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斑入り“水引草”を見つけました

立秋も過ぎ、お彼岸も過ぎて、さわやかな風が林間を吹き抜ける頃、茎先にちっちゃな薄い赤花を穂状につけて咲く“水引草”のようすは、秋本番が間近になってきた感じがします

先日自然園を散策していて、斑入りの“水引草”が沢山咲いているのを見つけました

我が家の庭先にある “水引草” は、2週間位前から花をびっしり咲かせているのですが、葉の方はどうもきれいな緑にならず枯れっぽくなってしまいます

 見つけた“水引草”は、枯れた葉などないきれいな「斑入り葉」ばかりです

“水引草”はタデ科の多年草で、高山帯の草地に多く群生すると図鑑記載されており、綺麗な葉が付いて咲く様子は気温の状態が大きく左右しているのかもしれません

そんな“水引草”が斑入りの葉をつけて群生しているのを見つけて、なんか得した感じです  

ところでこの「斑入り」とは、葉や組織の細胞内に含まれている葉緑素の全て又は一部分がなくなる現象で、原因ははっきりとは解明されていないようですが、遺伝子的要素が強いようです

 葉緑素が全て失われた場合、組織に含まれた葉緑素以外の各種色素が現れ、その含有量により斑入り部分は白や黄色、ピンク色など色々な色になるそうです                                                  斑入り植物は元の植物よりも葉緑素が少ないので、光合成能力が低下し、あまり丈夫でないため珍重植物といえます

“水引草”を詠った歌はあまり知りませんでしたが、明治の女流歌人・九条武子の遺稿歌集『白孔雀』に、水引を詠んだ歌があると紹介されているのを見つけました

   “ あるかなきか 茂みのなかに かくれつつ 水引草(みづひきぐさ)は 紅(べに)の花もつ ”

緑陰にひっそり咲いている紅い小花の印象は、見つけた時はとても鮮烈なものを感じます

駄句一句

     水引草  連なる小花  縁結ぶ  ”      ( ダッペ )

  “水引草”の花言葉は 「 ささやかな歓び 」、 「 感謝の気持ち 」 です

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