ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

四国巡礼九番法輪寺

2017年06月30日 20時59分42秒 | ウォーキング

昔、弘仁年間(810~24年)の頃、
この切幡山の山麓に
貧しい機織り娘がいたそうです。

その人のところに弘法大師が訪れ、
服の繕いのために布を求めたところ、
その娘は織っていた白布を切り裂いて、
差し出したそうです。

それで大師は千手観世音菩薩を刻み、
娘を得度させたそうです。

そういういわれがあるので、
ここでは濃い緑をバックに
昭和46年にこのdoironが絵に描いた
「はたきり観音」が置かれているのです。



もう一度絵を見ていただくと、
よくわかりますが、
実はこの観音さんは左手に大きな布を持ち、
右手にはハサミを持っている
という姿で作られています。

寺の縁起を利用して建てられた
観音さんだったわけですねえ。

あまり勢いよく階段を
テクテクのぼって行くと
心拍数が上がりますね。

自分の気持ち的にはそんなんは
全然平気なんですが、
体がしっかりとついてくるのかな
と警戒してしまいます。

まあ、これは何ともマラソンや
トライアスロンをやってた時と同じで、
まだまだいけるぞと
気持ち的には充実していたのに、
意外に体がそれについてこなかった、
というのとよく似ています。

気持ちが一方的に
体に勝ってたというしこりが、
ここへきて出てきているのでしょうねえ。

この頃友達やジムでもよく言われます。

doironさんは、昔無理をいっぱいしたから、
たいていのことを
こんなん平気や、どうってことないで
と思い込む性質があるからあかんのやでとね。

いやあ、確かにそうなのかもしれませんね。
気持ちをできるだけ抑えつつ、
体の声をもっとしっかり聞いて
いかないとあきませんね。

こういうことに、
改めてしっかりと気づいたのも、
四国お遍路の影響なのかもしれませんね。

そうしてじっくり体と相談しながら、
なんとかたどり着いた本堂で、
タクシー乗客と合流し、
千手観音の真言である

「おん ばざら たらま きりく」

を唱えつつ、勤行を行いました。



その後大師堂にも移動して



お参りをしっかり終え、
さあでは今度は長かったあの階段を
ヘロヘロと戻っていきましょう。



さあ、これで10番のお寺も終わりです。
逆回りなので、お遍路も、
もう残り寺数が一けたの
カウントダウンに入っていきます。

次は9番の法輪寺です。
ここはまあ規模的には小さいお寺です。



田畑に囲まれたところに
あるところから、
この辺りでは「田中の法輪さん」
と呼ばれているそうです。

ここの本尊がな、なんと釈迦如来で、
しかもその本尊は寝ているという
「寝釈迦」なのだそうです。

四国霊場の中でも唯一なのだそうです。
で、これがねえ、空海の作
といわれています。

そして涅槃の姿を現すこの本尊の周りには、
釈迦の入滅を悲しむ弟子や
動物たちもいるようですが、
残念ながらその姿は
5年に一度しか公開されないそうです。

一番最近では昨年公開されたようですから、
あと4年は無理ですね。

で、この寺の絵をどう描こうか
と悩んでしまいました。



天気の良くない中、お参りをしながら
寺の中をいろいろと
身廻してみましたが、
なかなかここというシーンが
見つかりません。



涅槃の釈迦如来の真言をあげ、
すぐ横の大師堂でもお参りを済ませ、
結局帰って写真を見ながら
考えるかと出てきたときに、
そこににぎやかな
お土産屋さんがありました。

ああ、そういえばこういう
お土産屋さんは書いたことなかったなあ、
と思ってみると、
そこの景色はお寺のお土産物屋さん
であることがわかるように
なっていましたので、
これを描くことにしました。

それがこれ。



映像から法輪寺の
土産物屋さんであることがわかりますね。

続く