雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

恋文の樹 口中医桂助事件帖

2017-09-07 21:00:00 | 

和田はつ子著"恋文の樹 口中医桂助事件帖"を
読みました。
歯が痛いと言っていた時に何で歯医者さんの
本が手元にあったのでしょうね。
昔は虫歯、歯周病で命を落とすこともあったという
話は身につまされました。

シリーズになっています。
ずっと前にこの話は読んで志穂が戻って来ていた
ような気がするけど、きっと気のせいですね。

志穂の父の町医者の佐竹道順と口中医の横井宗甫が
殺されてしばらく経ちました。
桂助はその集まりに遅れて行って事件から外れました。
志穂はこのことがあって姿を消しました。
房楊枝職人の鋼次と妻の美鈴が治療所を手伝っています。
庭のゲンニショウコと二輪草が抜かれていました。
犯人の本当の目的は姿が似ている、毒薬にもなる
トリカブトではと思われます。
飛脚の源八が殺されました。
源八が掛かっていた口中医の宗甫の姪の田辺成緒と知り合います。

元側用人の岸田とこれらの出来事が関係があるようです。
成緒とそっくりの男勝りのお加代という女も出てきます。

岸田にも最近知った出生には秘密がありました。
父親は医師で生まれる前に亡くなった模様です。
母親は叔母だと思っていた人物です。
叔母が殺されこれがきっかけで過去のことが段々と
わかってきます。
父は悪事に引き込まれたらしく行方が知れません。
過去に麻酔薬を作って貿易を行おうと画策したものたちが
いました。
長い年月が経ってまた同じ企みが復活したかのようです。

古い過去の出来事が表に現れてくる話です。

昔の人たちの歯は強かった、というわけではないでしょうから
虫歯になったらどうしたのでしょう。
この本の中の桂助は痛みを和らげる麻酔の成分のある薬草を
治療に使っています。
つくづく現代に生まれてよかったと思います。

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