雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

下戸は勘定に入れません

2015-01-28 15:23:49 | 

西澤保彦著"下戸は勘定に入れません"を読みました。
古徳は大学の准教授です。
自殺願望を持ち続けています。
年末にお酒を買って飲みながら歩いていて学生時代の
知り合いの早稲本の家の前にいました。
早稲本に出会い、家族がハワイに行って留守の家に
上がります。

古徳には不思議な力があります。
誰かとお酒を飲んでいる時に、過去の同じ月日、曜日で
二人がいっしょにいた場所にタイムスリップする
ことができます。
古徳と早稲本は学生時代の早稲本が結婚するきっかけと
なった日に移動しました。
過去の自分たちの姿も見られます。
早稲本はもしかしたらという疑問を抱きます。

行きつけのDJというお店が閉店すると聞きます。
古徳は高層マンションの最上階に引っ越ししました。
彼の部屋の近くから誰かが飛び降り自殺をしました。
それが誰なのかどうしてなのかをタイムスリップ
して知ります。

早稲本の母が亡くなり古徳は葬儀に行きます。
家族はハワイから帰っています。
古徳は早稲本の家に招かれます。
古徳の母と早稲本の母が彼らが子供のころの
知り合いであることを知らされます。
彼らは酒を飲み子供のころにタイムスリップします。
子供を連れた二組の母子は教会にいました。
小さな子供に葡萄酒を飲ませた理由は…

早稲本の娘の優香と酒を飲んでいて二人はタイム
スリップします。
優香は見てしまいます。
最後の部分は安易な結末だなと感じます。
なくてもいいかも。

変わった趣向でおもしろかったです。
でもタイムスリップしてもう一度しっかりと
過去を見るということはしたくないですね。
見逃していたことがあったとしてもそれはそれで
いいのではないのかと思います。