ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

①韓国文学②韓国漫画③韓国のメディア観察④韓国語いろいろ⑤韓国映画⑥韓国の歴史・社会⑦韓国・朝鮮関係の本⑧韓国旅行の記録

韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [8月25日(金)~8月27日(日)]

2017-08-29 21:36:28 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▶なんやかんや忙しく、(あの斉藤由貴の“手つなぎデート”の映画館という)シネマ・ジャック&ベティで観る予定だった「十年」も韓国映画「きらめく拍手の音」もまだ観ていません。あ、脱北女性のドキュメンタリー「マダム・ベー ある脱北ブローカーの告白」はもう2回観ているのでパスね。あの「ソング・オブ・ザ・シー 海のうた」のトム・ムーア監督のデビュー作という「ブレンダンとケルズの秘密」も観なくては・・・。それにしても斉藤由貴さんたちは何を観たのか、そっちの方が気になります。

▶今年の韓国映画は全然ダメだなー、とか何度か書いてきましたが、ここにきて俄然全開! 1~4位を独占しています。やっぱりこの季節なんですかねー。詳細は後述。

▶シネマヴェーラ渋谷では、《東映女優祭り 三角マークの女神たち》という企画上映の中で「従軍慰安婦」(1974)はぜひ観てみたいな。あ、明晩か。9月にも上映あり。あと田坂具隆監督「冷飯とおさんちゃん」等々。今井正監督「白い崖」はヌルボが好きな(若い頃の自分に似てる←大ウソ)木村功が主演で、「これは観たい!」と思ったらもう上映はナシ。残念無念。
    
「朝鮮日報」4月28日掲載の「封切映画 ぴったり10字評」 (ハングル文も訳文も10字です。)
 「ザ・テーブル」
  心の行く道、人の行く道 ★★★
 「オール・アイズ・オン・ミー」
  ステキなヒップホップ ★★☆
 「ダーク・タワー」
  子供よ、夢がキミの力だ ★★★
 「ひるね姫 ~知らないワタシの物語~」
  なじむほどに心に残る ★★☆
 「オール・アイズ・オン・ミー」は25歳の若さで凶弾に倒れて世を去ったヒップホップMCの2PACの伝記映画。日本では年内に公開の予定。「ひるね姫 ~知らないワタシの物語~」は私ヌルボは観ずじまいでちょっと後悔してます。他の2作品は後の記事中で紹介しています。

         ★★★ NAVERの人気順位(8月29日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
             ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。

①(-) それにもかかわらず(韓国)  9.85(20)
②(1) ミス・サイゴン:25周年記念公演 in ロンドン  9.40(220)
③(5) 歌声にのった少年  9.37(19)
④(3) ベル&セバスチャン  9.33(33)
⑤(4) KING OF PRISM -PRIDE the HERO-(日本)  9.22(586)
⑥(7) モーディー  9.21(1,935)
⑦(8) 徐舒平(ソ・ソピョン)、ゆっくり穏やかに(韓国)  9.21(529)
⑧(10) フリップ/反転  9.19(2,665)
⑨(-) タクシー運転手(韓国)  9.10(41,771)
⑩(-) 共犯者たち(韓国)  9.10(2,575)

 今回の新登場は①「それにもかかわらず」だけです。高ポイントの韓国映画というだけで見当がつくように、この作品もドキュメンタリーです。釜山の街から港の方を向くと正面に見えるのが影島(ヨンド)。島といっても南浦駅近くから影島大橋を渡ればすぐ行かれます。この橋はかちどき橋のように開閉可能だったのが、1966年以降は開閉は行われなくなっていました。それが2013年11月47年ぶりに橋が開閉するようになりました。(非常に限定的です。→コチラ参照。) その橋の南浦側入口近くにチョムパジ(占い師)横丁があります。そこに長く住む最後の占いおばあさんや老犬と暮らしているイヌおばあさん、まだ現役の海女、じき閉業するという造船所の溶接工等々、それぞれがこれからも自分たちの暮らしを続けていけることを望んでいますが、時代の波は彼らにも新しい生活を要求しています・・・。原題は「그럼에도 불구하고」です。

     【記者・評論家による順位】

①(2) ダンケルク  8.60(10)
②(3) ラ・ラ・ランド  8.34(14)
③(-) 猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)  7.75(8)
④(-) 夜の海岸で独り(韓国)  7.63(8)
⑤(-) あなた自身とあなたのもの(韓国)  7.31(9)
⑥(5) オクジャ(韓国・アメリカ)  7,29(14)
⑦(6) エリザのために  7.22(9)
⑦(-) パム島海賊団、ソウル火の海(韓国)  7.22(9)
⑨(8) スパイダーマン:ホームカミング  7.00(10)
⑩(9) 恋物語(韓国)  7.00(7)

 今回の新登場の作品は⑧「パム島海賊団、ソウル火の海」だけです。これも韓国のドキュメンタリーです。 <パム島海賊団>というのは、2人組の左派系バンド。パム島というのは汝矣島(ヨイド)の開発で無人島さなった島。そこから政治・経済の中心地の汝矣島を襲撃しようという意味だそうです。ところが、このバンドのデビューアルバムが国家保安法により裁判にかけられてしまいます。左派系といっても「韓国がオシッコだとすると北朝鮮はクソ」と言ったりしてるのですが・・・。だからといって弁明するのではなく、国家保安法自体がおかしい、というのがこの映画のキモのようです。予告編を見ると、2012年に「北朝鮮の公式Twitterアカウントから発信された「金正日万歳」というメッセージをRTした」としてやはり国家保安法違反で起訴されたパク・ジョングン青年の釈放を求めるデモの場面がありました。「面白半分で北朝鮮のリーダーたちをからかっただけ」なのに・・・。おそらく警察や司法当局もそれはわかっている? でもやめられない? そんな法廷闘争等についても撮られている、のかな?原題は「밤섬해적단 서울불바다」です。
 それにしても、④と⑤、そしてランク外の⑪「その後」も含めてホン・サンス監督作品が目立ちます。例によって一般のネチズンの間ではそんなでもないのに・・・。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績8月25日(金)~8月27日(日) ★★★

         1位「V.I.P.」以下4位までが韓国映画

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(新)・・V.I.P.(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・8/23・・・・・・・・・・・598,713・・・・・・・・・・940,353・・・・・・・・・7,707 ・・・・・・・・・996
2(1)・・タクシー運転手(韓国)・・・・・・・・8/02・・・・・・・・・・・527,264・・・・・・・11,368,674・・・・・・・・89,718 ・・・・・・・・・861
3(2)・・青年警察(韓国) ・・・・・・・・・・・・・8/09・・・・・・・・・・・514,860・・・・・・・・4,834,436・・・・・・・・38,173 ・・・・・・・・・779
4(4)・・チャンサン(萇山)の虎(韓国)・・8/17・・・・・・・・・・・240,791・・・・・・・・1,120,129・・・・・・・・・8,914 ・・・・・・・・・617
5(3)・・猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)・・8/15・・・・202,545・・・・・・・・1,946,839・・・・・・・・16,053 ・・・・・・・・・525
6(5)・・アナベル 死霊館の人形・・・・・8/10・・・・・・・・・・・・62,969・・・・・・・・1,897,987・・・・・・・・15,238 ・・・・・・・・・265
7(新)・・ダーク・タワー・・・・・・・・・・・・・・8/23 ・・・・・・・・・・・・52,436・・・・・・・・・・・80,303 ・・・・・・・・・・637 ・・・・・・・・・462
8(7)・・共犯者たち(韓国) ・・・・・・・・・・・8/17 ・・・・・・・・・・・・43,978・・・・・・・・・・149,348 ・・・・・・・・1,198 ・・・・・・・・・246
9(6)・・怪盗グルーのミニオン大脱走・・7/26・・・・・・・・・・・29,693 ・・・・・・・・3,307,929 ・・・・・・・24,098・・・・・・・・・224
10(23)・・ザ・テーブル(韓国)・・・・・・・・8/24 ・・・・・・・・・・・・24,622・・・・・・・・・・・34,560 ・・・・・・・・・・286 ・・・・・・・・・259
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 やっぱり夏は韓国映画の季節なのでしょうか。新登場の「V.I.P.」がいきなりトップで、以下4位まで韓国映画が並びました。ベスト10全体では6作品と半数を超え、「タクシー運転手」は1100万人、「青年警察」は500万に(ほぼ)到達しました。
 今回の新登場は1・7・10位の3作品です。
 1位「V.I.P.」は、韓国の犯罪アクション。国家情報院とCIAの企画で北朝鮮から来たVIPのキム・グァンイル(イ・ジョンソク)が殺人事件の有力な容疑者として浮上します。本能的に彼が犯人であることを直感した警察官のチェ・イド(キム・ミョンミン)がグァンイルを追いますが、国家情報院の要員であるパク・ジェヒョク(チャン・ドンゴン)の保護によってグァンイルは幾度となく捜査線上から抜け出してしまいます・・・。原題は「브이아이피」です。
 7位「ダーク・タワー」は、スティーヴン・キングが自ら<ライフワーク>と称している同名の冒険ファンタジー(新潮文庫)の映画化作品。アメリカの西部開拓時代を思わせる荒廃した中間世界を舞台に、<最後のガンスリンガー>であるローランド(イドリス・エルバ)と仲間たちは、すべての世界と宇宙をつなぎとめているという<ダーク・タワー>の修復をめざして壮大な旅に出ます。一方、そのタワーの破壊を企てる仇敵が<マン・イン・ブラック>ウォルター(マシュー・マコノヒー)で・・・って、壮大すぎてあらすじも書けませんがな。韓国題は「다크타워:희망의 탑」。日本公開は年内のようです。
 10位「ザ・テーブル」は、ある日あるカフェの1つのテーブルを前にして繰り広げられた4つの物語のオムニバス。第1話は午前11時、スプレッソとビール。スター俳優になったユジン(チョン・ユミ)と元カレのチャンソク(チョン・ジュヌォン)。第2話は午後2時半、2杯のコーヒーとチョコレートムースケーキ。一晩の情事の後、再会したキョンジン(チョン・ウンチェ)とミノ(チョン・ソンウ)。第3話は午後5時、2杯のホット・ラテ。結婚詐欺で出会った偽母娘のウニ(ハン・イェリ)とスッキ(キム・ヘオク)。第4話は雨の降る夜9時、冷めたコーヒーと飲み残した紅茶。結婚という選択を前にして揺れるヘギョン(イム・スジョン)とウンチョル(ヨン・ウジン)。どれも物語性があるなー、ってそう作ってるからか。実際はどうなんだろ? 私ヌルボは1人で本読んだりPCのキーを叩いているぐらいなのに・・・。原題は「더 테이블」です。この手の作品は日本での上映はなさそう、かな? ちょっと観てみたいんだけど。

【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(9)・ザ・テーブル(韓国) ・・・・・・・・・・・・・8/24 ・・・・・・・・・・・・24,622・・・・・・・・・・・・34,560・・・・・・・・・・・・・286・・・・・・・・・259
2(1)・・ビッグフット・ジュニア ・・・・・・・・・・・8/09 ・・・・・・・・・・・・22,279 ・・・・・・・・・・300,239 ・・・・・・・・・・・2,117・・・・・・・・・197
3(2)・・ドラゴン・キングダム ・・・・・・・・・・・・8/15 ・・・・・・・・・・・・・9,126・・・・・・・・・・・・76,438・・・・・・・・・・・・・561・・・・・・・・・・76
        魔法の森と水晶の秘密
4(14)・・ジェーン・ドウの解剖・・・・・・・・・・・8/23 ・・・・・・・・・・・・・9,090・・・・・・・・・・・・14,053・・・・・・・・・・・・・111・・・・・・・・・109
5(3)・・ボンジュール、アン・・・・・・・・・・・・・・8/03 ・・・・・・・・・・・・・6,621・・・・・・・・・・・・97,770・・・・・・・・・・・・・771・・・・・・・・・・40

 1・4位の2作品が今回の新登場です。
 1位「ザ・テーブル」については上述しました。
 4位「ジェーン・ドウの解剖」は英米合作のホラーですが、日本ではすでに昨年公開されています。韓国題は「제인 도」です。
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韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [8月18日(金)~8月20日(日)]

2017-08-22 18:25:30 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▶昨晩観た「ベイビー・ドライバー」は、なるほど、評判通りの見応えあるエンタメ。<カーチェイス版ラ・ラ・ランド>と評されたりもしているそうですが、切れ味・爽快感はずっと上。音楽と映像の自然な一体感はミュージカル映画以上。銃撃戦の発砲音の3連発が音楽のリズムにピッタリ合ってる(笑)とは、いやはや。ま、これは誰にでも薦めたい映画です。

▶「ベイビー・ドライバー」の上映前に「ブレードランナー2049」の予告編を観ました。(→YouTube) 前作が公開されたのは1982年。もう35年も経ったとは! そこで描かれた未来というのは、2019年の世界だったのですね。なんだ、再来年か。そして今79歳になったリドリー・スコット監督が再びメガホンをとるのか。オーウェルの「1984年」はとっくに過去になったし、どんどん時代が過ぎて行きます・・・。(公開日は日韓ともに10月。)
 下は予告編の1場面。正面に<행운(幸運)>というハングルが裏向きになっています。今回の主人公LAPT K(ライアン・ゴズリング)が前作の主人公リック・デッカード(ハリソン・フォード)を訪ねる場面で、そのリックが滞在していた所がロサンゼルスの韓国系ホテル、ということのよう( ?)です。

▶韓国では「タクシー運転手」が今年初めて1000万人を超えたのに対して、話題の「軍艦島」は650万人を超えたものの失速、損益分岐点に達しないままベスト10外に落ちたとのことです。関係記事<あの〈抗日〉映画「軍艦島」が思わぬ失速 韓国で非難された3つの理由>は→コチラ

▶昨年1番の大ヒット作(1156万人)「新感染 ファイナル・エクスプレス」(原題「釜山行き」)の公開日(9月1日)が近づいてきました。→コチラは画像満載の紹介記事。ちょっと詳しすぎじゃない?
    
「朝鮮日報」4月28日掲載の「封切映画 ぴったり10字評」 (ハングル文も訳文も10字です。)
 「歌声にのった少年」
  障壁の下の夢、花と咲く ★★★
 「あなたのママになるために」
  笑っていても涙が出る ★★★
 「チャンサンの虎」
  耳に残る「あなた、助けて」 ★★☆
 「ホワイトリリー」
  愛情と執着の間はどこ? ★★☆
 「あなたのママになるために」は2015年のスペイン・フランス合作作品。幼い息子を抱えて乳がんと闘う母親をペネロペ・クルスが熱演したヒューマンドラマ。日本ではDVDのみで劇場公開はナシ。4作品とも下の記事中で紹介しています。「ホワイトリリー」は“日活ロマンポルノ“プロジェクトの1編ですが、私ヌルボは観てないのでなんとも・・・。他の2作品は後の記事中で紹介しています。

         ★★★ NAVERの人気順位(8月22日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
             ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。

①(1) ミス・サイゴン:25周年記念公演 in ロンドン  9.40(220)
②(2) 風の踊り手(韓国)  9.34(56)
③(3) ベル&セバスチャン  9.32(31)
④(5) KING OF PRISM -PRIDE the HERO-(日本)  9.29(546)
⑤(-) 歌声にのった少年  9.27(15)
⑥(6) ファーミング・ボーイズ(韓国)  9,24(66)
⑦(10) モーディー  9.23(1,678)
⑧(8) 徐舒平(ソ・ソピョン)、ゆっくり穏やかに(韓国)  9.23(526)
⑨(9) 影たちの島(韓国)  9.23(99)
⑩(-) フリップ/反転  9.20(2,599)

 今回の新登場は⑤「歌声にのった少年」だけです。このパレスチナ映画は、日本ではすでに2016年9月に公開されています。韓国題は「노래로 쏘아 올린 기적」です。

     【記者・評論家による順位】

①(1) 風の踊り手(韓国)  10.00(1)
②(2) ダンケルク  8.60(10)
③(3) ラ・ラ・ランド  8.34(14)
④(4) アメリカン・ハニー  7.50(6)
⑤(5) オクジャ(韓国・アメリカ)  7,29(14)
⑥(7) エリザのために  7.22(9)
⑦(8) 影たちの島(韓国)  7.14(7)
⑧(9) スパイダーマン:ホームカミング  7.00(10)
⑨(10) 恋物語(韓国)  7.00(7)
⑩(-) その後(韓国)   7.00(6)

 今回の新登場の作品はありません。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績8月18日(金)~8月20日(日) ★★★

         「軍艦島」

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・タクシー運転手(韓国)・・・・・・・・8/02・・・・・・・・・・・949,961・・・・・・・10,353,246・・・・・・・・81,812・・・・・・・・1,033
2(2)・・青年警察(韓国) ・・・・・・・・・・・・・8/09・・・・・・・・・・・848,799・・・・・・・・3,906,571・・・・・・・・30,896 ・・・・・・・・・918
3(28)・・猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)・・8/15・・・683,503・・・・・・・・1,540,985・・・・・・・・12,789 ・・・・・・・・・896
4(32)・・チャンサン(萇山)の虎(韓国)・・8/17・・・・・・・・・・551,133 ・・・・・・・・・642,959・・・・・・・・・5,180 ・・・・・・・・・711
5(3)・・アナベル 死霊館の人形・・・・・8/10・・・・・・・・・・・252,032 ・・・・・・・・1,753,663 ・・・・・・・14,070 ・・・・・・・・・549
6(4)・・怪盗グルーのミニオン大脱走・・7/26・・・・・・・・・・・82,660 ・・・・・・・・3,251,865 ・・・・・・・23,695・・・・・・・・・376
7(36)・・共犯者たち(韓国) ・・・・・・・・・・8/17 ・・・・・・・・・・・・48,399・・・・・・・・・・・65,970 ・・・・・・・・・・539 ・・・・・・・・・208
8(6)・・ビッグフット・ジュニア・・・・・・・・・8/09 ・・・・・・・・・・・・47,532・・・・・・・・・・256,418 ・・・・・・・・1,815 ・・・・・・・・・258
9(7)・・映画ドラえもん ・・・・・・・・・・・・・・8/10 ・・・・・・・・・・・・23,346・・・・・・・・・・153,618 ・・・・・・・・1,093 ・・・・・・・・・169
        のび太の南極カチコチ大冒険(日本)
10(24)・・ドラゴン・キングダム・・・・・・・・8/15・・・・・・・・・・・・21,780・・・・・・・・・・・58,531 ・・・・・・・・・・437 ・・・・・・・・・149
        魔法の森と水晶の秘密
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 頭打ちの感がある「軍艦島」に対し、「タクシー運転手」は順調に数字を伸ばしてもう800万人にとどいています。続いて「青年警察」もまずは好スタートを切りました。
 夏休みとあって子供向きのアニメが目につきます。このジャンルはやはり日本が強いですね。
 今回の新登場は4・7・10位の3作品です。
 4位「チャンサン(萇山)の虎」は、韓国のスリラー。萇山は釜山市東部の山です。都市を離れ、そこに引っ越してきたヒヨン(ヨム・ジョンア)は、何かにおびえて1人で森の中に隠れている女の子(シン・リナ)に出会います。ヒヨンは少女を家に連れてきますが、夫(パク・ヒョックォン)は娘ジュニの声をまねるこの少女を不審に思います。少女が来て以来1人2人といなくなる人々。姑(ホ・ジン)や、夫も? そして聞こえてくる「それ」の声。誰かが私たちの家族の声を真似ている・・・。原題は「장산범」です。
 7位「共犯者たち」は、韓国の現在の言論をテーマにしたドキュメンタリー。2008年、米国産牛肉の輸入問題報道で李明博政権が大きな打撃を受けると本格的な言論掌握が始まりました。最初のターゲットになったKBSが権力によって徐々に崩れ、2010年<4大河川事業>の実態を告発したMBCも占領されます。結局、放送の検閲という最悪の状況に突き進み、もはや公営放送ではなく権力の広報基地に転落したKBSとMBC。2014年のセウォル号惨事の誤報と2016年の崔順実の国政壟断事件の真実さえ隠蔽しようとしています。チェ・スンホ監督は、過去10年の間に公営放送を台無しに主犯と彼らと手を組んだ共犯者たちの実体を明らかにするために、再び動き始めるのですが・・・。うーむ、日本にも同様の問題はあるんだけどなー・・・。原題は「공범자들」です。
 10位「ドラゴン・キングダム 魔法の森と水晶の秘密」は、ドイツ・ウクライナ合作のアニメ。日本では劇場公開はありませんが、すでに今年4月にDVDの発売・レンタルが始まり、それに先立って声優主演の松村沙友理(乃木坂46)等のトークイベントも催されました。作品の予告編・あらすじ等は→コチラの公式サイト参照。韓国題は「드래곤 스펠:마법 꽃의 비밀」です。

【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・ビッグフット・ジュニア ・・・・・・・・・・・8/09 ・・・・・・・・・・・・47,532 ・・・・・・・・・・256,418 ・・・・・・・・・・・1,815・・・・・・・・・258
2(9)・・ドラゴン・キングダム・・・・・・・・・・・・8/15 ・・・・・・・・・・・・21,780・・・・・・・・・・・・58,531・・・・・・・・・・・・・437・・・・・・・・・149
        魔法の森と水晶の秘密
3(2)・・ボンジュール、アン・・・・・・・・・・・・・・8/03 ・・・・・・・・・・・・11,733・・・・・・・・・・・・81,567・・・・・・・・・・・・・647・・・・・・・・・・59
4(3)・・モーディー ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/12 ・・・・・・・・・・・・・7,438 ・・・・・・・・・・296,821 ・・・・・・・・・・・2,183・・・・・・・・・・43
5(4)・・終わりの感覚 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・8/10 ・・・・・・・・・・・・・4,699 ・・・・・・・・・・・29,254 ・・・・・・・・・・・・・232・・・・・・・・・・39

 2位「ドラゴン・キングダム 魔法の森と水晶の秘密」だけが今回の新登場ですが、この作品については上述しました。
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韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [8月11日(金)~8月13日(日)]

2017-08-16 07:08:36 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▶8月10日。久しぶり(といっても10日ぶりか)に観た映画は韓国映画「バッカス・レディ」でした。タイトルの意味は、宗廟(チョンミョ)公園やタプコル公園といった高齢者たちのたまり場でバッカス(滋養強壮ドリンク)を差し出しながら「1本飲む?」と男性に声をかけて誘うという売春婦アジュマ(おばさん)のことは、5年ほど前から(?)雑誌等にも<バッカス・アジュマ>とよばれて取り上げられてきました。これをユン・ヨジョン主演ユン・ヨジョン(現在70歳)が演じているのですが、ワケありのフィリピン人の子供を保護したりとなかなか優しい性格。過去は米兵相手のいわゆる<洋公主(ヤンゴンジュ)>だったこともあり、生まれた混血児を海外養子に出したことを今も気に病んでいたり・・・。韓国題が「죽여주는 여자(殺してくれる女)」なのは、病気を患ったり等で今後に希望を持てない年配男性からの「ラクに死なせてくれ」との依頼に彼女がその優しさゆえか応じて・・・というわけ。準主役に全茂松(チョン・ムソン)75歳が起用されていたりして、韓国のまさに現在のさまざまな社会問題を淡々とすくい取ったような、なかなか味わい深い映画でした。

▶「週刊文春」のシネマチャートで破格の高ポイントが2作品そろい踏み。「ベイビー・ドライバー」(8月19日~)が5人のポイント合計が★24個で、「エル ELLE」(8月25日~)が★23個。これは公開が待ち遠しい!
    
「朝鮮日報」7月28日掲載の「封切映画 ぴったり10字評」 (ハングル文も訳文も10字です。)
 「エリザのために」
   ルーマニア民主化の姿 ★★★☆


 「終わりの感覚」

   優れた原作を忘れれば ★★★

 「アナベル 死霊館の人形」

   その人形の長い始まり ★★☆

3作品とも以下の記事の中で紹介しています。

         ★★★ NAVERの人気順位(8月15日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
             ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。

①(1) ミス・サイゴン:25周年記念公演 in ロンドン  9.39(219)
②(3) 風の踊り手(韓国)  9.35(54)
③(-) ベル&セバスチャン  9.33(24)
④(-) 猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)  9.29(155)
⑤(4) KING OF PRISM -PRIDE the HERO-(日本)  9.28(519)
⑥(2) ファーミング・ボーイズ(韓国)  9,27(64)
⑦(5) KING OF PRISM by PrettyRhythm(日本)  9.24(1,360)
⑧(7) 徐舒平(ソ・ソピョン)、ゆっくり穏やかに(韓国)  9.23(526)
⑨(-) 影たちの島(韓国)  9.23(44)
⑩(6) モーディー  9.21(1,490)

 今回の新登場は③と④の2作品です。
 ③「ベル&セバスチャン」は、日本では2015年に公開済みです。韓国題は「벨과 세바스찬, 계속되는 모험」です。
 ④「猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)」は、おなじみのシリーズの最新作。全世界に広がったウイルスにより進化を続ける類人猿に対し、人間は徐々に退化していきます。そんな中、人間との共存を信じていた猿のリーダー、シーザーは猿たちを全滅させようとする大佐によって家族や同僚を無惨に殺され、これ以上の慈悲と共存はないと戦いを決意します。一方大佐は、進化した猿たちにいつか人間が支配されるもしれないという恐怖と人類の生存のために<人間性>さえも捨てる覚悟です。種の運命と地球の未来を決定する避けられない戦争の結末ははたして・・・。韓国題は「혹성탈출:종의 전쟁(惑星脱出:種の戦争)」、日本公開は10月13日です。

     【記者・評論家による順位】

①(1) 風の踊り手(韓国)  10.00(1)
②(2) ダンケルク  8.60(10)
③(3) ラ・ラ・ランド  8.34(14)
④(-) 猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)  7.60(5)
⑤(4) アメリカン・ハニー  7.50(6)
⑥(5) オクジャ(韓国・アメリカ)  7,29(14)
⑦(-) エリザのために  7.22(9)
⑧(-) 影たちの島(韓国)  7.14(7)
⑨(7) スパイダーマン:ホームカミング  7.00(10)
⑩(7) 恋物語(韓国)  7.00(7)

 ④と⑦の2作品が今回の初登場です。
 ④「猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)」(については上述しました。
 ⑦「エリザのために」は、日本では今年1月に公開されています。韓国題は「엘리자의 내일(エリザの明日)」です。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績8月11日(金)~8月13日(日) ★★★

         「タクシー運転手」は快調に800万人に到達 「軍艦島」は頭打ち

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・タクシー運転手(韓国)・・・・・・・・8/02 ・・・・・・・・・1,769,893 ・・・・・・・・7,937,970・・・・・・・・62,647 ・・・・・・・1,410
2(13)・・青年警察(韓国) ・・・・・・・・・・・・8/09 ・・・・・・・・・1,325,883 ・・・・・・・・1,948,261・・・・・・・・15,457 ・・・・・・・1,058
3(新)・・アナベル 死霊館の人形・・・・8/10・・・・・・・・・・・751,052 ・・・・・・・・・・934,800・・・・・・・・・7,551 ・・・・・・・1,006
4(3)・・怪盗グルーのミニオン大脱走・・7/26・・・・・・・・・・174,288 ・・・・・・・・3,028,324・・・・・・・・22,095・・・・・・・・・532
5(2)・・軍艦島(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・7/26 ・・・・・・・・・・・115,659 ・・・・・・・・6,462,093・・・・・・・・49,598 ・・・・・・・・・538
6(28)・・ビッグフット・ジュニア ・・・・・・・8/09 ・・・・・・・・・・・・87,635 ・・・・・・・・・・131,847 ・・・・・・・・・・941 ・・・・・・・・・437
7(67)・・映画ドラえもん ・・・・・・・・・・・・・8/10 ・・・・・・・・・・・・65,703 ・・・・・・・・・・・84,133 ・・・・・・・・・・607 ・・・・・・・・・351
        のび太の南極カチコチ大冒険(日本)
8(5)・・ダンケルク・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/20 ・・・・・・・・・・・・45,125・・・・・・・・・2,716,832 ・・・・・・・・23,760・・・・・・・・・117
9(4)・・名探偵コナン・・・・・・・・・・・・・・・・8/02・・・・・・・・・・・・31,476・・・・・・・・・・・414,158 ・・・・・・・・・3,003・・・・・・・・・169
        から紅の恋歌(からくれないのらぶれたー)(日本)
10(9)・・ボンジュール、アン・・・・・・・・・・8/03 ・・・・・・・・・・・・15,046 ・・・・・・・・・・・53,208 ・・・・・・・・・・422 ・・・・・・・・・・58
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 頭打ちの感がある「軍艦島」に対し、「タクシー運転手」は順調に数字を伸ばしてもう800万人にとどいています。続いて「青年警察」もまずは好スタートを切りました。
 夏休みとあって子供向きのアニメが目につきます。このジャンルはやはり日本が強いですね。
 今回の新登場は2・3・6・7位の4作品です。
 2位「青年警察」は、韓国のアクション。意欲満々のキジュン(パク・ソジュン)、そして理論派のヒヨル(カン・ハヌル)は共に警察大の学生。この親友同士の2人が偶然拉致事件を目撃します。目撃者は彼ら2人だけ。教わった通り遅滞なく警察に通報しますが、手続きが複雑な上証拠も不足していて捜査は進行の兆しが全然見えません。貴重な時間が無為に流れる中、キジュンとヒヨルは「ボクらが捕まえますよ」と直接捜査に乗り出すことにしますが、やがて予測不可能な状況に直面することになります・・・。原題は「청년경찰」です。
 3位「アナベル 死霊館の人形」は、「アナベル 死霊館の人形」(2013)に続くホラー。どのようにして人形に<邪悪な存在>が宿るようになったか、その来歴が物語られます。・・・人形職人と彼の妻は悲劇的な事故で幼い娘を亡くします。12年後、その家に孤児院の少女たちと修道女が一緒に暮らすことになります。人形職人は「娘ともう1度会えたらどんな存在でも受け入れます」と祈ると、<それ>は人形の中に入って一生私たちと一緒にいると言います。自分の娘に間違いないと思ったのですが・・・。韓国題は「애나벨:인형의 주인」。日本公開は10月13日です。(ホラーの季節が終わっちゃうんじゃないの?)
 6位「ビッグフット・ジュニア」(仮)は、ベルギー・フランス合作のアニメ。寝て起きると髪がボーボー! 怒るとクツから足が突き出る! 他の連中と違ってるアダムは学校ではいじめられっ子。ある日アダムはママの秘密箱の中から死んだとばかり思っていたパパの写真と手紙を発見し、こっそりパパを探し始めます。手紙の住所を手がかりに訪ねたその場所は巨大な森! そこで出会ったパパは・・・えっ!? このでかい毛むくじゃら? しかしパパのスーパーDNAのおかげで、自分でも信じられないほどの能力があることを知ったアダム。パパと幸せな時間を過ごしますが、スーパーDNAを狙うウォレスがパパを拉致するという事件が発生。アダムは勇敢にもパパを助けに行きます・・・。韓国題は「빅풋 주니어」。日本公開はなさそうな・・・。
 7位「映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険」は、韓国でも長く人気を維持しているシリーズ。韓国でもドラエモンはそのまま<도라에몽(ドラエモン)>です。韓国題は「극장판 도라에몽:진구의 남극 꽁꽁 대모험」です。

【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(12)・・ビッグフット・ジュニア ・・・・・・・・・・8/09・・・・・・・・・・・・・87,653 ・・・・・・・・・・131,847・・・・・・・・・・・・・941・・・・・・・・・437
2(2)・・ボンジュール、アン・・・・・・・・・・・・・・8/03 ・・・・・・・・・・・・15,046・・・・・・・・・・・・53,208・・・・・・・・・・・・・422・・・・・・・・・・58
3(1)・・モーディー ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/12 ・・・・・・・・・・・・10,588 ・・・・・・・・・・277,615 ・・・・・・・・・・・2,055・・・・・・・・・・50
4(8)・・終わりの感覚 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・8/10 ・・・・・・・・・・・・・9,483 ・・・・・・・・・・・15,880 ・・・・・・・・・・・・・127・・・・・・・・・・85
5(4)・・ナザレのイエスは神の子か? ・・・7/13・・・・・・・・・・・・・・3,150 ・・・・・・・・・・156,721 ・・・・・・・・・・・1,128・・・・・・・・・・20

 1・4位の2作品が今回の新登場です。
 1位「ビッグフット・ジュニア」については上述しました。
 4位「終わりの感覚」(仮)は、イギリスのドラマ。ジュリアン・バーンズによる同名の2011年ブッカー賞受賞作(新潮クレストブックス刊)の映画化作品です。ロンドンでヴィンテージカメラ店を運営するトニー(ビリー・ホール、ジム・ブロードベント)のもとに、「日記と500ポンドをあなたに遺した女性がいる」と見知らぬ弁護士から手紙が届きます。記憶をたどると、その女性は学生時代の恋人ベロニカ(フレイア・マバー、シャーロット・ランプリング)の母親です。そして託された日記は、学生時代に自殺をした親友エイドリアンのものでした。トニーは記憶を懸命に探りつつ、かつての恋人を探しあてるが……。日記を受け取るためにベロニカを探し、紆余曲折の末2人は再会しますが、彼女がトニーに渡した別の手紙の内容は彼自身の記憶と全く異なるもので、トニーは混乱に陥ります・・・。記憶と時間をめぐるサスペンスフルな展開の末に、え、衝撃的なラスト? これは観てみたいな。韓国題は「예감은 틀리지 않는다(予感は間違っていない)」。日本公開は未定のようです。
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在日コリアンのさまざまな人間関係と葛藤を描いた深沢潮の小説を読む

2017-08-14 23:58:33 | 在日の作家と作品
        

 深沢潮(ふかざわ うしお)の小説を続けて3冊、1週間で読了しました「ハンサラン 愛する人びと」(その後「縁を結う人」と改題して新潮文庫から刊行)、「緑と赤」「ひとかどの父」の3冊です。
 深沢潮は日本名の作家ですが、両親は在日韓国人で、自身は結婚・妊娠を機に日本国籍を取得したという女性です。
 以下は、主に「ハンサラン」についの記事ですが、私ヌルボの感想は、アマゾンの「縁を結う人」の(現在のところ)お二方のレビュー(→コチラ)とほとんど同感の★5つで、それらより良い文章は書けそうもないので、ちょっと視点を変えて書いてみます。

 この「ハンサラン 愛する人びと」は6つの短編で構成されています。
 その最初が「金江のおばさん」で、この作品は2012年第11回R-18文学新人賞を受賞しました。
 主人公の<金江のおばさん>は70歳くらいの在日2世。総連の婦人会の人脈を生かして30年来手広く在日の間の結婚を仲介してきた<お見合いおばさん>で、この1編だけでも見合いする男女や、見合い以前の破断、あるいは日本人との結婚の事例等々、実に多様な在日の諸家庭や個人の事例が描かれています
 本文は27ページと短いものの、登場人物がなんと21人!(かな?) この短編だけでも独立性はあるので上記の賞を受賞したということでしょう。

 2つ目の短編は「四柱八字」。四柱推命のことを韓国ではこういうそうです。
 主人公のミスクは20年ほど前に来日して在日男性と見合い結婚したニューカマー女性、45歳。新大久保で<風水>占い専門のチジョンハルモニの下で四柱推命の占い師として働いています。
 ところが、後の方でチジョンの知り合いということで紹介された客が上述の<金江のおばさん>の夫。病気の娘のこと、北朝鮮に行った息子のこと、孫の進学のこと等々の相談を受けます・・・。

 3つ目以降の各短編にも、前に出てきた人物が少しずつ登場します。
 要するに、この「ハンサラン」は短編集のように見えて、実は6つがすべて連関しているのですね。最初の「金江のおばさん」の登場人物21人中、10人(?)が後の5つの中でも出てきます。つまり、連作短編集というのでしょうか。
 先に名前がちょっと書かれている程度の<端役>が後の方で主人公になっていたりもしています。(その主人公もおばあさんから中学生までと幅があります。)

 つまり、これだけの全体的な構想を立てた上で書かれた小説だったのですね。当然のことながら、冒頭にも書いたようにさまざまな在日の諸家庭や個人が描かれています。
 それぞれの家庭の違い(「北」か「南」か? 日本人・日本社会との<距離>、チェサ(法事)等の伝統を守るか?等々)や、世代の差異が多くの葛藤を生みます。
 おそらく、作者自身の体験・経験がこの小説の随所にちりばめられているのではと思います。
 そして日本人も。韓国人と結婚した日本人、露骨な差別者、「気にしない」と言う者、「韓流」ファン等々。

 「緑と赤」でも、ヘイトスピーチや、若い在日世代の<民族アイデンティティ>のゆらぎといった問題を、登場人物の主人公を「ハンサラン」と同様に移行させる手法で、多角的に浮かび上がらせています。

 私ヌルボがこれまで読んだ在日作家の作品は、自分の体験が生(なま)に近い形で書かれたものがほとんどでした。(李良枝「由煕」とか、最近では崔実「ジニのパズル」とか・・・。)
 しかし、深沢潮の場合は、上記のように巨視的視点と微視的視点の双方から、客観・主観の間を行き来しつつ叙述することで、自分自身にも当然あっただろう種々の葛藤を冷静に見つめ、昇華しているのではと思います。それは本人の資質ゆえか、年の功ゆえか(?)・・・。
 その分、読者としても悩み苦しむ主人公とともに重苦しい気分に沈むこともなく、文体自体も軽めなのでエンタメ小説のような読まれ方もありえると思います。
 (そしてまた、強い「思い込み」や「押しつけがましさ」がないのは、今の時代の雰囲気を反映しているのか、もしかしたら(良くも悪くも)日本人っぽい感性になりきっているのか(??)そこらへんはよくわかりませんが・・・。)

 「ハンサラン」が2012年で、1970年代の日韓間の問題等を扱った「ひとかどの父へ」と現在のヘイトスピーチ問題を取り上げた「緑と赤」が2015年刊行。作者が自身のツイッター(→コチラ)で「2012年に受賞してから、自分のなかに堆積していたものをもとに小説を描いていたことが多かったけれど、特にここ最近からは、取材をして物語を構築していくのが増えたし、そのプロセスがとても好き。」と書いているのはこれらの作品のようです。
 アマゾンの読者レビューも多くは高評価ですが、「ひとかどの父へ」のレビュー(→コチラ)の中で(日本国籍の取得を)「私は同化というふうには思わない。韓国籍のままそこで闘うという姿勢ではなくて、日本のメンバーになって在日のために何ができるのかという思いはすごくある」という著者の発言に対して「はい。わかりました。要するにスパイする為に帰化したと。。」と★1つの最低評価を下しているものがありました。
 すると、日本在住の外国人や、日本国籍を取得した外国人も共に住みやすい社会を志向する日本人は「裏切り者」とよばれてしまうのか・・・?
 「深沢潮」で検索すると、同様の記事や動画がいくつもヒットします。
 日本国籍を取得しようがしまいが、「朝鮮人の血が流れている」ということだけで忌避する人たちは、「度量の広さが日本人の美徳」とは思わないのでしょうか? 近年よく使われる「残念な人たち」とはこういう人たちを指すのかな? やれやれ。

[追記] 在日社会について私ヌルボが知らなかったことを知ったのも大きな収穫でした。チェサ(祭祀.法事)の時に作るチヂミジョンは違うものなのですか? (そう書かれていたけど。) ヌルボの理解では、家庭でふつうチヂミと言ってるものを店ではジョンというとたしか教わり、そう思ってきましたが、今ネット検索するといろいろあるようですね。

        


[関連過去記事] →<在日コリアンの8割は韓国語(朝鮮語)ができない。民族意識が強くない人も多数(推定)>(2017年2月)
 主として福岡安則「在日韓国朝鮮人」(中公新書.1993)の内容を紹介したものです。在日コリアンの意識・生活が多様化している状況がアンケート調査結果から読み取れる本で、私ヌルボ自身興味深く読みました。
 ただ、刊行されたのが1993年。以後20年以上も経ってしまいました。その後、同じような内容の本は目にしていません。一方、その間在日社会もさらに変わってきました。
 いまや2~4世(+5世の子ども)がふつうになった在日コリアン中(レベルにもよりますが)「韓国語(朝鮮語)ができない」人は8割どころか9割に達しているかもしれません。
 この新書本では<在日の多様化>のおおよその趨勢はわかっても、その変化に起因する部分も多いさまざまな在日社会内部あるいは日本人との間の対立・葛藤についてはもちろん書かれていません。それをきちんと見せてくれたのが深沢潮の小説でした。
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韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [8月4日(金)~8月6日(日)]

2017-08-09 12:44:06 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▶今年上半期はこの7年間で1番多い48本の映画を(映画館で)観たのに、以後急速にペースダウン。先週以来全然観ていません。個人的事情もありますが、「これは観なくちゃ!」という作品がほとんどなくて・・・。まあそういう<端境期>はしばしばあるものです。

▶そんな時には、という気分で、買ったままのDVDで「殺人の追憶」を観てみました。なんと「忘れていたこと」や、最初観た時には「気づかなかったこと」の多いことか! モチーフとなったのは華城連続殺人事件(→ウィキペディア)なのですが、その10人の女性が殺害された時期の1986~91年というのはまさに全斗煥の軍事独裁政権が民主化闘争の高まりにより倒され、大統領直接選挙制に転換した大きな時代の転換期。今この作品を観ると、そんな時代を感じさせる所が随所に見られます。いや、全体的にそんな雰囲気で覆われているという方がいいかも。たとえば食堂のTVニュースで報じられていたのが富川署性拷問事件(→ウィキペディア)。見ていたアジュマたちが「あの刑事去勢させるべきよ」などと話しています。これは今まで「気づかなかったこと」の一例。他にもいくつかありました。

▶韓国では「軍艦島」に続きソン・ガンホ主演の話題作「タクシー運転手」が始まりました。(→後述)

 「朝鮮日報」の「封切映画 ぴったり10字評」は先週掲載されませんでした。

         ★★★ NAVERの人気順位(8月8日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
             ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。

①(3) ミス・サイゴン:25周年記念公演 in ロンドン  9.39(217)
②(2) ファーミング・ボーイズ(韓国)  9,39(62)
③(4) 風の踊り手(韓国)  9.34(53)
④(5) KING OF PRISM -PRIDE the HERO-(日本)  9.26(502)
⑤(-) KING OF PRISM by PrettyRhythm(日本)  9.25(1,358)
⑥(6) モーディー  9.24(1,231)
⑦(7) 徐舒平(ソ・ソピョン)、ゆっくり穏やかに(韓国)  9.23(525)
⑧(8) フリップ/反転  9.20(2,355)
⑨(9) ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣  9.14(658)
⑩(-) タクシー運転手(韓国)  9.10(21,425)

 今回の新登場は⑩「タクシー運転手」だけですが、この作品については後述します。

     【記者・評論家による順位】

①(1) 風の踊り手(韓国)  10.00(1)
②(2) ダンケルク  8.50(8)
③(3) ラ・ラ・ランド  8.34(14)
④(4) アメリカン・ハニー  7.50(6)
⑤(6) オクジャ(韓国・アメリカ)  7,25(12)
⑥(7) 君の名は。(日本)  7.17(6)
⑦(9) スパイダーマン:ホームカミング  7.00(7)
⑦(9) 恋物語(韓国)  7.00(7)
⑨(-) その後(韓国)  7.00(4)
⑩(-) The Emoji Movie  7.00(1)

 ⑩「The Emoji Movie」(仮)が今回の新登場ですが、この作品も後述します。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績8月4日(金)~8月6日(日) ★★★

         「タクシー運転手」が「軍艦島」をも上回る快調なスタート


【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(17)・・タクシー運転手(韓国)・・・・・・・8/02 ・・・・・・・・・2,924,516 ・・・・・・・・4,361,106・・・・・・・・34,643 ・・・・・・・1,906
2(1)・・軍艦島(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・7/26 ・・・・・・・・・・・692,176 ・・・・・・・・6,076,789・・・・・・・・46,708 ・・・・・・・1,017
3(2)・・怪盗グルーのミニオン大脱走・・7/26・・・・・・・・・・535,446・・・・・・・・・2,616,353・・・・・・・・19,144・・・・・・・・・914
4(新)・・名探偵コナン・・・・・・・・・・・・・・・8/02・・・・・・・・・・・160,730・・・・・・・・・・・311,932・・・・・・・・・2,267・・・・・・・・・557
        から紅の恋歌(からくれないのらぶれたー)(日本)
5(3)・・ダンケルク・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/20 ・・・・・・・・・・・150,452・・・・・・・・・2,593,840 ・・・・・・・・22,501・・・・・・・・・430
6(5)・・映画クレヨンしんちゃん 襲来!!・・7/20 ・・・・・・・・・・26,756・・・・・・・・・・・316,178・・・・・・・・・2,298 ・・・・・・・・・142
        宇宙人シリリ(日本)
7(4)・・スパイダーマン・・・・・・・・・・・・・・7/05 ・・・・・・・・・・・・24,167・・・・・・・・・7,241,190・・・・・・・・58,994 ・・・・・・・・・120
        :ホームカミング
8(8)・・モーディー ・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/12・・・・・・・・・・・・16,270・・・・・・・・・・・253,561・・・・・・・・・1,898 ・・・・・・・・・・61
9(新)・・ボンジュール、アン・・・・・・・・・・8/03 ・・・・・・・・・・・・15,991 ・・・・・・・・・・・20,761 ・・・・・・・・・・168 ・・・・・・・・・・79
10(新)・・The Emoji Movie・・・・・・・・・・・8/02 ・・・・・・・・・・・・15,426 ・・・・・・・・・・・28,253 ・・・・・・・・・・207 ・・・・・・・・・133
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 先週公開の「軍艦島」の記録的な数字をさらに上回ったのが「タクシー運転手」。「軍艦島」の方は観客動員数は大幅に落ち込み、ネチズンの平均評点も5.17と低めなのに対して、コチラは9.10と上々の評価を得ています。
 今回の新登場は1・4・9・10位の2作品だけです。
 1位「タクシー運転手」は、上述のようにソン・ガンホ主演の期待の大作。時代は1980年5月。あの光州民主化闘争が展開されていた時です。ソウルのタクシー運転手マンソプ(ソン・ガンホ)は、「光州? ドント、ウォリー! アイ、ベスドライバー」と安請け合いをして外国人客を乗せます。夜間通行禁止時間になる前に戻って来れば10万ウォンくれると言うのも、溜まった家賃が払えると算段。乗せた客はドイツ人記者のピーター(トーマス・クレッチマン)。しかしマンソプは事情もわからにいまま光州に到着すると人々が群れています。運賃はなんとしてももらわなくちゃと思い機転を働かせてなんとか検問は潜り抜けたものの、危険を感じたマンソプ、ピーターにソウルに帰ろうと言いますがピーターは聞き入れず、大学生のジェシク(リュ・ジュニョル)とファン記者(ユ・ヘジン)の助けを借りて撮影を開始します。ところが状況はだんだんと深刻になっていき、マンソプは家に1人でいる娘のことも心配になってきます・・・。原題は「택시운전사」です。
 4位「名探偵コナン から紅の恋歌(からくれないのらぶれたー)」は、例によってヌルボにコメントする資格ナシ。韓国題は「명탐정 코난:진홍의 연가」です。
 9位「ボンジュール、アン」は、日本ではすでに7月7日から公開されています。韓国題は「파리로 가는 길(パリへ行く道)」です。
 10位「The Emoji Movie」(仮)はアメリカのアニメ。<Emoji>とは日本語の絵文字のこと。そのスマホの中の絵文字たちの秘密の世界<テキストポリス>が物語の舞台。そこの第1原則は、1人1表情! 各自が担当する表情を完全にやらなければなりませんが、多様な感情の持ち主ジンは、出動した初日あわててミスってしまいます。ジンのミスはスマホの初期化というテキストポリスの破滅を招き、テキストポリスの市場である<スマイル>は都市を危機に陥れたジンを破壊するためにワクチンを出動させます。ジンは友人たちと共に自分の運命を救うため、ソースコードを見つける道を求めます・・・。韓国では顔文字のことを이모티콘(イモティコン)といいます。の合成語で、このアニメの韓国題も「이모티:더 무비(イモティ:ザ・ムービー)」になっています。

【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・モーディー ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/12 ・・・・・・・・・・・・16,270 ・・・・・・・・・・253,561 ・・・・・・・・・・・1,898・・・・・・・・・・61
2(新)・・ボンジュール、アン・・・・・・・・・・・・・8/03 ・・・・・・・・・・・・15,991・・・・・・・・・・・・20,761・・・・・・・・・・・・・168・・・・・・・・・・79
3(41)・・レディ・マクベス・・・・・・・・・・・・・・・・8/03 ・・・・・・・・・・・・・6,219 ・・・・・・・・・・・・8,773 ・・・・・・・・・・・・・・71・・・・・・・・・・53
4(2)・・ナザレのイエスは神の子か? ・・・7/13 ・・・・・・・・・・・・・5,589 ・・・・・・・・・・150,344 ・・・・・・・・・・・1,079・・・・・・・・・・33
5(新)・・ジンギス・カン ・・・・・・・・・・・1977/3/18・・・・・・・・・・・・・・2,254・・・・・・・・・・・・・6,900・・・・・・・・・・・・・・14・・・・・・・・・・・1

 2・3・5位の3作品が今回の新登場です。
 2位「ボンジュール、アン」は、上述のように日本では公開済みです。
 3位「レディ・マクベス」(仮)は、イギリスのドラマ。タイトルを見て大方の人はシェークスピアのあの悲劇関係かと思うでしょうがさにあらずで、19世紀のロシアの作家ニコライ・レスコフによる小説「ムツェンスク郡のマクベス夫人」(1864)がモトで、これはショスタコーヴィチが同名のオペラを作曲しています。(1936年の初演後20年以上事実上の上演禁止作。) 物語の主人公は17歳の少女カテリーナ。裕福な商人の家に嫁として売られた彼女は夫に従属を強いられ、すべての自由を奪われます。自分の命令に背く使用人セバスチャンから妙な快感を感じるようになり、やがてはすべてのタブーを破って自分の欲望に従うことに・・・。韓国題は「레이디 맥베스」、日本公開は年内のようです。
 5位「ジンギス・カン」は、1館のみの上映なので、例によってシルバー映画館でしょう。日本では1965年公開のアメリカ映画で、私ヌルボも観たなー。オマー・シャリフに、スティーヴン・ボイドか、ナツカシイな・・・。(遠い目 韓国題は「징기스칸」。今の韓国では<칭기즈 칸(チンギジュ・カン)>で、<징기스칸>だと例の羊肉料理になっちゃいます。
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ソウル・南山の慰安婦追悼公園の石碑と、韓国ウィキペディアの日本軍慰安婦被害者目録に記された「実名」について考える

2017-08-04 08:50:40 | 韓国の時事関係(政治・経済・社会等)
Kan Kimura (on DL)‏ @kankimura 8月1日
韓国語のWikipediaに「일본군 위안부 피해자 목록(日本軍慰安婦被害者目録)」なる項目が出来てる。自分の知る限り、元慰安婦の方やその家族の中には自らの名前の公表を望まない人も多いはずだけど、こんなことをやっていいのだろうか。ちょっと驚く。

 ソウル・南山北麓の<歴史記憶エリア>にある統監官邸跡地や中央情報部の遺構等とともに、その地に昨夏(8月29日)に除幕式が行われた<慰安婦記憶の場(일본군 위안부 기억의 터)>については、私ヌルボ、4月に記事を書きました。(→コチラ。)
 その末尾で、当初予定していた記事の本論は「別立ての記事にします」と書きましたが、結局そのままになっていました。
 そのことをたまたま8月1日愛読している木村幹神戸大教授のツイート(上掲)を見て思い出し、この際きっちり書いておこうとPCに向かったというわけです。

 木村教授が問題にしている韓国ウィキペディアは→コチラです。
 元慰安婦の人たちの名前がズラッと記されています。韓国の73人だけでなく、台湾3人、朝鮮民主主義人民共和国1人、日本1人、中国9人、フィリピン4人の、計91人の名前です。
 ※北朝鮮のことを「북한(北韓)」ではなく「조선민주주의인민공화국(朝鮮民主主義人民共和国)」と表記していて、韓国のサイトとしては特異な印象を受けましたが、「한국 전쟁(韓国戦争)」(=朝鮮戦争)等他の項目の説明文にも見られ、少なくとも韓国ウィキペディアでは<タブー>にはなっていないようです。

 木村幹教授は、このような形での名前の公表に驚き、疑問を呈していらっしゃいますが、私ヌルボも数ヵ月前同様の元慰安婦の実名公表をめぐる韓国誌の記事を読んで驚きました。それは総合誌「新東亜」の2017年01月号の“당신 엄마가 위안부라면 이름 남기고 싶겠나(あなたのお母さんが慰安婦であれば、名前を残したいだろうか)”と題されたイ・ヘミン記者による記事で、上記のブログ記事を書く動機になりました。※→コチラで読むことができます。(韓国語)

 そのとりあえず、その「新東亜」の記事内容を略述します。
・(2016年)11月12日、あるウォーキングツアーに参加した市民たちから「<日本軍慰安婦の記憶の場>の石碑に慰安婦ハルモニ247人の名前が刻まれている。当事者と家族が2次被害を受けないか心配だ」との通報と取材要請を受けて取材を始めた。
・慰安婦被害者や家族は<記憶の場>に名前が刻印されたことについて立場表明をしていない。2つその理由を挙げることができる。
  ①記憶の場に名前が刻まれた事実自体を知らない。
  ②知っていたとしても、自分たちの存在が現れることをはばかって声を出さない。
・直接取材した慰安婦被害者家族=男性(義母が元慰安婦)の場合。
 「私は間接的な被害者だが、家内は慰安婦の「ウィ(慰)」と聞いただけでも度を失ってインタビューができない」と述べ、石碑に名前を刻んだことに対して強く反発し、さらに次のように語った。「独立運動をしたことでもないのに、誰がそこに名前を刻んだことを喜びますか。政治家や市民団体が政治的に利用しようとしているのです。常識的に考えてみてください。あなたのお母さんが慰安婦で、石碑にその名前が刻まれたらうれしいですか。これは遺家族を2度も3度も殺すことです。家内は少し後にこの事実を知って大きな衝撃を受けて、私にインタビューを受けないように言ってましたよ。私たちのことが明らかになるかもしれないからです。世間が慰安婦を忘れてくれればいいです。」
・遺家族の批判に対して、ソウル市の関係者は「市は行政的な支援をして敷地を提供しただけ」として<記憶の場>の推進過程については責任を推進委に丸投げし、その推進委の実務者は「問題ない」という立場で、「今も販売されている被害者証言集に記録された実名と匿名のまま石碑に刻んだ」とのこと。また「石碑にハルモニたちの名前を書く部分は挺対協、ナヌムの家と合意し、そこにおられない方の分は仮名処理した。全体のリストは挺対協から受け取った」と明らかにした。しかし、挺対協は「該当関係者たちが出張、休暇などで席を外した状態で、前後関係を確認するのはむずかしい」と語った。
・取材の結果、証言集には匿名で収録された元慰安婦の名が<記憶の場>の石碑には実名で刻まれているものもあることがわかった。
・上述とは別の直接取材した慰安婦被害者家族に訊ねると・・・。
 「証言集に名前を記録することと石碑に名を残すことは別個の問題だ。<記憶の場>が造られるという話も、名前を刻むという話も聞いていない」と言い、手続きの問題点を指摘した。
「市民団体を悪く言うわけではないが、慰安婦問題は何人かの人が主導している。生存しているハルモニたち、遺家族たちの意見が同一ではないのに1つの声として出てくる。この件は生存者と遺家族の意思を訊いて進めなければならなかった。」
・ナム・サング北東アジア歴史財団研究委員は沖縄の平和の礎の事例を例に挙げた。「平和の礎推進委は戦争で死亡した軍人・民間人の名前を刻むため新聞広告を出し、遺族に直接会って同意を得た上で石碑に名前を刻んだ。追慕公園を推進した人たちは、被害者たちと市民とが出会う<輪>を作るために被害者の名前を記したのだろうが、被害事実を明らかにしたくない方もいるだろうから、この問題は慎重にアプローチする必要がある」と述べた。
・石碑には「被害者ハルモニ247人」とあるが、政府(女性家族部)は、2016年12月7日現在登録されている被害者を238人(国内外の生存者39人、死者199人)としている。残りの9人はすべての国外の死者ということなのだろうか。


 ・・・以上ですが、上記のように私ヌルボも最初驚くとともに、この「新東亜」の記事のように(わりとフツーの)日本人と同じような見方をする韓国人たちもいることを知りました。
 そして、このような形での実名公表を推進してきた人たちの考え方を推定してみました。
 まずは、「強制的に慰安婦にさせられた私に何の恥ずべきところがあろうか?」と言ってむしろ堂々と実名を名乗る(一部の)慰安婦被害者がいます。そして、蔑視感情がある中であえて名乗りをあげた彼女たちを支援する人たちにとって、彼女たちの名はむしろ称えるべきものなのかもしれません。(「英雄化・聖女化」というと叱られそう、かな?) また「歴史の生き証人」としての真実性の証左といった意味もあるのでしょう。
 ※なお、この「新東亜」の記事にある<記憶の場>の石碑の名前部分の写真では文字が読めないように処理されていますが、あるブログ記事では247人の名が明瞭に読み取れる(!)写真が載せられています。上述のような元慰安婦に対する見方の違いとともに、個人情報に対する日韓の認識、「感度」の違いといったものもありそうです。(ヌルボ個人としては、韓国は鈍感すぎで日本は敏感すぎ。)
 ※実名公表に反対する元慰安婦の遺家族の間にも、また「慰安婦は、基本的に売春婦である」という見方に対し「それは慰安婦ハルモニを侮辱するものだ!」と憤る支援者たちの間にも、売春婦という「職業」のみならず、その存在自体に対する忌避感情(差別意識)が垣間見られるような気がします。(慰安婦問題に関する日本側の言説の中にも見受けられる。) この問題についてはいずれ別記事で。

 この「新東亜」の記事の反響はその後目にしていません。もしかして、実名公表に反発を感じている家族たちは、「世間が慰安婦を忘れてくれればいい」とただじっと息をひそめたままなのでしょうか?

 ところで、冒頭に記した韓国ウィキペディアの「日本軍慰安婦被害者目録」には韓国人の名は73人です。なぜ238人(または247人)ではないのか、よくわかりません。その項目の最終編集日は2016年11月13日。「新東亜」の取材との前後関係は不明ですが、それと関係があるのかどうか?

 いずれにしろ、たとえ「称揚すべき名前」と関係者・関係組織が考えたとしても、本人・遺家族の同意は絶対不可欠でしょう。・・・と、例によって毒にも薬にもならない感想で締めの言葉にしておきます。
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韓国内の映画 NAVER映画の人気順位 と 週末の興行成績 [7月28日(金)~7月30日(日)]

2017-08-02 00:59:27 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
▶7月30日(日)シネマート新宿に「バッカス・レディ」を観に行ったらチケット売り切れ! また出直すしかありません。代替策として行ったのがシアター・イメージフォーラムの「ローサは密告された」。内容も撮り方もドキュメンタリーのようなフィリピン映画。それにしてもひどい警察。これがフツーなのか? (1ヵ月後に近所のシネマ・ジャック&ベティで上映アリ、ということを知る。今まで何度もあったな。) この映画館、広さのわりに大きなスクリーンで、前の方には座るまいと毎度思ってはいるのですが、ついいつものクセで前から3列目前辺りに座ってしまいます。

ジャンヌ・モローさんが亡くなりました(7月31日)。89歳か。60年代半ば頃か「スクリーン」誌の人気女優ベスト10では3~4位くらいだったかな? ボンヤリとしか記憶にありませんが、その後「突然炎のごとく」を観てその作品とともに女優としての彼女が強く印象付けられました。(その中で彼女が歌を歌っています。→YouTube。)

▶韓国映画今夏の期待作「軍艦島」が7月26日公開されいろいろ話題になっています。とくに問題とされているのは①史実と異なる点 ②2千を超える劇場で公開というスクリーン独占 という2点。とくに①については、実際に「朝鮮人の暴動はなかった」とか「少年労働はなかった」とか。たしかに<DAUM映画>によるあらすじ(後の記事でほぼそのまま記述)を見ても(お約束の?)光復軍の要員の登場等等々。以下、作品を観ないで書くのは無責任ということを承知で現時点での意見を書きます。私ヌルボ、娯楽映画なのでフィクションは全否定するものではありませんが、観客だけでなく作る側にも「思い込み」先行で検証が不足と思われるのは大いに問題だと思います。とくに軍艦島の真実を物語るとされる「母さんに会いたい」「お腹が空いたよ」「故郷に行きたい」等のハングルの落書きについては→コチラコチラ参照。2000年1月の「西日本新聞」が「壁文字」が1965年朝鮮総連傘下の映画製作団体のスタッフが映画の効果を高めるため筑豊の炭鉱の合宿所の壁に自ら刻んだもので、その本人も認めてている」と報じているのに・・・。(そのハングル自体も現代の表記法。) これについては、早くから筑豊各地のかつての朝鮮人たちの労働現場を廻って調査し記録を残した金光烈(1927~2015)さんが「足で見た筑豊」で次のように記しています。
 ・・・もし歴史の真偽を論せず、自らに好都合な事ばかりが真実であるかのように認識するようになり、不都合なものには顔を向けるようになれば、いつかは、露骨に自分の不都合な史実は改竄捏造も辞さない認識になることにはまちがいないということである。そして、自分に好都合な歴史ばかりを捏造し、それを既成事実にして史実を排斥埋葬していくだろうということである。
 このような懸念・警告はもちろん日本側に対しても有効なんですけどね。
 ※私ヌルボ、以前軍艦島に行ったことがあり、その関連で軍艦島についての歴史認識について私見を書いたことがありました。→コチラ
    
「朝鮮日報」7月28日掲載の「封切映画 ぴったり10字評」 (ハングル文も訳文も10字です。)
)  「空騒ぎ」
   古典劇のシットコム化 ★★★☆


 「ソング・トゥ・ソング」

   断片的映像、詩的な独白 ★★☆

 「空騒ぎ」は、シェイクスピアの喜劇をジョス・ウィードン監督が映画化した作品。アメリカ公開は2012年ですが日本では未公開のまま今に至っています。「ソング・トゥ・ソング」はテレンス・マリック監督作品。修行中の作曲家フェイ(ルーニー・マーラ)とビーヴィ(ライアン・ゴズリング)、音楽界の大立者クック(マイケル・ファスベンダー)、そしてクックがアプローチをかけているウェイトレス(ナタリー・ポートマン)という2組のもつれ合うラブストーリー。(日本公開はありそうですが詳細未定。)

         ★★★ NAVERの人気順位(8月1日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】
             ※[記者・評論家による順位]とも、評点の後の( )は採点者数。初公開から1年以内の作品が対象。

①(3) 100メートル  9.47(17)
②(1) ファーミング・ボーイズ(韓国)  9,43(58)
③(4) ミス・サイゴン:25周年記念公演 in ロンドン  9.40(215)
④(2) 風の踊り手(韓国)  9.31(51)
⑤(5) KING OF PRISM -PRIDE the HERO-(日本)  9.27(486)
⑥(6) モーディー  9.24(955)
⑦(7) 徐舒平(ソ・ソピョン)、ゆっくり穏やかに(韓国)  9.23(523)
⑧(8) フリップ/反転  9.18(2,066)
⑨(10) ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣  9.14(657)
⑩(-) 光をくれた人  9.01(741)

 今回新登場の作品はありません。

     【記者・評論家による順位】
             
①(1) 風の踊り手(韓国)  10.00(1)
②(2) ダンケルク  8.50(8)
③(3) ラ・ラ・ランド  8.34(14)
④(6) アメリカン・ハニー  7.50(6)
⑤(7) 老後の対策がない(韓国)  7.50(4)
⑥(8) オクジャ(韓国・アメリカ)  7,25(12)
⑦(-) 君の名は。(日本)  7.17(6)
⑦(9) ゲット・アウト  7.17(6)
⑨(-) スパイダーマン:ホームカミング  7.00(7)
⑨(-) 恋物語(韓国)  7.00(7)

 こちらのランキングも新登場はありません。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績7月28日(金)~7月30日(日) ★★★

         記録的な数字でスタートした「軍艦島」

【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(新)・・軍艦島(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・7/26 ・・・・・・・・・2,515,330 ・・・・・・・・4,067,529・・・・・・・・31,253 ・・・・・・・2,019
2(新)・・怪盗グルーのミニオン大脱走・・7/26 ・・・・・・・・852,846・・・・・・・・・1,225,852・・・・・・・・・9,064 ・・・・・・・1,057
3(1)・・ダンケルク ・・・・・・・・・・・・・・・・・7/20 ・・・・・・・・・・・366,242・・・・・・・・・2,179,548・・・・・・・・18,715 ・・・・・・・・・664
4(2)・・スパイダーマン ・・・・・・・・・・・・・7/05・・・・・・・・・・・100,213 ・・・・・・・・・7,132,430・・・・・・・・58,162 ・・・・・・・・・425
        :ホームカミング
5(4)・・映画クレヨンしんちゃん 襲来!!・・7/20・・・・・・・・・・48,045・・・・・・・・・・・236,799・・・・・・・・・1,744 ・・・・・・・・・236
        宇宙人シリリ(日本)
6(3)・・海底47m ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/19 ・・・・・・・・・・・・28,090・・・・・・・・・・・572,904・・・・・・・・・4,559 ・・・・・・・・・339
7(6)・・フリップ/反転・・・・・・・・・・・・・・7/12 ・・・・・・・・・・・・20,750・・・・・・・・・・・328,713・・・・・・・・・2,617 ・・・・・・・・・125
8(9)・・モーディー・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/12 ・・・・・・・・・・・・20,068・・・・・・・・・・・214,247・・・・・・・・・1,646 ・・・・・・・・・・86
9(5)・・カーズ/クロスロード・・・・・・・・7/13 ・・・・・・・・・・・・11,967・・・・・・・・・・・472,717・・・・・・・・・3,496 ・・・・・・・・・・77
10(11)・・ナザレのイエスは神の子か?・・7/13・・・・・・・・10,997 ・・・・・・・・・・・135,885 ・・・・・・・・・・974 ・・・・・・・・・・70
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 韓国映画は今回も1作品だけ、といっても、それが超弩級パワーの「軍艦島」。その高波を受けて前週1位の「ダンケルク」も大幅に落ち込んでしまいました。
 今回の新登場は1・2位の2作品だけです。
 1位「軍艦島」については冒頭にもいろいろ書きましたが、あらすじは以下の通り。1945年の日本統治期。主人公のカンオク(ファン・ジョンミン)は京城にある半島ホテルの楽団長です。そして鍾路一帯を牛耳っているチルソン(ソ・ジソプ)、日帝治下であらゆる苦難を経験してきたマルリョン(イ・ジョンヒョン)等、さまざまな事情を抱えた朝鮮人が金が稼げるという言葉にだまされて日本に渡ります。しかし、彼らを乗せた船が到着したのは軍艦島。朝鮮人を強制徴用し、労働者として搾取していた<地獄島>でした。わけもわからないまま連れて来られた朝鮮人たちは海底千メートルの切羽で毎日ガス爆発の危険性にさらされながら労働しなければならなりません。カンオクは一人娘のソヒ(キム・スアン)だけでも守るために日本人の監督の機嫌を取る等あらゆることをやり、チルソンやマルリョンたちも各々つらい日々を堪えつづけます。そんな中、戦争が最終局面に向かう頃に軍艦島に独立運動の主要人物救出作戦を指示されて潜入したのが光復軍の要員ムヨン(ソン・ジュンギ)でした。日本全域にアメリカによる空襲が開始され、日本の敗色が濃くなると、日本は軍艦島で朝鮮人に犯したすべての蛮行を隠蔽するために朝鮮人を坑道に閉じ込め、爆破しようとします。これに気づいたムヨンは、カンオクたち朝鮮人全員で軍艦島からの脱出を決心します。彼らの命がけの脱出劇ははたして・・・。原題は「군함도」です。
 2位「怪盗グルーのミニオン大脱走」)は、日本では(めずらしく)5日早く7月21日に公開されています。韓国題は「슈퍼배드 3」です。

【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・モーディー ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/12・・・・・・・・・・・・20,068 ・・・・・・・・・・214,247 ・・・・・・・・・・・1,646・・・・・・・・・・86
2(2)・・ナザレのイエスは神の子か?・・・7/13 ・・・・・・・・・・・・10,997 ・・・・・・・・・・135,885・・・・・・・・・・・・・974・・・・・・・・・・70
3(3)・・ザ・ラスト・ワード・・・・・・・・・・・・・・・・7/19・・・・・・・・・・・・・3,509・・・・・・・・・・・・39,723・・・・・・・・・・・・・300・・・・・・・・・・21
4(4)・・フランツ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7/20・・・・・・・・・・・・・2,834 ・・・・・・・・・・・・11,749・・・・・・・・・・・・・・85・・・・・・・・・・34
5(8)・・ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ・・2002/8/09・・・・・・782・・・・・・・・・・・・40,715・・・・・・・・・・・・・316・・・・・・・・・・11

 今回の新登場はありません。
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