけが反対。
「そう。そして、そりゃないだろうと思うのが、
心平が14年ぶりに東京で偶然再会するかつての同級生の少女。
心平を見て『全然変わらないね』。
冗談じゃない。屈託ないあの少年は、
母親の死やさまざまな体験を経た後に心ならずも上京。
いまは鬱々として覇気がまったくない」。
------もしかして心平を元気づけようとしてのセリフかもよ。
「そんなもんかね。
この映画、ノスタルジックな割には、
物語のキーとなるところにCGを使っている。
雨鱒が、尾ビレで足をたたいたり、水面をジャンプしたりして
少年たちと交流するシーンは、
ワンショットの撮影なんてできるはずないからCG合成。
これはうまくできてはいるんだけど、
実際にはあり得ない“画”だけに違和感が残る。
北海道の大自然を強調した作りだけに
どうしても浮いた感じが否めないんだ。
じゃあ、どういう撮影をしたらいいのかと言われると、
答えに窮してしまうんだけどね」。
-------なんだか、歯切れの悪い喋り方だにゃ。
「うん。どうにもこうにも古めかしすぎて…。
口と耳が不自由な少女・小百合と、
その子の言葉が分かる絵の才能に恵まれた少年・心平。
ふたりは、雨鱒という魚と出会い、仲良くなる。
で、雨鱒がお嫁さんの鱒を連れて上流に旅立つ日、
小百合は心平と結婚することを約束。
しかし、14年後、小百合の家の酒造に勤めた心平は
やはり絵に夢中で、仕事にミスしてばかり。
小百合の父は、娘に家を継がせるために、
昔から彼女を思っている英蔵と結婚させようと、
心平を東京に追いやる」。
------なるほど、どこかで聞いたような話だ。
「全体の話ばかりでなくデイテールもそう。
父母が小百合と英蔵を結婚させようとしてるのに…」。
------分かった、おばあちゃんだけが反対。
「そう。そして、そりゃないだろうと思うのが、
心平が14年ぶりに東京で偶然再会するかつての同級生の少女。
心平を見て『全然変わらないね』。
冗談じゃない。屈託ないあの少年は、
母親の死やさまざまな体験を経た後に心ならずも上京。
いまは鬱々として覇気がまったくない」。
------もしかして心平を元気づけようとしてのセリフかもよ。
「そんなもんかね。
この映画、ノスタルジックな割には、
物語のキーとなるところにCGを使っている。
雨鱒が、尾ビレで足をたたいたり、水面をジャンプしたりして
少年たちと交流するシーンは、
ワンショットの撮影なんてできるはずないからCG合成。
これはうまくできてはいるんだけど、
実際にはあり得ない“画”だけに違和感が残る。
北海道の大自然を強調した作りだけに
どうしても浮いた感じが否めないんだ。
じゃあ、どういう撮影をしたらいいのかと言われると、
答えに窮してしまうんだけどね」。
-------なんだか、歯切れの悪い喋り方だにゃ。