ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

①韓国文学②韓国漫画③韓国のメディア観察④韓国語いろいろ⑤韓国映画⑥韓国の歴史・社会⑦韓国・朝鮮関係の本⑧韓国旅行の記録

12月11~18日ヌルボの韓国日常の延長旅行 ⑩弘大入口駅近くの漫画専門店は驚くほど広い!

2015-01-31 11:09:01 | 韓国旅行の記録
◎12月18日(水)

 帰国後1ヵ月も過ぎてようやく最後の記事にたどりつきました。
 朝、龍山駅で天安の独立記念館に行くというX・S両氏を見送った後、駅とその周辺(←どんどん変貌しつつある)から、二村(イチョン)の国立中央博物館まで散策。しかし時間の都合上博物館は外回りとミュージアムショップを見てきただけです。

 夕方また弘大入口に行って、たまたま同じアシアナ便で帰ることになったY氏と再び合流し、さて金浦に向かうかという段にになって、「ちょっと漫画専門店に行ってみますか?」という誘いにもちろん乗って、入った店がここ。
 プクセトン文庫(북새통문고)です。こんな狭い入口。知っていなければ入る客はまずいないでしょう。
 ※북새통は「混雑・どさくさ」の意。それと북(ブック)の새통(新しい箱(?))といった意味もかけているようです。
    
 階段の横に何枚も掲げられているパネル(左写真)。右手前は日高ショーコ「憂鬱な朝(2)」(キャラコミックス)の表紙絵。階段下突き当たり(右写真)は韓国のラノベ。ナ・スンギュ(나승규):作・フク・ヨソク(흑요석):画「反物屋 銀狐の恋愛奇譚(포목점 은여우의 연애기담 1)」です。
 店内に入ってビックリしたのはこの広さ! お客さんもけっこう入っています。
    
 すべて漫画とライトノベル。出版社別に並べられていて、卸・小売を兼ねているそうです。
    
 床にもこんな絵が・・・。どちらも日本のラノベで、写真左は三原みつき(作)・CHuN(画)「魔技科の剣士と召喚魔王」(MF文庫)、右は賀東招二(作)・なかじま ゆか(画)「甘城ブリリアントパーク」(富士見ファンタジア文庫)です。
 大半は日本の漫画・ラノベですが、韓国作家の作品ももちろんあり、漫画評論等の本もあるようです。私ヌルボ好みのものもいろいろありそうでしたが、時間的余裕がなく、購入したのは下写真の2巻本だけ。
 「韓国の漫画家1・2」です。各10人ずつ計20人の韓国の漫画家たちについて書かれている本で、ホ・ヨンマン、カンプル、ユン・テホ、黄美那(ファン・ミナ)等知っている名前もあり知らない名前もあり・・・。
 このプクセトン文庫の公式サイトは→コチラ。ハングルが読めなくても、日本のコミックファンにはおなじみの絵柄がたくさん載っていると思います。
 なお、この店については、<エンハウィキミラー>(→コチラ.韓国語)に詳しく書かれています。それによると、2004年までは漫画マートという名前で運営されていて、当時は近くにある漢陽TOONKに押され気味だったが、2008年店舗拡大以降は売場面積、書籍点数、販売部数等、名実共に韓国最大の漫画書店となったとのことです。また、ヒット作の場合はこの店だけで1巻当たり千部以上販売していて、韓国の漫画出版市場のバロメーターのような役割をはたしているそうです。

 さて、上記の文中に出てきた漢陽TOONKという店。すぐ近くというので行ってみました。時間がなく、外から写真だけ撮ってきました。
   
 プクセトン文庫と共に韓国の「オタク系の聖地(오덕계의 성지로)」とされています。この店については、<コネスト>の記事「韓国漫画事情~後編~」(→コチラ)に少し書かれています。1998年にオープンし、「漫画をはじめアニメーションやイラスト、ゲーム関連の書籍、グッズなど約10万冊の蔵書を誇る」とあります。これまた<エンハウィキ>に説明があります。(→コチラ.韓国語) 1階が漫画専門書店で、地下に原書+絶版書コーナーがあるそうです。
 説明文中に余談として書かれているように、弘大入口駅近くにはこの2つの漫画専門店の他、画報・写真集系統の店として知る人ぞ知るヨンジン書籍コミックワールドのオフィスがあり、また韓国では珍しいミニチュアゲーム専門店オークタウン(→コチラ参照)、ドルフィー(球体関節人形)・フィギュア・プラモデル等を扱うボークスコリアもあったりして、やはり弘大入口一帯はまさにオタクの街ですね。1㎞あまり離れた所にはSF&ファンタジー図書館という施設もあるようですよ。

★写真を撮った時すでに暗くなっていたので、2つの店の昼間の姿を載せておきます。<DAUM地図ロードビュー>と<NAVER地図コリビュー>を利用して作った画像です。
    
 プクセトン文庫は入口が2ヵ所あります。

 コチラが漢陽TOONK。

★2つの店の位置は下図の通りです。Aはプクセトン文庫、Bは漢陽TOONKです。

★2つの店について比較した<한양툰크 vs 북새통문고, 홍대에서 만화를 팝니다>という記事は→コチラ
 ・・・以上、修徳寺と温陽温泉以外はこれといった観光ポイントにも行かず、最後まで日常の延長みたいだった旅でしたが、この日夜金浦発のアシアナ機で帰国してオシマイ。この記録もやっとケリがつきました。やれやれ。
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12月11~18日ヌルボの韓国日常の延長旅行 ⑨江南そして龍山で飲み続ける(笑)

2015-01-29 23:46:21 | 韓国旅行の記録
◎12月17日(水)午後

 F氏の運転する車で温陽温泉を発ち、市場通りから近い所にあった今も残る愛人タバンには目もくれず(と言いつつ写真(下左)は撮ったけど)、まっすぐソウルに向かいました。
 途中に見えた石屋さんにはこんな造形物(写真下右)も・・・。(誰が注文するんだろ?)
        

 約2時間で江南駅へ。私ヌルボ、そこで降ろしてもらいました。この近辺で目にとまった「波打つ」建物=GTタワーについては12月31日の記事で書きました。
 当初の予定では国立中央図書館(と、その5Fの北韓資料センター)に行くつもりでしたが、人と会う約束もあるし時間的にとても無理。
 ・・・ということで、その待ち合わせ場所の新論峴(シンノニョン)駅方向(北北西)に向かって街歩き。ここでもUNIQLOMUJI(無印良品)のような日本のチェーン店が目につきます。

 そして12月22日の記事でも紹介した新タイプの古書店チェーン・アラディン中古書店江南店がありました。

 「1887」というのは今日入ってきた本の冊数です。
   

 いやー、ここも広い! 漫画の棚にはホ・ヨンマン「食客」や、日本以上に人気の「神の雫」等がたくさん並んでいます。どれも定価の半額以下です。
    

 上右の注意書きにもあるように「写真撮影 歓迎」です。

 鍾路店等と同様に階段横には著名作家の肖像が・・・。クリスマスが近いので皆サンタの帽子を被っています。
 金承鈺(キム・スンオク)、朴婉緒(パク・ワンソ)、朴景利(パク・キョンニ)、金龍澤(キム・ヨンテク)、奇亨度(キ・ヒョンド)、金洙暎(キム・スヨン)、趙世熙(チョ・セヒ)等々・・・。
 この店で購入した本についてはいずれ記事にするつもりです。
 ※この中古書店チェーンはどこも地下店舗なのかと思ったら、→コチラの記事(韓国語)で紹介されていた一山(イルサン)店のような地上のでかい店舗もあるようです。

 コーヒー店等でタラタラと時間つぶしをして、夕刻から新論峴駅で落ちあったアジョシX氏及び李先生と一緒に、李先生のご案内でキョドンジョンソンセン(교동전선생.校洞ジョン先生)というジョン(チヂミ)専門チェーン店の江南店へ。(店名の意味は店の公式サイトを見てもわからず。)

 こういう雰囲気の店。

 いろんなジョンを、こんな長い皿(?)に持って出すのがこの店独特、かな?

 マッコリが9種類。우국생(ウグクセン)とは何だ? ・・・と後から調べてみたら리쌀로 빚은 순당 막걸리(韓国米で醸したククスンダン生マッコリ)のこと。今度飲んでみることにしませう。

 この後李先生と別れてアジョシX氏と共に龍山へ移動。ここで同じサークルのS氏と合流し、今度は龍山駅前の屋台村だよ~。
   

 再開発で移転を余儀なくされた屋台が駅前に一時的に集められたということなのだろうか? この屋台村については<ソウル情報局>の記事(→コチラ)を参照されたし。

 午後11時近く(?)まで飲んで、この日の宿泊は有名な(?)ドラゴンヒルスパという話も出ましたが、結局は2013年9月の旅行の際にも利用したモーテルに投宿。ところがその後にもS氏と買い物に出たついでにこれまた前にも入った豚足専門店ヨンホチョッパル(용호족발)へ。

 いやー、すごい大盛りだわ~。と、ここでも飲んで・・・って何時頃まで? 考えてみれば、いや考えるまでもなく6時間くらい飲み続けでないの!? で、結局気がついてみればすでに翌朝になってました。ハハハ。

 この日はとくにここといった観光ポイントに行ったわけではなく、質的に横浜での日常とさほど変わらないようでもあるものの、いろいろあってまずはけっこうな1日ではありました。ハハハ。
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12月11~18日ヌルボの韓国日常の延長旅行 ⑧温陽観光ホテルと温陽温泉の歴史

2015-01-28 21:50:14 | 韓国旅行の記録
温陽観光ホテルについて帰国後に調べてみたら、あらら!

 この旅行記録シリーズの前回の記事が1月17日。その後すんなりと最終日まで書き進むはずだったのが結局ここまで遅れてしまった一因は、前回載せた次の写真にあります。

 温陽観光ホテルで撮ったこの3枚の図(温陽温泉の歴史・温陽行宮図・朝鮮王朝と温陽温泉の関わり)の写真は前を通った時になとなく撮ったもので、内容は全然読んでいませんでした。(これがよくなかった。)

 そこで記事を書くにあたって一応何が書かれているか写真を拡大してみました。ここではとくに「温陽温泉の歴史」(上の写真左)について見てみます。

 記されているハングルの翻訳は次の通りです。

 ・百済時代 温泉として使用される。
 ・1396(太祖5年) 臨時行宮を建てる。
 ・1433(世宗15年) 行宮を建てる。
 ・1464 (世祖10年) 「神井」を発見、駐蹕神井碑(주필신정비)を建てる。
 ・1795年(定祖19年) 霊槐台(영괴대)築造。霊槐台碑(영괴대비)を建てる。
 ・1871 (高宗8年) 涵樂堂(함락당)と惠波亭(혜파정)新築。
 ・1904 温陽温泉株式会社温泉経営、温陽館新築。
 ・1927 京南鉄道株式会社が買収。
 ・1956 温陽鉄道ホテルにより営業開始。
 ・1967 民間に移譲、温陽観光ホテルに変更。


 訳していてわからなかったのは주필신정비영괴대という言葉。調べてみると、この温陽観光ホテルの敷地内にある文化財の名称ではないですか。
 たとえば、<visitkorea>の記事(→コチラ)には次のようなことが書かれています。

 ・温陽温泉は百済以来からの歴史のある韓国で最も古い温泉の一つで、朝鮮の王たちが楽しんだ温泉地としても有名で、温陽行宮(離宮)のあった場所に建てられたのが温陽観光ホテルである。
 ・温陽行宮は1396年に臨時に建てられ、1432年9月に温泉宮殿として増築された。温陽別試という科挙を行っていた王室専用の温泉宮殿である。


 ・・・と、ここまではよしとして・・・、

 ・ホテルの敷地内には、霊槐台神井碑という文化財がある。霊槐台は朝鮮英祖王が温陽行宮に出かけた際、一緒についてきた荘献世子(思悼世子)が武術を練磨した場所を記念して建てられた記念碑である。神井碑は世祖王が温泉の横に冷泉を発見し、神井と称したことを記念する碑である。

 ・・・ということで、神井碑と霊槐台の写真が載っているではないですか!
       
 左が神井碑、右が霊槐台です。正確にはこの建物ではなくて、その中の石碑が忠清南道の文化財です。
 さらに韓国サイトを見ると、この他にもこのホテルの敷地内には李忠武公事蹟碑温泉里石仏という2つの忠清南道文化財もあることがわかりました。
 うーむ、全然気づかなかったなー!
 そればかりではありません。<温泉が大好きおやじの独り言>というブログの管理者さんが一昨年の元日前後にこのホテルに宿泊した時の記事(→コチラ)を読むと、上記の文化財の他にホテル内にある資料室のことも書かれています・・・って、うーむ、そういう部屋があったのか!  全然気づかなかったなー!(その2)

 今回の温陽温泉宿泊はまったくの予定外だったということはありますが、少なくとも現地でもっと注意深くいろいろ見回してみるべきだったですね。

 ことのついでに近代以降現在に至るまでの温陽温泉の歴史を見ると、やはり日本の業者が日韓併合前から進出して日本風の温泉旅館として温陽館を設立したのがこのホテルの前身ということで、上掲の「温陽温泉の歴史」の図の背景にもその写真が用いられています。
 当地の研究者が2014年5月「温陽新聞」に寄せた記事(→コチラ.韓国語)には1920年代の温陽館と神井碑閣の写真や、1028年の温陽館とその周辺の見取り図が載っています。見取り図を見ると、温陽館の入口近くには「内地人湯」があり、道を隔てた南側にある「鮮人」用と区別されていたことがわかります。
 近代化により身分によって差別されることはなくなったのでしょうが、日本人と朝鮮人の「別扱い」はこうした所でも当たり前だったのでしょうか? ・・・と考えつつ、先の「温陽新聞」の記事を見なおすと「正祖大王が民間に温泉を開放するように命じた後、民が使用する民間浴場がされていたことを推察させる」という記述とともに「1904年日本人が温宮を奪取した際にも、朝鮮の民たちが使っていた浴場は継続して使用するように許可されたものとみられる」とありました。つまり朝鮮時代の支配者用施設部分を日本人用に、庶民用の部分を朝鮮人用としたということ? ま、それも差別の継続ですけど・・・。
 またこの記事には、昔の温陽行宮の敷地はこのホテルの敷地の約半分に過ぎなかったこと、1926年京南鉄道が買収した後「神井館」と名称を変更し、大々的に温泉設備が拡充されて敷地が拡大され、その時神井碑も南西に移設されたこと等々、この温泉やホテルの歴史について詳細に記されています。

 ま、3度目に行く機会があったら、今度はじっくり見て回ることにします。

※参考:鳥瞰図絵師・吉田初三郎が1929年の朝鮮大博覧会宣伝に合わせて描いた「朝鮮京南鉄道沿線名所交通図絵」にも、温陽温泉が詳しく描かれています。→コチラ
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韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績 [1月23日(金)~1月25日(日)]

2015-01-27 23:46:20 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 先週横浜シネマリンで観た「イラク チグリスに浮かぶ平和」に続いて今日(27日)シネマ・ジャック&ベティで観た「水の声を聞く」も期待通り。新宗教の表側と裏側にいろんな関わり方をしている人たちのことが(とくに宗教と無縁な私ヌルボにとっては)よくわかりました。なお、済州島ではムーダン(巫女)のことをシンバン(神房)というのですね。しかしこの映画の公式サイトによると「現在済州島の民間宗教は廃れていて、“堂”という名前さえ知らない人がほとんど」だそうで、「それでも善良なタクシー運転手の執拗な聞き込みのおかげで、十数カ所の“堂”をロケハンできた」とのことです。

「朝鮮日報」1月16日掲載の「封切映画 ぴったり10字評」 (ハングル文も訳文も10字です。)
 「エクス・マキナ」
   あなた、私に熱くなった? ★★★☆


 「江南1970」

   ‘俳優!’ミンホとレウォン ★★☆


 「ワイルド」

   大変? 現実はもっと辛い ★★★


           ★★★ Daumの人気順位(1月27日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】

①その人、その愛、その時代(韓国)  10.0(20)
②クォ・ヴァディス(韓国)  9.5(141)
③犬どろぼう完全計画(韓国)  9.4(569)
④いのち(韓国)  9.3(106)
⑤ユー・アー・ノット・ユー  9.3(25)
⑥ポンヌフの恋人たち9.1(51)
⑦アクト・オブ・キリング  9.0(46)
⑧ビリー・エリオット ミュージカルライブ リトル・ダンサー  9.0(26)
⑨ハウルの動く城(日本)  9.0(881)
⑩ワイルド  9.0(43)

 ⑤と⑩が今回の新登場です。
 ⑤「ユー・アー・ノット・ユー」は、女流作家ミシェル・ウィルドゲンの同名小説の映画化作品。満ち足りた日々を送っていた女性ピアニストのケイト(ヒラリー・スワンク)は、ある日のパーティーでピアノ演奏をした時指の筋肉に異常を感じミスをしてしまいます。それがは筋萎縮性側索硬化症(ALS)の始まりでした。この病気は上下肢の筋肉の萎縮等々の症状を示し、半数ほどが発症後3年から5年で呼吸筋麻痺により死亡するという神経変性疾患で、有効な治療法は現在確立されていないという難病です。夫のエヴァン(ジョシュ・デュアメル)は献身的に世話をしますが、男の立場では限界もあのでの世話係の女性を雇うことになります。そしてやってきたのが女子大生のベック(エミー・ロッサム)。ところがこのベックはテキトーな暮らしを送っているなんともチャランポランな女で、いったいこんなのでダイジョーブなのかと思わせますが・・・。韓国題は「유아 낫 유」。日本公開は今年秋とのことです。
 ⑩「ワイルド」は、2012年刊行のフェミニスト活動家であり作家のシェリル・ストレイドによる旅行記が原作。それに感銘を受けたリース・ウィザースプーンが自ら映画化を企画・推進し、シェルを演じたとのことです。シェリルは22歳の時最愛の母親が亡くなり、すべてを失ったと感じて生活も荒れ、夫とも離婚してしまいます。彼女は、ふと目にした1冊のガイドブックをきっかけに人生の再スタートを切るため、パシフィック・クレスト・トレイル踏破を思い立ちます。それはアメリカ3大長距離自然歩道のひとつで、メキシコからカナダまで西海岸側を南北に縦断する全長1700㎞を超える道のり。略図は→コチラ参照。そこを身長156㎝というリース・ウィザースプーンが20㎏以上、時には30㎏以上というバックパックを担いで行くのだから、(1700㎞歩いたわけではないにしても)たいしたものです。つまりはそんな心機一転自分探しの大自然の旅。韓国題は「와일드」。日本公開は今年中?

     【専門家による順位】

①6才のボクが、大人になるまで。  9.5(8)
②サンドラの週末  8.6(5)
③クラウズ・オブ・シルス・マリア  8.3(6)
④鉄の夢(韓国)  8.0(5)
⑤アクト・オブ・キリング  7.8(6)
⑥自由が丘で(韓国)  7.7(4)
⑦インターステラー  7.6(9)
⑧アメリカン・スナイパー  7.5(2)
⑨マップ・トゥ・ザ・スターズ  7.4(5)
⑨ワイルド  7.4(5)

 ⑨の2作品が今回の新登場。
 ⑨「マップ・トゥ・ザ・スターズ」は日本では先月公開されています。
 ⑨「ワイルド」については上述しました。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[1月23日(金)~1月25日(日)] ★★★

         イ・ミンホ&キム・レウォンのアクション「江南 1970」がトップに

【全体】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・週末観客動員数・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(15)・・江南 1970 (韓国) ・・・・・・・・・1/21 ・・・・・・・・・・・709,593 ・・・・・・・・・1,001,759・・・・・・・・・8,245・・・・・・・・830
2(34)・・ベイマックス・・・・・・・・・・・・・・1/21・・・・・・・・・・・・662,063 ・・・・・・・・・・・839,249・・・・・・・・・6,854・・・・・・・・822
3(1)・・国際市場(韓国) ・・・・・・・・・・12/17・・・・・・・・・・・・512,732・・・・・・・・・12,005,112・・・・・・・・93,482 ・・・・・・・643
4(2)・・今日の恋愛(韓国)・・・・・・・・・・1/14 ・・・・・・・・・・・281,192・・・・・・・・・・1,552,513・・・・・・・・12,326・・・・・・・・494
5(3)・・ナイト ミュージアム・・・・・・・・・1/14・・・・・・・・・・・・177,720・・・・・・・・・・・・902,211・・・・・・・・・6,723・・・・・・・・414
        /エジプト王の秘密
6(4)・・許三観(ホ・サムグァン)(韓国)・・1/14・・・・・・・・・・115,494・・・・・・・・・・・855,830 ・・・・・・・・・6,671・・・・・・・・391
7(新)・・ジョン・ウィック ・・・・・・・・・・・・1/21・・・・・・・・・・・・・58,947 ・・・・・・・・・・・・92,477・・・・・・・・・・・745・・・・・・・・314
8(7)・・アメリカン・スナイパー・・・・・・・1/14 ・・・・・・・・・・・・38,775 ・・・・・・・・・・・257,092・・・・・・・・・2,080・・・・・・・・147
9(40)・・エクス・マキナ・・・・・・・・・・・・・1/21・・・・・・・・・・・・・37,449 ・・・・・・・・・・・・55,169・・・・・・・・・・・449・・・・・・・・204
10(5)・・ポケモン・ザ・ムービーXY・・1/14 ・・・・・・・・・・・・・26,427 ・・・・・・・・・・・・26,707・・・・・・・・・1,606・・・・・・・・196
        「破壊の繭とディアンシー」(日本)
       ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 「国際市場」はトップを明け渡したものの1200万人を超えて韓国映画歴代7位に。この先「王の男」(1230万人)、「王になった男」(1231万人)を抜いて5位に上がるのはまず確実。
 今回の新登場は1・2・7・9位の4作品です。
 1位「江南 1970」はイ・ミンホとキム・レウォン共演のアクション。舞台は1970年代のソウル。孤児のジョンテ(イ・ミンホ)とヨンギ(キム・レウォン)はゴミ拾いをしながら本当の兄弟のように生きてきました。唯一の安息所だった不法集落の掘っ立て小屋も失ってしまった2人は、ヤクザが介入した政党の集会の妨害作戦に巻き込まれ、たがいを見失ってしまいます。3年後、ジョンテはヤクザとして暮らすようになっていますが、自分の面倒を見てくれているキルス(チョン・ジニョン)の期待とは異なり、ちゃんとした人生を送りたいと思っていますが、その彼が江南開発の利権争いに関わると、そこで相対立する一派のボスとなっていたヨンギと再会することに・・・。原題は「강남 1970」です。
 2位「ベイマックス」は、言うまでもなく日本では先月公開されています。韓国題は原題に沿って「빅 히어로(ビッグ・ヒーロー)」です。
 7位「ジョン・ウィック」はアメリカのアクション・スリラー。妻を亡くして悲しみに打ちひしがれる元殺し屋のジョン・ウィック(キアヌ・リーヴズ)に届けられた妻からの最後の贈り物は子犬。しばし安らぎを得た彼でしたが、突然の暴漢の襲撃で犬を殺され、車を奪われてしまいます。暴漢はロシアンマフィア。リベンジに立ち上がるジョンですが、そのアクションの連続がとにかくスゴイ、のだそうです。ふーん。韓国題は「존 윅」。日本公開は年内のようです。
 9位「エクス・マキナ」は米英合作のSFスリラー。巨大IT企業のコンピュター・プログラマーのキャレブ・スミス(ドーナル・グリーソン)は、同社CEOネイサン・ベイトマン(オスカー・アイザック)の山荘で共に1週間を過ごす権利を勝ちとります。ところが、それは実は会社が推進する新ブランドの実験だったのです。その新ブランドというのがアンドロイドのAVA(アリシア・ヴィキャンデル)。彼女(?)は美しい上に人間のように洗練された感情と知性を持ち、そして人をあざむく知能に長けていたのです・・・。韓国題は「엑스 마키나」。日本公開は未定、かな?

【多様性映画】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(2)・・シェフ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/07・・・・・・・・・・・・・11,820 ・・・・・・・・・・・・・86,281・・・・・・・・・・・・701 ・・・・・・・・・41
       三ツ星フードトラック始めました
2(1)・・あなた、あの川を渡らないで(韓国)・・11/27・・・・・・・・・・・10,886・・・・・・・・・・・4,775,534・・・・・・・・・・37,187・・・・・・・・102
3(3)・・サンドラの週末・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/01・・・・・・・・・・・・・1,607・・・・・・・・・・・・・・36,092・・・・・・・・・・・・294 ・・・・・・・・・24
4(6)・・マミー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12/18・・・・・・・・・・・・・・・826・・・・・・・・・・・・・・53,831・・・・・・・・・・・・426・・・・・・・・・・・7
5(4)・・ぼくたちの家族(日本)・・・・・・・・・・・・・・1/15 ・・・・・・・・・・・・・・616・・・・・・・・・・・・・・・6,239 ・・・・・・・・・・・・・46・・・・・・・・・・16

 順位変動はありましたが、新登場はありません。
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韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績 [1月16日(金)~1月18日(日)]

2015-01-20 23:57:10 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 阪神淡路大震災からもう20年か・・・。大震災自体もさることながら、4年前に観た映画「その街のこども 劇場版」も強く印象に残っています。

 韓国で目下大ヒット中で観客動員1100万人を超えた映画「国際市場」をめぐる相対立する左右メディア間のやり取りを、この正月以来興味を持ってみてきました。左派の側は「「国際市場」には軍事政権に対する批判的視点がない」等と批判し、保守側ではたとえば「朝鮮日報」は1月4日のコラム「萬物相」で「一部の人々がこの映画に対し詭弁を弄するのは、ようやく築かれてきた世代間の和合ムードが怖いからなのかもしれない」と述べています。「東亜日報」も1月4日の社説でこの映画を取り上げ、この映画が「韓国映画の流れを変える」との見出しで「これまで韓国の現代史を扱った映画は反米・反政府のコードが支配していたが、戦争や貧困の地で血と汗を流しながら産業化を成し遂げてきた祖父や祖母、父親と母親の人生を描いて大成功を収めたこの映画は、国内映画産業のイデオロギー的なバランスや文化的多様性の確保に大きな役割を果たすことになるだろう」といったことを(期待を込めて)書いています。進歩陣営代表の「ハンギョレ」はとみると、コチラも昨日19日「映画『国際市場』に描かれない解放」という見出しのコラムが日本語版に載っていましたね。(→コチラ。) 筆者は成均館大学東アジア歴史研究所専任研究員という肩書の日本人歴史研究者・藤井たけし氏です。
 実はこの件については愛読している青さんのブログで半月前に記事がアップされ(→コチラ)、その続きの記事も14日に出ています。(→コチラ。) 後者には、「毎日新聞」の澤田克己記者の興味深いコラムも載っています。ぜひご一読を。

 さて私ヌルボ、正月以来今になってもまだ1本も映画を観ないままの状態が続いています。いろいろ観るつもりでいる映画はあるのですが・・・。で、自分自身のメモみたいな感じでそれらをあげておきます。
 近場の横浜で先月再オープンした横浜シネマリンに注目してます。今上映中の「イラク チグリスに浮かぶ平和」は23日までに行かねば。おなじみのシネマ・ジャック&ベティでは24日から「水の声を聞く」。中国映画の「薄氷の殺人」も注目。この映画館ではホン・サンス作品等韓国関係は他にもいろいろ。しかし「ふたつの祖国、ひとつの愛〜イ・ジュンソプの妻〜」の上映日程はまだ決まってない模様。
 その他の韓国映画はとみると「王の涙 -イ・サンの決断-」を今ごく近所(横浜ムービル)で上映中じゃないの! 23日からの「タチャ-神の手-」はどうかなー? それよりもヒューマントラストシネマ渋谷ですでにスタートしている<未体験ゾーンの映画たち2015>の中で注目の「ハン・ゴンジュ 17歳の涙」、上映されるのは2月10日からか?
 韓国映画以外では、前評判は今ひとつのようですがケン・ローチ監督は観ることにしているということで「ジミー、野を駆ける伝説」。 期待の台湾映画「KANO~1931海の向こうの甲子園~」はいよいよ24日からか。アラ、川崎と藤沢での上映はあるのに横浜はナシ?
 あと、評判よさそうなのが「ジャッジ 裁かれる判事」、気になってる日本映画の「百円の恋」。新聞映画評で高評価の「バンクーバーの朝日」は<ぴあ映画生活>等では極端な低評価がどっさり。うーむ・・・。

「朝鮮日報」1月16日掲載の「封切映画 ぴったり10字評」 (ハングル文も訳文も10字です。)
 「アメリカン・スナイパー」
   ‘人間’を呑む深淵と信念 ★★★★

 「マイ・マザー」

   天才誕生を示す処女作 ★★★☆

 「許三観(ホ・サムグァン)」

   人生とは、悲劇か喜劇か ★★★

 「ぼくたちの家族」

   人生を暖かく寄り添う★★★

 「ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密」

   映画で大英博物館旅行 ★★☆

 「今日の恋愛」
   20年前のラブコメ同然 ★☆

※「マイ・マザー」はグザヴィエ・ドラン監督作のカナダ映画で2013年日本公開。他の5作品は以下の記事中に説明あり。

           ★★★ Daumの人気順位(1月20日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】

①その人、その愛、その時代(韓国)  10.0(20)
②クォ・ヴァディス(韓国)  9.6(132)
③犬どろぼう完全計画(韓国)  9.3(508)
④いのち(韓国)  9.3(106)
⑤ポンヌフの恋人たち9.1(51)
⑥くまのパディントン  9.0(108)
⑦ビリー・エリオット ミュージカルライブ リトル・ダンサー  9.0(26)
⑧アクト・オブ・キリング  9.0(44)
⑨ハウルの動く城(日本)  9.0(881)
⑩あなた、あの川を渡らないで(韓国)  8.9(1117)

 前回と相当様変わりしましたが、新登場は①「その人、その愛、その時代」だけ。しかしこの韓国ドキュメンタリーも昨年11月25日の記事中の「朝鮮日報 封切映画 ぴったり10字評」で少し紹介しました。孫良源(ヤン・ソンウォン)牧師(1902~50)のドキュメンタリー。 →コチラの記事によると、全羅南道のハンセン病園の園長として患者たちへの伝道を開始した孫牧師は1940年神社参拝拒否のかどで投獄されたりもします。戦後は1948年10月の約8千人の民間人が虐殺されたという麗水・順天事件(→ウィキペディア)で彼の4人の子供たちの内の上2人が犠牲になりますが、彼はなんと犯人の青年の赦免を願い出て聞き入れられ、その青年は処刑を免れたばかりか、孫牧師は彼を自分の養子にまでします。ところが1950年に勃発した朝鮮戦争の中で、孫良源牧師は侵攻してきた北朝鮮軍により捕まり、その年に銃殺されて48歳の生涯を終えたとのことです。韓国のドキュメンタリーによくあるキリスト教関係のドキュメンタリーと同様これも非常に高い評点になっていますが、それはそれとして、韓国近現代の悲劇を体現したような、苛烈な人生を送った牧師といえるでしょうね。麗水に孫良源牧師殉記念館があって、検索するといろいろなことがわかります。原題は「그 사람 그 사랑 그 세상」です。

     【専門家による順位】

①6才のボクが、大人になるまで。  9.5(8)
②サンドラの週末  8.5(4)
③クラウズ・オブ・シルス・マリア  8.3(6)
④鉄の夢(韓国)  8.0(5)
⑤アクト・オブ・キリング  7.8(6)
⑥自由が丘で(韓国)  7.7(4)
⑦インターステラー  7.6(9)
⑧アメリカン・スナイパー  7.5(2)
⑨アクト・オブ・キリング  7.5(2)
⑩巨人(韓国)  7.1(8)

 今回の新登場は⑧「アメリカン・スナイパー」だけです。これについては後述します。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[1月16日(金)~1月18日(日)] ★★★

         「国際市場」が1100万人突破

【全体】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・週末観客動員数・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・国際市場(韓国)・・・・・・・・・・・・12/17・・・・・・・・・・・・808,136・・・・・・・・・11,099,404・・・・・・・・86,519 ・・・・・・・742
2(24)・・今日の恋愛(韓国) ・・・・・・・・・1/14・・・・・・・・・・・・678,607 ・・・・・・・・・・・973,265・・・・・・・・・7,810・・・・・・・・709
3(31)・・ナイト ミュージアム ・・・・・・・・1/14・・・・・・・・・・・・422,729・・・・・・・・・・・・555,870・・・・・・・・・4,179・・・・・・・・500
        /エジプト王の秘密
4(25)・・許三観(ホ・サムグァン)(韓国)・・1/14 ・・・・・・・・・417,418 ・・・・・・・・・・・582,882・・・・・・・・・4,598・・・・・・・・582
5(新)・・ポケモン・ザ・ムービーXY・・・・・1/14・・・・・・・・・・126,792・・・・・・・・・・・・178,040・・・・・・・・・1,262・・・・・・・・360
        「破壊の繭とディアンシー」(日本)
6(3)・・マダガスカルのペンギン ・・・・12/31 ・・・・・・・・・・・118,898・・・・・・・・・・1,591,078・・・・・・・・12,011・・・・・・・・356
7(新)・・アメリカン・スナイパー・・・・・・・1/14 ・・・・・・・・・・・114,071 ・・・・・・・・・・・158,459・・・・・・・・・1,290・・・・・・・・303
8(2)・・96時間/レクイエム ・・・・・・・・・1/01・・・・・・・・・・・・・79,466 ・・・・・・・・・・1,973,001 ・・・・・・・15,843・・・・・・・・322
9(5)・・くまのパティントン ・・・・・・・・・・・1/07 ・・・・・・・・・・・・・41,134 ・・・・・・・・・・・292,549・・・・・・・・・2,169・・・・・・・・198
10(6)・・あなた、あの川を渡らないで(韓国)・・11/27・・・・・・40,394・・・・・・・・・・4,746,456・・・・・・・・36,971・・・・・・・・255
       ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 「国際市場」は1千万人突破後もまだ週末動員数首位の座をキープ。1年前に大ヒットして1137万人(韓国映画歴代9位)よりペースは上回っています。
 今回の新登場は2・3・4・5・7位の5作品です。
 2位「今日の恋愛」は韓国のラブコメ。これまで女性とつきあっても100日も経たずに振られてしまうばかりだった小学校教師ジュンス(イ・スンギ)には18年来友だち以上恋人未満の関係の女性ヒョヌ(ムン・チェウォン)がいます。人気のお天気キャスターの彼女とは毎日のように食事や映画館に行くばかりか、家のオートロックの番号まで知っている間柄なのに恋人同士ではなく、ヒョヌが酒を飲みつつ涙まじりで語る恋愛沙汰まで聞いてあげたり・・・。ところが、そんなジュンスにもついに我慢の限界が・・・。10年前に歌手としてスタートし「国民の弟」とよばれて人気者となったイ・スンギ君、その後ドラマ等でも存在感を示し、ここにきて映画にも出演することになりましたか。たいしたもんだなー。原題は「오늘의 연애」です。
 3位「ナイト ミュージアム/エジプト王の秘密」は人気ファンタジーシリーズの最終章。1930年代のエジプト、現代のニューヨークとロンドンを舞台にエジプト王の石版の秘密が明かされる・・・。韓国題は「박물관이 살아있다:비밀의 무덤(博物館は生きている:秘密の墓)。日本公開は3月20日です。
 4位「許三観(ホ・サムグァン)」はハ・ジョンウ監督&主演のドラマで、原作は中国の人気作家余華の「地を売る男(許三観売血記)」。許三観(ホ・サムグァン)は主人公の名前です。お金もなく権力もない彼ですが妻(ハ・ジウォン)は美人だし、3人の子供もいて貧しいながらも幸せに暮らしていたのですが、ある日長男のイルラクが妻の元婚約者ハ・ソヨン(ミン・ムジェ)に似ているという噂話に区切りをつけようとイラクの血液を調べて皆の前で結果を公表するとしたら、自分はO型なのにイルラクはそんな馬鹿な!のAB型と判明。苦悩の底に陥ることに・・・。ところがその後、・・・ってこれ以上書くとネタバレ。ハ・ジョンウは監督としての前作「ローラーコースター」とはまた違った性格の作品のようですが、どちらもストーリー展開がウリかな? 原題は「허삼관」です。
 5位「ポケモン・ザ・ムービーXY「破壊の繭とディアンシー」」はもちろん日本では昨年公開の人気アニメ。韓国にもファンがたくさんいるようです。韓国題は「극장판 포켓몬스터 XY:파괴의 포켓몬과 디안시」。やっぱり長い。
 7位「アメリカン・スナイパー」は、ヌルボも期待のクリント・イーストウッド監督の新作。日本公開は2月21日ということで、ぼちぼち予告編も出てきています。ということで内容説明は省略。韓国題は「아메리칸 스나이퍼」です。

【多様性映画】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・あなた、あの川を渡らないで(韓国)・・11/27・・・・・・・・・・・40,394・・・・・・・・・・・4,746,456・・・・・・・・・・36,971・・・・・・・・255
2(2)・・シェフ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/07・・・・・・・・・・・・・14,361 ・・・・・・・・・・・・・65,381・・・・・・・・・・・・529 ・・・・・・・・・61
       三ツ星フードトラック始めました
3(4)・・サンドラの週末・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/01・・・・・・・・・・・・・4,360・・・・・・・・・・・・・・31,763・・・・・・・・・・・・260 ・・・・・・・・・38
4(17)・・ぼくたちの家族(日本)・・・・・・・・・・・・・1/15・・・・・・・・・・・・・2,210・・・・・・・・・・・・・・・4,240・・・・・・・・・・・・・31・・・・・・・・・・42
5(3)・・雪の女王2:トロールの魔法の鏡・・・12/24・・・・・・・・・・・・・1,672 ・・・・・・・・・・・・615,110 ・・・・・・・・・・4,465 ・・・・・・・・・17

 4位「ぼくたちの家族」だけが新登場です。今「バンクーバーの朝日」が話題の石井裕也監督の2013年の作品なのですが、私ヌルボ、これは見逃してしまいました。この監督の映画は全部観るということにするかな。韓国題は「이별까지 7일(別れまで7日)」です。
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問題を解く楽しさがぜ~んぜんない2015センター試験「韓国語」は、ただむずかしいだけだった・・・。

2015-01-19 23:45:30 | 韓国語あれこれ
 私ヌルボ、2010年1月から毎年センター試験の韓国語の問題に挑戦してきました。自分の韓国語学習及び問題分析のためです。
 また、それらについて毎年ブログ記事を書いてきました。あ、昨年は載せなかったか。
 一応、各記事は次の通りです。内容は見出しでおよそ見当がつく、かな?

・2010年→<センター試験韓国語の平均点148点。 難易度はかなり高いが・・・>
・2011年→<修能の「日本語」-正解がわからないぞ~ センター試験の「韓国語」-むずかしいぞ~>
・2012年[その1]→<センター試験の韓国語の難易度について - 難しいのか? 簡単なのか? これは難しいぞ・・・>
・2012年[その2]→<センター試験の韓国語の難易度について[2] - 韓国人が苦手な問題も出題されているとか・・・>
・2013年[その1]→<やっぱりゼロから始めた高校生にはむずかしい問題レベル>
・2013年[その2]→<発音問題は重箱の隅から2題だけ>

 そして今回もやってみました。問題&正答は→コチラからダウンロードできます。
 出題傾向や難易度はこれまでと大きくは変わらないのですが、年々むずかしくなる傾向はまだ続いているようです。
 ヌルボの韓国語レベルについては、以前次のように書きました。
 「正直に申しますと、韓国語能力試験の方は5級(最低1級から最高6級まである)の真ん中くらい、ハングル検定試験(最低5級から最高1級まで)は準2級合格という、つまり<上級の下>といった程度。」 ←これが6年ほど前(?)で、以後少しはレベルアップはしているはずですが最高レベルはまだまだといったところ。一応韓国語の本は(わからない単語はあっても)読めるし、TVニュース等の内容はほぼわかります。
 で、過去数年間のセンター試験韓国語の得点は大体160点くらい。すなわち正答率8割といったところでした。ところが今回は7割がやっとでした。
 どうも近年は韓国語能力試験だと3級、ハングル検定だと4級程度の中級の下レベル」が自信を持って答えられるような問題がほとんどないように思います。

 しかし、私ヌルボが今回言いたいのは、問題の難易度もさることながら、問題を解くおもしろさについてです。
 タイトルには「問題を解く楽しさがぜ~んぜんない」と書きましたが、それどころか「怒りさえ覚えた」というのがホントのところ。(笑)
 べつに出来がよくなかったから言うわけではありません。パズルは簡単すぎてもつまらないし、逆に難解でもおもしろいパズルはいろいろあります。それと同じ、かな?
 たとえば、韓国版センター試験というべき修能試験(大学修学能力試験)の第二外国語中の日本語の問題と比べてみればよくわかります。
2015年1月・センター試験「韓国語」より2014年11月[韓国]修能試験「日本語」より

 このように見映えが全然違います。センター試験の方はめんどうそうな長文だけをピックアップしたわけではありません。大きい問題が全5問あって、その第4問と第5問がこのような長文問題です。修能試験の方はこんな長文問題は全然ありません。
 一見してわかるのは修能試験の方のイラストの多さ。センター試験には皆無です。そのイラストを2つ紹介します。
     

 この修能試験「日本語」の問題については、→コチラの過去記事で少し紹介しました。
 そこでは、出題傾向を次のようにまとめてみました。
[A]会話が多い。・・・上のイラスト(左)のような買い物の場面の他、日常の挨拶や医者との会話等、内容もさまざまです。
[B]韓国人が間違いやすい発音は必出。・・・母音の長短、清音と濁音の区別等で、毎年必ず出題されています。
[C]日本人の生活様式や、日本の伝統文化を説明・紹介するような問題文が多い。・・・これも毎年必ず出題されています。これまでも「寿司」「温泉」「こたつ」「タクシーの乗り方」等が取り上げられました。2015年度は「花見」と「駅弁」の問題です。
[D]日本の街などで見かける掲示物、広報等に関する問題が出る。・・・上のイラスト(右)の銭湯の注意書きのような日本の生活・社会に関係するもの。「のんだら のらない」というポスターもありました。前年は地下鉄の「ひらくドアにご注意!」という貼り紙についての出題でした。
[E]日本語会話というよりも、日本人の会話の特色についての問題文がある。・・・「日本人はよくあいづちをうつ」という問題文が2012年度にありました。(→コチラ。) 今回は「あいまいなことば」についてです。
 そして、これら[A]~[E]の他に、日本のセンター試験や多くの語学検定試験と比較して特筆すべき特色は、昨年にも書きましたが「小説やエッセイ等の読解問題は皆無!」ということ。
 つまりは実用性を重視しているということです。日常会話だけでなく、日本でよく見かける掲示物や、社会的なマナー等、日本への旅行や、仕事・留学等による日本での生活に役立つような内容になっています。

 このような修能試験の日本語と正反対なのがセンター試験の韓国語。
 言語を通じて韓国の生活・社会・文化を知ろうという視点が全然ありません。中級レベルの韓国語学習者でも初めて見るような単語はいくつもある一方、日常的によく使われるような言い回しは少ないようです。
 長文問題の内容も、第4問はある日本人が韓国語に興味を持って学習するようになったきっかけについて。高校時代に来校した釜山の高校生に歓迎の言葉を述べたが通じなかったというものです。しかし、私ヌルボとしては韓国人が日本語に興味を持って学習するようになったきっかけの方が知りたいんじゃないかな?と思います。
 そして第5問は睡眠について。調査によると日本の中高生の半数以上が5~7時間寝ているとか早起きは健康に良いとか・・・という話のどこがおもしろいというのかっ??
 それから、第3問は友人同士3人の会話文といっても、これまたほとんど長文読解問題。あえて全文載せます。


 友人同士3人と、彼らの話に出てくる1人の計4人の間の関係は日本語に訳してもややこしくパズルみたいで、文章自体の難易度はそれほどでもないのに、読解力以外の能力も問うているみたい。おまけに4人の名前がジフン、ジョンヒ、ジホ、ジョンホとは! わざと紛らわしい名前をそろえたとしか思えません!

 1月6日の<ライブドアニュース>に「センター試験の韓国語が意外に難しいと韓国ネットで話題」という見出しで韓国の掲示板を紹介した記事がありました。(→コチラ。) 「1番の問題から早速間違えた」「こんなビミョーな違いをどうやって勉強するっていうんだ?」「韓国の大学入試の日本語はもうちょっと問題に面白みがある」といった感想はヌルボとしては「さもありなん」です。

 以上いろいろ文句を並べましたが、日本と韓国では事情が違うことは承知しています。
 修能試験は受験者総数約60万人中「日本語」を8千人近くが受験するのに対して、センター試験は受験者総数50数万人中「韓国語」は200人足らずの「精鋭」しか受験しません。
 修能試験の「日本語」が英語とは別枠の第2外国語中の1つであるのに対し、センター試験の「韓国語」は英語と同じ外国語の枠に入っています。
 そして、センター試験の「韓国語」は一部で(?)「在日が有利ではないか」との声があったりして、作問者の側はなんとか平均点を低くしようと努めてきたようで、過去記事で書いたように韓国人がむしろ間違いやすい問題を作ったりもしたようです。
 こんなことから、上記のようなおもしろくない、ただむずかしいだけの問題になったともいえるかもしれません。もっとも、昔ヌルボが学校で受けた英語の授業のほとんども英語圏諸国への興味をかきたてるようなものでもありませんでしたが・・・。(この頃はもっと楽しい授業・解くのが楽しい試験問題になってるのかな?)
コメント (6)
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12月11~18日ヌルボの韓国日常の延長旅行 ⑦温陽伝統市場で知った小型の薪(たきぎ)状漢方薬の正体

2015-01-17 23:11:43 | 韓国旅行の記録
◎12月17日(水)午前

 温陽観光ホテルは、私ヌルボの通常のレベルと比べるとなかなかカクチョー高そうな雰囲気。ヌルボ&Y氏が泊まっただだっ広いオンドル部屋は10人は優に寝られるほどで、でんぐり返しどころか相撲も取れるほどでした。それで13万ウォンですが、2で割ればリーズナブルなお値段。
 カクチョーといえば、ロビーにはこんな図が掲げられていました。

 左は温陽温泉の歴史、中央は温陽行宮図、そして右は朝鮮王朝と温陽温泉の関わりについて太祖(李成桂)、世宗、英祖の画像とともに説明しています。
 つまりこのホテルの地は、朝鮮王朝時代に国王専用の温陽行宮があった場所ということです。
 ホテルの前には広い駐車場。

 2013年9月に行った清州温泉ホテル(下写真)と比べると、外観も中の雰囲気も2ランクは上。

 しかし。大浴場だけをとってみれば清州温泉ホテルも全然負けていないし部屋もキレイ(だったと思う。) 宿泊費が安い上、温泉2回分タダで入れる(温陽観光ホテルは1回)し、お手軽な温泉の旅なら十分以上にオススメです。(しかしなんで「清州」なんだろ?)

 ソウルに向け出立する前にちょっと市場方面へ。

 温陽伝統市場の入口。午前11時頃なので、人出はぼちぼちこれからといったところ。
 下の写真は一昨年入ったカルグクスの店です。

 ホンドゥケ・カルグクス。このお値段は◎!

 市場で売られている品物を見るだけでもなかなかおもしろいのですが、とくに「あっ」と声をあげそうになったのがコレ。

 この小枝を切って薪(たきぎ)のように束ねたもの。何だと思いますか?
 2013年6月に鉄道の旅に出かけた際、乗り換えの堤川(ジェチョン)駅構内の売店でこれと同じ物を見ました。(下の写真。)

 この台には「제천황기(堤川ファンギ)」とありますが、それは下の袋入りの方。調べてみるとファンギ (黄芪)とはマメ科の高山植物のキバナオギの根で韓方薬として用いられ、高麗人参のようにサムゲタン(参鶏湯)等の食材とされる、とのことでした。
 ところが、木の枝の束の方はわからずじまいだったのです。それがここの市場で見てわかりました。
 実は商品札に記されているように「엄나무(オムナム)」という木なんですね。オムナム(和名:ハリギリ)は山地に生えるウコギ科の落葉高木で、若木の時には樹幹に針のようなトゲがあるのでハリギリ(針桐)というのだそうです。これもやはりタッカンマリやサムゲタンのような料理に用いるのだそうです。
 そして、オムナムの右にあるのが「느릅나무(ヌルムナム)」つまりニレ。この楡皮楡根皮も韓方では鼻炎や皮膚疾患に効能があるとのことです。
 釜山にあるハリギリを使ったサムゲタンの店の記事は→コチラ。機会があれば食べてみたい・・・って、もしかしてこれまで気づかないうちに食べているかも・・・。

※温陽伝統市場の写真は→コチラの記事にいろいろ載っています。
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韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績 [1月9日(金)~1月11日(日)]

2015-01-13 23:48:31 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 昨年と同じく今年も半月過ぎてまだ1本も映画を観ないまま。なぜか忙しいのです。

 その間、1月8日に「キネマ旬報」のベスト・テンが発表されました。詳細は→コチラで見ることができます。作品賞は次のとおりです。

[日本映画] ①そこのみにて光輝く ②0.5ミリ ③紙の月 ④野のなななのか ⑤ぼくたちの家族 ⑥小さいおうち ⑦私の男 ⑧百円の恋 ⑨水の声を聞く ⑩ニシノユキヒコの恋と冒険
[外国映画] ①ジャージー・ボーイズ ②6才のボクが、大人になるまで。 ③罪の手ざわり ④エレニの帰郷 ⑤ブルージャスミン ⑥インターステラ― ⑦リアリティのダンス ⑧インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌 ⑨ウルフ・オブ・ウォールストリート ⑩ラッシュ/プライドと友情

 これらの中で私ヌルボが観たのは[日本映画]は①と②だけ。[外国映画]は、昨年は<次点>も含めて6作品だったのが①③⑧3作品という少なさ。12月29日の記事<★2014年 ヌルボの個人的映画ベスト10>で書いたように、昨年は88本も観ていてこれだからなー。しかし、「ジャージー・ボーイズ」と「罪の手ざわり」の1位・3位はナットクするとしても、韓国映画が全然入っていないのはなんだかなー、です。あっそうそう、「イーダ」が10位以内に入っていないのも、とくにキネ旬のベスト10としては解せないところ。
 見逃して残念と思っていたのは「水の声を聞く」。ラッキーなことに1月24日から近所のシネマ・ジャック&ベティで上映。毎度のことながら実にありがたい映画館です。
 [個人賞]の方では、主演女優賞は先の個人的ベスト10で名前をあげた安藤サクラでバッチリ。ま、昨年のリリー・フランキーの助演男優賞と同様で本命が来ただけですけどね。

「朝鮮日報」1月9日掲載の「封切映画 ぴったり10字評」 (ハングル文も訳文も10字です。)
 「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」注意:腹ペコの時見るな! ★★★
 「くまのパディントン」暖か家族ファンタジー ★★★☆
「女ともだち」理解するが共感までは・・・ ★★★

 「アンブロークン」必ずや日本での公開を ★★☆
※これら4作品は以下の記事中で紹介しています。

           ★★★ Daumの人気順位(1月13日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】

①クォ・ヴァディス(韓国)  9.6(128)
②パンクチュア 合衆国の陰謀  9.5(86)
③いのち(韓国)  9.3(106)
④犬どろぼう完全計画(韓国)  9.3(311)
⑤60万回のトライ(日本・韓国)  9.3(95)
⑥ボックストロール  9.2(30)
⑦ちびっこ潜水艦オリー 2  9.1(23)
⑧アクト・オブ・キリング  9.1(42)
⑨ピアノ・レッスン  9.0(87)
⑩くまのパディントン  9.0(64)

 今回の新登場は⑩「くまのパディントン」だけです。全世界で3000万部を売り上げたというイギリスの作家マイケル・ボンドの児童文学の実写映画化作品。ペルーからイギリスに密航してきた子グマのパディントンがパディントン駅でブラウン夫妻に出会って、以後なんやかやとドタバタが・・・と、つまりは物語の始まりから元の本に沿って描かれているようです。韓国題は「패딩턴」。日本公開は、えっ1年後!?

     【専門家による順位】

①6才のボクが、大人になるまで。  9.5(8)
②サンドラの週末  8.5(4)
③クラウズ・オブ・シルス・マリア  8.3(6)
④鉄の夢(韓国)  8.0(5)
⑤アクト・オブ・キリング  7.8(6)
⑥ゴーン・ガール  7.7(8)
⑦自由が丘で(韓国)  7.7(4)
⑧インターステラー  7.6(9)
⑨マップ・トゥ・ザ・スターズ  7.4(5)
⑩巨人(韓国)  7.1(8)

 前回と順位・評点ともまったく同じです。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[1月9日(金)~1月11日(日)] ★★★

         「国際市場」の勢い衰えず 800万人に到達

【全体】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・週末観客動員数・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・国際市場(韓国)・・・・・・・・・・・・12/17・・・・・・・・・・1,136,379・・・・・・・・・・9,688,615・・・・・・・・75,603 ・・・・・・・・928
2(3)・・96時間/レクイエム・・・・・・・・・1/01 ・・・・・・・・・・・364,421・・・・・・・・・・1,770,079・・・・・・・・14,235・・・・・・・・534
3(3)・・マダガスカルのペンギン・・・・12/31 ・・・・・・・・・・・301,561 ・・・・・・・・・1,371,413・・・・・・・・10,426・・・・・・・・527
4(新)・・アンブロークン・・・・・・・・・・・・・1/07 ・・・・・・・・・・・147,785 ・・・・・・・・・・・202,643・・・・・・・・・1,594・・・・・・・・399
5(新)・・くまのパティントン・・・・・・・・・・1/07 ・・・・・・・・・・・142,507 ・・・・・・・・・・・194,900・・・・・・・・・1,466・・・・・・・・408
6(4)・・あなた、あの川を渡らないで(韓国)・・11/27 ・・・・137,531・・・・・・・・・・4,644,237・・・・・・・・36,203・・・・・・・・462
7(5)・・技術者たち(韓国)・・・・・・・・・・12/24・・・・・・・・・・・・122,735・・・・・・・・・・2,506,524・・・・・・・・19,443・・・・・・・・347
8(28)・・ワーキングガール(韓国)・・・1/07 ・・・・・・・・・・・・・74,635 ・・・・・・・・・・・108,429・・・・・・・・・・・886・・・・・・・・308
9(6)・・ホビット 決戦のゆくえ・・・・・12/17 ・・・・・・・・・・・・144,932・・・・・・・・・・2,816,649・・・・・・・・24,104・・・・・・・・185
10(新)・・プリデスティネーション・・・・1/07 ・・・・・・・・・・・・・42,874・・・・・・・・・・・・・64,839・・・・・・・・・・・514 ・・・・・・・232
       ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 「国際市場」は1千万人突破目前。まだ週末動員数100万人以上ですからねー。
 今回の新登場は4・5・8・10位の4作品です。
 4位「アンブロークン」は、目下ネット上の一部で論議を呼んでいる、女優アンジェリーナ・ジョリー監督の問題作。第2次世界大戦に出征し、47日間の漂流の末に日本軍の捕虜となった元五輪選手の米兵ルイス・ザンペリーニの半生を描いた作品とのことですが、捕虜たちが虐待され、虐殺され、さらには「生きたまま食われた(!)という描写がある(?)のは史実に基づかないので上映するな」との声が上がっているようです。しかし、→コチラや→コチラ(産経の記事)を見ると抗議している人たちの方に誤認があるようだし、アメリカで実際に観た人たちの感想(→コチラ)を読むかぎり全然「反日感情を煽る内容ではない」ようですよ。韓国ネチズンの評(→コチラ))を見ると「日本帝国主義を美化しすぎている」というのもありますよ。韓国題は「언브로큰」。日本公開はあるのかなー?
 5位「くまのパティントン」については上述しました。
 8位「ワーキングガール」は韓国のコメディ。ワーカーホリックのボヒ(チョ・ヨジョン)は、職場では最高のエースのはずだったのに昇進を前にした重大なプレゼンで致命的なミスを犯し、解雇されてしまいます。さらに悪いことに家では夫から離婚を言い渡されてしまいます。一方、大人のお店で働いていてセックスについて博学なナニ(クララ)は、店が突然差し押さえされてしまいます。完璧だったはずり彼女たちの運命はいかに・・・。原題は「워킹걸」。
 10位「プリデスティネーション」は「夏への扉」等で知られるSF作家ハインラインの「輪廻の蛇」の映画化作品。1970年のニューヨークの酒場。不遇な青年の身の上話を聞いたバーテンダーは、自分が未来からやってきた時空警察のエージェントであることを明かすとともに、青年の人生を狂わせた流れ者への復讐のチャンスを与えるため、1963年にタイムスリップし、当時の青年をエージェントに勧誘する・・・。韓国題は「타임 패러독스(タイム・パラドックス)」。日本公開は2月28日です。

【多様性映画】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
・・1(1)・・あなた、あの川を渡らないで(韓国)・・11/27 ・・・・・・・・137,531 ・・・・・・・・・・4,644,237・・・・・・・・・・36,203・・・・・・・・462
2(20)・・シェフ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/07・・・・・・・・・・・・・26,028 ・・・・・・・・・・・・・35,125 ・・・・・・・・・・・・285・・・・・・・・106
       三ツ星フードトラック始めました
3(2)・・雪の女王2:トロールの魔法の鏡・・・12/24・・・・・・・・・・・・・9,891・・・・・・・・・・・・・610,076・・・・・・・・・・・4,435 ・・・・・・・・・87
4(3)・・サンドラの週末・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/01・・・・・・・・・・・・・5,630 ・・・・・・・・・・・・・・23,613・・・・・・・・・・・・195 ・・・・・・・・・41
5(新)・・女ともだち ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/08・・・・・・・・・・・・・3,012 ・・・・・・・・・・・・・・・4,690・・・・・・・・・・・・・37 ・・・・・・・・・34

 2位と5位が新登場です。
 2位「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」はアメリカのコメディ。主人公の料理人のカール(←「アイアンマン」のジョン・ファブロー監督自身が主演)は、口うるさいオーナーと対立して一流レストランを辞めてしまいます。町山智浩氏の話(→コチラ)
http://miyearnzzlabo.com/archives/21178
によると、その経緯からしておもしろそう。結局彼は元妻の伝手でフードトラックを入手して移動販売で作りたい料理を作って売り、それもフロリダからハリウッドまで。その間どんどん評判を高めていって、最終決闘に向かう・・・。あら、ダスティン・ホフマンとかスカーレット・ヨハンソンなんかも出演してるでないの。韓国題は「아메리칸 셰프」。日本公開は2月28日です。
 5位「女ともだち」は、ミステリー作家ルース・レンデルの短編(角川・光文社文庫)をフランソワ・オゾン監督により映画化。といっても、これはコメディかな? ダビッド(ロマン・デュリス)は、妻ローラ(イジルド・ル・ベスコ)を病気で亡くしてしまいます。ところがローラと小学校時代からの親友クレール(アナイス・デムスティエ)は彼女との「契約」に基づきダビッドとその娘の面倒を見ると決心し突然ダビッドの家に押しかけますが、そこで娘を抱いていたのはなんとローラ!?・・・みたいなダビッドで、アララ。クレールもダビッドもパニック状態に・・・。しかしその後クレールもダビッドのことを理解し始め、親しくなっていきますが・・・、クレールの夫に2人の関係がばれてしまって・・・。うーむ、よくこんな複雑な話を短編にしたものだなー。韓国題は「나의 사적인 여자친구(私の私的な女ともだち)」。意味深なタイトルです。日本公開は今のところ未定のようです。
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12月11~18日ヌルボの韓国日常の延長旅行 ⑥雪の修徳寺(

2015-01-12 13:52:53 | 韓国旅行の記録
◎12月16日(火)午後

 Y氏と私ヌルボの2人が昼ごろ大田を発って次に向かった所は修徳寺(수덕사.スドクサ)でした。
 ・・・といっても、この寺の名は初耳という方は韓国通の中でも多いのでは?

 ヌルボの独自基準で韓国の寺を知名度でランクづけすると、韓国通でなくても知られているSランク仏国寺だけ。歴史観光都市慶州にあるし、石窟庵もあるし・・・。韓国通の多くが知っているAランク海印寺だけ。八万大蔵経で有名ですね。次にリピーターなら知っているでしょうというBランク曹渓寺だけ。仁寺洞のすぐ近くで、韓国仏教界の最大宗派である曹渓宗の総本山。あとは通度寺・梵魚寺・法住寺・奉恩寺等々一部では知られている寺はあってもおしなべてCランクかそれ以下。修徳寺もCランク以下で、ヌルボ自身が知ったのもそんな昔のことではありません。
 2012年2月に、テーマ別にベスト10を選んで紹介している韓国の観光ガイド本のランキング部分だけ訳した記事をアップしました。その<寺>部門(→コチラ)では、1位がやはり仏国寺で、それについで2位になっていたのが修徳寺だったのです。その記憶がかろうじて残っていたこともあり、今回のドライブ旅行で大田から行けそうな手頃な観光ポイントを調べていて目に入ったというわけです。鉄道やバス等だと不便な所のようだし、こういう機会に行かなければ、とも考えました。
 この寺は、百済の時代の384年に創建されたとか、一説では6世紀末だとか、いずれにしろ韓国でも相当に古い寺のひとつです。場所は忠清南道礼山郡。
 ・・・ということで目的地を定め、大田・唐津(タンジン)高速道路に乗り入れて走ることしばし。山がちな辺りにさしかかると、あれっ雪がちらちら。
 それでも公州(コンジュ)SAではまだこんな程度でした。

 とくになんということはなし。ただ反対側を見ると・・・。

 まばらに雪が積もっています。
 これを見て脳裏に浮かんだ言葉は・・・白雪公主!」(ペクソルコンジュ) 。そう、白雪姫ですね。(おもしろくなかった・・・ですか?)

 ところがしばらく走っているとこんな状態に・・・。


 礼山に入って、修徳寺に折れる所。

 道路に雪が着き始めています。
 今上のャ心を見て知ったのは、この道を直進すれば画家・李応魯(이응노,イ・ウンノ)生家記念館があるということ。もし知っていて、行ったとしたらアトが大変でした。(彼について書けば長いので、全部省略。)
 右折して約10分で寺域に到達しました。

 山の上ではなく麓なのでまだマシでした。
 見渡すとずいぶん広大な敷地で駐車場も広く、食堂等も立ち並んでいて門前町といった趣。

 20を超える建物がある中でたどりついた目当ての建物が下の写真。

 1308年に建造されたという国宝の大雄殿です。慶尚北道栄州・浮石寺の無量寿殿等とともに、韓国最古の木造建物のひとつとされています。ここの丹青は韓国の寺ではめずらしく、塗り替えをしないで今に至っているそうです。
 ※浮石寺は2つあり、例の対馬の寺で盗まれた仏像関連のニュースで登場する栄州ではなく忠清南道瑞山にある浮石寺の方。
 大雄殿のすぐ奥の観音殿からはこんな天気の中でも読経の声が聞こえてきました。

 この寺は他にもいろいろ見るべきところはありそうですが、なにせこんな天気なのでソソクサと立ち去らざるをえませんでした。
 ※たとえば→コチラのブログ記事(韓国語)の写真を見ると、11月の紅葉の頃の大勢の人が訪れているようすがわかります。

 次なる目的地は群山。まだ行ったことがなく、この機会に行こうと思ったのですが・・・。
 西海岸高速道路を南下するとこの雪の降り。保寧市の大川SAの北あたりです。

 このようすでは不安が心配だ、危険があぶないゾと思って<コネスト>で韓国のリアルタイムの天気(→コチラ)を確認すると、全羅道方面の方に雪のマーク。え、済州島にも雪!? 逆にソウル方面は晴マーク。南に行くといいだろうと単純に考えたのが間違いでした。
 しかし、そんな情報が得られただけでも良しとしなければ。ホントに<コネスト>のおかげ、ルーターのおかげです。
 夕闇が迫る中、Uターンして一路北上したのは当然の判断でした。
 そしてこの日の宿泊は前年9月にも行った温陽温泉の、ホテルは2ランクほど上にして温陽観光ホテルへ。夜8時前に到着。ここまで来れば雪の心配はナシでほっと一息つきました。

 この日もまた、振り返ってみればいろいろピンチはありながらも、やっぱり結果オーライの旅でした。やれやれ。
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12月11~18日ヌルボの韓国日常の延長旅行 ⑤結果オーライ雪中ドライブ 大田ハンバッ教育博物館は昔の小学校

2015-01-09 23:40:52 | 韓国旅行の記録
◎12月15日(月)~16日(日)午前

 12月15日、つまり当日の記事(→コチラ)で書いたようにソウルは小雪がちらつく寒い日。
 かねての打ち合わせ通りこの日落ち合ったF氏の運転する車で夕刻出発し、京釜高速道路を南下して大田(テジョン)へ。


 彼の車に乗るのは初めてで、実は内心少し不安でした。なんせ右側通行とあって、以前慶州をレンタサイクルで周った時も怖かったし、横断歩道を渡る時もまず右を見ることが習慣化しているためヒヤッとしたことがありました。まして車ともなるとちょっとしたミスが事故につながるし・・・。しかし助手席に座ってしばらく行くほどに不安はほとんど解消。この10年間以上(?)韓国内を何度もドライブして勝手知ったるようすで、標識のハングルも瞬時に読み取っているのか? TV画面に表示されるテロップなんかも前から読んでるようじゃダメなんだな、とここで私ヌルボ、未熟さを痛感。

 先の記事に記したように途中のSAで油揚げうどん(ユブウドン)とか「麦飯石オジンオ(いか)」とかを食べて、大田に着いたのは午後8時すぎ。彼が予約しておいてくれたホテルは東横インでした。政府庁舎のすぐ近くで、大田は3回目のヌルボもこの辺に来たのは初めて。
雪はたいしたことなく、南下したわれわれの判断は正解でした。(・・・と、この時はそう思った。)

 ホントに、いまやどこに行ってもスタバがある・・・。
 翌朝見るとこんな感じ。

 おー、いい天気じゃないの。ラッキー!(・・・と、この時はそう思った。)

 さて、大田の市内でヌルボの希望で向かった先はここ。

 ハンバッ教育博物館(한밭교육박물관)です。
 ここは1911年施行の朝鮮教育令により大田最初の小学校である三省洞小学校の校舎が建てられた所。学校は1913年大田栄町公立尋常小学校、1922年大田第一普通学校、そして戦後(1949年~)は大田三星(省?)国民学校(→初等学校)と改称されました。そして1938年6月に完成した校舎が1992年校舎改築に伴って教育博物館としてオープンしたものです。
 ハンバッというのは、大田の古称です。そういえば한は「大」、밭は「田畑」ですね。


 なるほど、ヌルボにとっては懐かしさを感じるたたずまいのかつての教室にさまざまな資料が展示されています。
 見学に際し、日本に2年ほど在住経験がある年配の女性がガイドとしてくわしく説明してくださいました。2013年6月清州の古印刷博物館を見学した時もそうだったのですが、コチラがいろいろ質問するとガイドさんも興に乗ってとても話が盛り上がります。
 ※展示物等々については、この博物館の公式サイト(韓国語)参照。→コチラ

 ガイドさんの話では、この地は朝鮮戦争当時国連軍と北韓軍との間の激しいせめぎ合いが繰り広げられた所で、この建物にも当時の銃弾痕が残っているとのこと。外に出てみると・・・。

 このセメントでふさがれている箇所が弾の痕。たくさんあります。↑

 さて、この博物館見学の際に見落としてはならないのが野外展示場です。

 上の写真の左端に倒れている石碑のようなものがあります。

 「皇国臣民誓詞之柱」です。\t
 「皇国臣民ノ誓詞」は1937年皇国臣民としての自覚を促すべく朝鮮で発布されたもので、児童用と大人用があり、この石柱に刻まれているのは児童用のものです。

 一 私共ハ 大日本ノ臣民デアリマス
 二 私共ハ 心ヲ合ハセテ天皇陛下ニ忠義ヲ盡シマス
 三 私共ハ 忍苦鍛錬シテ立派ナ強イ國民トナリマス

 いわゆる皇民化教育の一環として、この文言の暗唱を強要されたことから、今この石柱が引き倒されたまま展示されているというわけです。
 ※皇国臣民ノ誓詞について→ウィキペディア参照。

 この皇国臣民ノ誓詞については、(たぶん)次の記事で別の観点から書く予定です。

 現在、この博物館と同じ敷地に隣接して大田三星(省?)初等学校があります。

 新しい石碑を見ると、2011年に建てられた開校百周年記念碑でした。

 現在の大田三省(星?)初等学校のサイトを見ると、1911年朝鮮人児童のための懐徳公立普通学校が沿革の最初に書かれています。上述の(日本人児童が通った)三省洞小学校との位置関係等はどうもよくわかりません。

 1938年にできたこの建物は大田で最古の建物で、1度も改築されてないそうです。たしかになかなかしっかりした造りです。

 10時頃から約2時間の見学を終え、次もまたヌルボの希望で唐津(タンジン)・大田高速道路に乗っかって西北西、礼山(イェサン)方面に向かったのでありました。
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韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績 [1月2日(金)~1月4日(日)]

2015-01-06 20:18:38 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 謹賀新年。
 徳島でのぐーたら正月が、横浜に戻っても続いていて、やっと今年の初記事。
 その間目に留まった韓国映画関係の記事の中に<韓国映画館の一日観客数が初めて200万人突破>という「ハンギョレ」の記事がありました。(→コチラ。)
 韓国の人口(約5千万人)を考えると、近所で誰かは・・・あ、これは大雑把だな、学校のクラス内で誰か2人はこの日映画を観に行ったことになります。
 ひるがえって日本の場合、「正月映画」は今どのくらいの関心事になっているのでしょうか? 私ヌルボ、よくわからないどころか全然わかりません。
 日頃めったに映画を観ない人でも、たとえば正月には寅さん映画を観に行くという習慣の人たちが以前はいたものですが・・・。
 私ヌルボの場合、正月映画と聞いて思い出すのは、遠い昔の東映時代劇です。忠臣蔵とか清水次郎長とか、正確な映画のタイトルは憶えていませんが、大勢の子供たちがクライマックスになると「うぉーっ」と歓声を上げたりしたものです。→コチラの記事「正月映画の立看板」にも当時(1950年代後半)の雰囲気等が書かれています。また→コチラの記事によると、ヌルボが観たのは美空ひばりが共演の東映正月映画「忠臣蔵 「櫻花の巻」「菊花の巻」」(1959)だったかもしれません。ちょうど今日から京橋のフィルムセンターでは<日本映画史横断⑤ 東映時代劇の世界>という企画特集が始まりました。(→コチラ参照。) そのラインナップを見ると「任俠清水港」(1957)あたりもうっすらと記憶があります。ただ、今観ても昔みたいなワクワク感は到底望めないでしょうね・・・。

「朝鮮日報」1月2日掲載の「封切映画 ぴったり10字評」 (ハングル文も訳文も10字です。)
 「サンドラの週末」真心こめた映画はある ★★★★
 「96時間/レクイエム」期待にはずれない続編 ★★☆
「マダガスカルのペンギン」楽しくて、めずらしくて ★★★
 「ザ・テノール 真実の物語」完璧口パク遵守の音楽 ★★★
「ザ・テノール 真実の物語」は韓国映画。ヨーロッパでスターとなった声楽家ペ・チェチョル(ユ・ジテ)が日本公演を行うことになるが、舞台を前にチェチョルは甲状腺がんに倒れる。声を失った彼に妻のユニと公演の企画を担当した日本人サワダは手を差しのべる、というストーリー・・・って実は昨年10月に日本で公開されていましたね。他の3作品は以下の記事中で紹介しています。

           ★★★ Daumの人気順位(1月6日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】

①クォ・ヴァディス(韓国)  9.6(122)
②パンクチュア 合衆国の陰謀  9.5(86)
③犬どろぼう完全計画(韓国)  9.3(185)
④いのち(韓国)  9.3(106)
⑤60万回のトライ(日本・韓国)  9.3(95)
⑥ボックストロール  9.1(29)
⑦ちびっこ潜水艦オリー 2  9.1(23)
⑧アクト・オブ・キリング  9.1(40)
⑨ピアノ・レッスン  9.0(87)
⑩ハウルの動く城(日本)  9.0(880)

 今回の新登場は③「犬どろぼう完全計画」だけです。映画の原題は「개를 훔치는 완벽한 방법(犬を盗む完璧な方法)」ですが、原作のバーバラ•オコーナーのジュニア小説「犬どろぼう完全計画」(文溪堂)のタイトルを仮題としました。彼女の作品の初めての映画化がこの韓国映画ということは、韓国で2008年刊行以来よく読まれてきたということ。キャッチコピーは「10歳の女の子の奇想天外なドロボー。皆の心を盗む「イヌ」犯罪のヒューマン・コメディ」です。ある日突然、父と家がなくなってしまったジソ(イ・レ←あの「ソウォン」の天才子役!)は、弟のジソク(ホン・ウンテク)、お母さん(カン・ヘギョン←5年ぶりのスクリーン復帰)と一緒にミニワゴン(ピザの配達車)で暮らし始めます。1週間だけ過ごして引越しするというお母さんの言葉を信じることができないジソはイヌを盗んだ後、その飼い主が貼ったイヌを探す貼り紙を見つけて犬をつれていき、お礼のお金をもらうという金を稼ぐ方法を思いつきます。計画通り盗むイヌを物色していたジソはあるお屋敷に住む老夫人(キム・ヘジャ←「母なる証明」以来5年ぶり)の愛犬ウォーリーをターゲットに決めますが・・・。

     【専門家による順位】

①6才のボクが、大人になるまで。  9.5(8)
②サンドラの週末  8.5(4)
③クラウズ・オブ・シルス・マリア  8.3(6)
④鉄の夢(韓国)  8.0(5)
⑤アクト・オブ・キリング  7.8(6)
⑥ゴーン・ガール  7.7(8)
⑦自由が丘で(韓国)  7.7(4)
⑧インターステラー  7.6(9)
⑨マップ・トゥ・ザ・スターズ  7.4(5)
⑩巨人(韓国)  7.1(8)

 ②「サンドラの週末」だけが今回の新登場です。監督はベルギーのダルデンヌ兄弟で、昨年のカンヌ映画祭出品作。週末、突然自分がレイオフ(一時解雇)の対象になったことをケータイで知らされたサンドラ(マリオン・コティヤール)。16人の従業員のボーナス返上案が過半数の賛成を得ない限り、週明けにレイオフを実施するという内容。それはショックを受けながらも、彼女は気を取り直して夫が運転する車で同僚たちの家を回ることに・・・。ところが、ボーナスをあきらめてほしい提案に、同僚の反応は様々。当然のことですが、皆それぞれに問題を抱えているのです。多くの人がレイオフとボーナスカットの二者択一というどうしようもない選択を迫られているというのは今資本主義各国の共通課題で、はたしてこの作品はどういうように物語をまとめているのか気になるところです。韓国題は「내일을 위한 시간(明日のための時間)」。日本公開は5月です。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[1月2日(金)~1月4日(日)] ★★★

         「国際市場」の勢い衰えず 800万人に到達

【全体】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・週末観客動員数・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・国際市場(韓国)・・・・・・・・・・・・12/17・・・・・・・・・・1,655,500・・・・・・・・・・7,752,961・・・・・・・・60,542 ・・・・・・1,044
2(新)・・96時間/レクイエム・・・・・・・・1/01 ・・・・・・・・・・・641,886・・・・・・・・・・1,109,175・・・・・・・・・8,930・・・・・・・・616
3(新)・・マダガスカルのペンギン・・・12/31 ・・・・・・・・・・・498,116 ・・・・・・・・・・・859,796・・・・・・・・・6,609・・・・・・・・615
4(3)・・あなた、その川を渡らないで(韓国)・・11/27 ・・・・341,737・・・・・・・・・・4,367,107・・・・・・・・34,082・・・・・・・・486
5(2)・・技術者たち(韓国)・・・・・・・・・・12/24・・・・・・・・・・・・310,971・・・・・・・・・・2,249,416・・・・・・・・17,445・・・・・・・・481
6(4)・・ホビット 決戦のゆくえ・・・・12/17 ・・・・・・・・・・・・・140,943・・・・・・・・・・2,720,834・・・・・・・・23,277・・・・・・・・350
7(35)・・犬どろぼう完全計画(韓国)・・12/31・・・・・・・・・・・・75,181・・・・・・・・・・・155,814・・・・・・・・・1,192・・・・・・・・199
8(5)・・尚衣院(韓国)・・・・・・・・・・・・・・12/24 ・・・・・・・・・・・・・56,782・・・・・・・・・・・761,857・・・・・・・・・5,986・・・・・・・・264
9(6)・・雪の女王2:トロールの魔法の鏡・・12/24・・・・・・・・54,988・・・・・・・・・・・584,288・・・・・・・・・4,262・・・・・・・・229
10(9)・・インターステラー ・・・・・・・・・・11/06・・・・・・・・・・・・50,039・・・・・・・・・10,175,946・・・・・・・・81,333・・・・・・・・109
       ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 「国際市場」は今日(1月6日)800万人を突破します(確実!)。「弁護人」や「7番房の奇跡」とほぼ同ペースだそうで、つまりは1千万人を超えるということか? →コチラの韓国在住の方のブログ記事によると「映画館内には、大声で嗚咽してる人も~」とのことです。なお、1月3日の<Kstyle>の記事(→コチラ)によると「韓国映画史上初の大記録!オ・ダルス、累計観客1億人突破」だそうで、これはすごい! 名前は知らなくても顔を見れば思い出す人は多いのでは? おなじみの名脇役です。
 「あなた、その川を渡らないで」は400万人を超えました。観客はとくに若い人たちが多いそうで、それはどう解釈すべきかな?
 今回の新登場2・3・7位の3作品です。
 2位「96時間/レクイエム」は、製作&脚本のリュック・ベッソンと主演リーアム・ニーソンがタッグを組んだアクションシリーズの第3作。特殊なスキルを駆使して活躍する元CIA工作員が最後の死闘に臨みます。1月9日日本公開ということで、すでに諸情報がたくさん出ています。韓国題は「테이큰 3」。
 3位「マダガスカルのペンギン」は、ドリームワークスの「マダガスカル」シリーズに登場する人気キャラクターのペンギンたちを主人公にしたアニメ。過去NHKEテレでも放送されたものとは直接的な関係はなく、南極でのペンギンたち4人(羽?)組の誕生に始まり、その後外の世界に飛び出してイタリアのヴェネチアで極悪タコと戦い、さらには背後の巨悪と対決するという物語のようです。韓国題は「마다가스카의 펭귄」。日本公開は2015年秋とのことです。
 7位「犬どろぼう完全計画」については前述の通りです。

【多様性映画】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・あなた、あの川を渡らないで(韓国)・・11/27・・・・・・・・・・341,737・・・・・・・・・・・4,367,107 ・・・・34,082・・・・・・・・・486
2(35)・・サンドラの週末・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/01・・・・・・・・・・・・・6,869 ・・・・・・・・・・・・・12,898 ・・・・・・・109 ・・・・・・・・・40
3(2)・・マミー ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12/18・・・・・・・・・・・・・・4,182 ・・・・・・・・・・・・・40,836 ・・・・・・・324 ・・・・・・・・・37
4(4)・・ムード・インディゴ うたかたの日々・・12/11 ・・・・・・・・・・・・3,621・・・・・・・・・・・・・・38,227 ・・・・・・・307 ・・・・・・・・・31
5(3)・・クラウズ・オブ・シルス・マリア・・・・・12/18 ・・・・・・・・・・・・・・2,561 ・・・・・・・・・・・・・25,291 ・・・・・・・202 ・・・・・・・・・22

 2位「サンドラの週末」だけが新登場です。これについては上述しました。
コメント (3)
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