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いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

大仏鉄道遺構に行こう 7

2015年04月07日 22時26分53秒 | ウォーキング

黒髪山トンネルはもう今はなく
その施設があった場所が
どうなっているかと言いますと・・・

こうです。



右と左に高くそびえる山は
かつてつながっており、
その下にトンネルがぶち抜かれてありました。

それが昭和40年頃には撤去され、
大きく削られて切通しの道路が通り
その上に橋が架かるという
今の姿となったそうです。

だから、そこに架かっている
黒髪橋といわれる橋は、



かつての稜線部分だったということですね。

その下をくぐりなおも進んでいきますと、
右手の奥になにやらいわくありげな建物が見えてきました。



それはなんと・・・

「雑草や 小学生の 夢の跡」

そう、ドリームランドです。



最盛期には年間160万人あった入場者も
40万人にまで減り、
ひらパーだったら「超ひらパーにいさん園長、クビ」
の事態となります。

ここは2006年8月31日に閉演となった遊園地です。
doironも御幼少のみぎりに
ここに先日亡くなった両親に連れてきたもらった記憶があります。

あまり家族でこういうところへ出かけることが少なかったので、
鮮明な記憶になって残っています。

一番覚えているのは
当時、10円で5個くらいあったタコ焼きが
ここではなんと15個100円で売られていたことでした。
観光地とはいえ、これはあまりに高い。
と憤った記憶が鮮明にあります。
多分これが、doironの
日本経済に対する大いなる憤懣の
芽生えだったように思います。

ジェットコースターは怖かったなあ。
でも外周を走る機関車は楽しかった記憶があります。



ん?まてよ機関車とな。

も、もしかしてそこを走っていたのは大仏鉄道で
かつて走っていた赤い電光号のレプリカだったのでは・・・
と思いつき、さっそく調べてみました。

すると、走っていた外周列車はこれだそうです。



残念、赤い色をしていませんし、
アメリカ型の蒸気機関車です。
(ほんとはエンジンで走っていたそうです)

で、その名前が「弁慶号」だったそうで、
残念ながら「大仏号」ではなかったようです。

この園が衰退したのは、
もしかしたら「大仏鉄道の陰謀」なのかもしれません。

で、いろいろ調べていて、
おお~っと思ったことが一つあります。

外周列車が通っていたこのトンネルです。



レンガ積のこの姿はここまで散々見てきた
大仏鉄道のトンネルにそっくりです。

そしてなんと驚いたことに、
このトンネルの名前が
「黒髪山トンネル」だったんだそうです。

そう、先ほどくぐった黒髪橋のところに
かつてあった大仏鉄道のトンネルと
同じ名前なんです。

感動しました。

こういう思わぬ出会いは
何て言うか、喜びの地雷を踏んだような感じです。
これだから遺構歩きはやめられませんな。

ネットでもこの外周列車と
大仏鉄道を関連させたページは見つかりませんでした。

もし機会があったら、
携帯番号の入った地図を配っていた村Kさんに
伝えてみようと思います。

そうそうこの遊園地は子どもたちが来て遊ぶだけでなく、
晩年は駐車場を活用した
トライアスロンも開催されていました。

主催していたのは
かつてのトライアスロン知り合いの方でした。

そんな思い出の場所が
いまはもうかつての姿も
見る影もないという点では、
なんとなく自分に重ね合わせてしまいます。

雑草が生い茂ってるばかりの遊園地跡ですが、



なんだか廃線跡の探索ついでに
廃園跡も歩いてみたいような気がしないでもありません。

黒髪山トンネルも見てみたいし、
猫がティーカップでひなたぼっこをしていたり、



タヌキがメリーゴーランドの馬に座っていたり、
池でヌートリアが水泳大会をしているかもしれませんしね。



面白映像満載かもしれません。

しかし、そんなことはできないだろうし、
今日の目的はそうではありません。

仕方なく黒髪をひかれる思いで、
そこを後にしたのでありました。

そうそう、今はまだバス停の名前も

「ドリームランド」



ですが、4月1日より名前が変わるそうです。



野ツボにはまったんでしょうか

ちゃうちゃう

いずれにしてもこうして少しずつ人々の記憶から
なくなっていくんですね。

そのバス停の横にあるローソンがこれ。



茶色のローソンプラスや
熊野古道沿いには紀州材で建てられたローソンもありましたが、
こ、これは初めて見るデザインのローソンです。

寄ってみなくてはなりません・・・

中はふつーのローソンでした。
あたりまえじゃね。

続く