藤野恵美著"初恋料理教室"を読みました。
京都の古い町屋で六十は過ぎている愛子先生が
男性だけの料理教室を開いています。
生徒は4人です。
その4人のそれぞれがメインとなった連作です。
"初恋料理教室"
馬渕智久は建築家になって数年です。
図書館で司書の女性に相談に乗ってもらいました。
智久は彼女に恋心をいだきました。
「料理ができる男性はすてきですね」という彼女の
言葉で料理を始めました。
男子校で過ごしてきた彼はどうやって彼女に
接したらいいかわかりません。
"であいもん"
ヴィンセントはパティシエです。
古い家を改築して喫茶店を開き自分の作ったデセール
を出したいと思っています。
店の改築は料理仲間の智久に頼みました。
まもなく開店という時に夢が壊れてしまうような
問題が起こります。
"ふたりの台所"
ミキは男性ですが女性のかっこうをしています。
姉と二人で暮らしています。
姉が彼を着飾ることが好きで彼はそれを嫌だとを
思わずに着ています。
母親のせいで姉は過食症ぎみです。
"日常茶飯"
佐伯は金属で金具や装飾品を作っています。
義父に見込まれ妻と結婚しました。
義父を尊敬してきました。
妻のことは大事にしてきませんでした。
その妻から料理学校へ行くようにいわれました。
料理仲間から妻は離婚しようとしているのでは
ないのかと脅され心配になってきました。
いい内容ですが、なんか入り込めなかったです。