25日シネマート新宿で「西部戦線1953」鑑賞。下川正晴さん推薦(→コチラ)の「ノーザン・リミット・ライン 南北海戦」は27日(水)にたぶん観るかな?
今世紀に入ってからの戦争(とくに朝鮮戦争)を扱った韓国映画は、政治的立場、つまり「右」(保守)か「左」(進歩)かによって描き方が大きく異なります。「右」の方は、昔のような反共宣伝映画は今通用するはずもなく、「国のため」といった<大義>よりも、個々の兵士やその仲間・家族の状況に即した物語になってきているようです。(たとえば「戦火の中へ」。→過去記事。)
一方「左」の方はというと、「トンマッコルへようこそ」等々「北韓も同じ民族じゃないの!?」という「南北ともに肯定映画」、もしくは「北朝鮮への片思い映画」が一頃目につきましたが、近年はそんなでもなさそう。
で、この「西部戦線1953」も南北の兵士同士の絆といったものを描いている点で一応「左」側に属する作品なんですが、「トンマッコル・・・」のような「甘さ」は感じませんでした。しかし、このところ左右を問わず「家族」とか「恋人」という言葉がキーワードのように安易に用いられているのが私ヌルボとしては気になりました。これは「厭戦」「反戦」のみならず「参戦」の理由づけにもなる言葉だからです。「国際市場で逢いましょう」はまさにその一例。また日本兵の多くも「家族や愛する者のために」戦った、というのがとくに近年の描き方ではないでしょうか?
映画での戦争の描き方は実に多様ですが、そんな中でとくに私ヌルボの印象に残っている作品が「ノー・マンズ・ランド」「肉弾」「鬼が来た!」の3作。こういうレベルの戦争映画を期待したいのですが、「国」とか「民族」を超える視点を韓国に求めるのは左右を問わずかなりむずかしいかも・・・。
★★★ NAVERの人気順位(4月26日現在上映中映画) ★★★
①(1) 東柱[ドンジュ](韓国) 9.42
②(2) ズートピア 9.41
③(3) ライフ・イズ・ビューティフル 9.37
④(新) シザーハンズ 9.25
⑤(4) Bleak Night(韓国) 9.20
⑥(5) 鬼郷(韓国) 9.20
⑦(6) 男たちの挽歌 9.18
⑧(7) エディー・ジ・イーグル 9.17
⑨(新) おおかみこどもの雨と雪(日本) 9.12
⑩(新) ムーラン・ルージュ 9.12
④⑨⑦が新登場、といってもすべて旧作の再上映。これでベスト10中の新作は①②⑥⑧の4作。半数を割りました。
④「シザーハンズ」は、1990年のティム・バートン監督作品。主演のジョニー・デップは以後もいろいろヘンな映画に出つづけています。(笑) 韓国題は「가위손」です。
⑨「おおかみこどもの雨と雪」は、2012年韓国での初公開時も好評でした。
韓国題は「늑대아이」です。
⑩「ムーラン・ルージュ」は、「赤い風車」(1952)ではなくてニコール・キッドマン主演の2001年の作品の方。韓国題は「물랑 루즈」です。
★★★ シネ21 専門家の平均得点順位 ★★★
①(1) 男たちの挽歌II 10.00
②(2) キャロル 9.00
③(3) ヘイトフル・エイト 8.60
④(4) ライフ・イズ・ビューティフル 8.40
⑤(5) 黒衣の刺客 8.29
⑥(6) エターナル・サンシャイン 8.25
⑦(7) スポットライト 世紀のスクープ 8.00
⑦(新) ブルックリン 8.00
⑨(8) HUNGER/ハンガー 7.88
⑩(9) ドリーム ホーム 99%を操る男たち 7.80
⑦「ブルックリン」だけが今回の新登場です。アイルランド・イギリス・カナダの合作。
アイルランドで暮らすエイリシュ(シアーシャ・ローナン)は、おとなしく目立たない女性。姉の勧めでニューヨークへ渡り、ブルックリンの高級デパートで働きながら夜間大学で勉強して新生活に適応しようと努力しますが、仕事も人間関係もうまくいかずホームシックに陥ります。そんな時、イタリア系移民の男性トニー(エモリー・コーエン)と出会い、恋に落ちます・・・。2つの祖国、そして愛も? 運命に翻弄されながらも選び取った彼女の選択とは? 「手紙の時代の物語」という説明文からなんとなく内容が察せられますよね。韓国題は「브루클린」。日本公開は7月1日。TOHOシネマズ シャンテで、というのが映画のフンイキを語っているようです。
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績4月22日(金)~4月24日(日)] ★★★
韓国映画「時間離脱者」が2週連続トップ
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・時間離脱者(韓国)・・・・・・・・4/13 ・・・・・・・・・・・239,336 ・・・・・・・・・944,261 ・・・・・・・・・7,724 ・・・・・・・・661
2(4)・・ズートピア・・・・・・・・・・・・・・・2/17・・・・・・・・・・・・148,714・・・・・・・・4,425,752 ・・・・・・・・34,889 ・・・・・・・・553
3(61)・・偉大な願い(韓国)・・・・・・・4/21 ・・・・・・・・・・・144,725 ・・・・・・・・・202,942 ・・・・・・・・・1,646 ・・・・・・・・523
4(2)・・私に、会いに来て(韓国)・・・4/07 ・・・・・・・・・・・106,997 ・・・・・・・・・992,320 ・・・・・・・・・8,286 ・・・・・・・・438
5(5)・・解語花(韓国) ・・・・・・・・・・・・4/13 ・・・・・・・・・・・・80,475 ・・・・・・・・・402,967 ・・・・・・・・・3,159 ・・・・・・・・441
6(3)・・スノーホワイト/氷の王国・・4/13 ・・・・・・・・・・・69,950 ・・・・・・・・・426,237 ・・・・・・・・・3,414 ・・・・・・・・407
7(新)・・パラノーマル・アクティビティ5・・4/21・・・・・・・・32,636 ・・・・・・・・・・45,094 ・・・・・・・・・・・376・・・・・・・・・353
8(9)・・ライフ・イズ・ビューティフル・・1999/3/06 ・・・・・28,390 ・・・・・・・・・・79,973 ・・・・・・・・・・・573・・・・・・・・・147
9(25)・・トリプル9 裏切りのコード・・4/20・・・・・・・・・・・23,702・・・・・・・・・・・39,607 ・・・・・・・・・・・309・・・・・・・・・324
10(54)・・冷静と情熱のあいだ(日本)・・2003/10/10・・15,924・・・・・・・・・・・21,585 ・・・・・・・・・・・177・・・・・・・・・119
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
先週「いつまでもつか?」と書いた「時間離脱者」が数字的にはパッとしなくても今週もトップに入りました。
今回の新登場は3・7・9・10位の4作品です。
3位「偉大な願い」は、韓国のコメディ。若者コファン(リュ・ドックァン)は難病を患い、ついに余命が云々という宣告を受けた・・・というとよくある悲話かと思いますが、彼が親友のナムジュン(キム・ドンヨン)とカプトク(アン・ジェホン)に打ち明けた「願い」というのは、「1ヵ月後でも明日すぐ死んでも、大人で死にたい!」ということ。つまり韓国語の略語だと「ㅅㅅ」。あ、「샤샷」=ナイスショットの方でなくて「색스(sex)」の方。つまりは1回だけでも「ヤリたい」ということ。親友たちはマジで彼のために友情を発揮します。予告編(→コチラ)を見ると、カプトクは知り合いの女の子に話を持ちかけてはビンタを食らったりしてます。(そりゃそうでしょ。) アン・ジェホンは「足球王」の主演で注目された俳優。善良そうな顔つきが役柄に合ってます。しかしこの結末はどうなるんでしょうね? 原題は「위대한 소원」です。あ、英題が「THE LAST RIDE」とはねー。
7位「パラノーマル・アクティビティ5」は、人気の(?)低予算ホラーシリーズの第5弾。かつてケイティとクリスティが住んでいた家にライアン&エミリー夫妻とその娘が引っ越して来ます。ある日夫妻はビデオカメラとテープが入った箱を見つけ、興味本位でカメラのレンズを覗くと、それをきっかけに彼らの周囲で恐ろしい出来事が起こり始めます・・・。「なぜこの家で不可解な出来事が起き始めたのか?」等々、ついに明かされる衝撃の結末に注目!とのことてすが・・・、さて? 韓国題は「파라노말 액티비티: 더 고스트 디멘션」。日本公開は5月7日です。
9位「トリプル9 裏切りのコード」は、アメリカのアクション。舞台は凶悪犯罪都市アトランタ。5人組の武装グループが銀行を襲撃します。特殊部隊の元兵士と悪徳警官で構成されたそのグループを率いるリーダーのマイケル(キウェテル・イジョフォー)は、この仕事を最後にロシアン・マフィアとの関係を絶つつもりでしたが、非情な女ボスのイリーナ(ケイト・ウィンスレット)はそれを許さず、マイケルの一人息子を人質にします。そしてマイケルは万全の警備体制が敷かれた国土安全保障省の施設を襲うという困難極まりない作戦に挑むことに。ところがその犯罪計画は予想外の事態へ発展していきます・・・。韓国題は「트리플 9」。日本公開は6月18日です。
10位「冷静と情熱のあいだ」は2001年の竹野内豊とケリー・チャン主演のラプストーリーの再上映。原作本も映画も、日本以上に韓国で人気が高かったような・・・。 韓国題は「냉정과 열정사이」です。
【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・4等(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3/24 ・・・・・・・・・・・・・・4,277 ・・・・・・・・・・・25,959・・・・・・・・・・・・・・198・・・・・・・・・・81
2(3)・・トランボ ハリウッドに最も嫌われた男・・4/07・・・・・・・・・・3,535・・・・・・・・・・・・55,212 ・・・・・・・・・・・・・435・・・・・・・・・・37
3(2)・・神は死んだのか 2・・・・・・・・・・・・・・・4/07 ・・・・・・・・・・・・・・3,338・・・・・・・・・・・・23,259 ・・・・・・・・・・・・・177・・・・・・・・・・40
4(7)・・シーモアさんと、大人のための人生入門・・4/07・・・・・・・2,376・・・・・・・・・・・・・8,146 ・・・・・・・・・・・・・・65 ・・・・・・・・・・20
5(新)・・バクマン。(日本)・・・・・・・・・・・・・・・・4/21・・・・・・・・・・・・・・・1,198・・・・・・・・・・・・・2,997 ・・・・・・・・・・・・・・24 ・・・・・・・・・・69
4・5位の2作品が新登場です。
4位「シーモアさんと、大人のための人生入門」(仮)は、イーサン・ホークが監督としてピアニストのシーモア・バーンスタインを撮った音楽ドキュメンタリー。アーティストとして行き詰まりを感じていたイーサン・ホークが、ある日知人の紹介でシーモアと出会い、人生の教訓を学んでいくという内容とのこと。詳細は→コチラの記事参照。韓国題は「피아니스트 세이모어의 뉴욕 소네트」。日本公開は今夏。
5位「バクマン。」」は、ヌルボは映画は未見、原作も未読なので語る資格ナシ。しかし韓国のネチズン評点も平均8.76の高ポイントで好評のようです。 韓国題は「바쿠만」です。
今世紀に入ってからの戦争(とくに朝鮮戦争)を扱った韓国映画は、政治的立場、つまり「右」(保守)か「左」(進歩)かによって描き方が大きく異なります。「右」の方は、昔のような反共宣伝映画は今通用するはずもなく、「国のため」といった<大義>よりも、個々の兵士やその仲間・家族の状況に即した物語になってきているようです。(たとえば「戦火の中へ」。→過去記事。)
一方「左」の方はというと、「トンマッコルへようこそ」等々「北韓も同じ民族じゃないの!?」という「南北ともに肯定映画」、もしくは「北朝鮮への片思い映画」が一頃目につきましたが、近年はそんなでもなさそう。
で、この「西部戦線1953」も南北の兵士同士の絆といったものを描いている点で一応「左」側に属する作品なんですが、「トンマッコル・・・」のような「甘さ」は感じませんでした。しかし、このところ左右を問わず「家族」とか「恋人」という言葉がキーワードのように安易に用いられているのが私ヌルボとしては気になりました。これは「厭戦」「反戦」のみならず「参戦」の理由づけにもなる言葉だからです。「国際市場で逢いましょう」はまさにその一例。また日本兵の多くも「家族や愛する者のために」戦った、というのがとくに近年の描き方ではないでしょうか?
映画での戦争の描き方は実に多様ですが、そんな中でとくに私ヌルボの印象に残っている作品が「ノー・マンズ・ランド」「肉弾」「鬼が来た!」の3作。こういうレベルの戦争映画を期待したいのですが、「国」とか「民族」を超える視点を韓国に求めるのは左右を問わずかなりむずかしいかも・・・。
「朝鮮日報」4月22日掲載の「封切映画 ぴったり10字評」 (ハングル文も訳文も10字です。) | ||
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「ブルックリン」 簡潔で優雅な成長物語 ★★★★ 「鉄原紀行」 家族+江原道+雪=聴取不能 ★★★ 「バクマン。」 漫画房に行ったら推薦! ★★★ 「トリプル9」 最高潮の場面で興ざめ ★★☆ 「偉大な願い」 ヤリたいの? カワイイね ★★☆ | ||
「鉄原紀行」は、韓国の家族ドラマ。鉄原工業高校の教師を勤めてきて定年退職を迎える父を訪ねて鉄原にやってきた家族4人。退任式を終え家族で中華料理店で食事をしている時、父が離婚を言い出します。折しも大雪で帰るバスが運休になり、家族は父が住む鉄原の官舎に泊まることに。しかしバスは2日経っても運行しません。はたして家族の行く末はどうなるのか・・・。他の4作品は下の記事中で紹介しています。 |
★★★ NAVERの人気順位(4月26日現在上映中映画) ★★★
①(1) 東柱[ドンジュ](韓国) 9.42
②(2) ズートピア 9.41
③(3) ライフ・イズ・ビューティフル 9.37
④(新) シザーハンズ 9.25
⑤(4) Bleak Night(韓国) 9.20
⑥(5) 鬼郷(韓国) 9.20
⑦(6) 男たちの挽歌 9.18
⑧(7) エディー・ジ・イーグル 9.17
⑨(新) おおかみこどもの雨と雪(日本) 9.12
⑩(新) ムーラン・ルージュ 9.12
④⑨⑦が新登場、といってもすべて旧作の再上映。これでベスト10中の新作は①②⑥⑧の4作。半数を割りました。
④「シザーハンズ」は、1990年のティム・バートン監督作品。主演のジョニー・デップは以後もいろいろヘンな映画に出つづけています。(笑) 韓国題は「가위손」です。
⑨「おおかみこどもの雨と雪」は、2012年韓国での初公開時も好評でした。
韓国題は「늑대아이」です。
⑩「ムーラン・ルージュ」は、「赤い風車」(1952)ではなくてニコール・キッドマン主演の2001年の作品の方。韓国題は「물랑 루즈」です。
★★★ シネ21 専門家の平均得点順位 ★★★
①(1) 男たちの挽歌II 10.00
②(2) キャロル 9.00
③(3) ヘイトフル・エイト 8.60
④(4) ライフ・イズ・ビューティフル 8.40
⑤(5) 黒衣の刺客 8.29
⑥(6) エターナル・サンシャイン 8.25
⑦(7) スポットライト 世紀のスクープ 8.00
⑦(新) ブルックリン 8.00
⑨(8) HUNGER/ハンガー 7.88
⑩(9) ドリーム ホーム 99%を操る男たち 7.80
⑦「ブルックリン」だけが今回の新登場です。アイルランド・イギリス・カナダの合作。
アイルランドで暮らすエイリシュ(シアーシャ・ローナン)は、おとなしく目立たない女性。姉の勧めでニューヨークへ渡り、ブルックリンの高級デパートで働きながら夜間大学で勉強して新生活に適応しようと努力しますが、仕事も人間関係もうまくいかずホームシックに陥ります。そんな時、イタリア系移民の男性トニー(エモリー・コーエン)と出会い、恋に落ちます・・・。2つの祖国、そして愛も? 運命に翻弄されながらも選び取った彼女の選択とは? 「手紙の時代の物語」という説明文からなんとなく内容が察せられますよね。韓国題は「브루클린」。日本公開は7月1日。TOHOシネマズ シャンテで、というのが映画のフンイキを語っているようです。
★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績4月22日(金)~4月24日(日)] ★★★
韓国映画「時間離脱者」が2週連続トップ
【全体】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・時間離脱者(韓国)・・・・・・・・4/13 ・・・・・・・・・・・239,336 ・・・・・・・・・944,261 ・・・・・・・・・7,724 ・・・・・・・・661
2(4)・・ズートピア・・・・・・・・・・・・・・・2/17・・・・・・・・・・・・148,714・・・・・・・・4,425,752 ・・・・・・・・34,889 ・・・・・・・・553
3(61)・・偉大な願い(韓国)・・・・・・・4/21 ・・・・・・・・・・・144,725 ・・・・・・・・・202,942 ・・・・・・・・・1,646 ・・・・・・・・523
4(2)・・私に、会いに来て(韓国)・・・4/07 ・・・・・・・・・・・106,997 ・・・・・・・・・992,320 ・・・・・・・・・8,286 ・・・・・・・・438
5(5)・・解語花(韓国) ・・・・・・・・・・・・4/13 ・・・・・・・・・・・・80,475 ・・・・・・・・・402,967 ・・・・・・・・・3,159 ・・・・・・・・441
6(3)・・スノーホワイト/氷の王国・・4/13 ・・・・・・・・・・・69,950 ・・・・・・・・・426,237 ・・・・・・・・・3,414 ・・・・・・・・407
7(新)・・パラノーマル・アクティビティ5・・4/21・・・・・・・・32,636 ・・・・・・・・・・45,094 ・・・・・・・・・・・376・・・・・・・・・353
8(9)・・ライフ・イズ・ビューティフル・・1999/3/06 ・・・・・28,390 ・・・・・・・・・・79,973 ・・・・・・・・・・・573・・・・・・・・・147
9(25)・・トリプル9 裏切りのコード・・4/20・・・・・・・・・・・23,702・・・・・・・・・・・39,607 ・・・・・・・・・・・309・・・・・・・・・324
10(54)・・冷静と情熱のあいだ(日本)・・2003/10/10・・15,924・・・・・・・・・・・21,585 ・・・・・・・・・・・177・・・・・・・・・119
※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。
先週「いつまでもつか?」と書いた「時間離脱者」が数字的にはパッとしなくても今週もトップに入りました。
今回の新登場は3・7・9・10位の4作品です。
3位「偉大な願い」は、韓国のコメディ。若者コファン(リュ・ドックァン)は難病を患い、ついに余命が云々という宣告を受けた・・・というとよくある悲話かと思いますが、彼が親友のナムジュン(キム・ドンヨン)とカプトク(アン・ジェホン)に打ち明けた「願い」というのは、「1ヵ月後でも明日すぐ死んでも、大人で死にたい!」ということ。つまり韓国語の略語だと「ㅅㅅ」。あ、「샤샷」=ナイスショットの方でなくて「색스(sex)」の方。つまりは1回だけでも「ヤリたい」ということ。親友たちはマジで彼のために友情を発揮します。予告編(→コチラ)を見ると、カプトクは知り合いの女の子に話を持ちかけてはビンタを食らったりしてます。(そりゃそうでしょ。) アン・ジェホンは「足球王」の主演で注目された俳優。善良そうな顔つきが役柄に合ってます。しかしこの結末はどうなるんでしょうね? 原題は「위대한 소원」です。あ、英題が「THE LAST RIDE」とはねー。
7位「パラノーマル・アクティビティ5」は、人気の(?)低予算ホラーシリーズの第5弾。かつてケイティとクリスティが住んでいた家にライアン&エミリー夫妻とその娘が引っ越して来ます。ある日夫妻はビデオカメラとテープが入った箱を見つけ、興味本位でカメラのレンズを覗くと、それをきっかけに彼らの周囲で恐ろしい出来事が起こり始めます・・・。「なぜこの家で不可解な出来事が起き始めたのか?」等々、ついに明かされる衝撃の結末に注目!とのことてすが・・・、さて? 韓国題は「파라노말 액티비티: 더 고스트 디멘션」。日本公開は5月7日です。
9位「トリプル9 裏切りのコード」は、アメリカのアクション。舞台は凶悪犯罪都市アトランタ。5人組の武装グループが銀行を襲撃します。特殊部隊の元兵士と悪徳警官で構成されたそのグループを率いるリーダーのマイケル(キウェテル・イジョフォー)は、この仕事を最後にロシアン・マフィアとの関係を絶つつもりでしたが、非情な女ボスのイリーナ(ケイト・ウィンスレット)はそれを許さず、マイケルの一人息子を人質にします。そしてマイケルは万全の警備体制が敷かれた国土安全保障省の施設を襲うという困難極まりない作戦に挑むことに。ところがその犯罪計画は予想外の事態へ発展していきます・・・。韓国題は「트리플 9」。日本公開は6月18日です。
10位「冷静と情熱のあいだ」は2001年の竹野内豊とケリー・チャン主演のラプストーリーの再上映。原作本も映画も、日本以上に韓国で人気が高かったような・・・。 韓国題は「냉정과 열정사이」です。
【多様性映画】
順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・4等(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3/24 ・・・・・・・・・・・・・・4,277 ・・・・・・・・・・・25,959・・・・・・・・・・・・・・198・・・・・・・・・・81
2(3)・・トランボ ハリウッドに最も嫌われた男・・4/07・・・・・・・・・・3,535・・・・・・・・・・・・55,212 ・・・・・・・・・・・・・435・・・・・・・・・・37
3(2)・・神は死んだのか 2・・・・・・・・・・・・・・・4/07 ・・・・・・・・・・・・・・3,338・・・・・・・・・・・・23,259 ・・・・・・・・・・・・・177・・・・・・・・・・40
4(7)・・シーモアさんと、大人のための人生入門・・4/07・・・・・・・2,376・・・・・・・・・・・・・8,146 ・・・・・・・・・・・・・・65 ・・・・・・・・・・20
5(新)・・バクマン。(日本)・・・・・・・・・・・・・・・・4/21・・・・・・・・・・・・・・・1,198・・・・・・・・・・・・・2,997 ・・・・・・・・・・・・・・24 ・・・・・・・・・・69
4・5位の2作品が新登場です。
4位「シーモアさんと、大人のための人生入門」(仮)は、イーサン・ホークが監督としてピアニストのシーモア・バーンスタインを撮った音楽ドキュメンタリー。アーティストとして行き詰まりを感じていたイーサン・ホークが、ある日知人の紹介でシーモアと出会い、人生の教訓を学んでいくという内容とのこと。詳細は→コチラの記事参照。韓国題は「피아니스트 세이모어의 뉴욕 소네트」。日本公開は今夏。
5位「バクマン。」」は、ヌルボは映画は未見、原作も未読なので語る資格ナシ。しかし韓国のネチズン評点も平均8.76の高ポイントで好評のようです。 韓国題は「바쿠만」です。