ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

①韓国文学②韓国漫画③韓国のメディア観察④韓国語いろいろ⑤韓国映画⑥韓国の歴史・社会⑦韓国・朝鮮関係の本⑧韓国旅行の記録

韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績[11月26日(金)~28日(日)]

2010-11-30 22:41:17 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 あいかわらず時間がある時には観たい映画がな~い! 「白いリボン」は12月4日からだしねー。12月後半に「海炭市叙景」、「シチリア!シチリア!」等々まとめて観ますかねー。
 韓国映画では12月18日公開の「7級公務員」がおもしろそう。オム・ジョンファ主演の「ベストセラー」も12月4日からですが、首都圏ではヒューマントラストシネマ渋谷だけかな。12月25日から渋谷アップリンクというマイナーな映画館で「金正日花/キムジョンギリア」というマイナーな映画をやりますね。やっぱりこういうのこそ観ておかなくっちゃ。公式サイトを見ると、私ヌルボ行きつけのシネマ・ジャック&ベティでもやるじゃないの。ラッキー!

   ★★★ Daumの人気順位(11月30日現在上映中映画) ★★★

【ネチズンによる順位】

①泣くな、トンズ(韓国)  9.9(346)
②ゴッドファーザー2  9.6(58)
③招かれざる客(韓国)  8.9(32)
④瞳の奥の秘密  8.8(37)
⑤喝  (韓国)  8.7(23)
⑥オーケストラ!  8.6(60)
⑦パンガ? パンガ!(韓国)  8.5(1061)
⑧オッキの映画(韓国)  8.4(37)
⑨不当取引(韓国)  8.4(916)  
⑩RED/レッド  8.3(184)

 ③以下はそれなりの高得点作品が軒並み上映終了のようでガラッと様変わり。といってもこれまで専門家のランクや観客動員のランクの方で出てきたものがほとんどで、新顔は⑥だけ。
 その⑥は日本ではすでに4月に公開されています。(観ました!) 韓国題は「더 콘서트(ザ・コンサート)」で、コチラが原題「Le Concert」に近いです。

【専門家による順位】

①ゴッドファーザー2  9.0(3)
②オッキの映画(韓国)  8.5(5)
③ブンミおじさん  8.1(7)
④不当取引(韓国)  7.7(8)
⑤スカイ・クロラ(日本)  7.6(3)
⑤バッハ以前の沈黙  7.6(3)
⑦招かれざる客(韓国)  7.5(2)
⑧ソーシャル・ネットワーク  7.4(9)
⑨啓蒙映画(韓国)  7.2(4)
⑩虹(韓国)  7.0(5)

 こちらも若干変動がありましたが、新登場は⑩だけ。
 原題は「레인보우(レインボー)」。この前の第23回東京国際映画祭の「アジアの風」 部門で最優秀アジア映画賞を受賞した映画です。11月9日の記事のコメントでishiiさんも「面白かった」と書いていらっしゃいましたね。4700万ウォン(約400万円)の制作費で作られたインディーズ作品だそうです。映画監督になる夢をかなえるために退職してシナリオを書き始めた39歳の女性主人公の奮闘を描く・・・、でいいのかな? くわしくは「朝日新聞」のサイト参照。しかし、「朝日」の記事、第32回東京国際映画祭となってるのは大ミスでしょう。

   ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[11月26日(金)~28日(日)] ★★★
         「超能力者」が200万人を超える

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・封切り日・・・・・・週末観客動員数累計・・・・観客動員数・・・・上映館数

1・・スカイライン・・・・・・・・・・・・・・11/25・・・・・・・・417,521 ・・・・・・・・・・・・・・547,304・・・・・・・473
2・・二階の悪党(韓)・・・・・・・・・・11/24・・・・・・・・220,139・・・・・・・・・・・・・・・280,946・・・・・・・438
3・・超能力者(韓) ・・・・・・・・・・・・11/10・・・・・・・・152,722・・・・・・・・・・・・・2,017,485・・・・・・・385
4・・不当取引(韓) ・・・・・・・・・・・・10/28・・・・・・・・133,832・・・・・・・・・・・・・2,586,690・・・・・・・303
5・・ソーシャル・ネットワーク・・・・11/18・・・・・・・・・93,714 ・・・・・・・・・・・・・・422,138・・・・・・・306
6・・オーケストラ!・・・・・・・・・・・・11/25・・・・・・・・・43,881 ・・・・・・・・・・・・・・・55,622・・・・・・・150
7・・Due Date ・・・・・・・・・・・・・・・・11/25・・・・・・・・・32,128 ・・・・・・・・・・・・・・・42,634・・・・・・・163
8・・フェスティバル(韓)・・・・・・・・・11/18・・・・・・・・・27,818 ・・・・・・・・・・・・・・188,215・・・・・・・250
9・・Unstoppable・・・・・・・・・・・・・・11/10・・・・・・・・・27,544 ・・・・・・・・・・・・・・438,870・・・・・・・161
10・・レット・ミー・イン・・・・・・・・・・11/18・・・・・・・・・21,040・・・・・・・・・・・・・・・154,437・・・・・・・228

 1・2・6・7位が新登場。
 「超能力者」は3位に落ちましたが200万人を超えました。
 1位、アメリカで11月12日公開されたSFスリラー。ある日ロサンゼルスに奇妙な青い閃光が何本も落ちてきて、同時に何隻もの巨大な宇宙船が舞い降り人々を吸い込み始めた・・・。怖いのー。日本公開は未定?
 2位は、夫を事故で失い、中学生の娘と2人暮らしの女性(キム・ヘス)が、2階を賃貸しすることしたのだが、来たのは怪しい自称小説家(ハン・ソッキュ)、という設定のサスペンス・コメディ。
 6位は上述。
 7位、アメリカでは11月5日に公開されたばかり。5日後に出産予定の妻のいるロスまで行かなくてはならない男、アトランタから飛行機に乗ろうとするが、次々に災難に襲われて・・・というドタバタ・コメディ。日本では来年1月に「デュー・デート ~出産まであと5日!史上最悪のアメリカ横断~」というタイトルで公開予定です。「Due Date」とは出産予定日のこと。
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アジア大会囲碁、韓国が全種目制覇! オルチャン女性棋士イ・スラに人気集中

2010-11-29 23:01:52 | 韓国の文化・芸能・スポーツ関係の情報
 アジア大会は11月27日に閉幕しましたが、その種目の中に囲碁があったことを知らなかった人は多いのではないでしょうか? 新聞でもあまり大きくは報道していなかったし・・・。

 韓国は日本よりもはるかに囲碁が盛んで関心も高く、アジア大会では代表選考から新聞に大きく取り上げられていました。本ブログでも、5月24日の記事で紹介しました。

 囲碁の種目は、男女混成と、男子団体、女子団体の3種目。結果は次の通り、韓国が金メダルを独占しました。

混成ペア=①韓国②中国③韓国
男子団体=①韓国②中国③日本
女子団体=①韓国②中国③台湾


 およそ予測通りといえるようです。男子団体で日本チームは韓国戦で山下敬吾本因坊がイ・チャンホ(李昌鎬)九段、そして井山裕太名人がイ・セドル(李世乭)九段と、韓国の誇る2トップを撃破したのですが、他の3人(高尾九段・結城九段・秋山八段)が敗れて3位に止まりました。

 やっぱり、先の記事でもふれたように、国内の代表選考の時から韓国の棋士たちの意気込みはすごかったしねー。その選考レースに勝ち残った顔ぶれは結局次の棋士たち。男子の(  )内の数字は国内ランクの順位です。

[男子団体]イ・セドル(李世乭)九段(1)、イ・チャンホ(李昌鎬)九段(2)、チョ・ハンスン(趙韓乗)九段(6)、チェ・チョルハン(崔哲瀚)九段(3)、パク・ジョンファン(朴廷桓)八段(4)、カン・ドンユン(姜東潤)九段(9)
[女子団体]チョ・ヘヨン(趙惠連)八段、イ・スラ(李瑟娥)初段、キム・ユニョン(金侖映)初段、イ・ミンジン(李玟眞)五段
[混成ペア]パク・ジョンファン八段イ・スラ初段←金メダル チェ・チョルハン九段キム・ユニョン初段←銅メダル

 上記中、とくに活躍したのがパク・ジョンファン八段で、男子団体と混成ペアで計15勝1敗。他の男子選手が皆すでに兵役免除となっているのに、17歳と男女選手中最年少の彼だけが未畢(미필)=兵役を済ませておらず、金メダルを取ると特例が受けられる、ということが念頭にあったのかもしれません。銀メダルではダメなんですよ。

 さて、今回の優勝報道でいっぺんに人気が沸騰したのが混成ペアでこのパク・ジョンファン八段と組んだイ・スラ初段。人気の理由は下の写真のとおりオルチャン(얼짱)=美人だから。美人というより、かわいいという感じですかね。19歳の大学生で、麗水の小学校3年の時に囲碁を始め、囲碁道場の院長に才能を見込まれ、家族ともどもソウルに移り住んで有名な道場に通い、高校時代も日々道場で13時間碁を打っていたそうです。・・・というのは「朝鮮日報」の記事にありました。

  
     【混成ペアで優勝したパク・ジョンファン八段とイ・スラ初段。】

 彼女について日本のブログで誰かもう取り上げたかなと探してみたら、かねて注目していた<福岡発 コリアフリークなBlog>の自称オタクさん「韓国の美女棋士」という記事を早々とupしてましたねー。
 それから<へいほう!>というブログ、囲碁がメインなのになぜか「亚运围棋四强美女比拼」という中国のサイトなんか紹介してますよ。
 韓国ではなんでこんなに囲碁に熱心な人が多いのか考えてみようと思いましたが、私ヌルボの関心もちょっとずれてしまいましたかねー。ははは。

※この混成ペアは、決勝では相手の中国ペアが打つ順番を間違えたために2目引かれて結局1目半勝ちになったとか、予選ではやはり相手方(中国)の時間切れをねらって無意味な手を連続して打って中国人審判に判定負けを宣告されたとか、いろいろドラマがあった。
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「食客」はやっぱり漫画が一番!

2010-11-28 22:12:41 | 韓国の漫画
 韓国漫画「食客」は、「東亜日報」連載開始が2002年9月2日。今年3月9日、第135話をもって完結しました。
 全135話の各タイトルは韓国ウィキで知ることができます。韓国の食文化について、ほとんど網羅していると言っていいのではないでしょうか?
 単行本は全27巻。
私ヌルボの韓国漫画歴は、カン・モリムの佳作「달래하고 나하고(タルレと私と)」に始まりますが、その後とくに継続して読んできたのがホ・ヨンマン(許英萬.허영만)作の「食客」でした。
 2003年9月刊行の第1巻から順次読み進んでいったのですが、この漫画を通じて、韓国の食文化についてばかりでなく、各地方の方言(사투리.サトゥリ)や風俗・習慣、そして食を取り巻く社会問題等々、いろんな知識を得ることができました。
 ※たとえば、韓国風納豆汁というべきチョングクチャン(清麹醤)のことは、この漫画の単行本第4巻で初めて知りました。また日本で「臭わない納豆」が出回るようになったのと同様、韓国でも臭いを抑えたチョングクチャンが広まっていることも・・・。

 ホ・ヨンマンさんは先行の料理漫画「美味しんぼ」を参考にしたと書いてますが(∴主人公を記者にしなかった、とも)、「美味しんぼ」よりも料理の作り手の側により重点を置き、また取材量は「美味しんぼ」を上回っているのではと思います。

 ・・・・ということで16巻までは新刊が出るとすぐ読んできたのですが、その後他の本を読むのに忙しくなって、この3年は何となく読まなくなっていました。
 それがたまたま先日職安通りのコリアプラザで20巻を購入して読んで、この本の魅力を再認識しました。トンドンジュやマッコリ等の酒がこの巻のテーマ。
 内容については記しませんが、「将太の寿司」(韓国では「ミスターチョバプ(寿司)王」)の作者寺沢大介がモデルの日本人漫画家鈴木氏が来韓して、主人公ソンチャンたちと真露の工場見学に行ったりする場面もあったりして・・・。
 ※真露の工場は利川にあるんですね。ネット上を探したら、同工場の見学記も少しですがありました。→<置酒歓談> 
 (この種のテーマ旅行はいいですね! 可能であればヌルボも行ってみようかな。)

 ※ホ・ヨンマンさんは時々日本に来ていて、いろんな所に顔を出しているようです。何回か寺沢大介さんとも対談をしています。→詳しい記事はコチラ。また寺沢さんも韓国に行った時にホ・ヨンマンさんとたとえば→こんな店に一緒に行ったりしています。


    
 【「食客」全巻セット。「食客マガジン」(右端)というのが付いているとは知りませんでした。】

 映画「食客」は昨年観ましたが、料理対決に重点が置かれて、かなり漫画とは雰囲気が違う感じでした。「食客2」は予告編しか観ていませんが、やはり同じ印象を受けました。ドラマの方は観ていないので、なんとも・・・。
 一般に、漫画の映画化は、小説同様8割方は原作の魅力を超えられないといってよく、それはこの「食客」にもあてはまるようです。

 この漫画の翻訳本は昨年講談社のKCデラックスで刊行が開始されました。原作が横書きで当然左→右というページの流れだったのを、コマわりをどう手直ししたのかは未確認ですが、日本の漫画同様右→左にページをめくる形式になっています。また原作の1巻に1~5話が収録されています。ところが第5巻が刊行された後6巻以降は出ない状態が続いています。売れなくて続刊発行をやめてしまったのかなー?
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[韓国語] 「ピランミン」は「避難民」ではなくて・・・・

2010-11-27 22:59:04 | 韓国語あれこれ
 この3日間、たとえて言えば、料理の皿が多すぎてどれから手をつけていいかわからないように、延坪島砲撃をはじめ韓国関係のネタがたくさんありすぎた上、私ヌルボがいろいろ忙しかったのと、かったるくて気が今ひとつ乗らなかったこともあって、記事をupしないままになっていました。

 さて、その延坪島砲撃についてですが、はっきりいってよくわかりません。「北朝鮮内部の対立」とか「アメリカとの対話を求めようとの意図」とか「権力世襲に向けて・・・」等々、コメントしている識者の皆さんの論拠をそれぞれ聞いてみたいものです。
 また金太郎飴的な新聞・テレビの報道も例のごとしで、こういう時は何かにつけ傾聴すべきうがった見方(?)を展開しているジャーナリスト・田中宇の見解(=「韓国側が先に砲撃した可能性がある」)をアタマの隅に置いておくのがよさそうです。
 しかし、何であんな危険な海域でわざわざ北朝鮮を刺激(挑発?)するような軍事演習をするんですかねー? (・・・という声は韓国内にも当然あるようですね。)

 興味をもって読んだのは、アン・ヨンヒさんが自身&ソウルの人たちの、今ひとつ切迫感というか現実感の欠落したような反応を伝えたレポート(メルマガ)。遠からず<アン・ヨンヒの韓国レポート>にupされるでしょう。
 また、これまで太陽政策を支持してきた、3代世襲の批判もしていない韓国の左派政党や<進歩的言論>の反応も興味深いところです。これについてはまだくわしく見ていませんが・・・。

 さて、今日図書館で「朝鮮日報」に目を通していたら<피란민>という言葉が目にとまりました。
 えっ、<피난민(避難民)>じゃないの? ・・・と思って辞書を引くと、<피란(避乱>=戦乱を避けるという言葉がちゃんと載っていました。

 この言葉自体を、24日付「朝鮮日報」の連載の<萬物相>がテーマとしてとりあげていました。
 ただし、この記事の日本語版では<避乱民>ではなく<避難民>と変えられています。
内容は朝鮮戦争の時の<避乱>の経験を思い起こさせ、<安全保障意識>の必要性を説くもので、同日の社説でも「국민을 피란 가게 하는 나라가 돼선 안 된다(国民を避乱させるような国になってはならない)」と強く主張しているところは、やはり代表的保守新聞の面目躍如といったところ。
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講演会「北朝鮮の現状」(つづき)

2010-11-27 22:57:43 | 北朝鮮のもろもろ
 11月22日の記事に続いて、石丸次郎氏の講演会「北朝鮮の現状」についてです。

※この講演会については、<北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会>のサイトで、三浦小太郎氏が部分的な見解の相違は認めながらも好意的なコメントを記しています。

 この講演会では、子どもの頃北朝鮮に渡り、46年ぶりに日本に帰還した李さんが質問に答えるという形で北朝鮮について体験を基に話しました。彼が北朝鮮の人権問題でとくに重大なものとしてあげたのが次の3点です。

①強制収容所 
②公開処刑
③コッチェビ(浮浪児)


 とくに②について、実際に見た経験から具体的な説明がありました。
 「公開裁判」(←「公開処刑」とは書かれない)の公示があれば皆が見に行かなければならず、行かないとチェックされます。被告の家族も間近で見なければなりません。形式的に弁護士もいるとはいっても、裁判そのものは10分もかからず、判決が下されるとすぐ2人が囚人にさるぐつわをします。ヌルボも何かで読みましたが、囚人が体制に対する批判的言辞を叫ぶことを防ぐためです。即処刑に移り、白い布をかぶせた囚人に、3人の狙撃手が頭・胸・脚に1発ずつで、計9発の銃弾が撃ち込まれます。
 江戸時代、一揆の指導者のハリツケ刑の場合も村人たちは全員見守ることが義務づけられていたそうですが、それと同様の前近代的な形式ですね。(では日本の死刑制度はどうなのか?という問題は当然ありますが・・・。)

 講演会の最後の方で、石丸氏は今北朝鮮に対してどういうことができるのか、ということについて考えるところを話しました。
 「国交正常化をし、歴史清算すべき・・・」と語りはじめたので内心「あれっ?」と思いましたが、さらに以下のように論を進めました。
 国交正常化の前に解決すべき問題がある。拉致問題、核開発問題等々。北の住民の利益にならないような正常化はしない。金正日体制の維持や核武装化に使われる可能性があってはならず、民主化を進めることが前提。かつての植民地統治に対する贖罪意識、罪悪感からだけで国交正常化を唱えるのは、大事な問題を抜かしている。

・・・・ということで、私ヌルボもナットク。

 石丸氏が最後に強調した点は、北朝鮮の人権状況を伝え、国際的に問題化することの意義。それによって状況は少しずつ変わってきた、ということです。
以前は被疑者の取り調べの際殴ったりすることはふつうに行われていたが、今は殴らなくなったといいます。
 また人々も、以前は「人権(인권.インクォン)」という言葉すら知らなかったそうです。<権(권.クォン)>の音が<券>と同じなので、「それは何がもらえる<券>なのか?」と聞かれたりもしたとか。
 しかし今は「人権」という言葉も知られるようになっているそうです。

 官憲が暴力をふるう国はいくつもありますが、北朝鮮のように、個々の官憲の暴力ではなく、体制自体が、人権を抑圧するという管理的なシステムになっている、という点で北朝鮮は特異な国です。李さんに対して会場から「デモとかの、民衆の意思表示はないのか?」という質問がありましたが、相互監視体制の存在や、連座制(本人だけでなく家族まで殺される)のため、抗議行動はありえないとのことでした。

 そんな北朝鮮も、上記のように外国からの目は相当に気にしているので、国際世論を喚起していこう、という訴えで石丸氏は講演を終えました。

 その後関連のサイトをいくつか見た中で、<ノーフェンス>のサイト中からのリンクで見ることができる「北朝鮮人権問題に対する市民団体報告書」は、大きな共感をもって読みました。今年2月に、韓国で複数の市民団体が発表した提言です。多角的な、また具体的な北朝鮮の人権問題に対する提言です。
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韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績[11月19日(金)~21日(日)]

2010-11-23 23:07:47 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 一昨日「黒く濁る村」を観てきました。161分という長尺ですが、見逃せないシーンの連続で、長さを感じませんでした。娯楽映画として十分に楽しめる映画だと思います。ネタバレしないように内容を紹介するのがとてもむずかしい作品です。原作コミックとは結末が違うそうですが、どう違うのか、原作を読んでみたいものです。ある映画評に「観る人によって解釈が違うだろう」とありましたが、「えっ、そうなの? こうしか考えられないのでは?」と私ヌルボは確信するのですが・・・。これから観る人はなるべく複数で行って、解釈を述べあってください。
 今日は<東京フィルメックス>「ビーデビル(キム・ポンナム殺人事件)」上映の日だったのですが、都合がつかず観に行けなくて残念。

   ★★★ Daumの人気順位(11月23日現在上映中映画) ★★★

【ネチズンによる順位】

①泣くな、トンズ(韓国)  9.9(340)
②Live in 3D フィソン It’s Real(韓国)  9.6(34)
③ゴッドファーザー2  9.6(56)
④アジョシ[おじさん](韓国)  9.3(5491)
⑤サンキュー、マスター・キム(豪・日)  9.3(20)
⑥怪盗グルーの月泥棒  9.2(264)
⑦涼宮ハルヒの消失(日本)  9.1(50)
⑧Letters to Juliet  9.0(520)
⑨瞳の奥の秘密  8.9(32)
⑩奇跡のオーケストラ-エル・システマ  8.9(20)

 小変動だけで新顔はありません。

【専門家による順位】

①ゴッドファーザー2  9.0(3)
②オッキの映画(韓国)  8.5(5)
③ブンミおじさん  8.1(7)
④キム・ポンナム殺人事件の顛末(韓国)  8.0(8)
⑤インセプション  7.7(8)
⑤不当取引(韓国)  7.7(7)
⑦スカイ・クロラ(日本)  7.6(3)
⑦バッハ以前の沈黙  7.6(3)
⑨招かれざる客(韓国)  7.5(2)
⑩ソーシャル・ネットワーク  7.4(9)

 10位はこのランク初登場ですが、11月9日の記事で紹介済みです。他は変化なし。

   ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[11月19日(金)~23日(日)] ★★★
         「超能力者」が2週連続トップ

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・封切り日・・・・・・週末観客動員数累計・・・・観客動員数・・・・上映館数

1・・超能力者(韓) ・・・・・・・・・・・・11/10・・・・・・・・426,730・・・・・・・・・・・・・1,737,520・・・・・・・637
2・・ソーシャル・ネットワーク ・・・11/18・・・・・・・・195,513・・・・・・・・・・・・・・・244,684・・・・・・・361
3・・不当取引(韓) ・・・・・・・・・・・・10/28・・・・・・・・193,826 ・・・・・・・・・・・・・2,363,815・・・・・・・337
4・・フェスティバル(韓) ・・・・・・・・11/18・・・・・・・・104,488・・・・・・・・・・・・・・・124,554・・・・・・・279
5・・Unstoppable・・・・・・・・・・・・・・11/10・・・・・・・・・91,742・・・・・・・・・・・・・・・378,954・・・・・・・342
6・・レット・ミー・イン・・・・・・・・・・・11/18・・・・・・・・・79,600・・・・・・・・・・・・・・・105,085・・・・・・・257
7・・二人の女(韓)・・・・・・・・・・・・・11/18・・・・・・・・・60,832・・・・・・・・・・・・・・・・74,412・・・・・・・245
8・・ソウ ザ・ファイナル 3D ・・・・・11/18・・・・・・・・・59,424・・・・・・・・・・・・・・・・79,084・・・・・・・169
9・・RED/レッド ・・・・・・・・・・・・・・・11/04・・・・・・・・・25,643 ・・・・・・・・・・・・・・474,456・・・・・・・157
10・・不良男女(韓)・・・・・・・・・・・・11/04・・・・・・・・・22,868・・・・・・・・・・・・・・・479,503 ・・・・・・153

 4・6・7・8位が新登場。
 連続1位の「超能力者」は「不当取引」に続いて200万人を超えそう。
 4位は、シン・ハギュン、オム・ジウォン、リュ・スンボム、シム・ヘジン、ソン・ドンイル等出演のエロティック・コメディ。いつもの「韓国映画スタッフブログ」で内容はおよそわかる、か、どうか(なんなんだ、こりゃあ!?)
 6位、今日本で公開中の「ぼくのエリ 200歳の少女」のハリウッド・リメイク版。昨年9月23日の記事で紹介したのですが、一般公開が始まったということかな?
 7位、チョン・ユンス監督の新作。前作の「妻が結婚した」(←おもしろかったなー)は女1人に男2人だったが、これは男1人(チョン・ジュノ)と女2人(シン・ウンギョンとシム・イヨン)という構図です。やっぱりそれぞれとのベッドシーンもあったりして、「フェスティバル」同様これも18歳以下観覧不可ですよー。
 8位は先月30日から日本で公開されています。
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講演会「北朝鮮の現状」に行ってきました。

2010-11-22 21:04:30 | 北朝鮮のもろもろ
 20日(土)横浜YWCAのホールで開かれたアムネスティ主催の講演会「朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の現状)」に行ってきました。講師はアジアプレスの石丸次郎氏です。
 4月9日の明治大学での講演会の時は、帰還者2人、日本に残った家族等4人のゲストがいて、その人たちの話がメインでした。しかし今回は石丸氏の外には、少年時代北朝鮮に渡り数年前脱北して46年ぶりに日本戻ってきた在日の方1人だけ。その李さんも質問に答える形で話をされたので、その分石丸氏自身の経験や見解を語る時間が多かったといえます。

 石丸氏は、最初に、なぜ北朝鮮報道に関わるようになったかを中心に自己紹介。1980年代に2年間半韓国に語学留学。その後1993年に中朝国境地帯を歩き、脱北者の話を聞いてショックを受けたことが以後の活動の契機になったとか。それまでは「自主・自立」の道を歩む北朝鮮という国にはむしろシンパシーを持っていただけに、その実態に触れたショックは大きかったそうです。
 以来17年間取材を続けてきて痛感したこと、というか結論なんですが、それは「北朝鮮社会の内部を伝えることは、外国人ジャーナリストでは無理!」ということ。
 北朝鮮当局は、ジャーナリストはなかなか入国させてくれないし、どうしても越えられない壁があるというわけです。そして北朝鮮住民とコンタクトをとって、その内部から情報を送ってもらう形で「リムジンガン」を創刊するに至ります。

 会場の聴衆は50人あまり。「この中で北朝鮮に行ったことがある人は?」との石丸氏の問いに挙手したのは私ヌルボともうお一方。私ヌルボは以前このブログ2009年8月30日の記事等に記したように1991年。もう1人の方は数年前、例のマスゲーム観覧のアリラン祭観光で。ヌルボは9日間で30万円近く、アリラン祭観光の方は5泊6日で27万円だったとか。
※アリラン祭の動画は →コチラたぶんマスゲーム見物の場合もヌルボの時と同様に現地住民とはほとんど接触する機会のない、北当局が見せたい所以外は時間が余っても見せないツアーだったと思います。

 少し前、ある雑誌に「北朝鮮で取材の自由がないのは日本人だから」とか、「北朝鮮に対する偏向報道のたれ流しはやめて、市民のふつうの生活をもっと伝えろ」というような意味の記事を見ましたが、伝えようにも取材の自由もないこと自体に問題があるわけだし、かりに市民にカメラやマイクを向けることができたとしても、住民が自由に個人的意見を述べることからして不可能な社会であるということは、多くの証言から明らかではありませんか。

 ※関川夏央は「世界とはいやなものである」という本の中で、94年4月「何よりも市民同士の関係を正常化することが大切だ」と新聞でコメントを出した小田実に言及して次のように記しています。
 北朝鮮に「市民」がいるという幻想は、北朝鮮を近代国民国家だと見るところから生まれる。北朝鮮には普通のひとびとはあまたいても「市民」はいない。そこは普通のひとびとが異常な体制下に生きている世界である。

 さて、北朝鮮の現在の状況についての石丸氏の話ですが、冒頭から「私にもわからないことだらけ」と前置きしながら、およそ次のようなことを語りました。

 北朝鮮という国に対して、日本人のあいだに大きな誤解がある。たとえば、
①「北朝鮮の人々は、洗脳されたロボットのような存在である。」
②「すべてのことは金正日が決定し、指令する。」
③「北朝鮮社会は停滞したままで、変化に乏しい。」

 ・・・これらはすべて誤解です。

 ①に対して石丸氏は、「たとえば朝鮮国営放送のTV等で流される住民の発言を聞くと、皆金正日体制支持と思ってしまうが、本当に支持している人は10%いくかどうか・・・。大半の人々は変化を求めている」という。一糸乱れぬ行進をしている兵士も、その2割ほどは慢性的に飢えているとか。
 ③については「とくにこの15年の間に(中国以上ともいえる)大変化があった」。つまり「市場経済の蔓延です。」
 1990年代、多くの住民が餓死して以降、発展していった市場経済すなわち闇市の発展は人々の意識をも変えた。配給も滞る国や党を人々はもうあてにしなくなり、また政府のコントロールも効かなくなっているということです。人々が「統一を望んでいる」のは、そうするとこの社会も変わるだろうという期待で、統一でなければ戦争を望むというのも、とにかく変わってほしいという願望がそれほど強いということです。

 この後、8月17日にテレビ朝日「報道ステーション」で放映された「北朝鮮デノミ崩壊」と題したDVD映像を観ました。
 いちばん印象に残ったのは、雑草を集めている女の子の映像。小学校児童に義務付けているウサギ飼育のための雑草だそうですが、たくさん集めてもパン1個の値段にもとどかないとか・・・。テロップを見て驚いたのは、黒くすすけた顔の女の子と思った彼女がじつは23歳とのこと。デノミの影響で現金収入の途を絶たれた両親が餓死。そしてコッチェビ(浮浪児)になってしまったとのことです。(石丸氏の説明によると、この撮影時(6月)からほどなく、彼女の死体が発見されたそうです。)
 また、闇市や路上で住民が保衛員(警察官)に大声で食ってかかっている場面もありました。これも以前では考えられなかったことでしょう。
 市場では食料や日用品に限らず、不動産の闇市場もあることは、「リムジンガン」の記事にもありましたが、労働市場というものまであるそうです。
 住民の願いは、もはや配給よりも、商売をやらせてほしいということだそうで、ヌルボが思うに、ようやく封建時代の末期に達して近代の曙光がちらっと見えてきたかな、という感じでしょうか。

※12月14日の付記
 上記の23歳の女子コッチェビの画像がありましたので載せておきます。

  

 日本に46年ぶりに帰還した李さんの話等については別記事にします。→コチラ

 ※「報道ステーション」で放映された「北朝鮮デノミ崩壊」については、<aoi blog>というブログに、ナレーターの音声や住民の声の字幕等をすべて文字化した記事があります。
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[韓国語] 「あるぞ! おまえが買った軟膏をつけて・・・」が日本語の「イチ、ニ、サン・・・」

2010-11-20 00:13:41 | 韓国語あれこれ
 昨日職安通りのコリアプラザ2Fに行ってみると、10月18日の記事でドラマ関連朝鮮史としてイチオシした「「韓国時代劇ソウル歴史めぐり」(TOKIMEKIパブリシング)がたくさん目立つように並べられていました。「韓国ドラマで学ぶ朝鮮王朝の歴史 大特集 朝鮮王朝の歴史 超解説」(キネマ旬報社)も何冊もありました。私ヌルボ同様に興味をもった人がけっこういるということですかねー。

 小説や雑誌でとくに目を引くようなもなく、何とはなしに韓国人用の日本語学習本を眺めると、中にちょっとおもしろい本がありました。
 「단무지 일본어(たくあん日本語)」というタイトルで、단무지(タンムジ.たくあん)」というのは著者イ・オクキュン氏の自称のようです。

   
 
 表紙からしてちょっと型破りですが、内容をみると、これがもう語呂合わせのオンパレード!
 たとえば下の例なんかはわかりやすいです。

   
    フユー、冬か。事務室(サムシル)がさむいね。】

 ひらがな、かたかなは下のようなイメージで覚える。

  
      へへーと笑っている目の形。】

 とくに私ヌルボが感心した(?)のが1から10までの数字の覚え方。まあ下の漫画を見てみてください。

   

A「どうした?」
B「どこか痛いのか?」

C「あの・・・もしかして・・・だからそれが・・・痔の軟膏あるか?」
A「あるぞ!(있지!.イッチ)」

A「おまえが買った軟膏をつけて(산 연고 넣구.サン ヨンゴ ノック)」

A「おれ治ったぞ。そうだろ?(나 나았지.그지~?.ナ ナアッチ。クジ~)」


 日本人の韓国語学習者も語呂合わせで覚えた韓国語の単語はけっこうあるのではないでしょうか?
 この本に、空をサザエ(소라)が飛んでいるのを見て「하늘에 소라가!?(空にサザエが!?)と叫んでいる絵がありましたが、私ヌルボも全く同様の連想で覚えていました。

 この本の文法説明部分は、日本の学校文法とは違った方式の説明で、な~るほどという内容。
 また実践的な会話や、「タンムジの東京観光推薦コース」のページもあったりして、なかなか楽しめる学習本でした。
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ソウル近郊・富川市内で延伸工事中の地下鉄7号線と、「野人時代」スタジオのこと

2010-11-19 17:09:08 | 韓国の時事関係(政治・経済・社会等)
 9月のソウル旅行については、これまでタラタラと記事にしてきました。その中で、ソウル近郊の富川のミュージアム漫画奎章閣富川教育博物館についてはすでに書きましたが、事前から行くつもりだったファンタスティックスタジオ(「野人時代」スタジオ)については書いていません。
 ミュージアム漫画奎章閣に隣接していているので、当然「さあ、こんどは和信百貨店のセットや京城の市電を見るぞ!」と意気込んで入口までは行ったのですが、なななななんと! 「台風コンパスによる破損点検のため本日は休館」との表示が出ているではないですか! なんという不運。よりによって(하필.何必)、私ヌルボが遠路はるばる来たという日に・・・、と言ってもせんかたなし(어쩔 수 없다)、涙を飲んで帰りましたよ。・・・というわけで記事にしようがなかったのです、とほほ。
 次に来る時には、地下鉄7号線ができているでしょうから、もう少しラクに行かれるでしょう。

  
     【真ん前まで行ったのに入れなかったファンタスティクスタジオ。】


 ・・・と実は例によってここまでが長~い前セツ。
 今日(11月9日)の「毎日新聞」国際面は大きな記事が3本だけで、そのすべてが韓国関係でした。
 見出しは次の通りで、それぞれリンク先で記事を読むことができます。


「李朝の図書 144年ぶり帰国」
「ソウルで日本アニメ映画紹介」
「日本の技術者 韓国に活路」

 この中で、「日本の技術者 韓国に活路」を読んでみると、横浜市の京浜開発工業という会社に所属する4人の技術者が富川の地下鉄7号線の工事現場でシールド工法の専門家として働いているとのこと。日本国内での市場縮小もあって同社は海外に活路を求め、01年の光州市の地下鉄工事を受注し、以降釜山の地下鉄も請け負ったとか。
 記事によると4人のうち2人は地元女性と結婚。その1人のWさんは子供が生まれたばかりだそうです。
 ヌルボのようにはるばる物見遊山で富川に行く日本人もいれば、こういう方たちもいらっしゃるんですねー。
 富川市は川崎市と姉妹都市ということで、高校生たちの交流も以前から行われています。
 こういうふうにして、いろんな人の人生が新たに織りなされてゆき、また巨視的にも両国間の関係が徐々に深まっていくんだなー等々、ちょっと感懐に耽ったりした次第です。
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今日は韓国の一大イベント <修能>の日

2010-11-18 20:23:04 | 韓国の時事関係(政治・経済・社会等)
 今日は韓国では一大国民行事(?)が開かれました。
<修学能力試験>、略して<修能>。日本でいえば大学センター試験に相当する試験のことです。

 <修能>については、このブログでも昨年11月15日の記事でけっこう詳しく紹介しました。(今読みなおしてみると、この頃パワーが衰えているかも、と思ってしまいます。)

 また、<コネスト><Innolife>のサイトでも、「アレアレ、こんなに!」という写真とともに説明記事を載せています。

 今回はちょっと手を抜いて、昨年の記事から<修能>の(日本人から見て)特異な点をまずそのままあげておきます。

①いちばんのオドロキが試験当日の交通規制、警察をはじめとする支援体制など。試験場近辺は車両出入り禁止、警察1万5000人、タクシー運転手6000人ほどが配備され、受験生搭乗車両を優先的に通行させる。試験場を間違えたりして遅刻しそうな受験生を乗せてやる。

②交通混雑を避けるため、出退勤時間を遅らせる。済州島以外の全国の市と、試験場がある郡では官公署と企業は出勤時間を9時から10時にする。銀行や株式市場もも営業時間を1時間遅らせる。

③聞き取り試験がある午前8時40分~53分、午後1時10分~30分は航空機の離着陸が禁止され、バス、電車等の警笛も鳴らせない。

④<修能>のかなり前からゲンかつぎとか頭の働きに良い(?)食品等、修能関係の商品が売り出される。定番は、アメ。当日大学の塀とかにくっつけたりする。<くっつける(プッタ.붙다)>という動詞に(試験に)<受かる>という意味もあるからです。

⑤各高校でも、1・2年生が受験する先輩を励ますパフォーマンスをやる。当日のプラカードや鳴り物もあるし、前々日に校内でやったり・・・。

⑥各寺院や、「春香伝」の舞台・南原の広寒楼の壮元及第壇(祈願所)に行ったり、科挙に壮元合格した儒学者李栗谷(5000ウォン札の肖像)の生家の、江陵の烏竹軒に行ったりして高得点を祈願する。 ※<壮元>とは科挙の首席合格のこと。

⑦新聞等マスコミの扱いも大きい。

 今日たまたま2ヵ月ぶりに職安通りに行って今日付の「ソウル新聞」を買ったら、1面の右上に下の写真のように「오늘 수능일 대박나세요(今日は修能の日 いい点取ってください)と題された修能の留意事項が載っていました。読んでみると、新聞がここまで世話を焼くか!と驚きます。

     
【訳】
入室
午前8時10分、1校時午前8時40分開始
天気
全国的に晴れであたたか
用意すべき物
身分証、受験票、修正テープ、時計、シャープの芯(黒0.5㎜)、
防音用耳栓(소음방지용 귓속 마개)、消しゴム等

持ち込み禁止の物
携帯電話、デジタルカメラ、MP3、電子辞書、カメラペン、
電子計算機、ラジオ等

朝ごはん
ふだんの量の3分の2程度に軽く。ビタミン豊富なみかん、
ビターチョコレート(다크 초콜릿)、麦茶等間食も用意

聞き方評価の時車両の警報自制のこと
午前8~9時
午後1時7~30分

交通統制
登校時間試験場200m以内の車両統制

 昨年も書いたことですが、韓国では入試は受験生個人の私事というよりも、過去(과거)の科挙(これも과거)と同様、国が人材を選抜するという公事であるという意識が強いのでしょう、というのが私ヌルボの見方です。
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「K-POP DREAM CONCERT-History’07~’09」を観てきました

2010-11-17 23:35:12 | 韓国の音楽
 昨日桜木町駅至近の映画館・横浜ブルク13に行って「K-POP DREAM CONCERT-History'07~'09」を観てきました。

 この映画館では、サッカーWカップの中継もやってましたね。観に行ってはいませんが・・・。
 また、劇団☆新感線の舞台をそのまま撮って映画にした「ゲキ×シネ蛮幽鬼」(オススメ!)等も含めて、映画館の大画面を利した企画は今後もいろいろありそうです。

 さて、この「DREAM CONCERT」ですが、1995年のスタート以来毎年約7万人の観客を動員する韓国最大級の音楽イベントなのだそうです。
 ※公式サイトもありますが、<asianHANA>のサイトに概要がわかる記事があります。

 今回の「History'07~'09」は、その最近3回分を編集したもので、出演12グループと演奏楽曲は次の通り。

T-ara&超新星・・「TTL/Listen.2」
f(x)・・・・・・・・・・・・・「LA chA TA」
4Minute ・・・・・・・「Muzik」
2AM・・・・・・・・・・・・「友だちの告白」・「この歌」
KARA・・・・・・・・・・・「ミスター」・「Wanna」
少女時代・・・・・・・・「願いを言ってみて(Genie)」・「Gee」
2NE1 ・・・・・・・・・・・「I Don't Care」
SUPER JUNIOR・・「U」・「Don't Don」・「Sorry,Sorry」
SHINee・・・・・・・・・・「お姉さんは本当に可愛い」・「ジュリエット」
SS501・・・・・・・・・・・「DEJA VU」・「Fighter」
Wonder Girls・・・・「Irony + Tell Me」
東方神起 ・・・・・・・・「”O” -正・反・合」・「Rising Sun」・「Purple Line」・「Tonight」

 まあ、ちょっと前からのK-POPファンにとっては「ちょっと懐かしいかな」という感じかも・・・。
 '09の分が計60分、'08が40分、'07が20分で計2時間。来年1月上映の「DREAM CONCERT'10」に向けての長~い予告編という感じかも・・・。しかし、大画面ならではの魅力は十分ありますね。
ただ私ヌルボが行った時の観客は女性3グループ+男性1名×2の計10名(たぶん)。
出演者&スタッフの数十分の一(たぶん)、現地観客の数千分の一(たぶん)。

 この映画館では1日6回上映なんですが、他の回の客の入りはどうなのかな?

 K-POP関係の話題では、今夏(8月)KARAの「ミスター」がオリコン週間ランキングで初登場5位にランクインし話題になったのに続いて、10月25日付オリコンデイリーチャートで少女時代の「Gee」が1位を獲得したことが<asahi.com>等で伝えられていますが、この件については、いずれ別記事にします。
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韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績[11月12日(金)~14日(日)]

2010-11-16 22:51:44 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 今日久しぶりに映画館に行ってきました・・・、って17日ぶりなんですけどね。何を観に行ったかはたぶん明日記事にします。ヒント=映画館には行ったが、映画を観たと言えるかどうか・・・。
 あと1ヵ月半で11本観れば今年60本に到達しますが、そこまでいくかビミョーです。
 1週前の記事で、上映予定の韓国映画として「黒く濁る村」(11月20日~)、「ベストセラー」(12月4日~)、「7級公務員」(12月18日~)をあげましたが、11月20日(土)~28日(日)有楽町・銀座方面の4館で開かれる<東京フィルメックス>のことを書き落してしまいました。韓国映画は「詩」「ビーデビルド(キム・ポンナム殺人事件)」「アンチ・ガス・スキン」の3作が上映されます。上映日時が限られています。詳細はリンク先を見てください。

   ★★★ Daumの人気順位(11月16日現在上映中映画) ★★★

【ネチズンによる順位】

①泣くな、トンズ(韓国)  9.9(333)
②ゴッドファーザー2  9.7(54)
③Live in 3D フィソン It’s Real(韓国)  9.6(34)
④アジョシ[おじさん](韓国)  9.3(5480)
⑤サンキュー、マスター・キム(豪・日)  9.3(20)
⑥怪盗グルーの月泥棒  9.2(264)
⑦涼宮ハルヒの消失(日本)  9.1(45)
⑧Letters to Juliet  9.0(516)
⑨瞳の奥の秘密  8.9(27)
⑩喝  (韓国)  8.9(22)

 ⑦と⑨が新顔です。
 ⑦は、意外と(?)いいという評価を見聞きしたので、観てみようかなと思ったのですが、機会を逸しました。原作も途中までしか読んでないです。けっこうおもしろいんですけどね。
 ⑨は日本では8月に公開しました。良い映画です。韓国題は「엘 시크레토 : 비밀의 눈동자」。

【専門家による順位】

①ゴッドファーザー2  9.0(3)
②オッキの映画(韓国)  8.5(5)
③ブンミおじさん  8.1(7)
④キム・ポンナム殺人事件の顛末(韓国)  8.0(8)
⑤インセプション  7.7(8)
⑥不当取引(韓国)  7.7(7)
⑦スカイ・クロラ(日本)  7.6(3)
⑦バッハ以前の沈黙  7.6(3)
⑨招かれざる客(韓国)  7.5(2)
⑩サンキュー、マスター・キム(豪・日)  7.2(4)
⑩啓蒙映画(韓国)  7.2(4)

 数値は少し変動したものの、順位に変動はありません。

   ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[11月12日(金)~14日(日)] ★★★
         カン・ドンウォン主演作「超能力者」がトップに

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・封切り日・・・・・・週末観客動員数累計・・・・観客動員数・・・・上映館数

1・・超能力者(韓) ・・・・・・・・・・・・11/10・・・・・・・・685,670・・・・・・・・・・・・・・・932,290・・・・・・・630
2・・不当取引(韓) ・・・・・・・・・・・・10/28・・・・・・・・275,763・・・・・・・・・・・・・2,012,726・・・・・・・440
3・・Unstoppable・・・・・・・・・・・・・・11/10・・・・・・・・158,825 ・・・・・・・・・・・・・・199,129・・・・・・・325
4・・RED/レッド・・・・・・・・・・・・・・・11/04・・・・・・・・・92,125 ・・・・・・・・・・・・・・396,055・・・・・・・288
5・・不良男女(韓)・・・・・・・・・・・・・11/04・・・・・・・・・84,234・・・・・・・・・・・・・・・397,880 ・・・・・・298
6・・ガフールの伝説・・・・・・・・・・・10/28・・・・・・・・・27,220 ・・・・・・・・・・・・・・281,855・・・・・・・150
7・・デヴィル・・・・・・・・・・・・・・・・・・11/04・・・・・・・・・14,148 ・・・・・・・・・・・・・・105,763・・・・・・・179
8・・深夜のFM(韓) ・・・・・・・・・・・・10/14・・・・・・・・・12,783・・・・・・・・・・・・・1,200,921・・・・・・・142
9・・涼宮ハルヒの消失(日) ・・・・・11/11・・・・・・・・・10,958 ・・・・・・・・・・・・・・・12,390・・・・・・・・33
10・・唐山大地震・・・・・・・・・・・・・・11/04・・・・・・・・・・8,367・・・・・・・・・・・・・・・・46,693・・・・・・・・84

 1・3・9位が新登場。「不当取引」は2位に落ちましたが、200万人の大台を超えました。
 1位、人間を操る超能力者(カン・ドンウォン)と、その超能力が効かない唯一の男性ギュナム(コ・ス)の対決を描くアクション・スリラーだそうです。つまり、軍人将棋でいえば大将とスパイの関係に近い?(←たとえの方がわからないですね。)  カン・ドンウォン君、昨年暮れ以来「チョン・ウチ(田禹治)伝」、「義兄弟」と、続けてがんばってますねー。
 3位、危険な化学物質を積んで暴走する無人の列車を命がけで止めようとする2人の鉄道員の活躍を描くアクション映画。デンゼル・ワシントン、クリス・パイン等。日本では来年1月7日公開です。
 9位は上述。
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[韓国語の新語] 北漢山の「トゥルレギル」を歩くって?

2010-11-15 23:52:49 | 韓国語あれこれ
 「新東亜」11月号に「북한산 둘레길」という記事がありました。リンク先で記事+写真をそのまま見ることができます。
 韓国人の好きな軽登山の記事ですが、タイトルの<둘레길>が何のことかわかりませんでした。
 辞書を見ると<둘레>周りとかへりとかいう意味とありますが、<둘레길>は見出し語にありません。

 韓国のサイトを探したら、最近になってよく用いられるようになった言葉のようで、韓国の人の間でもこの9月ある写真同好会の掲示板「둘레길 어원이 뭔가요?(둘레길の語源は何ですか?)」という質問がありました。
 その反応&回答を読むと、「初めて聞きました」という人もいたりして、あーだこーだと衆知を集めた結果は次の通り。

산에 오르지 않고 주변을 산책하는 길 - 을 줄여서 말하게 되었군요. 듣다보니 올레길보다 친근해집니다.
山に登らないで周辺を散策する道 - を縮めて言うようになったんですね。聞いてみると<オルレキル>より親しみやすいです。

 つまり、山の頂上をめざすのではなく、眺望を楽しみながら歩く山の周縁コースですね。
 なお、<올레길(オルレキル)>は2007年に設けられて以降人気の済州島のウォーキングコース。韓国観光公社のサイト中に紹介ページに紹介ページがありました。

 <トゥルレキル>の方は最初に智異山(지리산.チリ山)に作られたそうで、「中央日報」の記事によると求礼・南原等5つの郡・市にわたる環状コースで総延長300㎞にも及ぶ。2008年5月に部分的に開通したが、完全開通は2011年になるとのこと。森林や川辺、田んぼのあぜ道や村の道と変化に富むが、1日7時間歩いても全コース踏破するには32.5日かかるとか。
 この記事の田んぼのあぜ道を歩いている写真等を見るとなかなか気持ちよさそうです。

 さて、最初の「新東亜」の記事の北漢山(북한산.プッカン山)についてですが、2009年9月の「ハンギョレ」の記事によると2012年までにソウルの6つの区と、高揚・議政府など4つの市郡にまたがっている北漢山国立公園の麓を環状に結ぶ全長63.1㎞のコースを造成する計画とのことです。
 「ハンギョレ」の記事によると、北漢山国立公園には年間約1千万人もの人が訪れるそうです。(1日3万人!? ホンマカイナ?) そのため自然破壊がひどくなっているので、登山客を分散させる目的で計画を立てたとあります。

 私ヌルボも、この9月のソウル旅行でちょっと北岳山にでも登ってみるかなと思って靴もソレ用のものを履いていったのですが、ちょっと気持ちが乗らなくて次の機会にということにしてしまいました。まあ来年行った時には山頂は登らなくてもトゥルレキルなら多少は楽そうなので歩いてみるとしますかねー。
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[北朝鮮] 携帯電話の取締り強化 & 集会のお知らせ

2010-11-14 23:32:09 | 北朝鮮のもろもろ
 「週刊金曜日」11月12日号にアジアプレスの石丸次郎さんの寄稿が載っていました。
 「週刊金曜日」は、どうも北朝鮮寄りのような記事が多いような感じで、北朝鮮の人権問題についてもあまり取り上げていないような印象があるので、軽く「おっ!?」という感じ。

 ご存知の方も多いと思いますが、石丸さんは以前から北朝鮮住民や脱北者と直接接触して取材を続けていて、「サンデー毎日」や自身が創刊した「リムジンガン」に記事を載せています。近年はとくに携帯電話を利用して北朝鮮内の現地記者から情報を受け取ってきたということです。

 ところが、今回の記事によると、後継者(金正恩)確定の頃から携帯電話に対する取り締まりが強化されたとのこと。以前は捕まっても罰金程度だったのが、最近は携帯電話使用を探知して摘発し、刑も懲役刑を科すようになっているとか。当然内部の記者たちも危ない橋は渡れなくなります。「リムジンガン」の編集にも影響するのかな?

 かつのて東ドイツ等東欧諸国の崩壊の大きな要因として西側の情報流入がありました。私ヌルボは、北朝鮮も中国等から外の世界の情報が入ってくるのは防ぎようがないのでは、と思ってきましたが、さすがに(?)北朝鮮当局はしぶといなーと感心(?)しました。

 石丸次郎氏や北朝鮮関連のブログをいろいろ見てみると、ホントに世間にはいろんな人がいるもんだということを痛感します。北朝鮮非難がそのまま罵倒・蔑視に直結してしまっている人は現今めずらしくもなんともないですが、「差別主義者だ!」と石丸氏を継続的に批判しているブログや、北の3代にわたる権力世襲に対し「北朝鮮における革命と建設の運命に関する問題として捉える必要がある・・・。それは北朝鮮の全国民が実践の中で学んだ歴史的教訓でもあるでしょう」と北朝鮮に温かい理解(?)を示すブログ等々、実際どういう方々なのか、궁금해요~(気がかりです.知りたいです)。

●講演会のお知らせ(再掲)
 石丸次郎氏(アジアプレス大阪事務所代表)に聞く
 「朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の現状」
 ―写真展示と脱北帰国者の話しを交えて―

    デノミ後の人びとの暮らしは?政権の今後は?

  講師;石丸次郎(アジアプレス大阪事務所代表)
  場所:横浜YWCAホール(YWの方です)
     (JR関内駅または石川町駅より徒歩6分、地下鉄関内駅1番出口徒歩8分)
  日時:11月20日(土)
  受付:13:30
  講演:14:00~16:00
  参加費:一般800円、学生500円
  定員:160名
  主催:アムネスティ・インターナショナル日本 神奈川連絡会
  連絡先:(amnestykanagawa@hotmail.co.jp)
      090-6471-7542(10:00~20:00))
  協力:アジアプレス


[付記]共感を覚える北朝鮮関係ブログが少ない中で、<朝鮮民主主義研究センター>の基本姿勢はナットクしながら読みました。とくに次の項目。
(1) 朝民研は、北朝鮮の民衆が飢餓や人権侵害に苦しんでいることを現在の東北アジアにおけるもっとも重要な問題と考える。また、そのような状況をもたらした主要な原因は北朝鮮の現体制にあり、その改革または革命なくして問題の解決はない、と考えている。
(2) 北朝鮮に対する武力行使や経済制裁を日本政府に求める国家主義的主張や、朝鮮人をまるごと犯罪者扱いしたり日本社会からの在日朝鮮人の排除を主張したりする排外主義的主張には与しない。同時に、植民地支配の歴史や在日コリアンに対する迫害・差別にばかり関心を向け、北朝鮮の現体制が抱えている問題から目をそらそうとする「反日主義」的主張にも同調しない。
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ハンパじゃない重量!の「女性東亜」  ベランダ野菜等の記事に注目

2010-11-14 23:09:22 | 韓国の文化・芸能・スポーツ関係の情報
 横浜市立図書館では、韓国の新聞では「朝鮮日報」、雑誌では「新東亜」、「여성동아(女性東亜)」等を置いています。
 「女性東亜」は、あることは知ってましたが、日本の女性誌をほとんど読まないのと同様これまでじっくりと読むことはありませんでしたが、数日前行った時になんとなく最新号(11月号)の最初から最後まで目を通してみました。

 最初にこの雑誌を手にとってみて驚いたのは、中を読む前にまずその重さ!
版型が「新東亜」、あるいは「文藝春秋」の2倍で、分厚さはその1.5倍近く。その上何といっても日本の女性誌同様重たい上質の紙を使っているため、その重さときたらジョーダンじゃないです!(장난이 아니네요!)というレベル。 日本の女性誌の中でも想い部類の「VERY」や「Mart」などのおよそ3冊分くらいありそう。定価は18,000ウォン。(「新東亜」の方は12,000ウォンです。)

 衣食住全般、オシャレに育児に旅行に等々、(たぶん)オーソドックスな内容。バックナンバーとその内容は、→コチラのサイトで。(韓国語)

 この11月号で、特段強くひかれる記事はなかったのですが、「3歳の時から踊って歌って、歌手への夢を育てた」というBoAのお母さんの記事、「동구리(トングリ)」というキャラクターを描いた作品群で知られる권기수(クォン・ギス)というポップアート画家の紹介記事はちょっと流し読み。

    
【このトングリというキャラクターは知らなかったですねー。※Innolifeの記事にもありました。】

 それから「베란다 채소밭(ベランダ野菜畑)」という記事には「なるほどねー」と思いました。今秋白菜の1玉の価格が最高値13,200ウォン(約9,000円)にまで高騰したことは日本でも報道されていましたが、家庭の自衛策ということでベランダ園芸に注目、ということですね。
 なんとストレートな企画。ある韓国ブログによると、「女性中央」とか「Queen」とか、他の女性誌の11月号にも同じような記事が並んでいるとか。

 日本でもベランダ園芸をやってる人は多いようですね。知人に上記の話をしたら、「うちでもやってますよ」ということで、さっそく収穫物(下写真)をいただきました。

   
【左は韓国のふつうの唐辛子。右の寸詰まりの方は知る人ぞ知るハバネロ。中南米方面の唐辛子でタバスコの10倍という取扱い注意の激辛! 】
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