雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

静かな炎天

2017-08-12 21:00:00 | 

若竹七海著"静かな炎天"を読みました。
葉村晶は40代の女性です。
MURDER BEAR BOOKSHOP というミステリー専門店で
バイトしながら、白熊探偵社の探偵もしています。

バスにトラックが突っ込んで死者、怪我人が出ました。
巻き添えになったもう一台の車を運転していた女性の
母親が娘の残したお菓子のレシピが書かれたノートを
探しています。

以前に飲酒事故を起こした男が出所してきました。
男がまた問題を起こすのを密つけて欲しいとの依頼が
あります。
従姉が引越したらしく住所がわからなくなった。
探して欲しいとの依頼があります。
詐欺の電話を架けてきたのが知り合いのようだから
探して欲しいとの依頼があります。
あっけなくすべての依頼が片付いてしまいました。
こんなに依頼が集中したのにはわけがありました。

賞を取ったことがある作家が行方不明になって35年
たちます。
彼の友人たちを回って話を聞くことになります。

知り合いが病院で人質を取って立てこもっているらしい。
電話が架かってきてあれこれ調査を依頼してくる。
知り合いは犯人ではなく人質の方とわかります。
殺人が起きていて立てこもり犯はその犯人にされそうで
焦っています。
晶は思いついた話を聞かせます。
警察にはあんなでたらめを言って、といわれますが...

作家の角田港大こと本名角田治郎がやってきて自分が
死んだと思われた話をします。
火事があって焼け死んだ男がいます。
この男が角田治郎と名乗って15年住んでいました。
角田の戸籍を借りていたのです。
晶はこの男が誰なのか調べることになります。
何人かこの人だと思う人を探しにいくと生きていて
なつかしがります。

クリスマス・イブの日に晶は書店の店長の富山に
頼まれ本を一冊受け取りに出かけました。
まったく別の場所を教えられて遠くまで行ったり、
本を受け取ったらひったくられそうになります。
途中でケーキを買って来て欲しいだの、人形を
届けて欲しいだの頼まれごとばかり持ち込まれます。
老女を刺そうとしている現場に行きあたったりと
いろいろ起こる一日です。
最後にもうひとつある出来事が起きます。

読んでいるとちょっと疲れてしまう本でした。