ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

①韓国文学②韓国漫画③韓国のメディア観察④韓国語いろいろ⑤韓国映画⑥韓国の歴史・社会⑦韓国・朝鮮関係の本⑧韓国旅行の記録

‘広告の天才’イ・ジェソクの奇抜な広告アートの数々 [その1]

2016-01-31 05:35:57 | 韓国の路上芸術・びっくりオブジェ等
 1つ前の記事で、徳寿宮の東側に見えるソウル市庁舎の外壁の市民掲示板(下画像)について書きました。 今回は、その製作者のイ・ジェソクさんと、彼がこれまでに手がけた広告アートを紹介します。

 まずは先の記事の最後で、予告編として載せたこの画像から。

 この建物は釜山地方警察庁です。そして車は拡大して見るとわかるようにパトカーです。
 製作途中の短い動画があったので貼っておきます。
 少なくとも外装やタイヤは実物を使っているようです。細部を見ると、車の左下方には「총알캍이 달려가겠습니다.(弾丸のように走っていきます。)」という文字。その右に小さく「犯罪の届は112、学校暴力の届は117」という電話番号が記されています。
 →コチラの<eデイリー>の記事(韓国語)によると、この「空飛ぶパトカー」は2011年警察庁広報諮問委員に委嘱されたイ・ジェソクさんの<才能寄付>で2013年9月釜山市南区大淵洞の旧南部警察署に設置されました。これに続いて翌10月21日の警察の日に同市海雲台区の佐洞派出所に設けられたのが下左のインスタレーションです。
    
 これもやはり「パチンコの弾のように直ちに出動します。」という意味。その右は同じ場所の別パターンで、人気ゲームのキヤラクター・アングリーバードの人形が載っています。3つ目のブランコも2014年3月釜山警察庁の学校暴力予防キャンペーンとして作られたもので、支柱の上のボードに描かれた女性警官の腕に懸けられた鎖が、ちょうど実際のブランコの鎖につながっているように見えます。ボードの左上には「お姉さんだけを信じて」、「学校暴力は117」と書かれています。(他に男性警官のものもある。)
 警察関係では、これより先、2011年ソウルの江南警察署の外壁に横4.7m縦9mの大きなミミズクの絵が描かれました。(下画像)
   
 夜になると、元々あった2つの窓の明かりがちょうどミミズクの輝く目になっています。そしてその左上には「安心してお休みください」「警察は24時間眠りません」という意味の2行のハングルの文に光が当てられています。
 さて、この記事のタイトルについてですが、‘広告の天才’というニックネームは私ヌルボが付けたものではありません。2010年にイ・ジェソクさん自身が自分の経歴・経験や、広告哲学といったものを記した本を出したのですが、その書名が「광고천재 이제석(広告の天才イ・ジェソク)」だったのです。副題は「세계를 놀래킨 간판쟁이의 필살 아이디어(世界を驚かせた看板屋の必殺アイデア)」(右画像)。その後2014年に改訂版が刊行されました。(→innolifeの記事参照。)
 ヌルボはこの本を読んだわけではありませんが、この本の内容紹介等で知り得た彼の経歴は次の通りです。

 1982年大邱生まれ。医大に行った兄に押され、初等学校の時から漫画だけ描いて時間をつぶしていた。中学生の頃は授業態度不良で何度もなぐられた。高校に進学して、絵だけで4年制大学に行けると聞いて死ぬほど描いた。400点満点で100点台だった模擬試験の点数が終盤に300点をはるかに超え、地元大邱の啓明大学校視覚デザイン科に入学。4.5点満点中評価4.47で首席で卒業した。しかし大学在学中から学生広告公募に根気よく応募したが大したものでもない賞さえ受賞に到らず、卒業後も数十社に願書を出したが地方大というだけで最初から相手にされないのだ。やむなく地元の看板屋で仕事を始める。
 ある日、近所のチラシ配りのおじさんにからかわれ、アメリカ留学を決心する。それまで<루저>(loser.負け組)だった彼の人生はアメリカで大逆転する。1年間米軍部隊に出入りして英語を身につけ、2006年9月にニューヨークのスクール・オブ・ビジュアルアーツに編入する。そして6ヵ月後から世界的な広告公募展でメダル狩りを開始する。最高権威のニューヨークワンショーフェスティバル最優秀賞、広告界のオスカーと呼ばれるクリオ賞銅賞、米国広告協会が授与するアディ賞金賞等々、国際広告祭で29個ものメダルを獲得し、JWT NEW YORK、BBDO等の広告代理店でアートディレクターとして働き、ヒット作を生み出した後 帰国し、2009年自らのめざす「世界を変える広告」作成のためイ・ジェソク広告研究所を設立した。


 ・・・彼のユニークな作品世界とともに、このような学歴社会での<負け組>からの大逆転といった経歴が相俟って韓国社会での注目度が一気に高まったのでしょうね。
 なお、2013年KBS2テレビで「花を咲かせろイ・テベク」(原題=広告の天才イ・テベク)と題したドラマが放送されましたが、これはイ・ジェソクの成功記を基にした物語です。しかしこのテベクの方は大学を中退した点等々、イ・ジェソクさんとはかなり違うようです。

 紹介したい彼の作品はまだまだたくさんあります。あと20くらいかな? それらは続きということにします。あ、1つだけ予告編ということで載せておきます。


 → ‘広告の天才’イ・ジェソクの奇抜な広告アートの数々 [その2]
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[ソウル]徳寿宮近辺の見逃しがちないろいろ ①<広告の天才>イ・ジェソク製作のソウル市庁電光掲示板

2016-01-28 21:26:34 | 韓国の路上芸術・びっくりオブジェ等
 初めてソウルを訪れた観光客のほとんどが訪れる所といえば景福宮でしょう。(行かなかった人も私ヌルボの身近にいますが・・・。) そして徳寿宮も定番の観光ポイントであることはいうまでもありません。
 ヌルボも過去30回近くソウルに行きましたが、1992年の初回以来徳寿宮には5回くらい(?)入ったことがあります。
 この新シリーズのテーマは<徳寿宮近辺の~>ということで、徳寿宮の入口(大漢門)から歩いて約10分以内のいろんな所やモノを紹介していこうというものです。
 近年何度かこの辺りをあちこち歩き回ることがあって、その時ガイドブック等にはほとんど載っていない、しかし一見の価値がありそうな(?)モノ(建造物その他)がいくつも目に留まったので、それを順次紹介していこうというのがシリーズの主旨です。

 ・・・が、それに先立って、これから徳寿宮を見学しようという方にはぜひ「予備知識をちゃんと仕入れていく」よう、声を大にして申し述べておきたいと思います。
 景福宮と同様に徳寿宮の敷地内にも数多くの見るに値するモロモロがありますが、予備知識もなくただ何となく入場し、お寺でいえば本堂に相当する中和殿までまっすぐ行って、そのまままっすぐ出てしまうのはあまりにもったいないことです。予備知識がなくても好奇心旺盛な方なら神機箭(シンギジョン.矢を1度に大量に射る武器)とか仰俯日(日時計)とかを見つけるでしょうが、他にも一杯あります。徳寿宮美術館大韓帝国歴史館(←2014年10月開館でヌルボはまだ行ってません)もあります。これらについての詳細は→ソウルナビや→コネストの記事を参照してください。

 徐々に本題へ。シリーズの初めは、この徳寿宮大漢門を背にして立ち、東側の世宗大路の向こう側を眺めるところから。下の画像のような眺めです。
 右手の古い建物は、日本の統治期の京城府庁舎で戦後は長くソウル市庁だったのが、2012年新庁舎ができ、ここはソウル図書館になりました。その新しいソウル市庁舎が左手の大きな建物。曲面主体のデザインが特徴的です。ソウル図書館にも市庁舎にもぜひ入ってみてください。
 ソウル図書館については→コネストに詳しい記事があります。→ソウルナビにも記事はありますが・・・。
 ソウル市庁の地下には<市民聴>があり、カフェ等の他、高麗~朝鮮王朝時代に兵器・旗幟・軍装等を製造していた官庁の軍器寺(クンギシ)の発掘現場がそのまま保存された軍器寺遺跡展示室もあります。
 ※→<市民聴>の公式サイト(日本語)。→ソウルナビの<市民聴>の記事。→ソウル市公式サイトの関係記事&写真。→軍器寺遺跡展示室の動画

 
     
 今度こそやっと本題です。
 上掲の画像で私ヌルボが着目したのは、ソウル図書館やソウル市庁の建物ではありません。市庁舎の西側外壁のこれ(下画像)です。
 かわいい女の子が掲示板のようなものを持っています。昨年4月ソウルに行った時に初めて見ました。最初はソウル市の何かのキャンペーンなのかなと思いましたが、見ているとこの掲示板の文字が順次変わっていくではないですか!(6秒間隔) その内容も、上の画像では「말은 못했지만, 너가 곁에 있어 항상 고마워(言葉では言えなかったけど、君が側にいて、いつもありがとう)」といった個人的な短い文章。下の「010-3616-××××님」というのは、このメッセージを発信した人の電話番号のようです。
 以下、その後この掲示板について調べてみたことを略述します。
 これは2014年6月から始まったLEDによる市民掲示板で、大きさは横13m、縦8mあります。
 朴元淳(パク・ウォンスン)市長が2014年6月の市長選挙で鄭夢準候補との事実上の一騎打ちを制して再選を果たした後、市民との疎通と共感の市政を広げていこうという趣旨で始めたものです。
 市民掲示板は午前と午後各7~10時の1日6時間運営され、誰でも参加できます。010-6387-1177に文字メッセージを送信すると1件あたり6秒ずつリアルタイムで表示されます。文字数はハングル40文字、英語・数字は80文字以内。1時間に同じ番号で3回まで発言できますが、誹謗中傷や、商業広告等はブロックされたり、スパム番号として登録されるとのことです。(メッセージの表示以外の時間帯は市の案内メッセージが流される。)
 しかし、この掲示板の動画を探したら、次のようなものがありました。

 「同性愛の市民だけがソウル市民ですか?」に始まって「健康な性的価値観のため同性愛に反対します」と、「同性愛合法化絶対反対」を主張しています。こういう主張はOKということなんですね。また、9分以上も続くメッセージなのですが、画面下の電話番号を見ると6秒ごとに変わっている・・・ということは、大勢の仲間たちでリレー式に送信したということのようです。

 さて、この市民電光掲示板についての評価なのですが、スタートして5月後の11月「朝鮮日報」に8000万ウォンかかったが・・・ 市民の反応は微々たるソウル市庁電光板>という記事(→コチラ.韓国語)が載りました。これによると、問題点として利用者があまりにも少ないということを指摘しています。1日平均212件で、1272秒つまり約21分。市の関係者は「もう少し多様な活用方策を検討する」と明らかにしたそうですが、現在の状況はどんなものか? ※代表的保守紙「朝鮮日報」だけに、進歩系の朴元淳市長の施策や言葉には細かなことにもケチをつけますが、これもその一例か?

 この電光掲示板について、もう1つ注目すべきことは、これを製作したのが<広告の天才>として自他ともに認める(!?)イ・ジェソク(이제석)さんであるということ。
 <イ・ジェソク広告研究所>の記事(→コチラ)でこの掲示板の製作過程を多くの画像で見ることができます。この掲示板の女の子は子役俳優のココ(코코)ちゃんという子なんですね。(右画像。)

 イ・ジェソクさんのこれまでの作品群を見ると、そのユニークな発想は驚くばかり! いずれ単独の記事で紹介します。その予告編で1つだけ紹介。

 なんだ、この車は!? ・・・って、パトカー(!)なんですけどね。え、釜山市警察庁だって!?

 もう1つ、次の<徳寿宮近辺の見逃しがちないろいろ>の予告画像も。

 ソウルのリピーター旅行者の皆さん、どれくらいが見てすぐわかりますかねー?

☆おまけ。<イ・ジェソク広告研究所>のサイト内に次のような画像もありました。ココちゃん、スカートじゃない! お年寄りもシロクマもそれぞれに主張してます。その右の2つを見ると、掲示板部分だけでなく全体がLEDハネルということか。この3つの画像、どれも前の道路の車等の位置が同じということは、実際の写真じゃないのかな? うーむ。

          


☆2016年4月1日の追記 先週3月26日行ってみると、大変残念ながらなくなっていました! (→コチラの記事参照。) シリーズ最初からミソをつけちゃったか。
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韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績 [1月22日(金)~1月24日(日)]

2016-01-26 22:45:55 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 もう19日も経ってしまいましたが、その間、1月7日に「キネマ旬報」のベスト・テンが発表されました。詳細は→コチラで見ることができます。その結果は次のとおりです。

[日本映画] ①恋人たち ②野火 ③ハッピーアワー ④海街diary ⑤岸辺の旅 ⑥GONINサーガ ⑦この国の空 ⑧ソロモンの偽証 前篇・事件/後篇・裁判 ⑨母と暮せば ⑩きみはいい子 ⑩ローリング
[外国映画] ①マッドマックス 怒りのデス・ロード ②アメリカン・スナイパー ③アンジェリカの微笑み ④バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) ⑤黒衣の刺客 ⑥神々のたそがれ ⑦セッション ⑧雪の轍 ⑨インヒアレント・ヴァイス ⑩おみおくりの作法

 これらの中で私ヌルボが観たのは[日本映画]は①④⑦⑧、[外国映画]は①②④⑥⑦⑧と、例年よりはやや多め。12月31日の記事<★2015年 ヌルボの個人的映画ベスト10>と比べると、ヌルボのベスト3がキネ旬には1つも入っていないのは想定内だし、意外な感はありません。むしろヌルボが意を決して(笑)5位(という高位置)に入れた「マッドマックス/怒りのデスロード」がキネ旬ではなんと1位とは! これはちょっと画期的なことかもしれません。
またヌルボが注目していた黒木華篠原篤の受賞も妥当な線。なお、毎日映画コンクール(→コチラ)でも「恋人たち」が日本映画大賞とは意外。それにしても、このタイトルにだまされた観客は多かったのでは?(笑) (とくにデート中のカップルとか・・・。) この毎日映画コンクールの藤野涼子の新人賞受賞やTSUTAYA映画ファン賞(→コチラ)での「幕が上がる」受賞もナットク。以上、私ヌルボもおよそジョーシキ的な映画ファンの1人であるということを確認したというわけです。
 22日から「ビューティー・インサイド」が始まりましたが、いつ観にいけるかな? 他の韓国映画では12月17日歌舞伎町のTOHOシネマズ新宿で観た「明日へ」は今週29日まで横浜・黄金町のシネマジャックで上映中。毎日15:45〜17:30の1回のみ。オススメです。そのシネマジャックで昨晩サタジット・レイ監督「チャルラータ」(1964)鑑賞。1980年代のイギリス支配下にあったインド社会の一端がわかります。とくに中流以上の女性の生活と心理を深く描いた作品ですが、私ヌルボ、後で長谷部友子さんのレビュー(→コチラ。ネタバレあり)を読んでいろいろなことに気づかされました。

「朝鮮日報」1月22日掲載の「封切映画 ぴったり10字評」 (ハングル文も訳文も10字です。)
 「マネー・ショート 華麗なる大逆転」
   金融映画、新分野の誕生★★★★

 「スティーブ・ジョブズ」

   小枝を取ったら見える ★★★☆


 「兄への想い」

   「新派」どこまで飽きない? ★★☆


 「ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります」

   こう老いたいが、いかに? ★★★

 「ゼロ・モチベーション」

   イスラエル女性軍、同じ? ★★☆


 「バックトラック」

   なぜか結末がわかるが・・・ ★★☆

 「ゼロ・モチベーション」はイスラエルのコメディ。徴兵で集められた女性兵士たちが、砂漠地帯にある軍施設で単純作業や遊びに明け暮れる様子を描く、というもの。え、→コチラのサイトで無料で見られる? 他の5作品については下の記事中で紹介しています。

           ★★★ Daumの人気順位(1月26日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】

①悪い国(韓国)  9.1(136)
②内部者たち:ジ・オリジナル(韓国)  9.1(764)
③時をかける少女<2006年>(日本)  9.0(1190)
④ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ  9.0(48)
⑤JSA(韓国)  8.9(368)
⑥ラブ・アクチュアリー  8.8(770)
⑦Love letter(日本)  8.8(763)
⑧エターナル・サンシャイン  8.8(528)
⑨トーク・トゥ・ハー  8.8(56)
⑩ピアノの森(日本)  8.7(155)

 ①~⑨は前回と同順位で、新登場作品はありません。

     【専門家による順位】

①マッドマックス 怒りのデス・ロード  8.8(9)
②ヘイトフル・エイト  8.6(5)
③今は正しいがその時は間違いだ(韓国)  8.2(4)
④ボーダーライン  7.8(6)
⑤時をかける少女<2006年>(日本)  7.8(5)
⑥インターステラー  7.6(9)
⑦ザ・ロブスター  7.6(6)
⑧アスファルト  7.5(4)
⑨リトルプリンス 星の王子さまと私  7.3(3)
⑩スター・ウォーズ/フォースの覚醒  7.2(7)

 順位・評点とも前回と同じです。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[1月22日(金)~1月24日(日)] ★★★
         「レヴェナント 蘇えりし者」が2週連続1位

【全体】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・レヴェナント 蘇えりし者 ・・1/14・・・・・・・・・・・・399,964 ・・・・・・・1,519,309・・・・・・・・・12,331 ・・・・・・・・796
2(25)・・兄への想い(韓国) ・・・・・・1/21 ・・・・・・・・・・・398,312 ・・・・・・・・・501,643・・・・・・・・・・3,921 ・・・・・・・・854
3(3)・・アーロと少年 ・・・・・・・・・・・・1/07 ・・・・・・・・・・・146,687 ・・・・・・・1,217,672・・・・・・・・・・8,942 ・・・・・・・・502
4(新)・・マネー・ショート ・・・・・・・・・1/21・・・・・・・・・・・・143,092・・・・・・・・・171,902・・・・・・・・・・1,442 ・・・・・・・・489
       華麗なる大逆転
5(4)・・ヒマラヤ(韓国) ・・・・・・・・・・12/16 ・・・・・・・・・・・・84,284・・・・・・・・7,646,566・・・・・・・・・59,399・・・・・・・・・433
6(2)・・その日の雰囲気(韓国)・・・・1/14 ・・・・・・・・・・・・83,065 ・・・・・・・・・577,776・・・・・・・・・・4,598 ・・・・・・・・393
7(5)・・内部者たち ・・・・・・・・・・・・・12/31 ・・・・・・・・・・・・67,789・・・・・・・・1,989,503・・・・・・・・・16,243・・・・・・・・・378
       :ジ・オリジナル(韓国)
8(34)・・劇場版ちびっ子バス タヨの・・1/21 ・・・・・・・・・59,732 ・・・・・・・・・・68,539 ・・・・・・・・・・・460・・・・・・・・・200
       エース救出作戦(韓国)
9(6)・・ミステリー・グースバンプス・・1/14 ・・・・・・・・・・・40,273 ・・・・・・・・・285,683・・・・・・・・・・2,137・・・・・・・・・244
10(46)・・スティーブ・ジョブズ・・・・・・・1/21・・・・・・・・・・・32,671・・・・・・・・・・・42,297・・・・・・・・・・・・336・・・・・・・・・383
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 今回の新登場は2・4・8・10位の4作品です。
 2位「兄への想い」は、朝鮮戦争当時存在していた子供合唱団をモチーフにした作品とのことです。朝鮮戦争で家族も仲間も失った軍人ハン・サンリョル(イム・シワン)は、転出命令を受けて偶然留まることになった部隊で両親を失った子供たちに出会います。子供たちの明るい姿に少しずつ心を開くサンリョルは、やがてボランティアのパク・ジュミ(コ・アソン)と共に子供合唱団を作り、歌を教え始めます。合唱団はその後激戦の戦場と軍病院などでの慰問公演に始まり、休戦後にはアメリカ国全土、60年代には、日本、東南アジア、ヨーロッパまで巡回公演を続けていきます・・・。原題は「오빠생각(オッパセンガク)」なのですが、これは韓国人なら皆知っている童謡で、本ブログでも過去記事(→コチラ)でわりと詳しく書いたことがあります。またYouTubeでも聴くことができます。(→コチラ。)
 4位「マネー・ショート 華麗なる大逆転」は、「マネーボール」等の著者マイケル・ルイスの経済ノンフィクションをブラッド・ピットがプロデュースして映画化した作品。アカデミー賞作品賞にノミネートされてますね。(あ、「レヴェナント 蘇えりし者」も。) 世界中がアメリカ発の住宅好況に酔っていた2005年のウォール街を舞台に、世界金融危機の到来を予期した金融トレーダー等4人の熾烈な戦いを描く・・・。韓国題は原題と同じで「빅쇼트(ビッグ・ショート)」。日本公開は3月4日です。
 8位「劇場版ちびっ子バス タヨのエース救出作戦」は、タヨ(타요)は韓国のアニメ。ソウル市内を走るバスを擬人化したキャラクターで、教育テレビ(EBS)で放映されて人気になり、2014年には実際に4色のキャラクターバスが運行して大人気に。そして劇場版が作られるに至ったというわけです。→コチラのブログ記事や→ソウルナビの記事を参照して下さい。お話しの方は、いなくなったエースを助けるため、おもちゃの国へ旅立ったタヨと仲間たちの冒険ストーリーだそうです。原題は「극장판 꼬마버스 타요의 에이스 구출작전」です。
 10位「スティーブ・ジョブズ」は、いうまでもなくあのアップル社を設立した人物の伝記映画。1984年、Macintosh発表会の40分前、挨拶をするはずのマシンが黙ったままで、ジョブズは激怒していた。そこへ元恋人が現れるのだが、彼女はジョブズが認知を拒む娘リサを連れていた・・・というのが冒頭? そして事実なのか・・・。韓国題は「스티브 잡스」。日本公開は2月12日です。

【多様性映画】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(新)・・ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります・・1/21 ・・・・・・・10,169・・・・・・・・・・・13,341 ・・・・・・・・・・・・104 ・・・・・・・・103
2(1)・・ユース ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/07 ・・・・・・・・・・・・・7,184 ・・・・・・・・・・・59,544 ・・・・・・・・・・・・465 ・・・・・・・・・53
3(4)・・海街diary(日本) ・・・・・・・・・・・・・・・・・12/17 ・・・・・・・・・・・・・4,410・・・・・・・・・・・・86,504 ・・・・・・・・・・・・706 ・・・・・・・・・25
4(新)・・バックトラック・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/21・・・・・・・・・・・・・・3,615・・・・・・・・・・・・・5,450・・・・・・・・・・・・・・43 ・・・・・・・・・90
5(2)・・Love Letter(日本)・・・・・・・・・・1999/11/20 ・・・・・・・・・・・・・2,078・・・・・・・・・・・・70,114 ・・・・・・・・・・・・530 ・・・・・・・・・19

 1・4位の2作品が新登場です。
 1位「ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります」は、ジル・シメントの同名ベストセラー小説(小学館文庫)の映画化作品。ブルックリンの街を一望できるアパートの最上階で40年間連れ添ってきた画家アレックス(モーガン・フリーマン)と妻ルース(ダイアン・キートン)でしたが、夫の今後を心配したルースはこの家を手放し、エレベーターのある住居に引っ越すことを決意。ところが愛犬の体調不良や近所でのテロ騒動等々のトラブルが次々に発生・・・。韓国題は「브루클린의 멋진 주말」。日本でも30日から公開されます。
 4位「バックトラック」(仮)は、オーストラリアのミステリー。精神科医ピーター(アドリアン・ブロディ)の故郷で1987年に乗客全員が死亡したという大きな列車事故がありました。ある時、ピーターは自分の患者たちが皆その事故の犠牲者であるという事実を知ります。そして今まで疑ったことのなかった20年前の記憶が何か間違っていたのではと考え、故郷に戻って不確かな記憶を手がかりに彼らの死と関連した事件の秘密を探り始めるのですが・・・。韓国題は「백트랙」。日本公開はなさそう?
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韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績 [1月15日(金)~1月17日(日)]

2016-01-19 23:50:55 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 16日観た「ブリッジ・オブ・スパイ」は期待以上。重厚でとても見応えがありました。予備知識なしでタイトルを見てスパイ映画かな?と誤解して映画館に行った人もいれば、逆に行かないつもりの人もけっこういるのでは? むしろ注目は<ブリッジ>の方。2つの意味が込められているんですね。新聞等で高く評価されているわりには客足はイマイチとか・・・。50代以下の人だと<U-2撃墜事件>(1960年)(→ウィキペディア)と言っても何のことやらわからないもんねー。私ヌルボも新聞の見出し程度かろうじて記憶にある程度。その前年<黒いジェット機事件>というのもあったなー。ウィキペディア(→コチラ)を見ると場所は藤沢だったのか。
 そして18日はシネマ・ベティで「消えた声が、その名を呼ぶ」鑑賞。観客数は積雪が残る寒い日だったせいか「ブリッジ・オブ・スパイ」の1割足らずのわずか4人でしたが、1人当たり満足度(?)は同様に高かったはず。100年前のオスマン帝国によるアルメニア人の大量虐殺を扱った作品ですが、ここにも過去の<歴史認識>が現在の国際政治上の問題となるといった日韓中と似た構図があるのですね。この作品の中で、主人公がシリアの町アレッポの野外劇場でチャップリンの「キッド」を観て・・・というシーンはホントに名場面だったと思います。

「朝鮮日報」1月15日掲載の「封切映画 ぴったり10字評」 (ハングル文も訳文も10字です。)
 「レヴェナント 蘇えりし者」
  「なぜ生きる?」を問う映画 ★★★★
 「ミステリー・グースバンプス」
  元「ジュマンジ」ファンに ★★★
 「ミラクル・ニール!」
  大胆に想像しなくちゃ ★★☆
 「ソング・オブ・ザ・シー海のうた」
  こんな作品観て育って! ★★★☆
 「その日の雰囲気」
  こんな‘何か’は真似禁止! ★★☆
 「タイム・トゥ・ラン」
  俳優に惑わされないで ★★☆
 「ミラクル・ニール!」はイギリスのSFコメディ。地球滅亡を企むエイリアンたちがテキトーに選んだ教師ニール(サイモン・ペッグ)に力を授けて地球存続のチャンスを与えるというもの。日本公開は今春。「ソング・オブ・ザ・シー海のうた」は<東京アニメアワードフェスティバル2015>でグランプリを受賞したアイルランドのアニメ。アイルランド神話をもとに、海ではアザラシ、陸では人間の女性の姿をとる妖精セルキーの母親と、人間の父親の間に生まれた兄弟の冒険を描いた作品で、今夏日本で一般公開されます。「タイム・トゥ・ラン」はジェフリー・ディーン・モーガンとロバート・デ・ニーロ共演のクライム・アクションで、ヒューマントラストシネマ渋谷の<未体験ゾーンの映画たち2016>で上映が終わったところ。(大阪は1月31日から。) 内容等は→コチラ参照。他の3作品は下の記事中で紹介しています。

           ★★★ Daumの人気順位(1月19日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】

①悪い国(韓国)  9.2(129)
②内部者たち:ジ・オリジナル(韓国)  9.1(656)
③時をかける少女<2006年>(日本)  9.0(1185)
④ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ  9.0(48)
⑤JSA(韓国)  8.9(367)
⑥ラブ・アクチュアリー  8.9(669)
⑦Love letter(日本)  8.8(763)
⑧エターナル・サンシャイン  8.8(524)
⑨トーク・トゥ・ハー  8.8(55)
⑩マッドマックス 怒りのデス・ロード  8.7(2027)

 ③「時をかける少女」は本ブログでは新登場。2006年の細田監督によるアニメ版です。韓国題は「시간을 달리는 소녀」。
 なお⑦「Love Letter」は1995年の岩井俊二監督作品ですが、その後何度も再上映されてきました。20年以上経った今、日本より韓国の映画ファンの記憶により強く残っているように思われます。

     【専門家による順位】

①マッドマックス 怒りのデス・ロード  8.8(9)
②ヘイトフル・エイト  8.6(5)
③今は正しいがその時は間違いだ(韓国)  8.2(4)
④ボーダーライン  7.8(6)
⑤時をかける少女<2006年>(日本)  7.8(5)
⑥インターステラー  7.6(9)
⑦ザ・ロブスター  7.6(6)
⑧アスファルト  7.5(4)
⑨リトルプリンス 星の王子さまと私  7.3(3)
⑩スター・ウォーズ/フォースの覚醒  7.2(7)

 ⑤「時をかける少女」だけが新登場ですが、上述のように何度目かの再上映です。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[1月15日(金)~1月17日(日)] ★★★
         ディカプリオ主演のアカデミー賞候補作「レヴェナント 蘇えりし者」が初登場1位

【全体】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(新)・・レヴェナント 蘇えりし者 ・・1/14 ・・・・・・・・・・・694,579 ・・・・・・・・・821,202・・・・・・・・・・6,668 ・・・・・・・・966
2(新)・・その日の雰囲気(韓国)・・・1/14 ・・・・・・・・・・・279,871 ・・・・・・・・・354,921・・・・・・・・・・2,859 ・・・・・・・・584
3(1)・・アーロと少年・・・・・・・・・・・・・1/07 ・・・・・・・・・・・270,281 ・・・・・・・・・983,041・・・・・・・・・・7,259 ・・・・・・・・602
4(3)・・ヒマラヤ(韓国) ・・・・・・・・・・12/16 ・・・・・・・・・・・189,379・・・・・・・・7,469,661・・・・・・・・・57,987・・・・・・・・・536
5(2)・・内部者たち ・・・・・・・・・・・・・12/31 ・・・・・・・・・・・158,294・・・・・・・・1,851,433・・・・・・・・・15,138・・・・・・・・・569
       :ジ・オリジナル(韓国)
6(30)・・ミステリー・グースバンプス・・1/14・・・・・・・・・144,020 ・・・・・・・・・182,410・・・・・・・・・・1,375・・・・・・・・・514
7(27)・・映画クレヨンしんちゃん・・1/07・・・・・・・・・・・・・44,822・・・・・・・・・・197,640・・・・・・・・・・1,472・・・・・・・・・277
       オラの引越し物語~サボテン大襲撃~(日本)
8(6)・・X-ミッション・・・・・・・・・・・・・・1/07・・・・・・・・・・・・・30,113 ・・・・・・・・・278,905 ・・・・・・・・・・2,207・・・・・・・・・242
9(5)・・HEROCK/シャーロック ・・1/02・・・・・・・・・・・・・29,549・・・・・・・・1,259,963 ・・・・・・・・・・9,852・・・・・・・・・229
       忌まわしき花嫁
10(4)・・私を忘れないで(韓国)・・・1/07 ・・・・・・・・・・・・22,575・・・・・・・・・・414,102 ・・・・・・・・・・3,315・・・・・・・・・280
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 今回の新登場は1・2・6位の3作品です。
 1位「レヴェナント 蘇えりし者」は、アカデミー賞で最多12部門ノミネートというディカプリオ主演の西部劇アドベンチャー。狩猟中に熊に襲われ、瀕死の重傷を負ったハンターのヒュー・グラス(レオナルド・ディカプリオ)は、狩猟チームメンバーの1人ジョン・フィッツジェラルド(トム・ハーディ)に置き去りにされます。その際フィッツジェラルドは反抗するグラスの息子まで殺してしまいます。奇跡的に蘇ったグラスは厳しい冬の寒さに耐え、交戦中の部族の熾烈な襲撃をかわしながわ、約300キロにも及ぶ復讐の旅を続けます・・・。マイケル・パンクの同名小説を原作とする実話に基づいた物語とのことです。韓国題は「레버넌트:죽음에서 돌아온 자」。日本公開は4月です。
 2位「その日の雰囲気」は、韓国のロマンス&コメディ。釜山行きのKTXで偶然隣り合わせたぺ・スジョン(ムン・チェウォン)とキム・チェヒョン(ユ・ヨンソク)。自由恋愛主義者チェヒョンは言い寄れば必ず成功するのが自慢のメンコンナム(맹공남)すなわち猛攻男、一方のスジョンは彼の攻勢に巻き込まれながらも「私、そんな女じゃないのよ」と立ち向かう鉄壁女(철벽녀)。この両者のミルタン(밀당.駆け引き)ロマンス、勝つのはドチラ? 原題は「그날의 분위기」です。
 6位「ミステリー・グースバンプス」は、R.L.スタインの同名児童向け小説(岩崎書店から刊行)を原作としたファンタジー&。ホラー。カナダで製作された子供向けTVドラマが北米で1995~98年、日本でも1998~99年NHK教育TVで放送されました。この映画では、主人公の原作者(!)R.L.スタイン(ジャック・ブラック)が隣人のz少年(ディラン・ミネット)と共に本からとび出した怪物たちに立ち向かうという構成になっています。韓国題は「구스범스」。日本公開は6月です。

【多様性映画】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・ユース・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/07 ・・・・・・・・・・・・11,466 ・・・・・・・・・・・・43,617 ・・・・・・・・・・・・340 ・・・・・・・・・55
2(29)・・Love Letter(日本)・・・・・・・・・1999/11/20 ・・・・・・・・・・・・・9,112・・・・・・・・・・・・61,881 ・・・・・・・・・・・・464 ・・・・・・・・150
3(3)・・海街diary(日本) ・・・・・・・・・・・・・・・・・12/17 ・・・・・・・・・・・・・4,490・・・・・・・・・・・・78,438 ・・・・・・・・・・・・636 ・・・・・・・・・26
4(2)・・隣りに神が住む・・・・・・・・・・・・・・・・・・12/24・・・・・・・・・・・・・2,053 ・・・・・・・・・・・・92,671 ・・・・・・・・・・・・749 ・・・・・・・・・31
5(33)・・フランス映画のように(韓国)・・・・・・・1/14・・・・・・・・・・・・・1,163 ・・・・・・・・・・・・・2,764・・・・・・・・・・・・・・21 ・・・・・・・・・29

 4・5位の2作品が新登場です。
 4位「隣りに神が住む」(仮)は、ベルギー等3ヵ国合作のコメディ。ブリュッセルのフラットで父親(神)・母親(女神)と暮らす娘の物語。この両親は、神を自称しているのではなく、なんと正真正銘の神様(!)なのです。娘は父親のコンピューターをハッキングして人々に「神しか知りえない情報」を流したりするのですが、物語はさらに荒唐無稽に(?)展開していきます・・・。韓国題は「이웃집에 신이 산다」です。
 5位「フランス映画のように」は、「ロシア小説」や「俳優は俳優だ」のシン・ヨンシク監督による4作からなるオムニバス。<A time to leave> 4人の娘を残して安楽死をすることを選んだ母親が、娘たちと共に過ごす最後の3日間の時間が今始まる。<A lady at the bar> ビール・バーのきれいなアガシを好き始めた2人の男がいる。1人の女と2人の男の夜の出来事。<A remaining time> 愛し合う2人の男女に、ある日偶然に出会った用いた占い師は告げる。「恋人の時間は100日しか残っていません」。<Like a French film> ある女性を愛する男がいる。は、「彼は彼女の漁場に閉じ込められた虜だ」と周りはいうが、彼は彼女を愛し始めた瞬間が忘れられない。原題は「프랑스 영화처럼」です。
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[韓国語] <安家>で秘密パーティー? 安さんの家、じゃなくて・・・。その歴史をたどる

2016-01-17 22:50:27 | 韓国語あれこれ
 12日(火)の記事のコメントでno_tenkiさんが教えて下さった「内部者たち」に関する<メディア・オヌル>の1月12日の記事(→コチラ)はなかなか興味深く、関連記事もいくつか読んでみました。
 「内部者たち」は、人気TVドラマ「未生」や映画「黒く濁る村」の原作者でもある漫画家ユン・テホ原作の映画で、韓国で昨年11月19日に公開されてから現在まで観客動員数700万人を超える(「内部者たち ジ・オリジナル」(ディレクターズ・カット版)と合わせると900万人近く)ヒット作になっています。内容は、大統領候補の政治家、未来(!)自動車会長、有力紙・祖国日報の論説主幹という政界・財界・巨大メディアの黒い三角同盟を相手にヤクザとコネもなく将来の展望のない検事が闘う物語です。

 上記の記事と関連していくつかの記事を探して読んだ中で、同じく<メディア・オヌル>の「「内部者たち」が「ベテラン」より優っている」と題した記事(→コチラ)があります。
 で、その記事の中で目にとまった言葉がありました。(ここから本論。)

  미래자동차 오회장, 집권여당의 유력대선후보 장필우, 조국일보 논설주간 이강희 등이 모여 섹스파티를 벌이는 장면은 자연스럽게 박정희의 안가 파티를 연상케 했다.
  未来自動車オ会長、与党の有力大統領候補チャン・ピルウ、祖国日報論説主幹イ・ガンヒなどが集まってセックスパーティーを繰り広げる場面は、おのずと朴正煕のアンガパーティーを連想させた。

 一読して意味がわからなかったのが안가(アンガ)>です。思いつく漢字は<安家>ですが、安さんの家にしても安さんの一家にしても意味不明。電子辞書の朝鮮語辞典(小学館)にもプライム韓日辞典にもなし。

 しかし、ネット上の<標準国語大辞典>には5つ挙げられている意味の最初に次のように記されていました。(※左のブックマーク欄の<NAVER辞典>にも全く同じ説明があります。)

  특수 정보 기관 따위가 비밀 유지를 위하여 이용하는 일반 집.
  特殊情報機関などが秘密維持のため利用する一般家屋


 続いて韓国サイトをいろいろ探してみたところ、옥(屋)>の略語ということのようです。したがって、安家という漢字は(偶然)正解。

 こうした安家の代表例があの197910月26日年朴正煕大統領が金載圭中央情報部(KCIA)部長に射殺されたソウル市鍾路区宮井洞(クンジョンドン)の安家。(下画像)
    

 右の写真、よく見ると右奥に倒れている人がいますよ。

 この宮井洞の安家は1980年取り壊され、現在は<ムクゲの丘(무궁화동산)>という名前の市民休息公園になっています。場所は景福宮の北西の角あたり。(これについては→コチラの記事(日本語)参照。)

 以下、「韓国日報」の記事(→コチラ)と「ハンギョレ」の記事(→コチラ)等を参考に、安家の歴史と現在についてごく簡単にメモしておきます。

安家は1960年代末に初めて設けられた。当時の中央情報部が大統領の私的執務及び休憩空間の必要性を朴正煕大統領に提案して推進したという。その場所は主として青瓦台近くの宮井洞、三清洞、清雲洞などに散在していた。秘密会議、不法資金授受等々、軍事政権の時代、安家は独裁の産物であり密室政治の象徴だった

・1993年3月金泳三大統領の就任直後取り払われたものだけでも12棟に達する。

 ※「안가」という言葉が一般に知られるようになったのはこの頃からかな? 私ヌルボの推定では、本来はKCIA等直接関わっている者たちの間の符牒のような感じがします。それが民主化の時代を迎えてメディアで報じられ一般に知られるようになってきたのでは? 「エッセンス韓日辞典」(民衆書林)の場合は90年代の版にはなく、2005年頃の版にはありました。

・民主化は安家の運用に変化を及ぼした。警護上一般は引き続き遮断されたが、安家は大統領の半公開的な休息空間となり、あるいは家族や知人との食事や運動の場となったりもしている。

・政府の諸部署も民間家屋風の安家を管理している。検察は過去秘密捜査のため安家を持っていたが、今は麻薬等重大犯罪の犯行を自首した者や被害者保護のため10余ヵ所の安家を管理している。国家情報院等は脱北者の身辺保護のため国内外に安家を保有したことが知られている。警察には依然として防共情報関係を扱う安家があるが、軍事政権当時のような強圧捜査とは過去の物語となっている。


・1997年北朝鮮から亡命した元北朝鮮労働党秘書・黄長燁(1923~2010)が起居していた安家は江南区論硯洞72-10にあった。(右画像)
 亡命直後から死亡時まで13年間生活していたこの国情院(国家情報院)が管理する安家は、地上2階、地下1階の建物で敷地面積が463.4㎡にもなる時価30億ウォンの大邸宅で、「中央日報(日本語版)」(→コチラ)等によれば、「塀の向こう側に数本の木が見える2階建ての白い家」で「一般の家と変わらない」ものの、しかし各種セキュリティー装備が設置されていた。塀の上の防犯柵、約20台の防犯カメラ、赤外線探知機らがあり、門の周辺には防犯カメラが4台、屋上には360度回転しながら全方向を監視できる防犯カメラが追加で設置されている。また外部に出た2階のベランダには防弾ガラス10余枚が設置されていて中は見えない、等々。その上、警察が厳重に警護していた。ところが、近所の住民は「一般住宅を改造して使用している事務室だと思っていた」、「セキュリティーが重要な会社が賃貸していると思った」等々、誰も黄元秘書が住んでいることを知らなかった。黄元秘書の死後、2011年から管理部署が国家情報院から統一部に移り、<論硯洞会議室>の名で会議室として使用されているとのこと。

・2014年のセウォル号沈没の日(4月16日)の朴槿恵大統領の行跡については、「産経新聞」の(例の)記事でも取り上げられたように<謎の7時間>がある。この件についての<メディア・オヌル>の記事(→コチラ)は、「金泳三・金大中・盧武鉉政権を経て廃止されたとされる安家がまだ存在しているのではないかという推論も提起されている」と記している。また青瓦台(大統領府)は朴大統領の事故当日の行跡に関する答弁書で「青瓦台は・・・重要な国家安全保障の施設であり、大統領は行政府の首班であり、国家元首であるため、警護必要上歴代のどの政府も大統領の位置と動線はいつも誰に対しても秘密にし、公開してこなかった」と明らかにした。


 つまり、朴槿恵大統領の安家の存在の有無はわからないということか? (まあ、わかったら「安全家屋」ではなくなっちゃいますからねー・・・。)
 ところで、日本には安家のようなものはないのかな? 新聞各紙には「首相日々」(←「毎日新聞」)のような記事に首相の行先等が具体的に書かれているので、秘密の場所で秘密の相手と密談して・・・ということは不可能、とみていいのでしょうか? 今度事情通の人に訊いてみるかな?
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韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績 [1月8日(金)~1月10日(日)]

2016-01-12 23:41:17 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 1つ前のキネ旬ムック「韓国映画で学ぶ韓国の社会と歴史」についての記事(→コチラ)にも目を通して下さいマセ。

 昨年ちょうど100本の映画を(映画館で)観た私ヌルボですが、今年はまだ全然観ていません。昨年も最初に観たのは1月23日でした。一昨年は1月28日が最初。どうもこの時期、ちょっと忙しいのと、どうも観たい映画がなぜか少ないような・・・。
 観たい映画がとくにない場合どうするか? どうするかもなにも、観に行かないに決まってるでしょ、というのがふつうのジョーシキ人。ところが映画オタクの場合はいろいろ情報を集めては観に行く映画を無理やり(?)決めて出かけます。
 私ヌルボの情報源は、新聞の映画評(→毎日朝日日経読売)、「週刊文春」のシネマチャート(→コチラ)、<ぴあ映画生活>の「クチコミ満足度ランキング」(→コチラ)、そして<こんな映画は見ちゃいけない>(→コチラ)や<三角絞めでつかまえて>(→コチラ)等々のブログです。
 これらをあれこれ見ていると、なんか「これは観たい! 観るゾ!」という気になる作品が見つかってしまうのです。上映館を調べると、何ヵ月か前に近所のシネマジャック&ベティでやっていたことに気づいたりしたことも過去何度か・・・。それでもキネカ大森とか新百合丘とか下高井戸まで足を運んだりして・・・。ハハハ(泣笑)。

 1月16日から「殺されたミンジュ」が始まりますが、キム・ギドク監督作品はどうも抵抗感があるというか、観に行く時には覚悟みたいなものが必要なんですよねー。何日も経ってから「仕方ないから行くか」という感じ。
 まあ近場(桜木町)で「ブリッジ・オブ・スパイ」でも観てこようかな?

「朝鮮日報」1月8日掲載の「封切映画 ぴったり10字評」 (ハングル文も訳文も10字です。)
 「ユース」
  老い、希望と諦めの共存★★★★
 「アーロと少年」
  20年の技術の集約体 ★★★☆
 「捕まえたら生きる」
  この映画、救うのは大変 ★★
 「ヘイトフル・エイト」
  貯水池の犬たち、西部へ ★★★★
 「私を忘れないで」
  記憶には値しない映画 ★★☆
 「ポイントブレイク」
  原作監督は怒り心頭か ★★
 「捕まえたら生きる」は韓国のアクション・コメディ。高校生4人組にカツアゲをくらった2人のドジ刑事がその4人組を捕まえるべく、追撃を始めるのですが・・・。タイトルの訳は他のサイトにならいましたが、「捕まえないと助からない」と訳した方がよさそう。他の5作品は下の記事中で紹介しています。なお、「貯水池の犬」とはタランティーノ監督の「レザボア・ドッグス」の訳。その意味については→コチラ参照。

           ★★★ Daumの人気順位(1月12日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】

①悪い国(韓国)  9.2(121)
②内部者たち:ジ・オリジナル(韓国)  9.2(553)
③JSA(韓国)  8.9(366)
④ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ  8.9(47)
⑤ラブ・アクチュアリー  8.9(666)
⑥エターナル・サンシャイン  8.8(521)
⑦トーク・トゥ・ハー  8.8(55)
⑧ピアノの森(日本)  8.7(152)
⑨内部者たち(韓国)  8.4(2716)
⑩フランス組曲  8.4(3)

 新登場の作品はありません。

     【専門家による順位】

①ヘイトフル・エイト  8.6(5)
②シチズン・フォー  8.2(5)
③今は正しいがその時は間違いだ(韓国)  8.2(4)
④ボーダーライン  7.8(6)
⑤ザ・ロブスター  7.6(6)
⑥アスファルト  7.5(4)
⑦リトルプリンス 星の王子さまと私  7.3(3)
⑧スター・ウォーズ/フォースの覚醒  7.2(7)
⑨ユース  7.0(7)
⑩海街diary(日本)  7.0(6)

 ①と⑨の2作品が新登場です。
 ①「ヘイトフル・エイト」については後述します。
 ⑨「ユース」(仮)は、イタリアのソレンティーノ監督によるヒューマンドラマで、2015年のカンヌ国際映画祭コンペティション部門の上映作。80歳を迎えて表舞台から退いたイギリス人の作曲家で元・指揮者のフレッド(マイケル・ケイン)は、親友の映画監督ミック、娘のレナと共にアルプスの高級リゾートホテルにやってきます。最後の脚本執筆に取り組むミックに対し、フレッドはそんな意欲はないようすで淡々と日々を過ごしています。そんなある日、エリザベス女王の使者という男が現れてフレッドの代表作を女王のために披露してほしいと持ちかけるのですが・・・。韓国題は「유스」。日本公開は4月16日です。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[1月8日(金)~1月10日(日)] ★★★
         700万人超えの「ヒマラヤ」に代わりディズニーのアニメ「アーロと少年」が1位に

【全体】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(新)・・アーロと少年 ・・・・・・・・・・・1/07 ・・・・・・・・・・・458,809 ・・・・・・・・・533,369・・・・・・・・・・4,004 ・・・・・・・・788
2(2)・・内部者たち ・・・・・・・・・・・・・12/31・・・・・・・・・・・384,467・・・・・・・・1,530,106・・・・・・・・・12,560・・・・・・・・・811
       :ジ・オリジナル(韓国)
3(1)・・ヒマラヤ(韓国) ・・・・・・・・・・12/16 ・・・・・・・・・・・374,927・・・・・・・・7,080,991・・・・・・・・・55,022・・・・・・・・・670
4(新)・・私を忘れないで(韓国)・・・1/07 ・・・・・・・・・・・231,118・・・・・・・・・・301,792・・・・・・・・・・2,452・・・・・・・・・556
5(3)・・HEROCK/シャーロック ・・1/02・・・・・・・・・・・・217,604・・・・・・・・1,160,137・・・・・・・・・・9,090・・・・・・・・・574
       忌まわしき花嫁
6(新)・・X-ミッション・・・・・・・・・・・・・1/07 ・・・・・・・・・・・152,857 ・・・・・・・・・187,171・・・・・・・・・・1,495・・・・・・・・・406
7(27)・・映画クレヨンしんちゃん・・1/07 ・・・・・・・・・・・・96,994・・・・・・・・・・116,835・・・・・・・・・・・・876・・・・・・・・・396
       オラの引越し物語~サボテン大襲撃~(日本)
8(5)・・モンスター・ホテル2・・・・・・12/24 ・・・・・・・・・・・・61,425 ・・・・・・・・1,452,317・・・・・・・・・10,642・・・・・・・・・342
9(新)・・ヘイトフル・エイト・・・・・・・・1/07・・・・・・・・・・・・・53,037 ・・・・・・・・・・・65,305・・・・・・・・・・・・551・・・・・・・・・162
10(4)・・スター・ウォーズ・・・・・・・・12/17 ・・・・・・・・・・・・48,395 ・・・・・・・・3,232,210 ・・・・・・・・・28,007・・・・・・・・・261
       /フォースの覚醒
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 「ヒマラヤ」は700万人を超えました。800万人はなんとか超えそうな感じですが・・・。
 今回の新登場は1・4・6・7・9位の5作品です。
 1位「アーロと少年」は、ディズニーのファンタジー・アニメ。
もし2億5千万年前、隕石が衝突していなければ恐竜は絶滅しなかったはず。そんな仮定に基づいた物語。そこでは、文明と言葉を持つ恐竜たちが、言葉を持たない人間たちと共存しています。
タイトルのアーロは体こそ大きいが臆病な恐竜の名前。そのアーロが人間の少年スポットと出会い、
冒険を繰り広げます。韓国題は「굿 다이노」日本公開は3月12日です。
 4位「私を忘れないで」は、え、カズオ・イシグロ?と思ってしまいましたが、チョン・ウソンとキム・ハヌル共演によるロマンスです。ソグォン(チョン・ウソン)は、交通事故で過去10年間の記憶を失い、家族や友人どころか自分のこともよくわからない状態。ある日病院でそんな彼を見て涙を流す見知らぬ女性と出会います。ソグォンはその女性チニョン(キム・ハヌル)と共に過ごして新たな幸せを感じ、チニョンもまた幸せを感じます。しかし、少しずつソグォンの過去の記憶が戻し始めると、チニョンは心が揺らぎ始めます。記憶が全て戻った時、はたしてソグォンが自分を求めてくれるかどうか・・・。原題は「나를 잊지 말아요」です。
 6位「X-ミッション」は、キアヌ・リーブス主演の「ハートブルー」(1991)をリメイクしたクライム・アクション。FBI捜査官のジョニー・ユタ(ルーク・ブレイシー)が、ボーディ(エドガー・ラミレス)をリーダーとするエクストリーム・スポーツ(サーフィンやスカイダイビング)仲間(実は犯罪者集団)に加わって潜入捜査をすることになりますが・・・。韓国題は「포인트 브레이크」。日本公開は2月20日です。
 7位「映画クレヨンしんちゃん オラの引越し物語~サボテン大襲撃~」は、
日本では昨年4月公開。「初めて春日部を離れ、なんとメキシコに移り住む」ということで、私ヌルボ、韓国版しんちゃんのチャング(짱구)はどこに住んでいるのかちょっと調べたところ、떡잎마을つまり<双葉村>であることが判明しました。それにしてもタイトルが長い! 韓国題も「짱구는 못말려 극장판: 나의 이사 이야기 선인장 대습격」です。
 9位「ヘイトフル・エイト」は、アメリカのサスペンス。あのタランティーノ監督による密室ミステリーです。舞台は真冬の山のロッジ。そこで殺人事件が発生するのですが、そこに閉じ込められた男女8人が何かワケありで、全員嘘をついていた? 彼らの話や身振り等から事件の真相が次第に明らかになっていきます・・・。韓国題は「헤이트풀8」です。日本公開は2月27日。これはおもしろそうなフンイキ。

【多様性映画】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(新)・・ユース・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/07 ・・・・・・・・・・・・14,046・・・・・・・・・・・・19,266 ・・・・・・・・・・・・152 ・・・・・・・・・64
2(1)・・海街diary(日本) ・・・・・・・・・・・・・・・・・12/17 ・・・・・・・・・・・・・4,297・・・・・・・・・・・・70,201 ・・・・・・・・・・・・565 ・・・・・・・・・37
3(5)・・ラスト・タンゴ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12/24・・・・・・・・・・・・・・・985・・・・・・・・・・・・・5,145 ・・・・・・・・・・・・・40 ・・・・・・・・・18
4(3)・・エターナル・サンシャイン・・・・2005/11/10・・・・・・・・・・・・・・・949 ・・・・・・・・・・490,043・・・・・・・・・・・3,729 ・・・・・・・・・・9
5(6)・・トーク・トゥ・ハー・・・・・・・・・・・・2005/11/10・・・・・・・・・・・・・・・618・・・・・・・・・・・・・5,328・・・・・・・・・・・・・・40 ・・・・・・・・・12

 1位「ユース」が新登場ですが、これについては上述しました。
コメント (2)
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キネ旬ムック「韓国映画で学ぶ韓国の社会と歴史」は、たしかに現代韓国の社会と歴史が学べる

2016-01-12 10:10:33 | 韓国映画(&その他の映画)

 <韓流時代劇ムックで学ぶ朝鮮王朝の歴史>(→コチラ)という記事を書いてからもう5年ちょっと経ちました。
 そこで紹介した3冊のムックは、その後必ずしも毎年新版が出ているわけでもありませんが、韓国ドラマファンの固定層は相当いるし、とりあえずは同じようなムック等が出なくなることはなさそうです。
 一方、韓国映画の現在はというと、2000年頃からの5、6年間の熱気が影をひそめてそのまま10年経ってしまった、という感があります。
 そんな中、キネマ旬報社が「韓国映画で学ぶ韓国の社会と歴史」というムックを最近刊行(12月28日発売)したことは、韓国映画ファンとしてうれしいことです。(はたしてキネ旬は採算が取れると見込んでいるのでしょうか??)

 そこでさっそく購入して目を通してみました。
 構成は、大きく<歴史><社会>に分けられています。

 <歴史>といっても、古代からではなく、1910年からの近現代史に限っています。
 [Ⅰ 1910~45年]=日本の統治期、[Ⅱ 1945~62年]=李承晩の独裁政権とその崩壊、[Ⅲ 1962~79年]=朴正煕の独裁政権、[Ⅳ 1979~93年]=全斗煥・盧泰愚政権と民主化闘争、[Ⅴ 1993~2015年]=民主主義体制 ・・・という時代区分は妥当なところでしょうが、金泳三の文民政権がスタートした1993年よりも第六共和国発足の1987年の方がいいのでは? もしかして政治的立場によって違う? 

 注意を要することは、各映画作品はそれが作られた年とは関係なく、そこに描かれている時代の順に配置されているという点。
 したがって、一番最初に紹介されているのは「爆裂野球団」(2002年公開)です。(下左画像)
     
 そして済州島4・3事件を扱った「チスル」(2013年公開)は1948年となっています。(上右画像)

 次に<社会>についての記事は10のテーマに分け、映画を通じて現代韓国の社会問題や社会の変貌等を論じています。
 「南北問題」「家族」「恋愛」「スポーツ」そして「やくざ」も含めてほぼふつうに思いつきそうなテーマが大半ですが、中で個人的に興味をもったのは「鉄道」の項目。(下画像) そういう切り口もあるのですね。

 この本の執筆者は、韓流関係・映画関係のライターや編集者、翻訳家、映画研究者(崔盛旭さんや鄭樺さん)といった人たちです。西村嘉夫さん、下川正晴さんといった韓国映画ではおなじみの方も・・・。以前北朝鮮拉致問題関係の集会でお見かけした東京新聞・五味洋治編集委員は「南北問題」について書かれています。
 こうした顔ぶれからも見当がつくように、書名通り「現代韓国の社会と歴史が学べる」ムックでした。
 少し残念なのは、とくに近現代に重点を置いた分、時代劇等の名作が載っていないこと。また<歴史>の部の掲載作品は21世紀に入ってからの作品が大半で、ヌルボが好きな1970~80年代では「鯨とり」(1984年公開)の1作しか入っていません。韓国映画史上でも画期的な作品「風の丘を越えて/西便制」(1993年年公開)が載っていないのも悲しい・・・。

 最後にとても興味深かったのが、巻末に載っているこの本の監修者・執筆者・編集者計34人による<極私的韓国映画ベスト3>
 いやー、ずいぶん分散しています! 2人以上があげている作品は以下の12作品でした。1位=3点、2位=2点、3位=1点と換算して人数・点数の多いものから並べてみました。
 オアシス(4人・9点)・殺人の追憶(4人・9点)・八月のクリスマス(3人・8点)・サニー 永遠の仲間たち(3人・7点)・猟奇的な彼女(3人・6点)・ベテラン(3人・6点)・息もできない(3人・5点)・ほえる犬は噛まない(3人・5点)・子猫をお願い(2人・6点)・悪い男(2人・5点)・ペパーミント・キャンディー(2人・4点)・ディープ・ブルー・ナイト(2人・3点)
 こうしてみると、とくに意外なものはないですね。私ヌルボが2010年に書いた<★韓国映画ベスト20★>(→コチラ)の12位までと比べると、5作品が重なっています。ま、そんなとこでしょう。
 34人の中で、個人的に注目したのは次のお二方のベスト3。
      
 鄭琮樺(チョン・ジョンファ)さんは、昨年11~12月の<韓国映画1934-1959創造と開花>で「君と僕」「迷夢」等々についてとても詳しいトークをされた映画史研究者です。その方が「馬鹿たちの行進」を2位にしている点が「わが意を得たり」といったところです。(ヌルボのペスト20では20位。) また下川正晴さんは1980年代の佳作を観たことが韓国映画がすきになったという点、またそれらがアン・ソンギの主演作品であるという点もヌルボとまさに同じで共感を覚えました。
 ※現在書店で発売中の「正論」2月号に、「幻の朝鮮映画「授業料」と小学生作文にみる日本統治下のリアル」と題した下川正晴さんの記事が載っています。「嫌韓」色の濃い記事が多い「正論」ですが、これは一読に値する記事です。
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[韓国語] 「パンマル便利帳」を見てみると・・・

2016-01-09 08:29:28 | 韓国語あれこれ

 初期の韓国語テキストは例外なくといっていいほどハムニダ(합니다 )体でした。その後ヘヨ(해요)体に重点をおいたテキストが出てきた時はちょっと新鮮な印象を受けたものです。

 そして最近、上の画像のようなパンマル(ぞんざい語)の本も登場しました。「最近」といっても奥付を見ると2014年5月発行ですが・・・。
 なにはさておき、中を見てみましょう。
      

 こうした軽いあいづち等は会話ではよく使うのに、ふつうのテキストにはあまり載っていませんね。最近は増えてきているのかな? 野間秀樹「Viva!中級韓国語」にあったなー。

      

 <不満・悪口・けんか>に計6ページも充てているところはいかにも韓国語らしいところ(笑)。
 ※悪口だけではないですが、四方田犬彦・金光英実「ためぐち韓国語」(平凡社新書)辛淑玉「愛と憎しみの韓国語」(文春新書)にいろいろ載ってますね。
 しかし「気は確か?(제정신이야?)」とか「バカじゃないの?(너 바보니?)」なんてまず実際に使うことがあるとは思えません(笑)。私ヌルボ、ずいぶん前に何かの本で「길을 걸어가는 멍멍이도 그 정도는 알 거야.(道を歩いているワン公でもそのくらいは知ってるぞ)」という表現を知っていつか使ってやろうと思いましたが、10年以上(?)そんな機会はなく今に至っています。
 ・・・ではありますが、悪口等も含めてパンマルはドラマや映画ではフツーですから、知っているとゼッタイ便利でしょう。
 
 この「韓国語パンマル便利帳」の構成について。
 第1章「初めまして」、第2章「仲良くなる」以下、→「一緒に出かける」→「連絡をとる」→「トラブル」→「恋愛」といった章立てになっています。仕事関係が全然ないじゃないの!? 「○○課長、ホントにうざいんだよねー」とか、「今度入ったヤツ、ナマイキだな」とか・・・。あ、悪口モードになってる(笑)。
 しかし、一応初対面→親しくなって・・・→恋愛&結婚!といった時系列に沿って進んでいくようになっています。
 私ヌルボがオモシロイと思ったのは最後の「恋愛」の章の小項目の順序(→右画像。) 「ヤキモチをやく」→「疑惑」→「浮気」→「別れる」とアリャリャ!の展開でこの先どうなるのかと思ったら→「仲直り」→「プロポーズ」と進んであっさりハッピーエンド。 著者が女性(鄭惠賢さん)だから女性の立場からの内容になっている?
 男性のセリフでも「君のことで頭がいっぱいだ。(머릿속에 온통 너뿐이야.)」とか「僕の気持ちを受け取ってくれる?(내 마음을 받아 줄래?)」等が載っていますが、私ヌルボ、これらは死ぬまで口にすることはないと断言できます!
 「この酒なかなかいけるねー」とか「最近体がいうことをきかなくなってダメだよ」という言葉を集めたオジサン用パンマル本なんて出ませんかねー。・・・出ないだろうな(笑)。
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買っておいてよかった「満洲朝鮮復刻時刻表」! ★1938年尹東柱の京城から龍井への帰省の汽車旅をたどる

2016-01-08 18:29:47 | 韓国・朝鮮関係の知識教養(歴史・地理・社会等)
 1938年7月、延禧専門学校(現・延世大学校)1年・満20歳の尹東柱(ユン・ドンジュ)は初めての夏休みを迎え、同じ学校に通う同い年の従弟の宋夢奎(ソン・モンギュ)とともに龍井(ヨンチョン)の実家に帰省します。元山(ウォンサン)の漢方医の息子姜處重(カン・チョジュン)も一緒に京城駅を出立します。

 1945年2月福岡刑務所で獄死した尹東柱は、戦後に初めて韓国でその詩作品が知られ、今では国民的な、と言っていいほど有名な「詩人」です。日本でも、1990年から筑摩書房の高校用現代文教科書に尹東柱の詩を紹介した茨木のり子さんのエッセイが掲載されているので、知名度はそれなりには高くなっていると思います。

 私ヌルボ、安素玲による伝記「詩人/東柱」(韓国語)を読んでこの尹東柱の短い一生が仔細にたどられていることに驚きました。交友関係やノートに記された詩、読んでいた本等々。おそらく詳細な評伝・宋友恵「尹東柱評伝」(藤原書店)等を参考にしたと思われる史実に忠実な伝記で、上記の帰省についても非常に具体的に書かれています。

 彼の実家がある龍井は、現在は中国吉林省延辺朝鮮族自治州の龍井市。当時は満洲国間島省延吉県龍井村でした。京城から鉄道を乗り継いで計900㎞の長旅です。距離的には新幹線の東京~博多(1000㎞あまり)には及ばないものの、東京~新青森(700㎞あまり)より長く、乗車時間を単純合計しただけでも20数時間にもなるという当時の列車事情や乗り心地等を考えると、はるかに大変な旅だったでしょう。

 東柱と宋夢奎、姜處重の3人が乗った汽車は午後11時京城発。「詩人/東柱」には、以下龍井までの旅程がかなり具体的に書かれています。が、その大部分は現在の北朝鮮で、また満洲との国境を越えて龍井あたりまでの地理も含めて私ヌルボの数多い盲点の1つです。

 ・・・というところで思い出した本その1が2009年の記事(→コチラ)で書いた「日本鉄道旅行地図帳 朝鮮 台湾」、そしてもう1つが「満洲朝鮮復刻時刻表 附 台湾・樺太復刻時刻表です。
       

 「満洲朝鮮復刻時刻表」の方は、「朝鮮列車時刻表」(1938)・「満洲支那汽車時間表」(1940)・「(台湾)列車時刻表」(1936)・「樺太國有鐡道列車時刻表」(1935)といった、昭和10年代の日本が支配していた領域の鉄道時刻表の復刻版が箱に入っているものです。どれも原寸大の復刻で、たとえば朝鮮総督府鉄道局(編)「朝鮮列車時刻表」は165㎜×101㎜の小型版です。 ※「樺太國有鐡道列車時刻表」(画像省略)は二つ折りの紙1枚です。

 上述のように現在の北朝鮮内、とくに北東方面と、さらに北の中国領内の地理にはほとんどお手上げのヌルボ。延吉、図門には行ったことがあるんですけどねー・・・。「朝鮮列車時刻表」にある路線図(下左)でおよその位置を確認してみました。龍井近くは「満洲支那汽車時間表」(下右)の方がよくわかります。
      

 左図の京城元山龍井です。
 東柱たち3人は、京城から京元本線で北東に向かいます。夜行列車で景色も見えない中、議政府鉄原(今は廃駅)を経て現在の北朝鮮内に入り、元山着が朝5時39分。
 ※京元線については→ウィキペディア参照。
 尹東柱と宋夢奎は「僕の家に寄って行け」という姜處重の誘いに応じて元山で途中下車し、彼の家で食事等のもてなしを受けたりもします。彼の父親は元山からの急行券も買ってくれました。
 午後3時16分発。満洲の牡丹江(モクタンガン)まで行く列車で、咸鏡本線を北上します。興南(フンナム)から日本海の海岸線に沿って走る・・・ということまでこの小説には書かれています。

 上は「朝鮮列車時刻表」の京元線のページ。「日本鉄道旅行地図帳 朝鮮 台湾」にはたしかに京城発牡丹江行きの急行があったと記されていますが、この時刻表にはなぜか見当たらず。1938年(昭和13年)の2月号なのでちょうど東柱が帰省した時の時刻表なのですが・・・。
 なお、この時刻表を見て気がつくのは、時刻の表記が24時間制ではなく、たとえば午後11時00分であれば11.00と太字にして午前の場合の「11.00」と区別していること。解説によると満洲・中国の鉄道は24時間制でした。また「内地」の鉄道は1942年10月11日から24時間制に移行したということです。
 なお、「日本鉄道旅行地図帳 朝鮮 台湾」には各路線のすべての駅名と、始発駅からの距離等の表が掲載されています。

 「日本鉄道旅行地図帳 朝鮮 台湾」掲載の詳しい地図で日本海側の朝鮮・満州の国境あたりを見てみました。この小説では、中朝国境の豆満江は川幅が狭い所は「小川と変わりがなかった」と書かれています。別の箇所では「漢江の川幅の広さに驚いた」とも。

 上の地図にも会寧炭礦線がありますが、これ以外にもこの方面(半島北部)には利原鉄山線等々、鉱物資源採掘・運搬のための鉄道が多かったことがわかります。

 国境の手前の上三峰(サンサムボン)駅で尹東柱と宋夢奎は汽車を降り、朝開線に乗り換えますが、その前に・・・。

 「朝鮮列車時刻表」の巻末にあるように(上図)、国境の手前の上三峰駅では税関検査を受けなければなりません。(※小説では「해관검사실(海関検査室)」となっている。)
 上三峰駅の他、満洲側の東西の国境の駅である図們安東(現・丹東)、また関釜連絡船でも税関検査を売れることが定められていました。(※元山・雄基・清津・羅津という東海岸の要地4ヵ所は撮影禁止、ということも記されています。
 小説によると、すでに列車が国境に近づくにつれ検問が厳重になり、停車駅ごとに新しく乗り込んできた眼光鋭い日本人刑事が乗客に出発地と目的地、旅行目的等を事細かに問い質したりしていたのが、上三峰駅でも乗客たちは列を作って海関検査室に入り、また住所・職業・行く先・旅行目的等について質問に答えなければなりませんでした。そして荷物だけでなくボディチェック(몸수색)も。
 検査を終えて停車場に出ると、上三峰から龍井方面に向かう朝開線の「おもちゃのように小さな狭軌の列車」が待っています。しかし乗客のほとんどは北部咸鏡道の方言を話すアバイ(아바이.お父さん)・オマイ(어마이.お母さん)たちで、東柱はやっと故郷が近いことを実感します。

 約1時間30~40分で龍井に到着。駅周辺には満洲国の国旗・五色旗がここかしこにはためいています。そんな時代でした。
 駅には、東柱の弟の一柱と妹の恵媛、夢奎の父親の宋昌羲が迎えに来ていました。

 ・・・というわけで、この長い道のりを関心の赴くまま書いていたらやっぱり長い記事になってしまいました。

 ところで、韓国では2月18日からおりしも尹東柱と宋夢奎の<未完の青春>を描いた映画「東柱」が公開されます。時代の雰囲気を感じさせるモノクロの画面で、すでに予告編もYouTubeにアップされています。(→コチラ。)
 下の画像はその一場面です。もしかして、上に書いた東柱(左)と宋夢奎の汽車の旅かな?


 おまけ。「朝鮮列車時刻表」の巻末に朝鮮の温泉が19ヵ所も紹介されていました(下左はその一部)。それぞれ、交通・運賃割引・旅館について簡単に書かれています。また最後の2ページには京城や平壌等の旅館の広告(下右)、裏表紙には京城の三中井(みなかい)百貨店の広告があります。尹東柱の帰省には直接関係はありませんが、ちょっと興味を持ちました。
      
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韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績 [1月1日(金)~1月3日(日)]

2016-01-05 23:33:52 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 12月31日の記事<★2015年 ヌルボの個人的映画ベスト10>(→コチラ)
で書いたように、私ヌルボ、2015年は映画を計100作品観ました。それでも「日本のいちばん長い日」「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」等々、話題作でも観ていない作品は山ほどあります。しかし、これだけ観ることができるというのは大変幸運なことです。
 暮れ正月は郷里の徳島で過ごしましたが、徳島でずっと暮らすとなるとミニシアター系の作品などは高速バスで大阪・神戸まで行かなければ観られません。いや、徳島に限らずいわゆる9大都市(東京・横浜・川崎・大阪・京都・神戸・名古屋・福岡・札幌)以外はどこも同様でしょう。 徳島の良い所も多々ありますが、映画についていえば横浜を居住地として選んだことはまさに正解でした。

 さて、今後期待できそうな韓国映画のメモ。その1はハン・ヒョジュ主演の「ビューティー・インサイド」(1月22日~)。もう予告編やってますね。1役を123人(!)が演じるとは、なんとキテレツな設定! 公式サイトは→コチラです。そしてその2は1月16日からキム・ギドク監督の「殺されたミンジュ」(原題:1対1.→ 公式サイト、その3は1月30日から韓国でネチズンの平均評価が8,9と高かった「アトリエの春」(原題:春.→公式サイト)、その4はイ・ビョンホン主演で目下韓国で大ヒット中の「内部者たち」。12月30日に観客動員数700万人を超えた作品です。3月公開なので、少し先。その他、気楽に楽しめそうなのが2月20日~クォン・サンウとソン・ドンイル共演の「探偵なふたり」(原題:探偵:ザ・ビギニング.→公式サイト)と、まあこんなところかな? 以上どれもヌルボ自身観てないので保証はできませんが・・・。

 ※先週は「朝鮮日報」11月6日掲載の「封切映画 ぴったり10字評」は掲載されていません。

           ★★★ Daumの人気順位(1月5日現在上映中映画) ★★★

     【ネチズンによる順位】

①内部者たち:ジ・オリジナル(韓国)  9.3(260)
②悪い国(韓国)  9.2(115)
③JSA(韓国)  8.9(365)
④ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ  8.9(46)
⑤ラブ・アクチュアリー  8.9(665)
⑥エターナル・サンシャイン  8.8(519)
⑦トーク・トゥ・ハー  8.7(52)
⑧ピアノの森(日本)  8.7(152)
⑨内部者たち(韓国)  8.4(2653)
⑩フランス組曲  8.3(32)

 ①と⑦の2作品が新登場です。
 ①「内部者たち:ジ・オリジナル」は、「内部者」(130分)より50分も尺を伸ばして180分。その分因果関係が明確になったとの評があります。原題は「내부자들:디 오리지널」。
 ⑦「トーク・トゥ・ハー」は、2002年のスペイン映画で、韓国でも2006年に公開された作品の再上映。韓国題は「그녀에게」です。

     【専門家による順位】

①シチズン・フォー  8.2(5)
②今は正しいがその時は間違いだ(韓国)  8.2(4)
③ボーダーライン  7.8(6)
④ザ・ロブスター  7.6(6)
⑤アスファルト  7.5(4)
⑥リトルプリンス 星の王子さまと私  7.3(3)
⑦スター・ウォーズ/フォースの覚醒  7.2(7)
⑧マクベス  7.0(5)
⑨海街diary(日本)  7.0(5)
⑩私の息子、私の母(韓国)  7.0(2)

 ⑩「私の息子、私の母」が新登場です。安東(アンドン)の旧家で、年老いた母とその介護をしている息子(←といっても70歳ですが)の日々を撮ったドキュメンタリー。地方で暮らすお年寄りを題材としたドキュメンタリーというと「あなた、その川を渡らないで」を思い浮かべますが、ソチラは老夫婦の間の<純愛>がテーマだったと思います。単に老老介護の問題だと当人は大変ですが映画作品としてはありきたりなものになりがちなので、そこをどう超えているのかorいないのか・・・。原題は「나의 아들, 나의 어머니」です。

         ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[1月1日(金)~1月3日(日)] ★★★
         3週連続トップ>の「ヒマラヤ」、600万人を超える

【全体】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・週末観客動員数・・・累計観客動員数・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・ヒマラヤ(韓国) ・・・・・・・・・・12/16 ・・・・・・・・・・1,242,653・・・・・・・・6,371,050・・・・・・・・・49,531・・・・・・・・・952
2(新)・・内部者たち ・・・・・・・・・・・・12/31 ・・・・・・・・・・・671,296・・・・・・・・・・831,448・・・・・・・・・・6,888・・・・・・・・・838
       :ジ・オリジナル(韓国)
3(新)・・HEROCK/シャーロック・・1/02・・・・・・・・・・・・664,468・・・・・・・・・・664,468・・・・・・・・・・5,266・・・・・・・・・890
       忌まわしき花嫁
4(2)・・スター・ウォーズ・・・・・・・・・12/17・・・・・・・・・・・・318,290 ・・・・・・・・3,121,550・・・・・・・・・27,052・・・・・・・・・551
       /フォースの覚醒
5(3)・・モンスター・ホテル2・・・・・・12/24 ・・・・・・・・・・・315,280 ・・・・・・・・1,276,147・・・・・・・・・・9,388・・・・・・・・・635
6(32)・・朝鮮魔術師(韓国)・・・・・・12/30 ・・・・・・・・・・・287,750・・・・・・・・・・512,406 ・・・・・・・・・・3,784・・・・・・・・・605
7(4)・・大虎(韓国)・・・・・・・・・・・・・・12/16 ・・・・・・・・・・・129,275 ・・・・・・・・1,712,729・・・・・・・・・13,128・・・・・・・・・408
8(6)・・リトルプリンス ・・・・・・・・・・・12/23 ・・・・・・・・・・・・93,263・・・・・・・・・・522,118・・・・・・・・・・3,920・・・・・・・・・367
       星の王子さまと私
9(新)・・ザ・ラスト・ウィッチ・ハンター・・12/30・・・・・・・・56,038・・・・・・・・・・105,596・・・・・・・・・・・・809・・・・・・・・・278
10(7)・・ポケモン・ザ・ムービーXY・・12/23 ・・・・・・・・・・54,001・・・・・・・・・・268,285・・・・・・・・・・1,926・・・・・・・・・270
       「光輪(リング)の超魔神 フーパ」(日本)
     ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 「ヒマラヤ」がさらに動員数を伸ばし、早くも600万人を超えました。
 今回の新登場は2・3・6・9位の4作品です。
 2位「内部者たち:ジ・オリジナル」については上述しました。
 3位「SHEROCK/シャーロック 忌まわしき花嫁」は大ヒットTVドラマ「SHEROCK/シャーロック」シリーズの特別編。19世紀のビクトリア時代のロンドン、衝撃的な殺人事件が発生! 数時間前、自ら命を絶った女性が復讐のためにロンドン中心部に現れます! シャーロックとワトソンの2人は、この謎めいた事件に挑みます。韓国題は「셜록:유령신부」。日本公開は2月19日です。
 6位「朝鮮魔術師」は韓国の時代劇。平安道最大の遊郭ムラン楼の自慢であり、義州の宝というべき魔術師ファニ(ユ・スンホ)。しかし子供の頃清の魔術師クィモルから受けた虐待の記憶のためいつも遊び人のようにひねくれています。そんな彼を理解するのはグィモルの手から一緒に逃げた義妹ポウム(チョ・ユニ)だけ。一方、チョンミョン(コ・アラ)は護衛武士アン・ドンフィと一緒に清の第11王子の嬪として婚礼をあげに行く途中、義州に留まり、偶然出会ったファニに運命のように惹かれます。チョンミョンがお姫様だとは夢にも思ってなかったファニもやはり初めての感情に囚われる。しかし彼らの愛が花開く前に、過去の悪縁に恨みを抱いたクィモルが復讐のためにファニを見つけてきてチョンミョンが持っていた清に差し出す献上品を狙った者たちの陰謀が加わり、危険の影がますます彼らに迫ってくる・・・。原題は「조선마술사」です。
 9位「ザ・ラスト・ウィッチ・ハンター」は、カナダ・アメリカ・中国合作のアクション・ファンタジー。800年前、ヨーロッパ全域にペストを起こした魔女ウィッチ・クイーンとの戦争中、永生不死の呪いを受けたコルダー。彼は現在、いつか再び出会うウィッチ・クイーンを待って人々の間の中に隠れ、魔女ハンターとして生きている。そして現代のニューヨーク。コルダーは怪しい魔女たちの動きの中にウィッチ・クイーンの復活を感知する。人類を滅亡から救うための唯一の方法はウィッチ・クイーンの心臓を手に入れること。 コルダーとウィッチ・クイーンとの間に巨大な戦争が始まる! 韓国題は「라스트 위치 헌터」。日本公開は未定のようです。

【多様性映画】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(2)・・海街diary(日本) ・・・・・・・・・・・・・・・・・12/17・・・・・・・・・・・・・8,044・・・・・・・・・・・・60,155 ・・・・・・・・・・・・485 ・・・・・・・・・46
2(1)・・ラブ・アクチュアリー・・・・・・・・・・・・・・12/05・・・・・・・・・・・・・2,187・・・・・・・・・・・286,853・・・・・・・・・・・1,970 ・・・・・・・・・26
3(3)・・エターナル・サンシャイン・・・・2005/11/10・・・・・・・・・・・・・1,919 ・・・・・・・・・・488,229・・・・・・・・・・・3,713 ・・・・・・・・・14
4(4)・・マクベス ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12/03・・・・・・・・・・・・・1,857・・・・・・・・・・・・95,467 ・・・・・・・・・・・・728 ・・・・・・・・・16
5(新)・・ラスト・タンゴ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12/24・・・・・・・・・・・・・1,817・・・・・・・・・・・・・3,079 ・・・・・・・・・・・・・24 ・・・・・・・・・19

 5位「ラスト・タンゴ」が新登場です。ドイツとアルゼンチン合作のドキュメンタリーで、<山形国際ドキュメンタリー映画祭2015>のインターナショナル・コンペティション部門でも上映されました。タンゴの歴史を変えたマリア・ニエベス・レゴ(80)とホアン・カルロス・コペス(83)の人生を2人の証言からたどった作品です。マリアとフアンが出会ったのは彼らが14歳と17歳の時でした。以後50年近い歳月の間、一緒に踊った。お互いを愛し、そして憎んだり・・・。何度か別れを経験したがいつも再結合したのは彼らを凌ぐダンサーはいなかったからです。そして裏通りのクラブでも踊られたタンゴは2人により最高の芸術公演になりました。しかし、結局彼らは訣別し、今はそれぞれの生活を生きています。2人のタンゴは完全でしたが2人の人生はそうではなかったのです。今ファンとマリアはこれまでの人生を語り、その真の意味を聞かせてくれます。韓国題は「라스트 탱고」。日本公開は今夏とのことです。
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[韓国] 2015年芸能10大ニュース

2016-01-02 22:20:50 | 韓国の文化・芸能・スポーツ関係の情報
 새해 복 많이 받으십시오!
 あけましておめでとうございます。


 年を取ると、動作が遅くなったり記憶力が鈍くなったりするだけでなく、体感的な時間の流れる速さが実際の時の流れよりどんどん遅くなるようです。
 そんなわけで、2015年も「あっ」という間に過ぎてしまった感じです。
 自分自身の1年間の反省といっても、反省するためには記憶・記録がしっかり残っていてはじめてできることなので、そこらあたりの自信がないヌルボとしては反省は後回しにして、ブログの主旨に則ってまずは韓国サイトから拾った2015年の10大ニュースを紹介します。
 で、まずは「京郷(キョンヒャン)新聞」の10大ニュースを見てみると、第1位のMERSコロナウイルスの大流行以下、めでたくないニュースが8つもあるので、これは今年最初の記事としてはいかがなものかと思ったので急遽予定変更。
 芸能ニュースにします。
 ネタ元は<フォーカスニュース>(→コチラ)です。
 1~10位の見出し以外は画像だけという記事なので、その見出しは青字、副見出しは緑字で表示し、その他の黒字の部分は私ヌルボの補足説明&コメントです。

①スターたちの結婚のニュース
 ウォンビンとイ・ナヨン、ペ・ヨンジュンとパク・スジン


 日本では、福山雅治と吹石一恵の結婚後、<福山ロス>なんてことがあっそうですが、ウォンビンやヨン様の場合の韓国の女性ファンの反応はどうだったのかな? そこまでは未確認。

②1000万俳優の誕生
 ユ・アイン、ファン・ジョンミン、ハ・ジョンウ
 (オ・ダルス、1億俳優達成)


 「1000万俳優」とは、出演した映画が観客動員1000万人を超えたということ。ユ・アインとファン・ジョンミンは「ベテラン」(1341万人)、ハ・ジョンウは「暗殺」(1270万人)で1000万人突破。
 なお、ファン・ジョンミンは2014年の「国際市場で逢いましょう」(1425万人)に続くメガヒット。
 女優ではチョン・ジヒョンも「10人の泥棒たち」(2012年.1298万人)と「暗殺」に出演していたんですけど、なぜ見出しになってない?
 オ・ダルスは、代表的な脇役俳優で、顔を見たら「ああ、この人!」とわかる韓国映画ファンは多いはず。「国際市場で逢いましょう」で累計1億人突破。関連記事(日本語)は→コチラ
 上記「ベテラン」「暗殺」「10人の泥棒たち」「国際市場で逢いましょう」の他にも、「7番房の奇跡」(2013年.1281人)「弁護人」(2013年.1137万人)と、1000万人動員作品の常連と言ってもいいくらい。※オ・ダルスの過去の出演作品は→コチラ参照。

③<クック・パン>(料理番組)全盛時代
 ペク・ジョンウォン、チェ・ヒョンソク スターシェフ登場


 쿡방(クック・パン)というのはcook+방송(放送)を合成した新語。
 →コチラの記事に詳しく書かれていますが、料理番組というより<料理バラエティ>と言った方がいいのかな? 番組例として挙げられているのが「三食ごはん(삼시세끼)」( tvN)、「今日何食べる?(오늘 뭐 먹지?)」( OLIVE)、「冷蔵庫をお願い(냉장고를 부탁해)」(JTBC)、「おうちごはん ペク先生(집밥 백선생)」( tvN)と、こんなにたくさんあるんですね。
 見出しに出てるペク・ジョンウォンは「マイ・リトル・テレビジョン」(MBC)で<ペク主婦>という愛称で人気を得た後、彼によるレシピはネット上でも大きな影響力を発揮したとのことで、上記「おうちごはん ペク先生」以外にも料理対決番組「ペク・ジョンウォンの3大天王」(SBS)などにも登場しています。

④「韓流スター」たちは恋愛中
 IUとチャン・ギハ、スジとイ・ミンホ、キム・ウビンとシン・ミナ


 IUとチャン・ギハの熱愛については、3月公式に事務所がその事実を発表しています。→コチラは、KBS2のトーク番組「ハッピートゥゲザー3」で「スジ、イ・ミンホについて「話すのは照れくさいと言いつつ・・・」云々という4月時点の記事。こういう記事を読むのは、なんとなくアホらし屋の鐘が聞こえてくるような・・・。その後の記事も少し見てみましたが、とりたてて変化ナシ?

⑤キム・ヒョンジュン、親子確認訴訟

 歌手キム・ヒョンジュン(リダ)の元恋人Aさんが9月初め出産した子供についてキム・ヒョンジュンを相手に実子確認訴訟を提起した。これに対してキム・ヒョンジュン側は「キム・ヒョンジュンの子なら、責任を負う」と公式立場を明らかにした。しかし、実子確認方式をめぐり双方は対立した。キム・ヒョンジュン側は「子供のみDNA検査を受ければ親子かどうかを確認することができる」と主張したがAさん側は検査に応じず、結局裁判に・・・。
 10月の「中央日報」(日本語版)の記事(→コチラ)によると、「Aさんは2014年8月、キム・ヒョンジュンを暴行致傷および傷害容疑で告訴した。その後ソウル東部地検はキム・ヒョンジュンに傷害暴行致傷容疑で罰金500万ウォンの判決を下した」とか、さらにその後「Aさんがキム・ヒョンジュンを相手取って16億ウォンの損害賠償請求訴訟を起こし、現在も訴訟が進行中」とか、なんなんだ!?
 最近(12月22日)の報道(→コチラ)では、鑑定の結果子供が彼の実子であることが判明したが、今回の実子確認訴訟とは別に上記の16億ウォの損害賠償請求訴訟や、その他「誣告、恐喝、名誉毀損などによる訴訟が追加で進められ」ていて、「試練がここで終わりではない」といのこと。→コチラの記事によると、彼の父親は「(元恋人側は)月500万ウォンの養育費に1億ウォンの慰謝料を要求しているが、なぜ子供を抱えて駆け引きしているのか」と不快な思いを吐露した」とか。
 いやー、身から出たサビ(かな?)とはいえ、こないなったらもうグチャグチャやなー。韓国ドラマよりおもっしょいちゃうんで!?(←徳島弁。不謹慎!)

⑥歌謡界 レジェンドの帰還
 シン・スンフン、サイ、イ・ムンセ、イム・チャンジョン、パク・ジニョン


 <バラードの帝王>ことシン・スンフン、ヌルボにとっては懐かしい! 1992年初めて韓国に行った頃、「見えない愛」(→YouTube)がすごく流行ってた。
 13年ぶりというオリジナルアルバムを出したイ・ムンセは、最初のヒット曲「私はまだ知らないじゃない」もいいですが、やはり「光化門恋歌」(→YouTube)は記憶に残る佳曲ですね。数年前、歌詞にもある徳寿宮の裏手の石垣道に歌碑が造られました。(→コチラ参照。) 昨年ソウルに行った時、徳寿宮近辺はあちこち歩き回ったのにこの歌碑はウカツにも意識からとんでいて行かずじまい。今度は行ってみなくては。
 デビュー20周年のイム・チャンジョンは、9月リリースした「再び愛(또 다시 사랑)」(→YouTube)が音楽番組に出演しないにもかかわらずに大ヒット。10月KBS 2TVの音楽番組ミュージックバンクには出演したそうです。→コチラの記事(日本語)では「国民的歌手を超え“音楽配信ゾンビ”になった」と書いています。
 パク・ジニョンについては1年ばかり前に書いた記憶が・・・。そうそう、→コチラの記事で、パク・ジニョンは芸能人の株長者番付で3位のヨン様に次いて第4位に入っているということを書きました。もう芸能人というより実業家なのかと思っていたらそうでもなかった?

⑦イェウォンとイ・テイム
 「オンニ、私のこと気に食わないんでしょ?」


 3月、番組の休憩中に、年上の女優イ・テイムに対し、歌手キム・イェウォンがパンマル(タメ口)で答え続けたことにイ・テイムが激怒しました。その際番組側はイェウォンをフォローし、「イ・テイムが勝手に声を荒げて怒った」と説明し、結果的にイ・テイムは謝罪をし、イェウォンも謝罪を受け入れ、さらにイ・テイムはネット上で批判をされました。
 ・・・ということだそうですが、なんでこんなちょっとしたもめごとが8月までタラタラ続くんでしょうか? また、これに対しSNSとかで一方を非難しまくる人たちというのもヌルボには理解不能。それを大きく取り上げるメディアも。あ、このブログ記事も一役買ってたりして・・・。

⑧映画「内部者たち」
 青少年観覧不可の歴史が書き加えられる


 11月公開の「内部者たち」は、ドラマ化されてヒットした「未生」の漫画家ユン・テホの「ハンギョレ」連載漫画が原作の映画。政治家・財閥・メディアそしてヤクザの闇金をめぐる黒い関係を描いたドラマ。青少年観覧不可映画なのに観客動員数が600万人を超えて歴代4位、ということで注目されたとうわけです。

⑨制作発表会からトラブルメイカー「自分を振り返ってみて」
 制作発表会中断から制作陣暴行まで


 「自分を振り返ってみて」はKBS2のバラエティ番組。<Kスタイル>の関連記事索引(→コチラ)を見ると、7月「歌手チョ・ヨンナム、バラエティ番組の記者会見で共演者に激怒・・・突然の退場」(→コチラ)以下、キム・スミの降板通知(悪質な書き込みによる精神的打撃が理由)→その後再合流とか、チェ・ミンスの“暴行騒動”とか、これもまたしっちゃかめっちゃか。皆さんに「自分を振り返ってみて」と言いたい、というのがヌルボを含め大方の声でしょう。しかしよくこんな状態で番組が続いているものです。<KBS WORLD>でやってるんですね。そのサイトにある動画(→コチラ)を見ると<反則を連発>、<この私がルールだ>、<驚くのはまだ早い>、<制御不能>といったテロップが次に出てきたり、本気でぶっ叩いている(?)ようなシーンもあったりして、上記のような騒動をそのまま反映しているようでオモシロイ。(笑)

⑩軍に入隊したスターたち
 スーパージュニアのチェ・シウォン、ウニョク、JYJのパク・ユチョン、キム・ジェジュン、東方神起のユノ等


 スーパージュニアのメンバーでは、ウニョクはカンイン、イトゥク、ヒチョル、イェソン、シンドン、ソンミンに続いて7番目の入隊とのこと。11月入隊のシウォンは9番目。見出しに名前はないドンヘが8番目だそうです。約2年とあって、韓国の若手男性歌手・タレントはどの時期に入隊するか、判断がむずかしいところです。

 以上、です。
 いやー、①こそ結婚のめでたいニュースだったですが、10本となると当然マユをひそめざるをえないものもありますね。⑤、⑦、⑨のもめごとはいかにも韓国っぽい感じがします。感情表現がストレートな点とか・・・。もちろんそうじゃない人もいるんですけどね。

★[おまけ] 上掲のイム・チャンジョンについてのリンク先の記事「2015年、ドラマより印象的だった音楽業界のベストシーン7選」の中に、<GFRIEND、8度も転んだ…逆走を巻き起こした話題の動画>というのがありました。女性グループのヨジャチング(GFRIEND)が雨水に濡れたステージで「今日から私たちは」を歌った際、4分足らずの間に6人のメンバーが計8回も転倒したというものです。私ヌルボは9月の「中央日報」のコラム(→コチラ)で読み、YouTubeでさっそく見てみたことを思い出しました。韓国内では彼女たちの努力を称賛する声が高まって人気も急上昇したのですが、英語のカキコミは悪条件化で公演を続行したことへの批判が多かったそうです。その動画を貼っておきますので、見てみてください。休みなく動く振付の中では後ろ向きに歩いたり等、たしかにあぶなそう。
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