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ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

①韓国文学②韓国漫画③韓国のメディア観察④韓国語いろいろ⑤韓国映画⑥韓国の歴史・社会⑦韓国・朝鮮関係の本⑧韓国旅行の記録

韓国の非識字者の問題(2) 成人人口の7%がハングルの読み書きできない(?) 

2011-04-30 23:56:29 | 韓国の時事関係(政治・経済・社会等)
 <韓国の非識字者の問題(1) 「オンマをお願い」「あなたを愛しています」等から>の続きです。

 韓国について何か調べる際の定石は、まずgoogle窓にハングルでキーワードを打ち込んで検索することです。
 韓国の識字の状況について、私ヌルボが最初に打ち込んだ言葉は「문맹(ムンメン)」です。漢字だと文盲。日本ではかなり以前から差別語にあたるということで、現在では非識字者とよばれるようになっています。
 しかし、韓国では「문맹」の語はまだ広く用いられているようなのでキーワードにしたというわけです。それはそれで正解だったのですが、最近は韓国でも差別語との認識から、少なくとも公的機関や専門家・教師等は日本で「識字」にあたる言葉を文解(문해.ムネ)」、「非識字」のことを非文解(비문해.ピムネ)」と言い替えるようになった、ということを知りました。したがって、読み書きのできない人は「非文解者(비문해자.ピムネジャ)」です。
 おそらく日本でも、「文盲率」ならわかっても、「非識字率」といわれてもピンとこない人はまだ多いのではないでしょうか? 韓国で문해・비문해の語がどこまで一般化しているかは疑問です。비문해자(ピムネジャ)を含む文章を自動翻訳すると「碑文垓字」などと意味不明の同音漢字に訳出(?)されてしまいます。

 さて、以下いろいろ調べてみてわかったことを列挙します。
 主に参考とした記事は次の3つです。
[a]2003年10月8日「ハンギョレ」の記事(韓国語)「成人の25%がハングルかけず・・・政府の対策「目が見えず」
[b]2008年12月24日「中央日報」(日本語版)の記事「ハングルの文章理解できない韓国人が260万人」
[c]2010年11月3日「OhMyNews」の記事(韓国語)「非識字 成人600万人・・・識字教育は民主市民養成目的」

※以下、韓国資料の「文解」の字は「識字」に換えてあります。

(1)韓国では、1970年頃から長く識字調査も行われず、政府が前向きに識字問題に取り組むようになったのは最近(21世紀)になってからである。

(2)2008年の調査によると、韓国では成人人口の7%の約260万人が非識字または半非識字者である。

(3)70~80年代、労働運動の高まりの中で識字運動が展開された。その延長で、現在も各地の夜学で、主に民間のボランティア教師によって識字教室が開かれている。最近になって、識字教育に関する法整備が行われた。

(4)地方農村の高年齢の女性にとくに非識字者が多い。しかし近年は、国際結婚によるいわゆる「多文化家族」で、ハングルの読み書きが困難であったり、激しい競争教育で自ら学校制度の枠組みから離脱した青少年もいる。


 2008年国立国語院は全国の成人(19~79歳)1万2137人を対象に基礎識字調査を実施しました。これは1970年に統計庁が人口総調査実施の際に非識字率を調査して以来38年ぶりの公式調査でした。
 資料[a]では、政府が古い調査結果を基に非識字率を低く見積もっていると批判しています。また前年(2002年)に韓国教育開発院が全国成人3千人を対象に調査した結果を紹介しています。それによると、初等学校6年レベルの読み・書き・計算が全く不可能な「完全非識字者」が8.4%、少し複雑な読み・書き・計算が困難な「半非識字者」16.2%を含めると、成人4人中1人にもなります。【下グラフ】

    

 また「完全非識字者」は60~70代老人については34~76%にも及び、農村は42%、女性の場合は男性の3倍にのぼる等、高齢者・農村・女性の非識字者が多いことが明らかになったとのことです。
 [a]の記事では、政府がこれらの現実に目を向けて、全国的な識字調査と、識字教育のための財政支援や教師養成・教材開発等の施策を求めています。

 資料[c]は昨年11月の記事ですが、なぜか2008年の識字調査ではなく、2005年の人口調査の際のデータをあげています。それによると、15歳以上の人口3800万余人中、初等学校教育を必要とする人が5.5%、中学校教育を必要とする人が10.3%で、合計15.7%(約600万人)に達した、とのことです。【下グラフ】

    

 この記事では、識字教育に関わっている教師たちに取材をしています。以前は識字教育といえば九老工業団地の夜学のように、昼間働く労働者たちに、大学生有志が夜教えるという概念でしたが、その後も識字教育は続いていて、現在全国には300以上の夜学があり、ボランティアの教師たちが数千人にも達するとのことです。
 さらに蔚山市の中区庁の支援で、全国夜学協議会が開催した識字教師研修会のことも紹介されています。講師の言葉として、識字教育は単に言葉の習得にとどまらず「目的は民主市民の養成にある」と強調しているのはまさに「OhMyNews」の記事らしいところ。
※本ブログで、以前<韓国ドラマ「英雄時代」を読み解く>シリーズの中で「ヴ・ナロードとハングル普及運動」について記しました。1930年代の韓国の「ヴ・ナロード」も、ハングルを教えることにより民衆の社会意識を高めようとした運動でした。

 資料[b]は、上述のように2008年に実施された基礎識字調査の結果です。【下グラフ】
 内訳は、非識字率は成人人口の1.7%(約62万人)。「これは1966年の8.9%、70年の7%に比べ大きく減っており、国連開発計画(UNDP)が95~2000年に調査した先進国の平均値1.4%に近づいている」とのことです。
 また半識字者の割合は5.3%(約198万人)。ハングルは読めても文章を理解する能力がほとんどない人たちで、国立国語院は「銀行や官公庁で書類を作成するなど日常生活に必要なことを他人の助けなしで処理するのが難しい人たち」と説明しています。
※主要調査内容は、姓名・住所を書く能力や、提示された語を読む能力の確認と公機関のサイトにありました。

    

 また国立国語院のサイト内の調査目的を記した文書中に、「ソウルの初等学校3~6年児童100人中3~4人がハングルを解読するのが困難であることが知られている」とあるのは少し驚きました。(日本は?)

 ・・・ということで、前の記事で記したように、小説や映画等で、地方の農村で育った年配の女性が読み書きができないということは、韓国では稀(まれ)というものではないようです。ただ、近年識字率は向上しているとみてよさそうではあります。

★日本は、すでに江戸時代後半には寺子屋の普及等でイギリスをも上回る世界一の識字率だったといわれます。
 現在でも、ウィキによると世界でトップクラスの99.8%という識字率です。
 しかし100%ではありません。
 たとえば差別等の厳しかった頃、家が貧しいため小学校教育からも取り残された人たちがいました。私ヌルボは、20年ほど前、59歳になって初めてで同和教育の一環として開かれている識字学級で文字を教わった藤岡善美さんという高知県の女性のことを知りました。(年を取ってから文字を習うということは、とても大変なことだそうです。) 今の日本にもさまざまな事情で読み書きができない人は相当数いて、また識字学級で学んでいる人たちも大勢います。たとえば→コチラ
 こうした人たちに対する行政施策は決して十分なものとは言えないようで、いくら99%以上だからといっても識字率の高さを誇るべきではないでしょう。

★日韓双方の識字学級間の交流があるんですね。最近の地震をめぐってのメッセージのやりとりが<NPO法人 日本希望製作所>のサイトで見つかりました。

※2009年3月施行の韓国の識字法については→コチラのブログ参照。

 →<韓国の非識字者の問題(3) 選挙は自書式投票ではなくスタンプを捺す>に続く。
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韓国の非識字者の問題(1) 「オンマをお願い」「あなたを愛しています」等から

2011-04-29 12:41:07 | 韓国の時事関係(政治・経済・社会等)
 最近韓国の人気漫画家カンプルのあなたを愛していますを読みました。映画化されて今年2月から韓国で公開、200万人を超すヒットとなっています。
 そして申京淑の小説オンマをお願い。1つ前の記事で書いたように、アメリカでも刊行されて、韓国で再び大きな話題となっています。

 私ヌルボ、この2つの作品の共通点にふと気づきました。
 主要登場人物が、字の読み書きができないことです。

 「あなたを愛しています」では、毎日夜明け前、オートバイで牛乳配達をしている70代後半のキム・マンソク老人が、同じ時刻に古紙回収のリヤカーを引いているソン氏という同年輩の女性に好意を持ち、ストレートな表現が性に合わないマンソクは苦労してラブレターらしき手紙を書いてソン氏に手渡すのですが、ソン氏はそれが読めず、別の老人男性に頼んで読んでもらうのです。(その後、ソン氏は字を教わりはじめます。)
 ソン氏は江原道寧越(ヨンウォル)郡のスラリ峠という山奥の寒村の出身で、ちゃんとした教育を受けないまま男と一緒にソウルに出てきた女性です。
※カンプル氏、実際にスラリ峠の現地に行って実在の家をそのまま描いていたんですね。→コチラのブログ参照。(このブログやってる人も相当のオタクかも・・・。)

 「オンマをお願い」の方は、冒頭、全羅北道の実家の老父母がソウルで家庭を持つ息子・娘たちを訪ねて上京するのですが、ソウルの地下鉄の雑踏の中で老母が行方不明になってしまいます。子どもたちはビラを配るなど必死で探すのですが、なかなか見つからない大きな要因は、年老いたお母さんが読み書きができないことです。

 そういえば、2002年韓国で大ヒットした映画おばあちゃんの家(原題:家へ)」も、ソウルの孫が母親と訪れた村は忠清北道永同郡の山村で、おばあちゃんは口が聞けない障碍者であるばかりか、読み書きもできない非識字者でした。(「おばあちゃんの家」の内容は→コチラ。)

 上記3つの小説・漫画・映画はどれも読み書きができないことが作品の大きな要素になっています。ただ、日本人であるヌルボとしては、そのことが大きく問題化されているというより、むしろ自然に描かれていることが心に引っかかりました。それだけ韓国社会では読み書きができない人がめずらしい存在ではないのか・・・。
 3作品で共通するのは、読み書きができない登場人物が地方の寒村の、貧しい農家の、あるいは農家出身の年老いた女性ということ。そのあたりに、韓国社会のなにがしかが反映されていると思われます。
 (「あなたを愛しています」のソン氏の場合、彼女は名前すらつけられていず、ソウル上京の後も、ずっと自分でも他者からも、ただ「ソン氏」で通ってきました。これもオドロキでした。)

 ・・・ということで、韓国の識字について少し調べてみました。
(続きは→コチラ。)
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申京淑の小説「オンマをお願い」がアメリカで好評

2011-04-28 20:38:35 | 韓国の小説・詩・エッセイ
 1週間前、<韓国の「今」の作家たち>と題した記事で「毎日新聞」に連載中の「新世紀 世界文学ナビ 韓国編」について紹介しました。
 その中で私ヌルボ、「韓国で評価が確立し、今も活躍している作家をもっと紹介してくれなくっちゃ・・・。李文烈(イ・ムニョル)とか申京淑(シン・キョンスク)とか・・・」と注文をつけておきました。
 で、今朝「毎日新聞」を開くと「韓国編」はまだ続いていて、取り上げている作家がまさに申京淑ではないですか! 記事の内容は→コチラ
 ナビゲーターのきむふなさん、このブログを読んでくれたようです。ま、そんなこたあないか。

 連載の最初でなく、4回目の今日申京淑を取り上げたのはどこまで計算していたのかな、とヌルボは考えました。というのも、ごく最近彼女の超ベストセラー「オンマをお願い」の英語版Please Look After Momがアメリカで刊行され注目されるとともに、ベストセラーの上位にも入っているということが、韓国の各メディアで大きく伝えられているからです。
 で、この「毎日」の連載に今日載ってなくても本ブログに書くつもりだったんですよ、じつは。

※中でも詳しいニュース(日本語版)は→コチラ
※「ニューヨークタイムズ」の記事は→コチラ(英文)。
※4月28日付のニューヨークタイムズ電子版によると、Hardcover Fiction部門で14位。
アメリカのAmazonでは、現在30のレビュー中22が★5つ。1

 それら韓国発のニュースを見ると、「オンマをお願い」のアメリカでの出版社が村上春樹の本を出しているクノップ社。その取締役は「(170万部売れた)韓国に負けないくらい米国の読者もこの本を愛すると確信し、初版を10万部に決めた」とか、「春樹より初版部数は多い」とか、相当に興奮気味のようです。一般読者も再注目で、YES24等の書籍通販のサイトではまたベストセラー1位になってます。
※韓国文学翻訳院の支援により米国で出版された韓国文学で、最も大量の初版部数を記録したのは、2006年発売の高銀(コ・ウン)の詩歌集「南と北」の5000部。国庫の支援を受けず民間で出版された本では、2010年9月やはりクノップ社から発売されたキム・ヨンハの小説「光の帝国」の6000部とのことです。

             
   【表紙は原作本(右)とは全然違います。意図的に東洋人らしい写真を用いたのでしょう。】

 「オンマをお願い」は2008年11月刊行以後、韓国に<オンマ・シンドローム>を巻き起こした小説ですが、なにをかくそう私ヌルボ、2009年8月11日のこのブログの記念すべき(?)1回目の記事で<韓国の大ベストセラー 申京淑「オンマをお願い」、翻訳本刊行を期待!>と題して紹介してたんですねー。
 実際、なんと世界24ヵ国で翻訳出版されるということになり、けっこうなことですが、「毎日新聞」の記事によると、「母をお願い」(←記事ではこう表記)は日本では集英社から発売されるのが今年の9月だとか。おそらく、訳者の安宇植先生が昨年12月に亡くなったという事情もあって遅くなったのかも・・・。
※「をお願い」だと、「オンマ」という語に込められた子→母の情が感じられないので、ヌルボとしては納得できません。かといって「お母ちゃん」というのも今は死語となりつつあるし、「ママ」は西洋っぽいし・・・。安宇植先生は「離れ部屋」で「オムマ」としていましたが・・・。まあ、「オンマ」か「お母さん」ですかねー。

 このようにいろいろとニュースになっているのを機会に、多くの人が申京淑や韓国の文学に対して、もっと関心をもつことを期待したい、というのがヌルボの願いです。

※申京淑の小説の特徴や、文学史的な位置について、わかりやすく書かれている記事がありました。(日本語)→<KOREANA>のサイト中の「小説家 申京淑 希望と疎通を語る彼女特有の方法」。筆者は「ハンギョレ」の文芸担当の記者、かな?

※申京淑の小説を未読の方にぜひお薦めは、「毎日」の記事にもあった「離れ部屋」。数年前読んでとても感動しました。(←単純すぎる感想で恥ずかしい。) →ヌルボが愛読しているブログ<晴読雨読ときどき韓国語>を参照のこと。

※申京淑の昨年のベストセラー「どこからか私をよぶ電話が鳴って」の紹介記事は→コチラ

 さて、「毎日新聞」の「新世紀 世界文学ナビ 韓国編」が来週も続くとすると、今度は本命=孔枝泳でしょう。対抗は、うーむ、「妻が結婚した」パク・ヒョヌクあたりかなー。それからウン・ヒギョン・・・(?)。

[追記] 「毎日」の記事の<作家本人から>の文中、「中沢けいさん、島田雅彦さん、平野啓一郎さんのような作家と会い、彼らの作品を読んだことは大きな喜びだ。韓国で無作為に紹介されている日本の小説とは一味違う本格的な文学作品に接し、その多様な世界に強い印象を受けた」とあります。この韓国で無作為に紹介されている日本の小説とは、近年韓国のベストセラー上位に常にランクされている、奥田英朗等のエイタテインメント系の小説をさしています。「どこからか私をよぶ電話が鳴って」の執筆動機についても同様のことを語っていました。真摯な純文学を旨とする彼女らしいところです。
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韓国人が一番会いたい作家は、国内=孔枝泳、国外=ウェルベル

2011-04-27 00:45:43 | 韓国の小説・詩・エッセイ
 今(4月26日午後10時15分頃)韓国KBS1ラジオの「シン・ソンウォンの文化読み」を聴いていたら、「アンケート調査によると、韓国人が一番会いたい国内作家は孔枝泳(コン・ジヨン)、外国作家はフランスのウェルベルだった」というニュースを報じていました。

 私ヌルボの聴き取り能力&記憶力には、絶大なる不信があるので、確認のため韓国のニュースを探してみると、連合ニュースにありました。さっそく要点を訳しておきます。

 26日、大韓出版文化協会によると、さる2月から4月までオン・オフラインを通して2300人あまりを対象として、「2011 ソウル国際書籍展で会いたい作家」を調査した結果、国内作家中では孔枝泳(コン・ジヨン)、海外作家ではフランスの小説家ベルナール・ウェルベルが最も多くの票を獲得した。  国内作家の中では、孔枝泳にも、金薫(キム・フン)、朴玟奎(パク・ミンギュ)、申京淑(シン・キョンスク)、李外秀(イ・ウェス)等の小説家をはじめとして、朴慶哲(パク・キョンチョル)、イ・チソン、チャン・ハジュン、イ・ヘイン修道女たちが選ばれた。
 海外作家では、ギヨーム・ミュッソ、ダン・ブラウン、マイケル・サンデル、アンソニー・ブラウン、奥田英朗等の名があがった。
 これとともに、「今年一番読みたい本」を問う質問には、キム・ナンドソウル大教授の「苦しいから青春だ(아프니까 청춘이다)」、マイケル・サンデルの「正義とは何か」、村上春樹の「1Q84」が1~3位となった。
 大韓出版文化協会は、6月15~19日ソウルのコーエックスで「本は、未来を見る千の目」というテーマで2011ソウル国際図書展を開催し、今回のアンケート調査結果を基に国内外の作家を招請して「著者との対話」等の行事を用意する予定だ。


 記事中の韓国の小説家の名前は、本ブログのつい5日前の記事<韓国の「今」の作家たち>に皆出ていました。
 小説家以外で、朴慶哲は、<田舎医者>でありながら「田舎医師の金持ち経済学」やエッセイ集を書いてベストセラーに。経済番組も担当しているとか。
 彼の本は、キムテイさんが「読み始めてすぐ涙・・・涙・・・涙・・・です」と紹介しています。Innolifeではもう本の内容を少しくわしく書いています。
 イ・チソンについては、以前たまたまラジオで彼女のことを聴きました。(それを聴いただけで大衝撃でした。) 女子大生の時、兄の車に乗っていて事故に遭い、全身に大やけどを負って美しかった顔も変わりはててしまいます。それでも「今日もしあわせです」とは・・・。詳しくは→コチラ
 チャン・ハジュンは、よく読まれている経済学者ですね。本ブログ今年1月2日の記事<2010年の韓国を代表する本は>にも、彼の著書「彼らが語らない23項目」のことを書きました。
 イ・ヘインは、「韓国の広末涼子」といわれる(?)女優イ・ヘインではなくて、Innolifeの記事によると「修道女詩人」だそうです。知らなかった~。別の記事によると、癌闘病中だった彼女が最近5年ぶりに散文集を出したことも注目を集めているようです。

 海外作家の方では、1位のベルナール・ウェルベルと、ギヨーム・ミュッソという2人のフランス作家は日本での知名度は低いですが、韓国ではなぜか常連のベストセラー作家。本ブログでも以前名前が出てきました。ダン・ブラウンは「ダ・ヴィンチ・コード」の作家、アンソニー・ブラウンは絵本作家ですね。日本での知名度はどのくらいだろう? 見当がつきません。

 知らない名前も少し出てきましたが、全体的に何の意外性もなく新たな発見もない、「やっぱりねー」というニュースでした。
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韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績[4月22日(金)~24日(日)]

2011-04-26 15:12:48 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 先週土曜日(23日)、シネマ・ジャックに「愛しきソナ」を観に行きましたよ。あ、先週の記事で間違って「愛しソナ」と書いてしまいました。google検索だとこちらの方がずっと多いし、○○さんとか△△さんとか、みんな間違えてるんだもんなー・・・(←子どもみたいな言いわけ。) 当日は予定通りヤン・ヨンヒ監督の舞台挨拶もあり大収穫。多くの人にお薦めしたい映画です。首都圏では、横浜シネマ・ジャックの他に、新宿のK's cinemaでも上映中。他地域については公式サイトを参照してください。
 この映画については語りたいことがいろいろあるので、近いうちに別立ての記事にします。
※この映画のタイトルは韓国では「굿바이,평양(グッバイ・ピョンヤン)」。2009年公開です。前作の「디어 평양(ディア・ピョンヤン)」と対を成しているんですね。
 この映画の中で、ソナさんの今のお母さんヘギョンさんがギターの弾き語りで歌っている「お母さんの歌」がとても印象に残ったので、YouTubeを探してみたらありました。



    ★★★ Daumの人気順位(4月26日現在上映中映画) ★★★

【ネチズンによる順位】

①なくな、トンズ(韓国)  9.6(1064)
②あなたを愛しています(韓国)  9.6(1425)
③マイ・ネーム・イズ・カーン  9.2(778)
④番人(韓国)  9.2(76)
⑤世界で一番美しい別れ(韓国)  9.1(167)
⑥ヘファ、ドン(韓国)  9.1(37)
⑦ワイルド・スピード MEGA MAX  9.0(165)
⑧Another Year  8.6(29)
⑨告白(日本)  8.6(239)
⑩怪しい顧客たち(韓国)  8.6(477)

 ⑤、⑦が新登場です。⑧、⑨、⑩は先に専門家の方でランクインしています。
 ⑤は後述します。
 ⑦は「ワイルド・スピード」シリーズ第5作。日本公開は今年10月1日です。リオデジャネイロを舞台に、凄腕ドライバー&元捜査官が、自由を取り戻すために"最後の大仕事"を引き受ける・・・。韓国題は「분노의 질주:언리미티드(憤怒の疾走:アンリミティド)」。

【専門家による順位】

①Another Year  8.0(6)
②茂山日記  7.9(11)
③番人(韓国)  7.6(6)
④Lourdes  7.5(4)
⑤ウルトラミラクルラブストーリー(日本)  7.5(2)
⑥晩秋(韓国)  7.4(9)
⑦豆満江(韓国)  7.4(7)
⑧告白(日本)  7.3(9)
⑨ジェイン・エア  7.2(4)
⑩獣の終わり(韓国)  7.0(4)

 初登場は⑨だけです。シャーロット・ブロンテ作の古典小説の映画化、って何回目? 調べてみたら4回目ですか。最初が1944年。オーソン・ウェルズとジョーン・フォンテイン。おっ、ジョーン・フォンテイン! ・・・と興奮する私ヌルボ、なーにが「美人ではない女主人公」だっ! イギリスの文芸映画は好きだから、日本でも公開してほしいなー。 監督が「闇の列車、光の旅」のケイリー・フクナガということでもあるし・・・。

   ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[4月22日(金)~24日(日)] ★★★
         「危険な顔合わせ」が200万人を超える
\t
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・封切り日・・・・・・週末観客動員数累計・・・・観客動員数・・・・上映館数

1・・ワイルド・スピード MEGA MAX・・4/20 ・・・・・398,424 ・・・・・・・・・・・・・482,856・・・・・・・・・554
2・・怪しい顧客たち(韓)・・・・・・・・4/14・・・・・・・・・236,533 ・・・・・・・・・・・・・707,579・・・・・・・・・470
3・・危険な顔合わせ(韓)・・・・・・・3/31・・・・・・・・・194,000・・・・・・・・・・・・2,140,168・・・・・・・・・420
4・・世界で一番美しい別れ(韓)・・4/20・・・・・・・・100,593・・・・・・・・・・・・・・139,137・・・・・・・・・451
5・・ノミオとジュリエット ・・・・・・・・4/14・・・・・・・・・・59,593・・・・・・・・・・・・・・147,569 ・・・・・・・・283
6・・ジェイン・エア ・・・・・・・・・・・・・4/21・・・・・・・・・・53,016・・・・・・・・・・・・・・・69,154・・・・・・・・・247
7・・俺は父親だ(韓) ・・・・・・・・・・・4/14・・・・・・・・・・32,403・・・・・・・・・・・・・・149,398・・・・・・・・・304
8・・ザ・ライト・・・・・・・・・・・・・・・・・・4/21・・・・・・・・・・30,492・・・・・・・・・・・・・・・38,898・・・・・・・・・129
      -エクソシストの真実-
9・・ハンナ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4/14・・・・・・・・・・25,969・・・・・・・・・・・・・・199,250・・・・・・・・・292
10・・マイ・ネーム・イズ・カーン ・・3/24・・・・・・・・・・22,432・・・・・・・・・・・・・・358,557・・・・・・・・・171

 1・4・6・8位が新登場です。
 1位については上述。
 4位、家族のそれぞれが、各自の問題を抱えながらも平凡に過ごしている。認知症の姑(キム・ジヨン)の世話をする主婦(ペ・ジュンオク)、無愛想な夫(キム・ガプス)。いつも忙しいキャリアウーマンの娘(パク・ハソン)、ガールフレンドに夢中の三浪の息子(リュ・ドクァン)。金をせびっては賭博にあけくれる無職の親戚夫婦(ユ・サンジュン、ソ・ヨンヒ)。しかしこの家庭が突然襲われた危機を通じて、家族の絆が深まってゆく・・・。いくつかのサイトで少し詳しいあらすじを読んだら、それで「観るまでもないなー」と思ってしまいそう・・・。題名からして3割以上ネタが割れてる感じだし、それでも、それを超える何かがあるの? (今回ランク外に消えた「あなたを愛しています」の方は、原作漫画を読んだかぎりでは単なるお涙頂戴ではなかったです。) ・・・と書いたら、「家族愛」より「人間愛」という映画で、「笑いで涙をふくことができた、心温まる映画」という感想を書いてる、この映画を観たばかりの韓国の方のTwitterを発見。最初から決めてかかってはダメということか。原題は「세상에서 가장 아름다운 이별」です。
 6位は上述の通り。
 8位は、日本では4月9日に公開されています。韓国題は「더 라이트 : 악마는 있다(ドライトゥ:悪魔はいる)」。
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韓国の人気漫画家カンプルの初期作「日常茶飯事」より①

2011-04-25 23:49:35 | 韓国の漫画
 韓国の人気漫画家カンプルの「あなたを愛しています(그대를 사랑합니다)」を読みました。今韓国で上映中の同名映画の原作です。
 その感想を書こうと思ったのですが、その前に私ヌルボが最初に読んだ彼の日常茶飯事という、1ページずつの読み切りギャグ漫画集から抜粋して紹介します。
 ※「日常茶飯事」の原題ハングルは、なぜか「일다반사」ではなく「일다반사」となっています。「日常(일상)」ではなく「一双(일쌍)」??

 その他の彼の作品は、「timing」「アパート」等の緻密に構成されたスリラーや、「パボ(馬鹿)」「あなたを愛しています」のような人情モノがほとんどで、このようなギャグ漫画は描かれていませんが、絵柄だけでなく、人物の心の動きを重視している点など、カンプルらしさが現われていると思います。
 これは翻訳しなくても、絵を見ればおよそわかりますね。(いずれ気が向いたら訳をつけておきます。)

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あのチョー・ヨンピルが、あの小鹿島で公演

2011-04-23 23:51:32 | 韓国の文化・芸能・スポーツ関係の情報
1週間ほど前、韓国のニュースをチェックしていたら、「4月15日、チョー・ヨンピル小鹿島(소록도.ソロクト)でコンサートを開いた」という記事が新聞各紙やTV等で大きく取り上げられていました。

 ポイントは、あのチョー・ヨンピルが、あの小鹿島でコンサートをやるとは! ・・・という二重のオドロキなんですね。

 チョー・ヨンピルの方は、いうまでもなく「歌王(가왕.カワン)」と異名をとる韓国の国民歌手。1990年代にテレビ出演をしないと宣言して以来コンサートに専念しています。
※たまたま去る4月16日(土)20:30~22:00、私ヌルボは見てませんが、NHK-BSプレミアムの「谷村新司のショータイム」で、彼がゲスト出演。TVに出るのは約20年ぶりだそうで、これも注目すべきニュース参考ブログ
 私ヌルボ、チョー・ヨンピル自伝の続き(彼自身の愛唱曲等)を書こうと思ってまだ書いてないことを思い出しました。

 さて、もう1つの小鹿島の方はご存知の方は少ないのではないでしょうか? 全羅南道のというと、日本の植民地時代の1917年、朝鮮総督府によって小鹿島慈恵医院(1934年小鹿島更生園と改称)が設けられて以来、強制的に集められたハンセン病患者たちが一般社会から隔離されて生活してきた島で、患者数はピーク時に(1940年)には6137人(!)にも上り、当時世界最大の療養所でした。
 2001年日本でハンセン病補償法が成立した後、小鹿島入所者が日本に対し補償法請求をしたのが2003年。ヌルボはその頃韓国の月刊誌「マル(말.言葉)」の記事で小鹿島のことを知りました。(韓国人留学生はこの島のことを知らなかったですね。(日本人の多くもハンセン病患者の施設の所在地等よく知らないのと同じ(?)。)

 そして、これまた偶然。ヌルボがこの小鹿島を舞台にした小説を2週間ほど前に読み終えたところだったんですよ。名作映画「風の丘を越えて~西便制」の原作者・李清俊あなたたちの天国」(みすず書房)という作品です。ハンセン病施設の戦前からの歴史を踏まえた、患者たちの楽園をめざす1960年代の院長と、職員や患者たちとの間の複雑なせめぎあいを描いた、なんとも重たい小説で、本ブログで内容をどう紹介し、感想をどう書こうか、と考えていたところです。
 ま、良く書けているなあという他サイトのブック・ガイドをとりあえず紹介して今回はお茶を濁しておきますかねー。それと、この本で知ったこの療養所のオドロキの歴史を2つ(コレコレ)をウィキで見ていただくことにして・・・。(あ、2つ目は書かれてなかったか。)

 ・・・ということで、今回もヌルボの懸案となってる2つの記事は今回もネグレクト。
 新聞記事とMBCテレビのニュースを紹介しておきます。

※「朝鮮日報」の記事(日本語版)は→コチラのブログ参照。
 昨年来た時はフィルハーモニア交響楽団と一緒で、彼は2曲歌っただけ。また来ますと言った約束を今回果たしたわけです。
 観客も一緒に歌い、また20人ほどがステージの前に出て踊ったり、チョー・ヨンピルは全員とスキンシップしたり・・・。

※「京郷新聞」の記事(→コチラ)によると、彼が歌った曲は次の通り。
 「おかっぱ頭」で始まり、「私の名前は雲」「ろうそくの灯」と続く。リクエストに応えて「虚空」「釜山港へ帰れ」「その冬の喫茶店」「恨五百年」「窓の外の女」「夢」「友よ」。
 ナットクの選曲です。
 下はその公演の動画。画面が小さいですが、右下をクリックすると全画面に拡大されます。(元に戻す場合も同じところ。)
      

 「やっぱり国民歌手です」とアナウンサー。客席から「待ってましたよ(キダリョッソヨ)!」の声が。ヌルボの好きな「赤とんぼ」も歌ってますね。
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韓国の「今」の作家たち

2011-04-21 23:45:54 | 韓国の小説・詩・エッセイ
「毎日新聞」で、4月4日から木曜日連載の「新世紀 世界文学ナビ」というシリーズがスタートしました。「世界の“今”の文学を紹介していく」とのことで、まずは韓国編から。今日がその3回目になります。
 その韓国編は翻訳家のきむ ふなさんがナビゲーター。 1回目が金愛爛(キム・エラン)、2回目が金英夏(キム・ヨンハ)で、今日の3回目が金衍洙(キム・ヨンス)と続いています。
 韓国編がさらに続くかどうかわかりませんが、続いた場合には後でつけたしておきます。
[※4月28日の付記 さらに続いてますねー。申京淑ですよ。詳しくは1週間後の記事を参照されたし。]

 私ヌルボ、1980年生まれの女性作家・金愛爛は知りませんでした。金衍洙は、以前韓国のベストセラーを紹介した記事を書いた時に出てきた名前ですが、作品は未読。
 金英夏は、以前阿娘(アラン)はなぜという小説を図書館で借りて読んだことがあります。
 各書籍通販サイトでは「奇想天外な歴史ミステリー、貞操を疑われ、怨みを残して死んだ朝鮮王朝時代の地方官の娘阿娘。その地に赴任する長官はみな不審な死を遂げる―韓国で広く知られている阿娘伝説に大胆な再解釈を試みる奇想天外な小説」とありますが、現代と過去が交錯し、文学史的考察の中にインチキ(?)の古典も混じっていたり、「薔薇の名前」だのガリバルディだの、ポロックにパット・メセニー(ヌルボも好きなジャズ・ギタリスト)までなぜか入っていたりするメタ・ミステリー(?)で、感動したというよりも、韓国にもこんな意識面だけでなく、小説技法の面でもこれまでの伝統を越えた作品が生み出されるようになったか、とちょっと驚いた記憶があります。

    

 「毎日新聞」がこのような企画を立てて韓国の(&世界の)新しい文学の潮流を紹介するというのは大変けっこうなことだと思います。が、それ以前に、韓国で評価が確立し、今も活躍している作家をもっと紹介してくれなくっちゃ・・・。李文烈(イ・ムニョル)とか申京淑(シン・キョンスク)とか・・・。

 ・・・とここまで書いて、このブログ2009年8月22日の記事で紹介した、韓国の代表的ネット書店YES24が実施している「ネチズン推薦 韓国の代表作家・若手作家」を、昨年紹介していなかったことを思い出しました。
 遅ればせながら紹介します。
 まず、これまでの選定作家は以下の通り。

     [代表作家]          [代表的若手作家]
2004年 朴景利(パク・キョンニ)     金薫(キム・フン)
2005年 趙廷来(チョ・チョンネ)     孔枝泳(コン・ジヨン)
2006年 朴婉緒(パク・ワンソ )      申京淑(シン・キョンスク)
2007年 黄皙暎(ファン・ソギョン)     殷熙耕(ウン・ヒギョン)
2008年 趙世熙(チョ・セヒ)        鄭梨賢(チョン・イヒョン)
2009年 孔枝泳(コン・ジヨン)       朴賢煜(パク・ヒョヌク)

 そして2010年の結果です。
[代表作家]
1位=李外秀(イ・ウェス)13,041票・・・作品は未訳。すごく詳しい紹介は→コチラのブログ。
2位=申京淑(シン・キョンスク)12,129票・・・「離れ部屋」、読んでみて!
3位=高銀(コ・ウン)8,186票・・・高名な詩人。

[代表的若手作家]
1位=金英夏(キム・ヨンハ)7,217票・・・新作小説集「무슨 일이 일어났는지는 아무도(何が起こったかは誰も)」(2010)を刊行。前年3位だった。
2位=朴玟奎 (パク・ミンギュ)6,939票・・・2010年「朝の門」で李箱文学賞を受賞した。
3位=キム・ピョラ5,875票・・・前年2位だった。

[2010年韓国人必読書]
1位=申京淑「어디선가 나를 찾는 전화벨이 울리고(どこからか私をよぶ電話が鳴って)」11,408票・・・本ブログで紹介しました。(上述の「朝の門」といい、ヌルボの目のつけどころイイ線いってる、と自賛・・・というより、ほぼ本命が来てるだけか?) 2009年他を圧倒した「オンマをお願い」に続いて2年連続の1位。
2位=金薫(キム・フン)「공무도하(公無渡河)」11,151票・・・蓮池薫さん訳の「孤将」の作家。
3位=「석양을 등에 지고 그림자를 밟다(夕日を背にして影を踏む)」6,360票・・・朴婉緒(パク・ワンソ)、李東河(イ・トンハ)、尹厚明(ユン・フミョン)、金采原(キム・チェウォン)、梁貴子(ヤン・クィジャ)、崔秀哲(チェ・スチョル)、金仁淑(キム・インスク)、朴晟源(パク・ソンウォン)、趙京蘭(チョ・キョンラン)の各作家の自伝的短編集。

 なお、「代表作家」選定の前提としてYES24が候補として挙げた24人は以下の作家です。

*高銀(コ・ウン)、金承鈺(キムスンオク)、*金龍澤(キムヨンテク)、金仁淑(キム・インスク)、金周栄(キム・ジュヨン)、*金芝河(キム・ジハ)、金薫(キム・フン)、朴範信(パク・ボムシン)、朴常隆(パク・サンニュン)、成碩済(ソン・ソクチェ)、*申庚林(シン・キョンリム)、申京淑(シンキョンスク)、呉貞姫(オ・ジョンヒ)、尹大寧(ユン・デニョン)、尹厚明(ユン・フミョン)、尹興吉(ユンフンギル)、李文烈(イ・ムニョル)、*李晟馥(イ・ソンボク)、李承雨(イ・スンウ)、李外秀(イ・ウェス)、*鄭玄宗(チョン・ヒョンジョン)、崔仁勲(チェ・インフン)、*黄東奎(ファン・ドンギュ)、*黄芝雨(ファン・ジウ)

 一見して目につくのは、詩人が多く含まれていること。*印の8人が詩人です。
過去、文学史的に大きな足跡を残している作家よりも、現役で注目作を出している作家の方が多くの票を集めているようです。高銀は、ノーベル賞受賞の期待度が高いのかな?
コメント (3)
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韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績[4月15日(金)~17日(日)]

2011-04-19 23:51:51 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 先週「台北の朝、僕は恋をする」が良かったと書いたら、その2日後発売の「週刊文春」の連載「人生モグラたたき」で池田暁子で「優しくて温かくて。・・・現代の、台北の若者の暮らしをていねいに描きつつ洒落た映画に仕上がっている」と若干はしゃいだ感じで紹介してました。また中国映画「再生の朝に― ある裁判官の選択―」は、毎度おなじみのシネマ・ジャック&ベティで6月上旬上映予定ということです。あわててシネパトスに観に行ったのに・・・。そういえば「愛する人」も待っていればシネマ・ジャック&ベティで観られたんだなー。
 シネマジャック&ベティといえば、4月23日(土)「愛しきソナ」公開初日で、12:35の回上映後ヤン・ヨンヒ監督の舞台挨拶があります。私ヌルボ、もちろん行きますよ!
 さて今日は、シネマート新宿で「素晴らしい一日」を観てきました。「毎日新聞」等、映画評は全体的に好評のようです。オール讀物新人賞を受賞した平安寿子の短編が原作だそうで、主人公のいかにもいいかげんな男にヌルボは親近感は感じませんでしたが、「夕刊フジ」「このほっこり感に、女はみな弱いのよ」と書いてる折田千鶴子さんをはじめ、女性にはウケがいいようですね。

    ★★★ Daumの人気順位(4月19日現在上映中映画) ★★★

【ネチズンによる順位】

①なくな、トンズ(韓国)  9.6(1053)
②あなたを愛しています(韓国)  9.6(1407)
③アニマル・タウン(韓国)  9.3(28)
④番人(韓国)  9.2(74)
⑤マイ・ネーム・イズ・カーン  9.2(739)
⑥ヘファ、ドン(韓国)  9.1(37)
⑦The Way Back  9.0(212)
⑧クローズド・ノート(日本)  8.7(24)
⑨怪しい顧客たち(韓国)  8.7(359)
⑩隣人の犯罪(韓国)  8.7(32)

 ⑧⑨⑩が新登場です。
 ⑧、2007年の作品を今上映してるとは?
 ⑨は後述します。
 ⑩は、2004年に智異山で子どもの死体が発見されたことから始まる殺人事件の映画化。複雑に絡み合っていた事件の決定的な手がかりを子どもの家族から見つけた刑事たち。しかし、犯人の存在は誰もが予想すらできなかった人物だった・・・。映画のポスターには「犯人がいない犯罪、しかし皆が犯人だ」とか「善と悪、その判断をしばし留保しろ!」と記されています。うーむ、何か複雑な事情がありそうですね。映画祭で観たというSARUさんによれば「貧富の差が激しくなっている韓国での貧困層の悲しみを描いた刑事モノ」で「なかなか良かったですよ」とのことです。韓国題は「우리 이웃의 범죄」。

【専門家による順位】

①Another Year  8.0(6)
②茂山日記  7.8(9)
③ブラック・スワン  7.8(7)
④番人(韓国)  7.6(6)
⑤Lourdes  7.5(4)
⑥ウルトラミラクルラブストーリー(日本)  7.5(2)
⑦晩秋(韓国)  7.4(9)
⑧豆満江(韓国)  7.4(7)
⑨告白(日本)  7.3(9)
⑩アニマル・タウン(韓国)  7.2(5)

 ②と⑥が初登場です。
 ②の「茂山日記」については、これまで何度か紹介してきました。昨年の釜山国際映画祭で最高賞獲得、また今年のロッテルダム国際映画祭はタイガー・アワード(大賞)と国際批評家連盟賞の2冠を受賞する等、各国の映画祭で高い評価を得ています。韓国での暮らしに胸を膨らませてやって来た脱北者の厳しい現実を描いた作品ですが、あるブログによると、パク・ジョンボム監督は「脱北者映画ではない」と何度も強調したとのことです。

   ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[4月15日(金)~17日(日)] ★★★
         「怪しい顧客たち」が初登場1位
\t
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・封切り日・・・・・・週末観客動員数累計・・・・観客動員数・・・・上映館数

1・・怪しい顧客たち(韓)・・・・・・・・4/14・・・・・・・・・282,536 ・・・・・・・・・・・・・330,035・・・・・・・・・497
2・・危険な顔合わせ(韓)・・・・・・・3/31・・・・・・・・・268,368・・・・・・・・・・・・1,830,585・・・・・・・・・568
3・・ハンナ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4/14・・・・・・・・・118,046・・・・・・・・・・・・・・141,562・・・・・・・・・337
4・・ノミオとジュリエット・・・・・・・・4/14・・・・・・・・・・73,475・・・・・・・・・・・・・・・77,877・・・・・・・・・326
5・・俺は父親だ(韓)・・・・・・・・・・・4/14・・・・・・・・・・71,773・・・・・・・・・・・・・・・87,978・・・・・・・・・362
6・・マイ・ネーム・イズ・カーン ・・・3/24 ・・・・・・・・・57,373・・・・・・・・・・・・・・315,276・・・・・・・・・267
7・・あなたを愛しています(韓) ・・2/17 ・・・・・・・・・40,383 ・・・・・・・・・・・・1,580,860・・・・・・・・・263
8・・サッカー・パンチ・・・・・・・・・・・4/07・・・・・・・・・・14,902・・・・・・・・・・・・・・152,433 ・・・・・・・・・261
9・・ラスト・ナイト ・・・・・・・・・・・・・・4/07・・・・・・・・・・12,253・・・・・・・・・・・・・・112,995 ・・・・・・・・・260
10・・英国王のスピーチ・・・・・・・・3/17・・・・・・・・・・10,455・・・・・・・・・・・・・・880,938 ・・・・・・・・・143

 1・3・4・5位の4作品が新登場です。
 1位、元野球選手で野心的な保険プランナー(リュ・スンボム)が、顧客の自殺関与の嫌疑をかけられ、それぞれの事情を抱える顧客たちの自殺を阻止しようと孤軍奮闘する「顧客満足コメディ」。あるブログによると「絶対笑える」そうです。原題「수상한 고객들」を「受賞した顧客たち」としているブログがチラホラ。たしかに綴りは同じ。自動翻訳はまだまだ発展途上。
 3位、アクション・スリラー。雪深いフィンランドで父と二人きりで暮らす16歳の少女ハンナは殺人マシンとして育てられた。彼女を待っていたのは、運命の鍵を握る最強の敵だった・・・。殺人マシン少女といえば「キック・アス」を思い出しますが、趣きは大分違うようで・・・。日本公開は8月27日。
 4位、「ロミオとジュリエット」をモチーフに、人間ではなく庭人形のノームたちを主人公とした男女の恋愛模様を描いたアニメ。韓国題が「미오와 줄리엣(ノミオとジュリエット)」なので、炉端焼き→バダヤキのようにラ行がナ行に変化したのかと思ったら、原題が「Gnomeo and Juliet」。観た人のブログには「笑いあり、ロマンスあり、涙あり(ホント)、、、で楽しかった」とありました。日本公開は未定。
 5位、<「俺は父親だ」/娘を助けることさえできるなら/何でもする!>と予告編の字幕。心臓移植を要する娘(キム・セロン)の手術費を得るため、刑事の父親(キム・スンウ)は臓器密売組織の殺人事件を隠蔽して裏金をもらう。そのせいで殺人犯の汚名を着せられ、すべてを失った男(ソン・ビョンホ)は復讐心を募らせ、彼をつけねらう・・・。昨年「アジョシ」でも娘役だったキム・セロン、「ウォンビンはお兄さん、キム・スンウはお父さんのよう」と語る、・・・って、そりゃそうでしょ。原題「나는 아빠다」、「俺はパパだ」と訳している記事が多いが、ニュアンスがちょっと違うんじゃないの?
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[韓国語]油谷研究室のサイトで速攻学習だっ!

2011-04-18 23:12:48 | 韓国語あれこれ
 韓国語や韓国文化等が専門の大学の先生のサイトには、一般人にも有用な諸情報や、韓国語学習者のレベルアップに直結するコンテンツ等もいろいろ盛り込まれていて重宝しています。
 たとえば韓国語では東京外大の野間秀樹先生趙義成先生、同志社大の油谷幸利先生、東海大の中島仁先生等。
 朝鮮文学では、2003年東京外大教授を定年退官された三枝壽勝先生、富山大の和田とも美先生、新潟大の波田野節子先生等。
 歴史・社会分野では、広島大名誉教授の崔吉城先生、九州大の松原孝俊先生等々・・・・。

 その中で、今回は油谷研究室のサイト中の「自習コーナー」に注目!
 「ハングル入門の授業に対する自習用教材」ということですが、「習熟度別単語練習」や「4択問題」はネット上で学習者がそのまま活用できます。

 特に「4択問題」中の「連語問題」はゲーム感覚(?)で、ハマります!
 たとえば次のような問題。

【問題:179=中級レベル】  連絡が絶える 연락이 (   )
【選択肢】
[1]  끊다
[2]  잘라지다
[3]  자르다
[4]  끊기다


 正解とおぼしきものにチェックを入れて[判定]をクリックすると、即座に

正解!! 
【正解数】170  【誤答数】8  【正解率】95.5%  【レベル】5  
 (←私ヌルボ、何度か繰り返して、なんとかこのレベルになった。)
 
 ・・・というように表示され、続けてどんどん出題されます。全100余問。難易度が中級に集中しているので、初級の方にはちょっときついかもしれませんが、問題数がちょうどいい感じで、気がつけば100%アタマに入ってます。(ホントかな?) まあ挑戦してみてください。

 ただ、予定の問題ジャンルの多くが「準備中」なのが残念。油谷先生、早く問題を作成してください!
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[北朝鮮の話題]太陽節、韓国の親北ブログ、パルコルム、平壌を撮った写真家等々

2011-04-17 23:58:01 | 北朝鮮のもろもろ
 最近のニュースから、北朝鮮関係の話題4つ。

①一昨日4月15日は「太陽節」でした。これが何の日なのかすぐわかる日本人は1000人中何人かはいるでしょうか? ヒントは北朝鮮、で見当がつく人はそれなりにいるのでは? 正解は金日成の誕生日。  1997年に制定されました。この時に、彼の生年1912年を元年とする「主体(주체.チュチェ)歴」も定められました。ということは、今年2011年は主体100年にあたります。(「大正」と同じ)
主体歴が実際にどれくらい用いられているかというと、朝鮮総聯や朝鮮新報のサイトで使っていないばかりか、本元の北朝鮮の公式ウェブサイト「우리 민족 끼리(ウリミンジョクキリ.わが民族同士)」にもなく、「로동신문(労働新聞)」「통일신보(統一新報)」のような新聞に「주체100(2011)년」と表記されています。

 太陽節(태양절)が近づいてくると、「ウリミンジョクキリ」にさまざまな関係記事が掲載されます。画像や音楽等々も含めて、よくこれだけ次々に特定個人を称揚するネタがあるものだと感心(?)するほどです。
 たとえば、太陽節前日の14日には、「화면음악 우리의 영원한 태양절」という歌がuriminzokkiriによってYouTubeにupされました。当日の15日には金日成の少年時代の肖像写真が載っていました。

   
 【4月17日(日)の平壌。太陽節の装飾はあるが、人も車も少ないです。】

上記「ウリミンジョクキリ」の昨日(4月16日)の記事中に「공화국의 현실을 격찬(共和国の現実を激賛)」という見出しの記事があったので、一体どこの御仁が北朝鮮の現実を激賛しているんだろう?と読んでみると、南朝鮮(韓国)のあるブログ。「내가 본 강성대국이란!(私が見た強盛大国とは!)」という題の記事で、抗日闘争を戦い、戦後は日本の支配を引き継いだアメリカと戦った北の指導者と人民を称えています。
 もしやと思い、韓国の諸サイトを探すと、案の定次のようなニュース記事がありました。
 「警察、北韓の'太陽節'賛揚記事のブログ捜査」。13日の「朝鮮日報」をはじめ各紙に載っています。
 このニュースによると、利敵の嫌疑が明白に表れていれば、運営者を召喚して立件する計画とのこと。
 また「東亜日報」は社説でこのような「親北ブログ」を厳しく非難しています。
 いわく、朝鮮戦争を起こして数百万の犠牲者を出し、北の住民を餓死と収容所の恐怖で苦しませ、1990年代の「苦難の行軍」の時には300万人を餓死させた民族の大逆罪人金日成を称揚するブログは「表現の自由」として見過ごすわけにはいかない、国の指導層・知識人・教師たちも責任をまぬかれない・・・。 しかし、ニュース記事中で親北ブログの実例として挙げられていた「이민위천(以民為天)」や上記の「내가 본 강성대국이란!」は今現在フツーに見られます。これからどうなるのかな・・・?
 私ヌルボなんかは、韓国にも4800万人もの人がいるわけだから、中にはそんな頓珍漢人もいるだろうと鷹揚に構えてもいいのでは、と考えるのですが・・・。そんなに影響力があるとも思われないし・・・。

 あ、日本にも<朝鮮労働党万歳!>という熱烈な親北ブログがありますが、これを読んで北朝鮮に憧れる人が増えるかどうか? (北朝鮮歌謡のファンは少し増えるかも。)

上記の親北ブログ<朝鮮労働党万歳!>中の記事で知ったのですが、金正恩を称える歌「パルコルム(足取り)」の動画がYouTubeにupされていたんですね。昨年この歌について一部で報道された直後に探したものの、見つかりませんでしたが、その後登場したんですね。
 1つはシンクロナイズドスイミングの音楽として使われている動画。→YouTube
 もう1つは中国のサイト中の「朝鮮紀行」という記事内にあるもので、これは見ものです!→YouTube この8:50のところから「パルコルム」が流されていますが、画像の兵隊の整列行進に注目。足をピンと伸ばして、跳ぶように行進するので、瞬間的に両足とも地面から離れるのです。
 ・・・ふー、御疲れさまなこってす。

14日に、白金のMISA SHIN GALLERYで開かれていた韓国の写真家バク・スンウ氏の「Blow Up」と題した展覧会を見てきました。彼が2001年カメラマンとして1ヵ月平壌に滞在していた時に撮影した写真です。撮影は徹底した監視と統制のもとに行われたうえ、検閲を経て残った平凡な風景写真を「Blow Up」(拡大)することにより、「北朝鮮という非現実的な世界を一層現実的に浮かび上がらせた」ということだそうです。
 詳しくは→コチラの記事を参照のこと。そしてコチラの記事では、MISA SHIN GALLERYの展示のようすを写真で紹介しています。
 また「Utopia」と題して、平壌の写真に作為を施した作品群も展示していました。思うに、北朝鮮では普通の風景でも、外の世界から見ればそのままで十分に非現実的な印象が感じられるのでは、というのがヌルボの感想。
 MISA SHIN GALLERYは、以前は鉄工所だったそうで、外からだととても画廊には見えません。半開きの戸の隙間ごしに金日成の肖像写真などが目に入ると、なんとも不思議な感覚にとらわれてしまいます。(下写真)

      
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「新東亜」の記事から- 北朝鮮の夜の暗さの推移を分析する

2011-04-14 23:56:46 | 北朝鮮のもろもろ
 311東日本大震災後、被災地や首都圏の夜は暗くなりました。<NAGLLY.COM>というブログに、アメリカ海洋大気圏局(NOAA)による夜間の衛星写真が載せられていました。震災の前後の明るさの違いが歴然としています。

 NOAAによる夜間の衛星写真といえば、たまたま先日横浜市立図書館で「新東亜」3月号を読んでいたら、「美 NOAA 야간 위성사진으로 분석한 북한의 경제상황(米国NOAA夜間衛星写真で分析した北朝鮮の経済状況)」という記事がありました。
 →日本語(自動翻訳)

 NOAA夜間衛星写真による南北朝鮮の明るさの極端な違いについては、これまでも報道されてきました。下のように、北朝鮮の夜は平壌以外はほとんど真っ暗と言っても過言ではないほどです。

     

 今から20年前の1991年、私ヌルボが初の海外旅行で北朝鮮に行った時も夜の暗さを実感しました。平壌の街中でも、夜の暗さは足元もよく見えないほどで、節電している現在の横浜市街地の比ではありません。高麗ホテルは日中でも薄暗く、夜はほとんど真っ暗。その中で1ヵ所小さな灯で照らされている所があったので、何かと思って行ってみると、売店に置かれている金日成像でした。
 その後平壌から開城に鉄道で移動した時も、日没後は闇の中を走っているようでした。たまに地方の町を過ぎる時、電気が点いてるな、と見ると、そこにはやっぱり金日成の銅像が・・・。
 夜の北朝鮮で、例外的に灯が点いているのはすべて金日成像がある所ではないかと思いました。(真偽のほどは定かではありません。)

 さて、「新東亜」の記事を読んで知ったことは、NOAA夜間衛星写真が単に明るさを比較するだけでなく、光の数が1992年以降継続して細かく数えられているんですね。また、このSOL(Sum of Lights)と呼ばれる数値の推移から、北朝鮮経済の実情を垣間見ることができるということなのです。

 そのグラフを見てみます。
    

 北朝鮮は韓国の約50~60分の1という、けた違いの格差も目を引きますが、ここでは北朝鮮の18年間の変化に注目。
 1997年、大きく下落しているのは、いわゆる「苦難の行軍」が頂点に達した時で、96年のSOLに比べて20%以上急激に減少しました。
 その後国際社会の支援が続き、金大中~盧武鉉政権の頃には南北の経済交流が進められたこともこの数値に反映されていると思われます。またこの記事では、2002年の7.1経済管理改善措置によって住民の個人的な市場経済活動を一定程度認めたこととも関連づけています。

 ところが2005年に増加傾向は停止し、4万のレベルに急落。7.1措置の主要な政策が後退し、配給制が復活してきた年でした。
 さらに2008〜09年には、過去18年の中で最低の状態に落ち込みました。
 理由として考えられるのは、李明博政権発足後、韓国の対北経済支援が急速に減ったこと。毎年30万〜40万tほど送られていた米や、30万tほどの肥料の対北支援が中断され、金剛山観光などの主要な交流事業も絶たれました。2009年の長距離ミサイル発射実験・核実験により主要国の対北朝鮮経済制裁は一層強化され、中国以外の外の世界との交流がほとんど失われて、北朝鮮全体が一層閉鎖的な経済体制になりました。

 光の数の推移を見ると、そんな経済状況をそのまま反映しているようです。

 20年前、ヌルボが行った時あれだけ暗かった北朝鮮が、その後は多少なりとも明るくなっているのかなと思ったら、逆に暗くなっているとは・・・。まあ、さもありなん、といったところかもしれませんが・・・。
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駒尺喜美「雑民の魂」を読む -五木寛之の強烈な朝鮮原体験(5)

2011-04-13 22:49:10 | 韓国・朝鮮と日本の間のいろいろ
 これまでの4回で、五木寛之の一家が植民地朝鮮に渡り、敗戦後引き揚げてくるまでのことと、その中での彼の「原体験」について「雑民の魂」を通じて見てきました。
 今回は「付け足しの付け足し」として、私ヌルボが「これは重要な指摘だな」と思った下りを挙げておきます。

 「最も悲惨な運命を背負った難民は、東北や裏日本の貧農の中から外地へ送り込まれた開拓者が大部分である。そして、特に私が深い感慨をおぼえるのは、外地においてその地の民族に対して最も苛酷であったのは、それらの日本における被圧迫民衆であったという事実である。 
 むしろ敗戦後に、中国人や朝鮮人から逆に保護を受けた一部の人々は、高級官吏やブルジョアジーに属する有力者が多かった。そして彼らのほとんどは鉄道や航空機で敗戦と同時に素早く引揚げてしまい、放り出されたのは現場の貧しい日本人たちで、彼らは直接に激しい報復の対象となった。貧しい者はより貧しい者が敵であるという不気味な真実を、私は幾度となくながめてきた」(「深夜の自画像」より)


 同様の例はたくさんありそうですね。
 現代ではアメリカの貧困層から多数アフガニスタンやイラクに派遣されている米軍兵士たちなど、その代表例といえるのではないでしょうか?
 さて、ヌルボが「貧しい者はより貧しい者が敵である」という言葉から思い出す歌があります。
 昔小学校で教わった文部省唱歌冬の夜。今も好きな歌、心に響く歌です。→YouTube 歌詞は以下の通りです。

一、 
  燈火(ともしび)ちかく衣(きぬ)縫ふ母は
  春の遊の樂しさ語る。
  居並ぶ子どもは指を折りつつ、
  日數(ひかず)かぞへて喜び勇む。
    圍爐裏火(いろりび)はとろとろ、
    外は吹雪。
 二、
  圍爐裏のはたに繩なふ父は
  過ぎしいくさの手柄を語る。
  居並ぶ子どもはねむさ忘れて、
  耳を傾け、こぶしを握る。
    圍爐裏火はとろとろ、
    外は吹雪。


 戦後民主化教育の下、ヌルボがこの歌を教わった時には、二番の歌詞の「過ぎしいくさの手柄を語る」の部分は「過ぎし昔の思い出語る」と変えられていました。
 大学時代二番の本来の歌詞を知って、何と悲しい歌なのか、と思いました。
 この歌が作られたのは1912(明治45)年。(その年7月に明治から大正に変わります。) つまり、歌詞中の「過ぎしいくさ」というのは日露戦争と思われます。(日清戦争かもしれませんが・・・。)
 「悲しい歌」と思った理由は、大学生当時の語り口で言うと、「資本主義の発展とともに進められた寄生地主制の下で、小作人として収奪されていた多くの貧しい農民が、対外的には日本の帝国主義的侵略の先兵となった」という鳥瞰図を念頭におきながら、囲炉裏を囲んでの一家の団欒を歌ったこの歌を聴くと、まさに日本の近代の諸矛盾がこの歌に凝縮されているような感じがしていたたまれなくなる。そういうことです。温かみのある美しいメロディだけに、一層悲しく感じられます。「悲しい歌」というより「痛い歌」という方が適切かもしれませんね。

 植民地時代そして終戦直後、朝鮮人から親切にされたり助けられた日本人もいればひどい目にあった日本人もいました。逆にいえば、日本人を助けた朝鮮人もいればひどい目にあわせた朝鮮人もいました。また個々の朝鮮人に対して「優しく接した」日本人が、朝鮮という民族に対して善いことを為したとは限りません。
 総体として日本人は支配民族であり、朝鮮人は被支配民族だったことは歴史認識の基本事項であるとしても、そのモノサシだけですべてを裁断するとなると、歴史の理解が浅薄な、単なる思い込みのレベルにとどまってしまいます。

 これまで「駒尺喜美「雑民の魂」を読む」を5回にわたり長々と書きました。最初、副題に「五木寛之の強烈な朝鮮原体験」とつけた時には気づいていなかったのですが、その後「深夜の自画像」を読むと、「雑民の魂」に引用されていない部分で次のような記述がありました。

 「・・・みずからの体験そのものを書かない時でも、私たち(植民地からの引揚げ者)の書くもののどこかには、その後遺症の影がさしていると考えるのだが、果たしてどうであろうか。つまり、引揚を素材とした作品を内在化していると私は思っている。たとえ、ユーモア小説やドタバタ劇を書いてもである。」

 つまり、五木自身が、どんな作品にも植民地での体験が内在化しているという自覚を持っているんですね。まさに「原体験」。後付けながらピッタリの副題だったというわけです。

駒尺喜美「雑民の魂」を読む -五木寛之の強烈な朝鮮原体験(1)
駒尺喜美「雑民の魂」を読む -五木寛之の強烈な朝鮮原体験(2)
駒尺喜美「雑民の魂」を読む -五木寛之の強烈な朝鮮原体験(3)
駒尺喜美「雑民の魂」を読む -五木寛之の強烈な朝鮮原体験(4)
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韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績[4月8日(金)~10日(日)]

2011-04-12 21:03:25 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 一昨日の統一地方選投票日当日、高円寺で反原発を訴えるデモが行われました。高円寺でリサイクルショップなどを営むグループ「素人の乱」が発起人となったこのデモはTwitterやインターネット上で話題となり、1万5千人(主催者側発表)も参加したそうです。原発に対する賛否の如何を問わず、この参加者数の多さとお祭りっぽい(?)形態、ネット等が大きな役割を果たしたこと、この時期という話題性等、いずれをとってもニュース・バリューは十分にありそうなのに、全国紙は全然報道せず。報道したのは共同通信と日本テレの「バンキシャ」くらいなものとは、どういうことだ!? そのほかでは<サーチナ>(中国情報を柱にしたポータルサイト)と、ロイター通信(日本版)。そして一番詳しく伝えていたのが韓国の<OhmyNews>でした。
 その一方で、こんなブログ記事も・・・。「今回の311同時テロの背後には北朝鮮人脈が蠢いています。「反原発デモ」もまた、国内に不穏な対立を生む目的が隠されていると見ます。当然、311テロリストの肝いりのデモ行動であると考えます。統一教会、創価学会、朝鮮総連、似非右翼(極左偽装転向者)、極左過激派などの連携です」などと本気で(!)書いてる「人工地震テロ」信者も世の中にはいるんですねー(嘆)。

 さて私ヌルボ、今年に入って観た映画は今のところ17本。あいかわらず観客数20人未満のマイナーな映画がほとんどなので、「ソーシャルなんたら」も「なんたらラプンツェル」も観てません。「トゥルー・グリット」「わたしを離さないで」「アレクサンドリア」あたりはこれから観るかもしれないですが・・・。
 先週久々に観た世間の認知度の高い映画が「英国王のスピーチ」。感想は、まあそれなりに。作品の訴えかけてくる力でいえば中国映画「再生の朝に― ある裁判官の選択―」の方がずっと強かったなー。車2台窃盗で死刑という(ちょい前の)中国の法制度や臓器移植の問題と、裁判官の苦悩を絡めた映画です。
 また観終わった後の心地よさでいえば台湾映画の「台北の朝、僕は恋をする」が楽しめました。どこかのブログで、「台湾映画と韓国映画との感触の違いは気温の違いによるのでは?」という感想があって、ナルホドそうかも、と思った次第。この映画の魅力の何割かはヒロイン郭采潔(アンバー・クォ)のかわいらしさに負っています。→知らなかった方は予告編でご確認を。
 あ、韓国映画にほとんど触れなかった・・・。

    ★★★ Daumの人気順位(4月12日現在上映中映画) ★★★

【ネチズンによる順位】

①なくな、トンズ(韓国)  9.6(1041)
②あなたを愛しています(韓国)  9.6(1366)
③番人(韓国)  9.6(71)
④アニマル・タウン(韓国)  9.3(27)
⑤マイ・ネーム・イズ・カーン  9.3(647)
⑥The Way Back  9.0(201)
⑦ヘファ、ドン(韓国)  9.0(35)
⑧Los ojos de Julia(フリアの目)  8.7(390)
⑨告白(日本)  8.6(189)
⑩恋とニュースのつくり方  8.6(132)

 ①~③、順位の逆転はありませんが、ポイントが接近してきましたね。
 ③の「番人(見張り)」は、第35回香港国際映画祭で国際批評家協会賞を受賞した、とのことです。
 先週専門家の方でランクインした「告白」がコチラにも顔を出しました。先生が話しているのに生徒たちが私語をやめない、という冒頭の教室のシーン、韓国の人たちは奇異に感じるだろうなー・・・。
 
【専門家による順位】

①Another Year  8.0(6)
②ブラック・スワン  7.8(7)
③番人(韓国)  7.6(6)
④Lourdes  7.5(4)
⑤晩秋(韓国)  7.4(9)
⑥豆満江(韓国)  7.4(7)
⑦告白(日本)  7.2(8)
⑧アニマル・タウン(韓国)  7.2(5)
⑨ヒアアフター  7.1(6)
⑩獣の終わり(韓国)  7.0(4)

 初登場は⑩だけです。韓国題は「짐승의 끝」。主演のパク・ヘイル、1月封切りの「心臓が脈打つ(심장이 뛴다)」に続いてここでも主演。 ヒロインは新鋭イ・ミンジ。子どもを産むためにタクシーに乗って実家に向かうが、野球帽をかぶった男が乗り込んできて、彼の語る通りタクシーは急停止し、異常な事態が続く・・・。果たして彼女は無事に赤ちゃんを産むことがあるだろうか・・・、というSFミステリー&ホラー、なのかな?

   ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[4月8日(金)~10日(日)] ★★★
         「危険な顔合わせ」が今週も他を圧倒
\t
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・封切り日・・・・・・週末観客動員数累計・・・・観客動員数・・・・上映館数

1・・危険な顔合わせ(韓)・・・・・・・3/31・・・・・・・・・453,294・・・・・・・・・・・・1,375,750・・・・・・・・・581
2・・サッカー・パンチ・・・・・・・・・・・4/07・・・・・・・・・・96,409 ・・・・・・・・・・・・・113,226・・・・・・・・・278
3・・マイ・ネーム・イズ・カーン ・・・3/24 ・・・・・・・・・86,066・・・・・・・・・・・・・・222,960・・・・・・・・・280
4・・あなたを愛しています(韓) ・・2/17 ・・・・・・・・・66,258 ・・・・・・・・・・・・1,502,910・・・・・・・・・268
5・・ラスト・ナイト ・・・・・・・・・・・・・・4/07・・・・・・・・・・59,159・・・・・・・・・・・・・・・72,807 ・・・・・・・・・280
6・・Los ojos de Julia・・・・・・・・・・3/31・・・・・・・・・・49,902・・・・・・・・・・・・・・205,846 ・・・・・・・・・262
7・・英国王のスピーチ ・・・・・・・・・3/17・・・・・・・・・・46,646・・・・・・・・・・・・・・774,864 ・・・・・・・・・284
8・・ポール・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4/07・・・・・・・・・・41,147 ・・・・・・・・・・・・・・・46,608・・・・・・・・・169
9・・マイ・ブラック・ミニドレス(韓)・・3/24 ・・・・・・・・・16,219 ・・・・・・・・・・・・・・308,562・・・・・・・・・239
10・・世界侵略:ロサンゼルス決戦・・3/10 ・・・・・・・14,732・・・・・・・・・・・・・1,300,820・・・・・・・・・182

 「危険な顔合わせ」が先週に続いてダントツ1位。「あなたを愛しています」は150万人を超えましたね。
 初登場は2・5・8位の3つ。
 2位、日本では今週15日公開。説明は略します。韓国題は「써커펀치」、ソッコポンチ。
 5位は米仏合作のメロ。とある若い夫婦の夫が出張で出かけた夜、残された妻はかつての恋人と出会って過去の恋愛を再びたどりはじめ、夫の方も一緒に出張に出かけた魅力的な同僚の誘惑に心が揺らぐ、ってなんとなく展開が読めそうな・・・。日本公開は未定。
 8位はちょっとヘンな宇宙人モノのイギリス製SFコメディ。めちゃくちゃ汚い英語を話し、タバコを吸い、エロくて無礼なおっさん宇宙人のようで、姿もいかにも・・・。原題は「황당한 외계인:폴(デタラメな外界人:ポール)」。韓国語で「宇宙人(우주인)」といえば宇宙飛行士のこと。日本語の宇宙人は「외계인(外界人)」です。
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駒尺喜美「雑民の魂」を読む -五木寛之の強烈な朝鮮原体験(4)

2011-04-10 23:44:59 | 韓国・朝鮮と日本の間のいろいろ
 五木寛之が引き揚げ体験を簡単には語れない理由として、「雑民の魂」では次のような「深夜の自画像」の文章を引用しています。
 
 「(ひめゆりの少女たちや原爆の被害者たちと違って)引揚者たちの心理の奥には、植民地において、自分らが支配階級として存在していたという事実に対する罪の意識が沈澱しており、また敗戦後の外地において、最も怖ろしい敵対者が、ソ連兵やこれまでの被支配民族ではなく、日本人同志であったという、うしろめたさがよどんでいる。そして、その事実が引揚げの悲惨を声高に訴えることにブレーキをかけており、口を重くさせているのだろう。 
 自分の手で幼児を殺した母親、兄弟と食糧を争いあった少年、妻が暴行されるのを傍観せざるを得なかった夫、人民裁判と密告、そして引揚船における報復としての私刑、など、自ら声を大きくして叫ぶのをためらわせる体験が彼らの被害の中には織り込まれているからだ。」


 私ヌルボは3月20日舞鶴引揚記念館を訪れました。
 この記念館の開館は1988年。終戦後43年も経った後です。館に隣接する丘の上の引揚記念公園にしても、開設されたのは1970年。
 「こんなに大勢の引揚げ者の貴重な体験を伝える施設が、なぜ戦後長い間設立されないままだったんですか?」と語り部(ガイド)の方に尋ねると、次のような答えが返ってきました。
 「引き揚げの歴史を語るとすると、なぜ「満州」や朝鮮に多くの日本人が渡っていたのか、という侵略についても当然説明しなければなりません。それを避けようとしたんですね。」
 このあたり、先の五木寛之の文章と重なり合います。
 語り部の方の話では、現在展示物やその説明文についても見直しが進められているそうです。つまり、「加害者としての歴史」もきちんと入れていくという方向で、です。

 ヌルボが引揚記念館の訪問記を3週間書かなかったのはナマケ心からばかりでもなく、偶然読んだ「雑民の魂」を、引揚げをめぐる歴史的状況を知るためのひとつの前提として紹介しておこうと思ったからです。

 記念館では、たまたま「平壌(へいじょう)から引き揚げてきた」という90歳近いおばあさん(終戦当時22歳とか)と話す機会がありました。福岡の方で、孫の高校生の少年とその母親(おばあさんの娘)と一緒です。娘さんの話では「最近になって初めて北朝鮮から引き揚げてきた」ということを語り始めたとのことでした。
 なぜ終戦後67年(!)も経った今になって、おばあさんが北朝鮮のことを語り始めたかはわかりませんが、もしかしたら、彼女の場合も語れないほどの重い体験があったのかもしれません。

 昨年4月26日の記事「朝鮮から引き揚げた一女性からの聞き書き」でも朝鮮戦争の写真展(at横浜)で大田(たいでん.テジョン)から引き揚げてきたというおばあさんのことを書きました。
 そのことがアタマに残って、その後森田芳夫「朝鮮終戦の記録」をはじめとする引揚げ関係の本をいくつか読んだり、西新宿の平和祈念展示資料館に行ったりしたわけで、また唐津に行った理由の1つもこの件です。そして舞鶴引揚記念館に行ったのも・・・。そこでまた引揚げ者のおばあさんに会ったというのもちょっと因縁めいた話ではありました。

 「雑民の魂」については、つけたしのつけたしがあと1回分あります。
駒尺喜美「雑民の魂」を読む -五木寛之の強烈な朝鮮原体験(5)

駒尺喜美「雑民の魂」を読む -五木寛之の強烈な朝鮮原体験(1)
駒尺喜美「雑民の魂」を読む -五木寛之の強烈な朝鮮原体験(2)
駒尺喜美「雑民の魂」を読む -五木寛之の強烈な朝鮮原体験(3)
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