ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

①韓国文学②韓国漫画③韓国のメディア観察④韓国語いろいろ⑤韓国映画⑥韓国の歴史・社会⑦韓国・朝鮮関係の本⑧韓国旅行の記録

「ウォノミン」と聞いて、何かわかりますか?

2009-09-30 23:43:17 | 韓国語あれこれ
 韓国語学習者の皆さん、「聞くこと」と「読むこと」のどちらが得意(or不得意)ですか?
 初級~上級のレベルを問わず、それぞれ多かれ少なかれ得意・不得意の偏りはあるのではないでしょうか?

 私ヌルボの場合は明らかに「聞くこと」が苦手。
×十年前、ほとんど読み書き中心の旧来型英語の授業を受け、受験勉強をやった世代ですが、韓国語学習もほぼ同じようなスタイルを踏襲してきているのが大きな問題ですねー、・・・と自覚はしてるんですが・・・。

 で、たぶん今回の<ウォノミン>という言葉も耳で聞いたらおそらく(間違いなく?)わからなかったでしょう。

 <オミン어민>という単語だと<漁民>だろうなとか、<オノ언어>だと<言語>だなとか、すると<ウォノ원어>だと<原語>かなとか、いろいろ見当はつくのですが、<ウォノミン원어민>の場合は、この発音に該当する日本語の漢字語がないのでお手上げですね。

 <ウォノミン원어민>は辞書を引いても載っていません。

 実は、この語は「ウィザード・ベーカリー」という小説を読んでいたら出てきたのですが、たまたまその前後の文がわかりやすかったので、なんとか正解の見当をつけることができました。

 英語の塾の講師は外国で長く暮らしてきた<ウォノミン원어민>というふれこみだ、というふうに用いられています。

 つまり<原語民>という漢字語でよかったんですね。意味は<native speaker>。
日本だと、<ネイティブ・スピーカー>とそのままカタカナ語にすか、略して<ネイティブ>ですね。
 いつものように、ハングルで検索で確認すると、ごく一般的に用いられている言葉になってます。

 やっぱり、韓国は日本より韓国語に訳すという事例がかなり多いようです。カタカナは外来語を表すのに便利、というような文字自体の特性もあるとは思いますが・・・。
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韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績[9月25日(金)~27日(日)]

2009-09-29 13:25:18 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
   ★★★ Daumの人気順位(9月29日現在上映中映画) ★★★
                   (順位:映画名:評点:投票者数)

 1992年初めて韓国に行きました。関釜連絡船で釜山に下り立ち、街の映画館にも入ってみました。

 全席座席指定でしたが、日本の人時代前の映画館のような雰囲気で、少し懐かしい感じでした。
 題は覚えていませんが、アメリカ映画の方は「英語の音声、字幕のハングルとも、3割ずつ理解できれば足して半分はわかるだろう」と軽く考えたのが甘かったです。結局ほとんどわからなかったです、はい。
 もう一つ、チョウ・ユンファ主演の香港のアクション映画「狼たちの絆(縦横四海)」は、わからないなりにおもしろかったです。
 
 その後は全然韓国で映画を観てません。

 こうして韓国での上映作をチェックしてみると、日本未公開作もけっこうあるし、いずれ事前に調べた上で観にいこうかなあと思う今日この頃です。

【ネチズンによる順位】

①国家代表(韓国)   9.7 (7341)
②アップ  9.3 (410)
③飛べ、ペンギン  9.3 (33)
④召命(韓国) 9.2 (130)
⑤エジャ(韓国) 9.0 (649)
⑥ブラック  9.0 (918)
⑦クイーン・ロック・モントリオール 9.0 (52)
⑧ハバナ・ブルース  9.0 (24)
⑨クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 歌うケツだけ爆弾!  8.9 (31)
⑩ボーイA  8.8 (50)

       
 ③(上のポスター)は国家人権委員会が制作。子供の教育に命をかける母、会社でいじめに遭う菜食主義者の青年、離婚を考える60代の老夫婦等々を登場させ、違いを認めることのできる社会の実現をめざして、暖かい視線と愉快な笑いで描いた映画とのことです。ムンソリさん等もノーギャラで出演してるんですね。日本公開希望!

【専門家による順位】
①よく知りもしないくせに(韓国)  8.1 (7)
②木のない山(韓国)  8.1 (6)
③アップ  8.1 (6)
④This is England  7.7 (7)
⑤サイレント・ウェディング  7.5 (5)
⑥枯渇(韓国)  7.5 (2)
⑦レイン  7.3 (3)
⑧ブラック  7.0 (4)
⑨静かな混沌  7.0 (3)
⑩ボーイA  6.7 (4)

 やっぱり専門家は映画祭がらみの映画がお好きですね。
⑥「枯渇」(パクチャヌク監督)は今年のカンヌ映画祭で審査員賞を獲得してます。
⑦は「みんな誰かの愛しい人」のアニエスジャウィ監督作のフランス映画。昨年のカンヌ映画祭出品。原題はParlez-moi de la pluieで邦題はも未定って、日本公開はあるのかしら? 
⑨は昨年のベルリン映画出品のイタリア・イギリス合作映画。これも日本公開は未定なのかな?

 日本では、以前に比べると<芸術的な>フランス映画をはじめとするヨーロッパ映画がめっきり減ってしまってますが、韓国ではけっこう上映されてるようですね。

   ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[9月25日(金)~27日(日)] ★★★
          韓国映画最新作が1・2位

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・封切り日・・・週末観客動員数・・・・・・累計観客動員数・・・・上映館数
1・・私の愛私の側に(韓)・・・・・・・・9/24・・・・・・・・537,414・・・・・・・・・・・・・・・・・652,235・・・・・・・557
2・・炎のように蝶のように(韓)・・・・9/24・・・・・・・・365,067・・・・・・・・・・・・・・・・・447,116・・・・・・・523
3・・フェーム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9/24・・・・・・・・144,837・・・・・・・・・・・・・・・・・・216,419・・・・・・・404
4・・エジャ(韓) ・・・・・・・・・・・・・・・・・9/09・・・・・・・・117,297・・・・・・・・・・・・・・・・1,203,844・・・・・・・340
5・・国家代表(韓)・・・・・・・・・・・・・・・7/29・・・・・・・・・74,383・・・・・・・・・・・・・・・・7,705,606・・・・・・・273
6・・男と女の不都合な真実・・・・・・9/17・・・・・・・・・48,632・・・・・・・・・・・・・・・・・・259,904・・・・・・・245
7・・国家代表 完結版 尽きない話(韓)・9/10・・・・・32,389・・・・・・・・・・・・・・・・・・232,648・・・・・・・・60
8・・クレヨンしんちゃん・・・・・・・・・・・9/24・・・・・・・・・30,048・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30,646・・・・・・・113
    嵐を呼ぶ 歌うケツだけ爆弾!
9・・海雲台(韓) ・・・・・・・・・・・・・・・・7/23・・・・・・・・・15,876・・・・・・・・・・・・・・・11,345,973・・・・・・・181
10・・ブラック・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8/27・・・・・・・・・13,258・・・・・・・・・・・・・・・・・・849,795・・・・・・・110
※このデータの出所はKOFICです。

 「エジャ」は結局2週でトップの座から下りて、1~3位には新顔が並びました。1・2位はどちらも韓国映画です。
 1位はキム・ヨンミン、ハ・ジウォン主演。いわゆる難病モノですね。なになに、筋萎縮性側索硬化症だって? 往年のヤンキースの強打者の名をとってルー・ゲーリック病ともいわれ、急速度で筋肉が固まっていって、発症後3年から5年で呼吸筋麻痺により死亡するという病気だそうですよ。
 2位はスエが明成皇后(閔妃)を演じます。チョ・スンウは彼女を護衛する武人。  「歴史が記録できなかった愛が始まる」というふれこみから推察すると、「何でもあり」の歴史物なんでしょうねー。日本公開はまずなさそう・・・。
 3位は1980年公開の大ヒットミュージカル映画のリメイク版。アメリカと同時封切かな? 日本公開はあるのかなあ?
 8位は日本では2007年公開。クレヨンしんちゃんの韓国名は「チャングは止められない」(짱구는 못말려)です。
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「韓国ライバル企業列伝」がおもしろい!

2009-09-28 21:53:03 | 韓国関係の雑情報
     
 たまたま職安通りのコリアプラザで、2ヵ月前(2009年7月)発行の「맞수기업열전(マッスキオプヨルチョン)」を購入し、読み始めたらすごくおもしろく大正解!
 今年はじめに読んだ小説「オンマをお願い」同様、自らの本を選ぶ<直観力>に自信をもった私ヌルボでございます。(たまたま運がよかっただけ?)

 一応分類するとビジネス書なんですが、内容は韓国の26の業界について、それぞれの代表的ライバル企業を2社ずつとりあげて、その創業から今に至るまでの浮き沈みやら、ライバル間の争闘やらを興味深いエピソードを豊富に交えつつ物語っているというものです。

 26業界中、ヌルボもよく知ってるということで例をあげると、

≪焼酎≫・・・・・・・<真露> vs <チョウムチョロム>、
≪百貨店≫・・・・・<ロッテ> vs <新世界>
≪コンビニ≫・・・<ファミリーマート> vs <GS25>
≪書店≫・・・・・・・・・<教保文庫> vs <YES24>
≪電器≫・・・・・・・・・<三星電子> vs <LG電子>
≪ポータルサイト≫・・<NAVER> vs <DAUM>
≪ラーメン≫・・・<農心> vs <三養>
≪自動車≫・・・・・<起亜自動車> vs <GM大宇>

・・・ということで、全体の3分の1程度ですが、今まで全然知らなかったり、あまり関心のなかった業界でも読んでみるとそれなりにいろんなことがわかっていいです。

 たとえば

≪化粧品≫・・・・・<アモーレパシフィック> vs <LG生活健康>
 
 それぞれどんなタレントを起用してどんな宣伝戦略を打ち出してきているとか・・・・。

≪海運≫・・・・・・・・・<韓進海運> vs <現代商船>

 ・・・・のような全然ヌルボが知らなかった業界でも、<現代>の鄭周永会長が造船に乗り出そうと決意して技術契約を結んだイギリスの会社と会って資金投資を求めた時、韓国の技術・能力水準に疑問を持つ相手会社会長に対して、鄭会長はポケットの中の500ウォン紙幣を出し、その図柄の(李舜臣の)亀甲船を見せて、「韓国の造船技術はイギリスよりも古くから歴史があるんだ」と言って説得し、資金借り入れに成功したというエピソードが載ってたりして、けっこうスイスイ読めました。

 ≪焼酎≫と≪コンビニ≫については、ホントにおもしろネタ満載なので、いずれ別立てで記事にしますね。

 予告編として各1つずつネタを出しておくと、

①焼酎1本は、盃7杯分になります。それにはわけがあります。どういうわけですか?
②韓国のコンビニで売っているドリンク中、不動の1位を占めるドリンクは何?

 正解は、
①盃7杯分だと、2人で飲んでも3人で飲んでも、何人で飲んでもビンに少し残るので「1本追加!」となる。(7人で飲んでも、1人は必ず飲み足りない人がいる。)
②バナナ牛乳。
 ※1992年、ヌルボは最初の韓国旅行で飲んで印象に残った飲み物。この頃日本でも売っているが、やっぱり韓国でないと・・・。

★この本のタイトルですが、<&#47582;&#49688;.マッス>は真正面(맞.マッ)の<敵手.&#51201;&#49688;.チョクス>の略でライバルのこと、<&#44592;&#50629;.キオプ>はもちろん企業。で、最後の<&#50676;&#51204;.ヨルチョン>なんですが、これが<列伝>なのか<熱戦>なのか、イマイチよくわかりません。ハングルだとまったく同じ。どっちでも意味は通じるようだし・・・。これだからハングルだけだと困るのよ~。大体<連覇>と<連敗>も同じ<&#50672;&#54056;>だったり、他にもっとヤバい例だってあるし・・・。(最後はやつあたり)

独り言:この本、翻訳すれば日本でもけっこう売れるんじゃないかな、と思いました。ビジネス書関係出版社の皆さん、そういう情報網はちゃんと張ってるのかな?

蛇足:「韓国ライバル企業列伝」はあくまでもヌルボによる<仮題>ですよ。
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韓国にもあった「肉弾三勇士」

2009-09-27 18:49:03 | 韓国・朝鮮関係の知識教養(歴史・地理・社会等)
 「肉弾三勇士」といえば、かなりのお年寄りか、日本史に詳しい人ならご存知でしょう。
 上海事変中の1932年2月22日、上海郊外の廟行鎮に築いた中国軍陣地の鉄条網に対して、点火した破壊筒をもって敵陣に突入爆破し、自らも爆死した工兵の、江下武二、北川丞、作江伊之助各一等兵3名のことです。(実は予定より早い爆発による事故死だったのですが・・・)

 新聞等で「肉弾三勇士」(または「爆弾三勇士」)と称賛され、「肉弾三勇士」の歌が作られたり、映画化もされました。また東京・芝の青松寺には、破壊筒を抱えて突撃する三人の銅像も作られました。(下の写真)
    
 ところが、戦後になって銅像は撤去され、三人の像も切り離され、青松寺には江下武二の像しか残ってなくて(下の写真)、それも一般には見せてもらえないようです。また北川丞伍長の銅像は故郷の長崎県佐々町の神社の境内にあるとのことです。
    

 ところで最近、私ヌルボがソウルの戦争紀念館に行ったら、展示物中に「肉弾三勇士像」があることに気づきました。(下の写真) 今回がたしか4度目の見学ですが、韓国にも<肉弾三勇士>がいたことは今まで知りませんでした。
    
 この<肉弾三勇士>は、1950年6月に始まる朝鮮戦争の<英雄>です。
 場所は白馬高地。北朝鮮との国境近くの江原道鉄原の平野部を見下ろす高さ約400mの高地で、朝鮮戦争中もっとも激しかった激戦地として知られています。
※現在は、戦跡碑や記念館等の戦跡めぐりと、北朝鮮を臨む展望台・第二トンネル等の<安保ツアー>で観光客を集めています。

※<白馬高地>の名は、1952年10月、中国軍の攻撃で大決戦が10日間続き、砲弾30万発が炸裂する間、砲撃で草や木が消えただけでなく、岩も大きく削られて山容さえも変わってしまったのですが、そのようすがまるで白馬が倒れているように見えたことに由来しています。

 やっと<肉弾三勇士>について。10月 12日その高地の最後の奪還作戦で、小隊長康承宇、少尉呉奎鳳、安永権の3人は決死隊に志願して、TNT手榴弾爆撃砲弾を身体にくくりつけて敵のトーチカに走り込み、壮烈に自爆して自軍の血路を開き、最後の勝利をもたらした、ということです。

 安永権の故郷の全羅北道に彼を称える石碑があって、碑文の内容を関係サイトで見ると上述の説明の他に次のような記述がありました。

 「政府では彼ら三勇士を三軍神と命名し、小学校教科書<正しい生活>に「白馬高地のはためく太極旗」という題目の文章で愛国・愛族・忠勇の鑑となった彼らの武勲を称え、民族の魂を永く喚起した。
 祖国を守って散華した軍神安永権下士が全羅北道の生んだ誇るべき護国の英霊であることが遅ればせながら明らかになったことに、 あらためて驚きとともに惜しい気持ちを禁じえず、韓国の戦史に永く輝くその日の武勇談をあらためて思いつつ、かく赫赫(かくかく)たる戦功を受けて忠誠を尽くした300万道民と在郷軍人の志を集めて戦功記念碑を建て、その輝かしい武功を称えて、分断された祖国の中央、断たれた南北の道をつないで、わが代に必ずや平和統一を成就しよう」。

 私ヌルボが気になったのは、まず何よりも<肉弾三勇士>という命名。戦後日本ではほとんど全否定された軍国主義日本の、国民精神鼓舞・煽動のための用語を、韓国は無批判にそのまんま用いてしまっているということ。
 さらに上記の碑文にある<軍神>とか<護国>の<英霊>という言葉も同様。<赫赫(かくかく)たる>という戦時中にはけっこう使われたらしい言葉も、野坂昭如さんの本を読むまではヌルボも知りませんでした。

 1945年8月15日の<光復>以前の日本を否定するところからスタートしたはずの戦後韓国が、近代的制度や機構だけでなく、国防意識の涵養等の面でも旧日本の遺産を引き継いでいるんだなあということを実感した次第であります。

 韓国のサイトを調べると、<肉弾三勇士>とは別に<肉弾十勇士>というのもあったんですよ。
 コチラは朝鮮戦争前の1949年。5月4日北韓軍に奪われた開城松岳山の3個高地を奪い返すため胸に爆弾を抱いて敵陣地に飛び込んで壮烈に散華した将兵たちのことだそうです。坡州(パジュ)市に忠魂塔があり、今年は60周年追悼式が開かれたようです。

☆蛇足かもしれませんが、ヌルボの感想は「すごいなー」とか「偉いなー、立派だなー」じゃなくて、「悲惨だなー・・・」、「やっぱり戦争は怖いなー・・・」です。
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ソウルの歩行者用信号 と 増える横断歩道 と 地下商店街の今後

2009-09-26 23:58:47 | 韓国旅行の記録
 韓国のアジョシ(おじさん)は体を左右に揺らして堂々と(悪く言うとエラそうに)歩く人が多いようです。
またアジュマ(おばさん)も脇を開いて力強く歩く人をよく見ます。(とくに街で商売をやってるおばさん。)

 そのような<力強さ>をよく表しているのが歩行者用信号。
 国によりそれぞれのデザインがあるようですが、韓国の場合は下の写真の通りです。

        

 青信号の方は大きく手を振って大股で歩き、「止まれ」の時でも腕も足も少し開いて、いかにも兵役のある国らしい<力強さ>が感じられるではありませんか!

     ■□■ 横断歩道が増えると地下商店街はどうなる? ■□■

 さて、私ヌルボは最近ソウルに行ってきた時気がついたのが、「街に横断歩道が増えている」ということです。
 鍾閣とか鍾路三街の交差点も、地下に潜らなくても横断できるし・・・。

 元来韓国は車優先の国で、人は道路を横断する時には地下道を使うのがふつうでした。国防上の理由とか、車を多く売るためだとか聞いたことがあります。
 その結果、都市では地下商店街が発達したというわけです。(韓国語では<チハサンガ(地下商街)>という。)

 ところが最近状況が変わってきたようです。
 日本以上の深刻な少子化社会になっている、ということは、増えている高年層に合わせて街も歩きやすくしているのか、それとも他になにか意図があるのか・・・・。

 あるサイトによると、「地下商店街をつぶす気か!?」と書かれた貼り紙があったとのこと。
 そういえば、今回ヌルボがソウルに滞在した6日間も、ほとんど地下鉄は利用したものの、地下商店街自体はほとんど歩かなかったなあ・・・・。
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** ソウル観光 **  戦争紀念館はお薦め!   

2009-09-25 16:34:04 | 韓国旅行の記録
 ソウルの観光ポイントの中で、私ヌルボのお薦めは戦争紀念館です。国立中央博物館とどちらかを選ぶとしたら、断然コチラに手を挙げます。

 推薦理由は、
①先史時代からの歴史を、豊富な展示資料を見て学べる。つまり戦争を中心においてはいるが、基本的には歴史博物館です。
②数々の武器、戦車・飛行機等の実物、映像等々、ハングルの説明文がわからなくても視覚的に見学者の興味を引く展示物が多い。
③韓国民の国防、平和、愛国心等々についての意識、とくに日本との違いについて知る手がかりになる。
・・・・ということです。

 きっちり見て回ると、丸半日はかかりますね。国立中央博物館の方は退屈する人もいるかもしれませんが、コチラの退屈度はかなり低いと思います。

 地下鉄三角地駅のすぐ近く、国防部(国防省)の前にある巨大な建物です。敷地も広く、屋外にもいろんな展示物があります。

 戦争紀念館は1988年成立の戦争記念事業会法に基づき、1990年9月に着工、1994年6月10日に開館しました。
 設立の趣旨は、国民の国防意識高揚ですね。「外侵により民族が危機に陥った時、国と民族を救うために命を捧げて戦った先烈の犠牲と功績に、国民の名をもって報いる」という<護国の殿堂>というわけです。

 逆にいえば、とくに経済発展と民主化によって若年層の国防意識の希薄化に対して、政府・国防部の危機感が設立の根底にあった、ということです。

 ですから、たとえば館内の映像室で放映されるキャンペーン用ドキュメントも、声高に勇ましく愛国心を喚起するものではなく、若い女性カメラマンが、朝鮮戦争に参戦した祖父の足跡を遺品の写真を手に探るというソフトな作りになっています。
 また、ほとんどゲームセンターのような射撃場(下の写真参照)もあり、ヌルボとしては「こんなに子供の歓心を買わなければならないほど国防意識が低下しているのか」と思ってしまいます。
    
 主な展示物を写真で紹介しましょう。韓国史上の三大英雄中の一人李舜臣将軍の亀甲船は実物の2.5分の1です。
     
 屋内にも、飛行機やヘリコプターが置かれているだけでなく、空中に吊るされて展示されています。
     
 屋外には軍用機や戦車、大砲等がずらっと並んでいます。中に入れる飛行機もあります。
      
        
 日本史の教科書でおなじみの高句麗広開土王碑の実物大レプリカもあります。(高さ6メートル。平壌にもありました。)\t
     

 蛇足ではありますが、戦争紀念館を強く薦めたからといって軍事オタクとか軍国主義者というわけでは決してありません。
 主義主張を云々する以前に、まず歴史事実とか、日韓両国民間の認識の差異とかいったものを理解することが大切だと思うわけです。
 まあ、それ以前に、単純にオモシロイものはオモシロイというのもあるんですけどね。
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韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績[9月18日(金)~20日(日)]

2009-09-23 19:08:03 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
   ★★★ Daumの人気順位(9月22日現在上映中映画) ★★★
                   (順位:映画名:評点:投票者数)

 6日ばかりソウルに行って昨日帰ってきました。現地では映画は看板を見てきただけです。

 あ、街で最近の映画の海賊版DVDを売ってましたねー。1枚2500ウォンですよ。リージョンフリー。今上映中の「海雲台」とか「キングコングを持ち上げる」とかもあって。いいのかねー・・・。

 <シネマコリア>を見ると、韓国の思いがけない大ヒット作「ウォナンソリ」が「牛の鈴音」というタイトルで今年12月からシネマライズ等で全国上映されるそうです。わーい!
 
 <Daumの人気順位>ですが、一般のネチズンの好みと、映画評論家等の評価がわりと違うようなので、両方のランクを紹介することにしました。

【ネチズンによる順位】
①ハバナ・ブルース  9.7 (20)
②国家代表(韓国)   9.7 (7142)
③キングコングを持ち上げる(韓国) 9.6 (1962)
④アップ  9.3 (407)
⑤歩いても 歩いても(日本) 9. 3 (25)
⑥名探偵コナン:漆黒の追跡者(日本) 9.3 (395)
⑦召命(韓国) 9.2 (128)
⑧エジャ(韓国) 9.0 (529)
⑨ブラック  9.0 (891)
⑩クイーン・ロック・モントリオール 9.0 (52)

 ①はキューバのロック・バンドが国際デビューを果たすまでのもろもろを描いた映画ということで、観た人の感想だととてもいい映画のようなんだけど、日本では2007年スペイン映画祭でやっただけ? 
 ⑩は1981年のクイーンのライヴの再現。

【専門家による順位】
①レット・ミー・イン  9.0 (10)
②歩いても 歩いても(日本)  8.1 (8)
③よく知りもしないくせに(韓国)  8.1 (7)
④アップ  8.1 (6)
⑤木のない山(韓国)  8.1 (6)
⑥パブリック・エネミー  7.7 (8)
⑦This is England  7.7 (7)
⑧サイレント・ウェディング  7.5 (5)
⑨枯渇(韓国)  7.5 (2)
⑩バーダー・マインホフ 理想の果てに 7.4 (7)

 やっぱり専門家の好みは<渋い>ですね。点も辛めだし・・・。
 ①は少女吸血鬼の物語。傑作とされるスウェーデン映画「レット・ザ・ライト・ワン・イン」のハリウッド・リメイク版。
 ③はカンヌ映画祭招待作品。ホンサンス監督で、主演キム・テウはちょっと情けない感じの映画監督役。他にオム・ジウォン、コ・ヒョンジョン等が出演。ふつうの楽しい感じの映画みたい。5月封切後、こぢんまりと上映継続のようです。
 ⑦は、1980年代初頭のイギリスを舞台にした社会派青春ドラマ。フォークランド紛争で父親を亡くした少年の物語。
 ⑧はルーマニア人の監督の作品。仏との合作。ルーマニア映画、日本でももっと紹介すればいいのに・・・。
 ⑨は独立系映画で、上映に至るまでいろいろあった<問題作>。身の毛がよだつが、引き込まれる映画だそうだ。言語障碍の女と、彼女に売春をさせている男。そこにある日チャジャンミョン配達の女が現われて・・・以下見たくも考えたくもないような場面がこれでもかとばかり続いてすごいことになるようですぞ。

   ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[9月18日(金)~20日(日)] ★★★
        「エジャ」が2週連続1位

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・封切り日・・・週末観客動員数・・・・・・累計観客動員数・・・・上映館数
1・・エジャ(韓) ・・・・・・・・・・・・・・・・・9/09・・・・・・・・325,726・・・・・・・・・・・・・・・・・・909,307・・・・・・・441
2・・国家代表(韓)・・・・・・・・・・・・・・・7/29・・・・・・・・139,515・・・・・・・・・・・・・・・・7,584,572・・・・・・・352
3・・男と女の不都合な真実・・・・・・9/17・・・・・・・・128,523・・・・・・・・・・・・・・・・・・153,491・・・・・・・218
4・・梨泰院殺人事件(韓)・・・・・・・・9/10・・・・・・・・112,827・・・・・・・・・・・・・・・・・・477,797・・・・・・・293
5・・海雲台(韓) ・・・・・・・・・・・・・・・・7/23・・・・・・・・・67,173・・・・・・・・・・・・・・・11,301,583・・・・・・・301
6・・国家代表 完結版 尽きない話(韓)・9/10・・・・・65,153・・・・・・・・・・・・・・・・・・176,931・・・・・・・・99
7・・ブラック・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8/27・・・・・・・・・64,379・・・・・・・・・・・・・・・・・・810,129・・・・・・・256
8・・スプレッド・・・・・・・・・・・・・・・・・・9/17・・・・・・・・・51,201・・・・・・・・・・・・・・・・・・・62,169・・・・・・・245
9・・あなたは私の婿になる・・・・・・9/03・・・・・・・・・・24,277・・・・・・・・・・・・・・・・・314,678・・・・・・・157
10・・マイ シスターズ キーパー・・・9/10・・・・・・・・・22,893・・・・・・・・・・・・・・・・・・111,386・・・・・・・211
※このデータの出所はKOFICです。

 3位はオーストラリアのラブコメディ。日本でも先週公開。8位はアメリカのロマンチック(エロチック?)コメディ。韓国タイトルは「Sラバー」。(・・・って何?と思ったら、SPREADのSだとさ。) 日本公開は未定。

 日本と比べると、どうも韓国の方が洋画を見る目が少し高いような気がしますが、これって<隣の芝生>ですかねー?
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「南北統一」は民族の悲願!?   映画「大胆な家族」のB級度

2009-09-16 22:42:23 | 韓国映画(&その他の映画)
 見逃していた韓国映画「大胆な家族」(2005)のDVD、TSUTAYAにあったのを先月借りて観ましたが、感想がビミョーなのですぐには書けませんでした。

 原題は<カンクンカジョク(&#44036;&#53360;&#44032;&#51313;)>=キモがでかい家族です。

 内容は、およそ次のようなものです。

 末期の肝臓癌と告げられた父親は、北朝鮮出身。彼の宿願は祖国が統一し、北朝鮮に置いてきた妻と娘に会うこと。国が分断されたため別れ別れになり、韓国で別に所帯を持って数十年なのだ。
 危篤状態に陥った老父のため、息子をはじめ家族は統一されたという嘘のニュース番組を作り父親に見せる。父親には、実は50億ウォンもの遺産があるが、朝鮮半島が統一された時のみ家族に遺産を相続し、統一されなかった場合は統一部に全額寄付してしまうという条件付。これが家族たちの<芝居>の背後にある。しかしこれを見た父親はうれしさのあまり病状が回復に向かう。さらに、偽の統一の記事を見た父親は、「統一チームの卓球の試合が見たい」等々いろいろ言い出して、家族のウソはどんどん大がかりなものになっていってしまう・・・。

 ・・・・ということで、「南北の分断をコメディタッチで描いた映画」なんですね。

 この映画は、<「グッバイ、レーニン」の韓国版>ともいわれているようです。私ヌルボもドイツ映画「グッバイ、レーニン」は印象に残っています。
 ただ、「グッバイ、レーニン」の方は、東ドイツに忠誠心を持っている老母が病気で倒れていた間に東西ドイツが統一してしまった、という現実を家族が隠そうとしたという設定ですから、「大胆な家族」の逆ですね。

 で、私ヌルボが首をひねったのは、「グッバイ、レーニン」の方は虚構とはいっても<映画的なリアリティ>を感じさせる質の高い名作だったのに対して、「大胆な家族」の方はなぜ作り方だけでなく作品の質においても<典型的B級映画>にとどまってしまったのか、ということです。

 皆さん、どんな感想を持ったのかな?と他のサイトを見てみると、たとえば「楽しく見られるのでお薦めです」とか、「統一に対する色々な思いが登場します。重たい政治的な話ではなく、普通の韓国人の色々な統一に対する思いが交差する映画です」とか「それが現実ではありませんが統一を作り出していく過程で、だんだん一致してくるんですね。最後の方ではボロボロ泣いていました」等々。

 最後の方で多くの観客を泣かせる要素は家族愛です。
 では、<南北統一>については、たとえばこの映画を観た韓国の人たちはどう思ってるのでしょう? 笑いや涙のネタに過ぎないんですか?とたずねたら怒りますか? 家族たちが大騒ぎするのも、父親のためというばかりではなく、遺産がらみというのは正直といえば正直かもしれませんね。
 と見ると、この映画の中で真に統一を望んでいるのは年老いた北出身のお父さんだけのように思えます。
 今の韓国にとって、「<統一>は<重たい政治的な話>にはならないのですか?」との映画の監督さんにも聞いてみたいと思いました。

 北朝鮮の描き方もステロタイプです。冷麺で有名な平壌の玉流館を背景にしたニセ放送とか、「パンガプスムニダ」の歌が流されるとか・・・。実際に、自身の切実な問題として北朝鮮のことを考えるのなら、こういう風には作らないと思いますが・・・。
 言葉をかえれば、それだけ韓国の人々にとって<統一問題>のリアリティが薄れてしまっている、ということを表しているのではないか、と思いました。

※南でも北でも歌われている「われわれの願いは統一(ウリエソウォヌントンイル)」という歌を聞くたびに、ヌルボは「本当に皆さんがそう望むのなら誰も止めないからぜひ統一してください!」と思います。止めるとしたら南北の両政府がまずあげられるでしょうが・・・。

 東西ドイツの場合、統一から何年か経って、当時をふり返る「トンネル」のような秀作映画が作られています。
 もし、南北朝鮮が統一するか、北朝鮮の体制が変わるとかして、この数十年の北朝鮮の実態とそこに生きる人たちを描いた映画が作られるとしたら、それはおそらく観る者の心に突き刺さるような作品になると思います。しかしそれは、いったいいつ作られるようになるのでしょうか?

 まだ作られていないそのヌルボの想像の中だけの映画を思う時、また現在の北朝鮮の現実を思う時、この韓国映画は<おかしくても笑えない>映画といわざるをえません。
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韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績[9月11日(金)~13日(日)]

2009-09-15 20:08:50 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
★★★ Daumの人気順位(9月15日現在)
               (順位:映画名:評点:投票者数)

①国家代表(韓国) 9.7 (7120)  
②ごめんね、独島(韓国) 9.6 (125)  
③キングコングを持ち上げる(韓国) 9.6 (1940)  
④歩いても 歩いても(日本) 9.5 (24)  
⑤アップ(米国) 9.3 (403)  
⑥名探偵コナン:漆黒の追跡者(日本) 9.3 (390)  
⑦エジャ(韓国) 9.2 (332)  
⑧召命(韓国) 9.2 (128)  
⑨かもめ食堂(日本) 9.0 (64)  
⑩ドラえもん のび太の恐竜2006(日本) 9.0 (36)

 このデータは、先週と比べてみると、順位が1つ2つ上下した程度でほとんどかわっていません。いつもそうってことはないと思いますが・・・・。せっかく載せ始めたのに、変化に乏しいとちょっとやる気にもかかわってきますので・・・。まあ今後の展開を見ましょう。
 
 それにしても、①の「国家代表」はたいしたものですね。動員観客数が多いだけでなく、評価も1位を保っています。今月5日の春史映画祭で最優秀作品賞など6冠に輝いたとのことですよ。
 
 内容は韓国版「クールランニング」、といっていいのかな? コチラはスキーのジャンプ競技。長野冬季オリンピックの時の実話に基づいているとか・・・。
1つ上がって③になった「キングコングを持ち上げる」もオリンピック物。「私たちの生涯最高の瞬間」もそうだったですねー。

 ホントに韓国の人たちオリンピックが好き! てゆーか、民族意識高揚に直結してますよね。この映画のキャッチコピーも「(ウリヌン テハンミングク クッカデピョダ!(俺たちは 大韓民国 国家代表だ!)」ですからねー。(下のポスター参照。ハ・ジョンウの顔が写ってないところがミソ、らしい。)
    
 日本人もオリンピックはけっこう好きだけど、韓国と比べると明らかに選手個人とかチームに関心をもって応援しても、日本がメダルいくつ取ったかとか、これでメダル数では世界何位だとか、国レベルで熱くなることはそんなにないでしょう? 1964年の東京オリンピックの頃まではそんな雰囲気もあったようだけどね。

★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[9月11日(金)~13日(日)] ★★★
      「エジャ」が「国家代表」にかわってトップに

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・封切り日・・・週末観客動員数・・・・・・累計観客動員数・・・・上映館数
1・・エジャ(韓) ・・・・・・・・・・・・・・・・・9/09・・・・・・・・301,818・・・・・・・・・・・・・・・・・・389,409・・・・・・・428
2・・国家代表(韓) ・・・・・・・・・・・・・・7/29・・・・・・・・258,651・・・・・・・・・・・・・・・・7,371,459・・・・・・・396
3・・梨泰院殺人事件(韓)・・・・・・・・9/10・・・・・・・・214,799・・・・・・・・・・・・・・・・・・282,809・・・・・・・294
4・・海雲台(韓) ・・・・・・・・・・・・・・・・7/23・・・・・・・・115,276・・・・・・・・・・・・・・・11,186,452・・・・・・・340
5・・ブラック・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8/27・・・・・・・・・99,429・・・・・・・・・・・・・・・・・・701,129・・・・・・・251
6・・国家代表 完結版 尽きない話・9/10・・・・・・・・63,178・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・64,621・・・・・・・・71
7・・あなたは私の婿になる・・・・・・・9/03・・・・・・・・54,997・・・・・・・・・・・・・・・・・・・263,391・・・・・・・201
8・・マイ・シスターズ・キーパー・・・・9/10・・・・・・・・50,543・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・64,642・・・・・・・199
9・・ハイ・レイン・・・・・・・・・・・・・・・・・・9/09・・・・・・・・49,551・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・68,093・・・・・・・195
10・・9(ナイン)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9/09・・・・・・・・48,573・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・58,616・・・・・・・224
※このデータの出所はKOFICです。

 「海雲台(ヘウンデ)」は2位から4位に落ちましたが、「シルミド」(1108万人)にかわって歴代4位になりましたね。しかし歴代3位の「ブラザー・フッド」(1174万人)にはとどかないようです。
 1位から2位に下がったとはいえ、「国家代表」も700万人を越え、歴代興行記録10位に入りました。キム・ヨンファ監督は前作「カンナさん大成功です」に続き2作品連続600万人突破。ハ・ジョンウも「チェイサー」(507万人)を越えて、本人最高興行記録を書き換えたとのことです。

 さて、後回しになってしまいましたが、「国家代表」にかわっていきなり1位になったのが「愛子(エジャ)」。29歳の娘(チェ・ガンヒ)が、病に侵された母親(キム・ヨンエ)との最後の時間をともに過ごす・・・という話。「チェ・ガンヒが釜山方言の特訓で完璧に変身」だって? 聞いてみたいな。
 
 3位は実話の映画化。1997年梨泰院(イテウォン)のファストフード店で、10代の韓国系米国人の青少年たちが20代の韓国人青年を殺害。それも遊び半分で、という点が社会に大きな衝撃を与えたという。チャン・グンソクとチョン・ジニョンが主演。
 5位はインド映画。「生まれた時から目も見えず耳も聞こえない少女と、彼女を教育する男性教師との交流。ヘレン・ケラーを下敷きにしていますが美しさにおいて原作に劣りません」とあるサイトで紹介されていました。
 7位は日本では「あなたは私の婿になる」のタイトルで10月に公開。8位はキャメロン・ディアスが母親役に初挑戦。日本での公開は未定。9位はフランスの山岳アクション・スリラーって、・・・え、「クリフハンガー」のリメイクだって? 10位はアカデミー賞等にノミネートされた短編アニメーション。私ヌルボは知りませんでしたが、調べたところ、独特の個性的な作風で、興味をそそられました。
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「ナルラリ」って何ですか?

2009-09-14 20:20:09 | 韓国語あれこれ
 韓国語学習者の皆さんは<ナルラリ>をご存じでしょうか?
 「知ってるよ」という方、それは〝2つの意味〟のうちどちらでしょうか? それとも両方とも知ってました?

 ドラマ「星に願いを」の最初の方で、施設育ちの女性ヨニ(チェ・ジンシル)は、人気歌手のミン(アン・ジェウク)とデザイン会社の御曹司ジュン(チャ・インピョ)にナンパされかかるが、嘘をついて逃れる。後に親しくなったミンに、ヨニは逃げた理由を打ち明ける。「<遊び人>に見えたから・・・・」と字幕。

 この<遊び人>にあたる部分が、聞いていると<ナルラリ>と言っているので、あれ?と思って朝鮮語辞典で<ナルラリ.날라리>を引くと、「2 <俗> 仕事や勉強よりも遊ぶのが好きな人。3 <隠> 女性を食い物にする男。ひも。」と出ているんですね。

 なるほど、たしかに<遊び人>と訳してピッタンコです。

 インターネットで画像検索すると、たとえば下のようなしょーもない若者の画像がいろいろ出てきます。
     
 この言葉、学校関係では<模範生>の反対語として用いられているようです。
 「A高校は模範生が多いが、B高校はたいていが<ナルラリ>だ」とか・・・。
 
 私ヌルボが「あれ?」と思ったのは、もう1つの方の意味しか知らなかったからです。辞典では、最初に載っています。「1《楽》チャルメラ(木管楽器) (類)태평소」。

 私ヌルボは、フルートとか楽器をいくつかやっていたこともあって、韓国の農楽で使われる楽器には興味を持って見たり聴いたりしてきました。

 チャンゴとかケンガリのようなにぎやかな打楽器群に対抗して、ビ~ビ~と非常に目立つ音の管楽器があって、何という楽器かと思って調べたら、それがナルラリだったんですね。
 少なくとも音だけはおなじみのラーメン屋さんのチャルメラ。全く同じかどうかは知りませんが、同様のダブルリード楽器です。(下の画像)
      
 本来の意味はこの楽器の方なのですが、これがなぜ<遊び人>を意味するようになったのでしょうか? 韓国のサイトで探ってみたところ、次のようなものがありました。

 「ナルラリの音はよく目立つので、軍中で合図用としてよく用いられたほどである。また太鼓(プク)や銅鑼(チン)に対してふざけかかっているように聞こえるところから、「人の目をかまわず、どこでも目につくような軽薄な奴」を意味するようになったと思われる」。

 信憑性のほどはわかりませんが、なるほどなー、という感じではあります。
 毎度のことながら、言葉の奥は深いです。

追記:辞典にあるようにナルラリはテピョンソともいいます。むしろそれが本来の言葉のようで、ナルラリはその音色からきた言葉。韓国伝統楽器の販売サイトでお値段を見てみると、材質によって差があって、2万6千円~4万2千円てとこですね。
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崔仁浩の小説「阿呆クラブ」 懐かしく描かれた70年代の高校生群像

2009-09-13 19:34:08 | 韓国の小説・詩・エッセイ
     
 1960年代から数多くの小説を出している韓国の代表作家の一人崔仁浩(チェ・イノ)が昨年刊行した「阿呆クラブ」を読了しました。

 崔仁浩といえば、「チャングムの誓い」「ホジュン」と並んで三大歴史ドラマとされる「商道」の原作者ですが、私ヌルボはドラマも観てないし、原作本も読んでませんです、はい。
 「鯨捕り」や「神様こんにちは」等々、彼が原作の映画はいくつか観てますが、小説は翻訳も含めてこれが初めてです。

 原題は「モジョリクラブ(머저리 크럽)」。モジョリでも<ことごとく>の方の<모조리>ではなく、こちらは<あほ、馬鹿、うすのろ>という意味の俗語だそうです。

 内容は、トンスンという少年を中心にした男子高校生グループの成長小説。時代は1970年代です。
 冒頭は、高1のクラスに最近転校してきた生徒を、「生意気だ、やっつけたろ」ということで呼び出して・・・
・・・・というハミダシ高校生によくある、というか、月並みな話から始まって、さてそれからハミダシぶりがいかに展開するのかと思ったら、逆に主人公トンスンをはじめ、どんどんマジメになっていくではないですか! 

 青春物の常で、女子高校生たちも登場して、一目惚れの相手の後をつけたり、失恋みたいなこともあったり、ツキアイも始まるのですが、どこまでも健全。男女間ではパンマル(くだけた話し方)は使われず、親しくなっても丁寧語(チョンデマル)が維持されます。何よりも、基本的にプラトニックなんですよ。

 彼らがまじめな高校生をわくをはみ出すことができないのは、大学受験勉強という宿命のレールから外れるわけにはいかないからです。

 ・・・・読んでいて、私ヌルボ自身の高校生活とずいぶん重なることが多いのに驚きました。
 ヌルボの場合は1960年代の日本。70年代の韓国とは、国の体制や社会の体制がかなり違うはずなのに、懐かしささえ感じられるほどによく似ています。
悩みながらも、時に反抗しながらも、なんのかんの言いながらも、結局は受験勉強に収斂していってしまう・・・。

 そして教養主義。
 トンスンが思い起こしたり、時に彼女への手紙に書いたりする詩の多いこと!
 詩人の名だけすべて羅列すると以下のようになります。
 趙炳華(チョ・ビョンファ)・金光林(キムグァンニム)・朴木月(パク・モグォル)・高銀(コ・ウン)・姜恩橋(カン・ウンギョ)・馬鍾基(マ・ジョンギ)・黄明杰(ファン・ミョンゴル)・鄭玄宗(チョン・ヒョンジョン)・李炯基(イ・ヒョンギ)・朴在森(パク・ジェサム)・朴成龍(パク・ソンヨン)。
 ・・・・すごいなー!

 美術館(!)で偶然会った(!)彼女に、リルケの詩(!)を暗唱したり、日記に「ヴァレリーの詩のように、「風立ちぬ。いざ生きめやも!」という詩の一説をふと思い出した」などと記す高校生は、日本では2,30年前に絶滅しているのではないかでしょうか?
※「風立ちぬ。・・・」は韓国語だと<パラミプンダ。サラヤゲッタ>、こっちがわかりやすい?

 ヌルボも、高校の時「空わたり雲は行き 野を吹きて風は過ぎ・・・」というヘッセの詩等々を暗唱してたのを思い出しましたよ、ハハハ。ただ、彼女にそれを聞かせたりはしなかったですが・・・。(注:単に彼女がいなかっただけ。)

 トンスンが読んだ小説も多いですが、コチラはほとんど洋モノ。「異邦人」「罪と罰」「風と共に去りぬ」「テス」「三国志」「嵐が丘」「若きウェルテルの悩み」・・・。懐かしいなあ・・・・
 ・・・って、おっと、「8番目の曜日」とか「エヴァンジェリン」とか「ドイツ人の愛」ってのは何だ? と思って調べると、「8番目の曜日」はポーランドの作家マレク・フラスコの小説で1959年に訳書が出てる。「エヴァンジェリン」はロングフェローの詩で、岩波文庫にあるって? あ、そう(一瞬の昭和天皇)  「ドイツ人の愛」はマックス・ミュラー、って昔「愛は永遠に」の題で角川文庫で出てたって、知りませんなー・・・。
 韓国の小説は代表的短編「にわか雨(ソナギ)」だけですか。
「エヴァンジェリン」は、内容的を見てみると、韓国の人たちには熱く受け入られる要素があるかも、と思いました。

 音楽では、異性の友人にプレゼントするレコードとして選ばれたのが「ラブストーリー」だったり・・・。街にある音楽鑑賞室(名曲喫茶のようなものだろうか?)でベートーベンを聴いたり・・・。

 このような<教養>を重要視していた当時の高校生は、考えてみれば必ずしも進学率が高くはなかった時代、多少はみ出したりすることがあったにしても、やっぱりエリート的なところがあったんでしょうね。特に名門校にあっては・・・。

 小説の運びが巧みで楽しく読めて、400ページを越える厚めの本ですが、負担なく読み通せました。少し不満があるとすれば、当時の政治・社会について何も描かれず、高校生たちの話題としても出てこないことでしょうか。

 裏表紙に俳優の安聖基(アン・ソンギ)(1952年生まれ)が「高校時代の日記帳を取り出す気分だ」とか「私の人生で一番輝いていた頃がそこにあった」と評し、金柱夏(キム・ジュハ)というMBCの女性キャスターは「この物語の中のどこかに私もいるようです」と記しています。
 日本人でも、ヌルボ以外にも同様の思いを抱く人はけっこういるでしょう。ただし50歳以上ね。

 崔仁浩は1945年生まれだから、この本に登場する高校生たちよりも10歳あまり上の世代です。経歴を見ると、ソウル中学校→ソウル高校→、延世大学校[英文科、というエリートコース一直線。さらには高校時代、韓国日報新春文芸短篇小説に当選して注目され、その後も順調に次々と作品を発表して多くの読者を得ています。

 ヌルボとしては、読んでよかったという本ですが、これは日本語訳で出しても、大量に売れるとか評論家等が好んで取り上げるとかいう類の小説ではなさそうな感じ、かな?
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「ネチズン」も「ヌリクン」も辞書にはない!?

2009-09-12 10:35:00 | 韓国語あれこれ
 国語辞典は、当然ながら新語に弱いです。特にネット社会関係。
 
 今ふつうに見られる<ネチズン(네티즌)>という単語もその一つで、「広辞苑」にも主な韓日辞典にもありません。
 
 この言葉はネットワーク(network)と市民(citizen)の合成語で、<ネットの中で生きている市民>つまりは<ネットをする人々>を意味します。本来はアメリカ・コロンビア大学から起こった言葉、とウィキペディアにありますが、英語圏や日本ではあまり用いられていないのに対して、韓国ではごく日常的に使われる言葉になっています。
 ※日本のマスコミはふつう<ネットユーザー>という言葉を用いています。

 このような状況から、日本で<ネチズン>といえば、「韓国のインターネット利用者」という意味で使われることが多いようです。

 概して韓国の<ネチズン>は若い世代で、政治的には<革新的>傾向があり、「その力が盧武鉉意見成立の大きな原動力となった」といわれましたね。また彼らの強い<民族的自尊心>が日本に対してもさまざまな場面で表れるため、逆に日本の<嫌韓派>のネットユーザーからはこの<ネチズン>の語が否定的な意味合いで用いられたりもしています。

 ところが近年、韓国のネット上で<ネチズン>とともに<ヌリクン(누리꾼)>という言葉をよく見るようになりました。意味するところは同じです。

 外国語語起源の言葉を、韓国の固有語に変えようという<韓国語純化運動>の観点から、<ネチズン>に代わる語として韓国の国立国語院により考え出されたのがこの<ヌリクン>です。

 最後の文字<クン>は一種の職業を専門に行う人間と言う意味の固有語ですが、<イルクン(일꾼)>=労働者、<チャンサクン(장사꾼)>=商売人、<トバククン(도박꾼)>=賭博師、<チムクン(짐꾼)>=荷物運び屋等々、やや見下げたニュアンスを含む言葉です。
 
 <ヌリ>の方は、私ヌルボは、動詞<ヌリダ(누리다)>に由来する言葉かな、と何となく思っていたら全然違っていて、<世の中><世間>を意味する名詞とのこと。
 
 当初は、<インターネット世界の人々>ということで、クムル(그물)>=網も入れて、<ヌリクムルクン>ときっちり置き換えて用いられたが、結局<ヌリクン>に落ち着き、その後普通に用いられるようになって今に至ったということのようです。

 日本が外来語をそのまま安易にカタカナのまま表記して新語化してしまうことが多いのに対して、韓国の場合は「韓国語に直そう」という意識が強く、民族意識と結びついた一つの運動としても展開されているようです。
 コンピュータ用語など特にその傾向が強く、日本とは正反対なので、韓国語学習者にとっては頭の痛いところ。

「外国語を韓国語の言葉にかえよう」という韓国サイトがあります。
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韓国で一番歴史のある古書店・通文館のこと

2009-09-11 17:53:28 | 韓国の街ネタ、観光ポイント、店・施設等
    
 仁寺洞(インサドン)といえば、いうまでもなくソウルで外国人観光客に人気の街。伝統工芸品や土産物の店が並び、この頃は伝統茶店もずいぶん増えました。

 その中に古書店の通文館(통문관.トンムングァン)があります。仁寺洞を北西の方から入ったすぐ右側で、街がにぎわっている時も、入口を開放しているわけでもないので、ほとんどの人はただ通り過ぎるだけです。
 しかしこの店は、韓国で最も古くからある古書店で、新聞・雑誌等でもしばしば取り上げられる、文化的にも注目すべき店です。過日仁寺洞の見学ガイド本(小学生向き)を見たら、この店についても大きく取り上げられていました。
 今の主人の祖父李謙魯さん(2006年97歳で逝去)がこの店の前身の金港堂を開店したのが1934年とのことですから、もう75年になります。
 
 私ヌルボがこの店に最初に入ったのは5年ほど前。店構えもガラス越しに見える書籍類も格調高すぎる感じだし、戸を開けて入るのにちょっと抵抗感があったのですが、店内に入ってみると、あまり広くはないとはいえ、多くの本が分野別にきちんと並べられていて、神保町の古書店と同じような雰囲気でした。その時は、たまたま韓国の近代100年の歩みを写真中心に編集した事典を見つけ、かなりのボリュームだったのですが購入して持ち帰りました。
    
 昨夏行ったら店舗が改装されていました。
 私ヌルボが関心のある戦前の小説や、当時の朝鮮関係の書物等を探して、1970年代に出た申東漢「抗日民族詩集」(瑞文文庫)等、漢字まじりハングル表記の、高くはない本を数冊持ってレジに行くと、「どんな本をお探しですか?」(韓国語)と尋ねるので、「○×△※・・・」(下手な韓国語)というと、「日本語でいいですよ」ととても流暢な日本語に切り替えて下さる。その女性の方はしばしば日本にも仕事で来られるとか・・・。
    
 ヌルボの話を受けて出して下さったのが昭和19年5月京城府鍾路区壽松町の朝鮮図書出版社発行の「半島作家短篇集」。(上の画像) 鄭飛石や香山光郎(=<朝鮮近代文学の祖>といわれる李光洙の日本名)、兪鎮午(戦前~戦後の文学・政治の大物)等々8人の日本語による短編を収録した薄手の本です。それなりの値段なので少し考えましたが、法外でもないので購入しました。
 
 いただいた名刺に通文館のHPのアドレスがあったので、帰ってから見てみると、店の写真も載っているし、また通信販売もやっていて、本のリストを見ることができます。

 仁寺洞には、承文閣という古書店もあるということを後で知りました。写真で見るかぎり、版本が中心かなという感じですが・・・。

 ヌルボは、一昨年頃から「掘り出し物でもあれば・・・」と古書店を探して東大門市場や釜山市内を廻ったりしたのですが、本格的な古書店は全然見つからず。ほとんどは学参等をごく狭い店内に無造作に平積みしているだけでした。
 しかし以前映画(「菊花の香り」だったかな?)を観ていたら、大学生等が訪れるしっかりした古書店もあるようなので、これからまた探してみようと思っています。
 
 ネット古書店もそれなりにありますが、どうも外国人の顧客は想定していないようで、例の「住民登録番号の入力」という障壁は当方としては如何ともしがたいです。

 あるサイトによると、韓国の古本の本場は「何と言っても大邱」とあったが、ヌルボはまだ行ったことがない都市なのでなんとも・・・・。

※九州大学の朝鮮史学研究室のHP内に<韓国書店めぐり>という便利なページをみつけました。
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<アタル>って何なの? トッポッキのチェーン店続々・・・・

2009-09-10 21:32:38 | 韓国の街ネタ、観光ポイント、店・施設等
 韓国では最近トッポッキ市場に新風が吹いているようだ。
 これまでは町内の小さな店で売っているのがふつうだったのが、いくつかのチェーン店がどんどん店舗を増やしているとのこと。
    
 その代表が<アボジ トィッキム タル トッポッキ(아버지 튀김 딸 떡볶이)>。(上の画像)
 日本語に直すと<父さん天ぷら、娘トッポッキ>。これ全体がチェーン店の名前なのだが、長いので<アタル(아딸)>と略して呼ばれている。父親・娘・婿の天ぷらとトッポッキの店が美味しいとの評判で2002年にテレビ出演。それを契機にフランチャイズ制によるチェーン店拡張を進めていって、現在は500店以上になっているとか。
 
 つづいて2005年からは<シントク(신꺽)>や<トクテトッポッキ(독대 떡뽂이)>も加盟店を集めはじめた。<アタル>に劣らず急成長している<シントク>のトッポッキはとても辛いのが特色で、甘い水付きのセットメニューが一番人気。
 その他にもBBQチキンの会社が天然食材にこだわった<オリーブ・トッポッキ>、ビール専門店ワバが<ハッピー・クン(宮)>と、トッポッキに参入してきている。
このような状況下で、トッポッキの新メニューもいろいろ登場しているようだ。

 今年3月にはソウルで<2009ソウルトッポッキフェスティバル>が開かれ、5万人以上もの人が集まったという。
 韓国政府も韓国料理の世界化政策の一環としてトッポッキの世界化を推進中で、2017年までに「韓国料理を<世界五大料理>に引き上げる」という目標を立て、大統領夫人を名誉会長としいて韓国料理世界化推進団を5月に立ち上げた。

 ・・・・以上は月刊誌「新東亜」9月号の記事をもとにまとめました。
 他のサイトでは「食客」の作者ホ・ヨンマンも「ピビンバ、プルゴギ、キムチに続くのはトッポッキ」と語ったとか、いろいろトッポッキ関係の記事は多いようです。

 しかし、私ヌルボは何度も食べたことはありますが、あまり感動した経験はないのですが、皆さんはいかがなものなんでしょうね?
        
 まあ今度韓国に行った時にこの<アタル>で食べてみようと思います。
上の画像にあるように、スンデもあるし、酢豚などもあるようです。

 ところで、<世界五大料理>って? <三大料理>だと、ふつう中国・トルコ・フランスだけど、<五大料理>に韓国が想定しているあと1つはどこなの? イタリアか日本か、それとも?
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韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績[9月4日(金)~6日(日)]

2009-09-09 22:20:24 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 このブログでは、先々週から韓国内の映画の週末興行成績を紹介してきましたが、観客の多さと、観客の満足度・作品としての質の高さ等とは必ずしも一致しません。
 そこで、今回からは韓国の大手ポータルサイトDaumの人気順位も合わせて紹介することにしました。

   ★★★ Daumの人気順位(9月9日現在上映中映画) ★★★
                  (順位:映画名:評点:投票者数)
①国家代表(韓国) 9.7 (6967)  
②歩いても 歩いても(日本) 9.6 (23)  
③ごめんね、独島(韓国) 9.6 (124)  
④キングコングを持ち上げる(韓国) 9.6 (1930)  
⑤アップ(米国) 9.3 (397)  
⑥名探偵コナン:漆黒の追跡者(日本) 9.3 (389)  
⑦召命(韓国) 9.2 (126)  
⑧エジャ(韓国) 9.2 (144)  
⑨かもめ食堂(日本) 9.0 (64)  
⑩ドラえもん のび太の恐竜2006(日本) 9.0 (36)

 ③の「ごめんね、独島(ミアナダ トクトヤ)は独島(竹島)を主題にしたドキュメンタリー映画。竹島をテーマにした初の劇場公開映画で、島に日の丸が刺さった刺激的なポスターなどで話題をよびました。映画では「独島」に暮らす老夫婦や「独島は韓国領」と海外に訴える団体の活動などを紹介。日本の<嫌韓サイト>では「昨年大晦日に封切られたが客の入りが悪く、1週間で打ち切られた」とかありましたが・・・。

 ④の「キングコングを持ち上げる」はそのうち日本でも公開されるのでは? 「女子中学校に赴任した重量挙げのコーチと、北京オリンピック出場を目指す生徒たちの奮闘を描いた感動作」とのことです。
 ⑤の「アップ」はディズニーの最新3D映画ですが、日本公開は12月。
 ⑦「召命」はキリスト教関係のドキュメンタリー映画。高校をやめて家族とともにアマゾンのジャングル内の文字のない部族の中で10年間暮らし、文字を作る宣教師の話。4月単館封切だったが、口コミでその後拡大、観客数も5ヵ月で10万人を越え、さらにアメリカでの上映も確定。これは異例のことだそうです。
 ⑧「エジャ」は漢字だと<愛子>で、チェ・ガンヒが演じる29歳女性の名。仲たがいしたままだった母親が病に侵され、その最後の時間をともに過ごす・・・ということで、申京淑の大ベストセラー「オンマをお願い」等による<オンマ・ブーム>の線の映画かな? あれ? 9月10日封切とあるぞ・・・。

   ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[9月4日(金)~6日(日)] ★★★

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・封切り日・・・週末観客動員数・・・・・・累計観客動員数・・・・上映館数
1・・国家代表(韓) ・・・・・・・・・・・・・・7/29・・・・・・・・426,879・・・・・・・・・・・・・・・・6,965,612・・・・・・・507
2・・海雲台(韓) ・・・・・・・・・・・・・・・・7/23・・・・・・・・203,820・・・・・・・・・・・・・・・10,997,566・・・・・・・406
3・・ブラック・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8/27・・・・・・・・162,850・・・・・・・・・・・・・・・・・・538,919・・・・・・・269
4・・あなたは私の婿になる ・・・・・・9/03・・・・・・・・128,450・・・・・・・・・・・・・・・・・・157,518・・・・・・・218
5・・G.I.ジョー 戦争の序幕・・・・・・・8/06・・・・・・・・・76,261・・・・・・・・・・・・・・・・・2,657,387・・・・・・・304
6・・オーファン  天使の秘密・・・・・8/20・・・・・・・・・66,770・・・・・・・・・・・・・・・・・・・419,757・・・・・・・200
7・・バンドスラム・・・・・・・・・・・・・・・・9/03・・・・・・・・・50,348・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・60,275・・・・・・・259
8・・左側・最後の家・・・・・・・・・・・・・9/03・・・・・・・・・49,157・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・58,339・・・・・・・193
9・・ココ・シャネル・・・・・・・・・・・・・・・8/27・・・・・・・・・30,799・・・・・・・・・・・・・・・・・・・192,601・・・・・・・253
10・・アイスエイジ3・・・・・・・・・・・・・・8/12・・・・・・・・・23,320・・・・・・・・・・・・・・・・・・・857,910・・・・・・・193
       ティラノのおとしもの

※このデータの出所はKOFICです。

 1・2位はこのところ不動ですね。「海雲台(ヘウンデ)」は歴代4位の「シルミド」(1108万人)に来週とどきそう。
 4位はサンドラ・ブロック&ライアン・レイノルズ主演のラブコメ。「あなたは私の婿になる」は日本でのタイトル。韓国では「プロポーズ」、原題は「The Proposal」です。日本では10月に公開。
 7位はロック・ムービーだそうですが、日本での韓国でのタイトルはなぜか「ドリームアップ」。<드림업>とあるから、<ドリーム業>かと思っちゃった。日本での公開は未定。
 8位はアメリカのホラー映画「鮮血の美学」(1972)のリメイク版。原題「The Last House on the Left」。日本での公開はまだのようです。
 概して、韓国での洋画の公開は日本より早いようですね。
 1・2位以外に韓国映画が入っていないのが寂しい感じ。
 日本映画ももちろん。8月13日韓国封切の「サマーウォーズ」の評判はどうなんでしょうか? ・・・と思って先にあげたDaumの評点を見ると8.7。けっこう評価としては高い部類。



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