雑記帳

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写楽・考 蓮丈那智フィールドファイルⅢ

2011-11-30 22:45:24 | 
北森鴻著"写楽・考 蓮丈那智フィールドファイルⅢ"を読みました。
前にを読みました。図書館の棚にⅡがなくⅢを見かけ
たので借りてきました。
民俗学の助教授蓮丈那智のいくところいつも事件が
起こります。
Ⅲになっていつの間にか登場人物が増えています。
助手の佐江由美子と教務主任の高杉康文です。
教務主任はⅠの時も三國がフィールドワークの費用を
もらいにいっては予算オーバだと怒られていましたが
Ⅲでは物語にからんできます。
蓮丈那智助教授は相変わらず頭が切れ、自分の思うとおり
突き進むという人です。
助手の内藤三國は那智にふりまわされています。
民俗学について語られる場面が多いのですがやはり
理解できません。どこまでが認められている事柄か
作者が作り上げた話なのか区別がつきません。
あまりにもすべてが事実のような顔をしていて
困ります。

"憑代記(よりしろき)"
三國の写真が撮られ水に沈められたり釘で打ち付けられ
たりひどい目にあっています。
人形を寄付したいのでどういうものが調査して欲しいと
依頼があります。
三國と佐江が見にいきます。
持ち主が殺される事件が発生します。

"湖底祀(みなそこまつり)"
円湖に沈んだ鳥居が発見されます。村では観光資源に
したいと考えています。

"棄神祭(きしんさい)"
旧家の執事の瀧川は今は高齢で認知症が現れています。
祭りの日に殺されました。
彼はなぜ殺されなければならなかったのか。

"写楽・考"
式直人の名前で意表をつく論文が雑誌に発表されます。
現実にいた式直人は行方不明です。
屋敷にあった未発見のフェルメールの絵がなくなっています。
家に出入りしていた骨董商に美術商、ただ一人の身内の
姪が身近にいた人です。
教務主任の高杉は学生時代に那智といっしょに民俗学を
研究していたことが明らかにされます。

ミステリーの部分だけ抜き出せば結構単純なんですが
これに民俗学がまといつくとややこしくていったい
何からこうなったんだったかわけがわからなく
なります。

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