今日は若狭原発の旅を書こうと思いましたが、
旅のブログが続くので
ちょっとひと息ついて、
今日は退職後の暮らしのひとコマを紹介しましょう。
退職ということですから、
このままでは収入がありません。
なので、暮らしは質素倹約を心がけ、
つつましく暮らす必要があるわけです。
先日、車の給油に行った時のこと。
セルフスタンドで、カードを入れ、
給油していたところ、
店員がにじり寄ってくるではないですか。
どうせウォッシャー液やバッテリー液を見ましょうか
というプチ点検のお誘いだろうと思っていたのですが、
どうやらそうではなく、
doironが先ほど給油機に投入した
カードのことについて聞いてきたのであった。
若いけど、しっかりした物言いの青年だったので、
給油しながら聞いてやった。
ていうか、給油中なので
「じゃ、また」
といって立ち去るわけにはいかないんだけどね。
「今、使われたカードなんですけど、
それは年間手数料が1000円以上かかるカードです。
今なら、年間手数料一切無用で、
ガソリン代もさらに2円安くなるカードに
変更キャンペーン中なんですが」と話しかけてきた。
おおっ、質素倹約の退職ライフには
ピッタシのお話ではないか。
幸い、詳しいお話を聞く時間は山ほどある。
とはいえ、露骨にニカッとするのも
見透かされそうなので、
「あっ、そう。めんどくさいから今のままでいいけど、
まあちょっと話を聞きましょう」と返事をし、
給油を終えてから車を移動し、
事務所に入ることにした。
カウンターに座って、開口一番、
「手続きは簡単?銀行口座は今わからんけど」
というと
「それは家に帰ってから記入してもらって結構です」という。
そして
「今はこの用紙だけ記入してください」
と言って出された用紙を記入することにした。
名前、生年月日、住所、家族構成と書き進み、
最後に職業欄が残った。
う~ん、今は退職して無職だから、
空欄にしておこうと思い、そのまま
「できたよ」
と言って渡すと青年はそれを見て、
「あの~、職業欄もお願いします」というので
「いやこの春に退職したので・・」というと
「じゃ、年金生活ですね」ときた。
「いや、それも違うんやけど」
「じゃ、無職?」
といいながら、困ったような顔をするではないですか。
そうかあ、無職で収入がないと
カードが作れないのか。
これは初めて経験することである。
とはいえ、ここであきらめるわけにはいかない。
ここまで費やした時間を無駄にしたくない。
それに手数料はもったいないし、
リッター2円安は捨てがたいものがある。
なにより
こんなに早く、質素倹約の誓いを
破たんさせるわけにはいかない。
グルグルと頭を素早く回転させ、
doironが導き出した結論は、
「自営業ということで」
というと、青年は一気に表情を崩し、
ほっとしたような顔で、
「そうですね。そういうことですね」
といいながら、手続きを進めてくれた。
ま、この手のカードは、
受付時に厳密な確認をするわけではなく、
審査は金融機関がするんだろう。
ということで
手続きは滞りなく完了し、
あとはここに必要事項を書いて
同封の封筒で送っておいてください
といって、正式の申込用紙と、
初回50リッターまで10円引きのカードをいただいた。
いいね、いいね。
さっそくの質素倹約グッズのゲットである。
というわけで
余裕のある時間を活用し
退職ライフは順調に滑り出しました。
タイトルに「その1」とつけたのも
これからこういうことがたびたびあるだろう。
いやあるようにしなければという、
決意のあらわれなんです
(たいそうかな?)