先日、ハナミズキのことを書いたが、
季節の風物詩はそんな街路樹だけではない。
この季節、道端の足元に目をやると
これはこれでなかなか面白い。
というのも
大阪のこの辺りは
大阪湾に面しており、
海外から運ばれてきた
いわゆる帰化植物の種が
様々な場所で芽生えて
花を咲かせている。
これだけ世間に外国人が
あふれる場所になった
国際都市大阪である。
植物だって国際化したって
何も不思議はない。
たとえば、休日や
朝の散歩でよく目につくのが
この花だろう。
小さな花ではありますが
華奢なわりに花のつくりが
よく目立つ花だ。
名前はマツバウンランという。
昭和の末期頃だろう
大阪の泉州周辺で
よくその姿が目立つようになってきた。
北米原産の帰化植物で
葉が細いために「マツバ」、
花の形が、同じゴマノハグサ科の
「ウンラン」に似ているから
この名前がついている。
以前、マラソンをバリバリやってた頃
そう、まだ「でこひろし」と言われる前の
「でこせまし」だったころのことだ。
今の季節は、マラソンシーズンを終え
これからのトライアスロンシーズンに向けて
少し体を休めながら
ジョグ中心のトレーニングをしている頃だった。
そんな季節に咲く花なので
パブロフの犬ではないが
この花を見ると
そんなシーズン境目の
ほんわかした気分がよみがえる。
そんな、トレーニングの気分を反映する
植物にはもう一つ、これがある。
これも帰化植物だが
こちらはヨーロッパ原産である。
なまえは
「マンテマ」という
色合い的には
「シロバナマンテマ」なのかもしれない。
いずれにしても
季節季節で道端に目をやると
めちゃめちゃトレーニングをしていた頃の
季節感というか、その時期の思い出が
潜在意識の中にふつふつと
蘇ってきたりするのである。