ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

①韓国文学②韓国漫画③韓国のメディア観察④韓国語いろいろ⑤韓国映画⑥韓国の歴史・社会⑦韓国・朝鮮関係の本⑧韓国旅行の記録

[韓国の観光地]テーマ別ベスト10 ②寺・湖・樹木園 &休養林

2012-02-29 19:02:57 | 韓国の街ネタ、観光ポイント、店・施設等
 [韓国の観光地]テーマ別ベスト10 ①山・島・散策コースの続きです。

 やっぱり、前回同様テーマ3つずつの紹介にしますね。全観光地にリンクを張るにあたって、一番ていねいに書かれているサイトを選んだり、ほとんど日本語サイトにはないものはなんとか探したり、オドロキの画像を保存したり、おもしろそうな旅行記録を読みふけったり等々、これでもけっこう時間がかかるので・・・。
 今回は、寺・湖・樹木園&休養林の3テーマです。

≪寺(사찰)≫
仏国寺(プルグクサ.불국사) [慶尚北道慶州市] ここに行ったら石窟庵は必見!
修徳寺(スドクサ.수덕사) [忠清南道礼山郡]
海印寺(ヘインサ.해인사) [慶尚南道挟川郡] 高麗八万大蔵経で有名。
雲住寺(ウンジュサ.운주사) [全羅南道和順郡] ドラマ「推奴(チュノ)」のロケ地。

       
  【雲住寺の臥形石造如来仏。<夫婦(부부)>臥仏(와불 )とよばれ、大きい方は12.7m、小さい方は10.3mある。】
 
禅雲寺(ソヌンサ.선운사) [全羅北道高敞郡] ドラマ「チャングムの誓い」や「ソドンヨ(薯童謠)」のロケ地。
通度寺(トンドサ.통도사) [慶尚南道梁山市]
浮石寺(プソクサ.부석사) [慶尚北道栄州市] 申京淑に同名の小説があります。
来蘇寺(ネソサ.내소사) [全羅北道扶安郡] ドラマ「チャングムの誓い」撮影地。
塔寺(タプサ.탑사) [全羅北道鎮安郡]

   
  【塔寺には自然石を積み重ねた塔が80基以上もあり、中には15mを越すものもあります。】

双渓寺(サンゲサ.쌍계사) [慶尚南道河東郡]

≪湖(호수)≫
昭陽湖(ソヤンホ.소양호) [江原道春川市]
雪峰湖水(ソルボンホス.설봉호수) [京畿道利川市]
山井湖水(サンジョンホス.산정호수) [京畿道抱川市] ドラマ「シンデレラのお姉さん」の撮影が行われたマッコリの酒造所セットが残されています。

   
  【山井湖水の造形物。韓国の観光地には、このようなムムムの芸術作品が多いようです。】

天庄湖(チョンジャンホ.천장호) [忠清南道青陽郡]
花津浦湖(ファジンポホ.화진포호) [江原道高城郡] 東海岸北部の38度線以北にある潟湖で、渡り鳥の飛来地として知られる。湖名の由来は5月にハマナスが咲き乱れることから。付近の金日成と李承晩の元別荘は現在花津浦歴史記念館に。ドラマ「秋の童話」の舞台となりさらに有名になった。
鏡浦湖(キョンポホ.경포호) [江原道江陵市] 江陵中心街から北に6km。ここも渡り鳥の飛来地。湖畔に月見の名所鏡浦台が。焼酎の「鏡月」の名はここから。
普門湖(ポムノ.보문호) [慶尚北道慶州市] 慶州の人口湖で、リゾート地。
一山湖水(イルサノス.일산호수) [京畿道高陽市] ドラマ「ベートーベンウィルス」のロケ地。
石村湖(ソクチョノス.석촌호수) [ソウル特別市松坡区] おなじみ、ロッテワールドのすぐそば。
栗洞湖水(ユルドンホス.율동호수) [京畿道城南市] ソウル近郊の城南市盆唐。韓国最高の45mのバンジージャンプで有名、かな? 本のテーマパーク(책테마파크)もある。
※韓国で一番大きな湖を知らない韓国人は多そう(?)。忠州湖という67.5㎢の人造湖で、日本9位の洞爺湖70㎢と10位浜名湖㎢の間の大きさ。ダントツ琵琶湖は669㎢。※参考サイトは→コチラ

≪樹木園 &休養林(수목원&휴양림)≫
※自然休養林の説明は→コチラ
国立樹木園(クンニプスモグォン.국립수목원) [京畿道抱川市] 東洋最大規模の山林博物館もある。動物園も。
アチムゴヨ樹木園(アチムゴヨスモグォン.아침고요수목원)[京畿道加平郡] 「アチムゴヨ(朝の静かな)」という名称は、インドの詩人タゴールが韓国を「静かな朝の国」と礼賛したことからつけられたものとのことです。
ハーブの国(ホブナラ.허브나라) [江原道平昌郡]
韓宅植物園(ハンテクシンムルォン.한택식물원) [京畿道龍仁市] 個人経営の大規模植物園。ドラマ「宮(クン)」の撮影地。
ハーブアイランド(ホブアイルレンドゥ.허브아일랜드) [京畿道抱川市] ドラマ「シンデレラのお姉さん」の撮影地。ハーブの香りを満喫できるペンションがあり、各部屋ではスパを楽しむことができるそうです。
韓国自生植物園(ハングクチャセンシンムルォン.한국자생식물원) [江原道平昌郡] 月精寺への入口。ドラマ「夏の香り」の撮影地。
安眠島自然休養林(アンミョンドチャヨンヒュヤンニム.안면도자연휴양림) [忠清南道泰安郡] 2011年4月「観光客が殺到している」とのinnolifeの記事が・・・。
ユ植物園(ユシンムルォン.유식물원) [京畿道抱川市] 「ユ」とは主人の名がユ(劉or柳)さんだから。植物園というより自然の野山に近いオートキャンプ場。
有明山自然休養林(ユミョンサンチャヨンヒュヤンニム.유명산자연휴양림) [京畿道加平郡] ドラマ「朱蒙(チュモン)」のロケ地。
済州チョルムル自然休養林(チョルムルチャヨンヒュヤンニム.절물자연휴양림) [済州道済州市]
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韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績[2月24日(金)~26日(日)]

2012-02-28 19:30:27 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 第84回アカデミー賞は、結局フランスのサイレント映画「アーティスト」が作品賞、主演男優賞、監督賞を含む5部門を制覇。まあ本命がきたということでしょうね、観てないけど。「ヒューゴの不思議な発明」も美術賞など5部門を受賞。日本では明後日(3月1日)公開か。待ち遠しいなー。「アーティスト」の方は4月7日公開なの? 韓国では「アーティスト(아티스트)」はすでに2月16日に公開されており、「ヒューゴの不思議な発明(휴고)」は明日(2月29日)」公開。やっぱり日本が遅いんですよねー。アカデミー賞の結果についてのニュースは→コチラ

 さて私ヌルボ、この1週間で3本の映画を観ました。「人喰い猪、公民館襲撃す!」「ポエトリー アグネスの詩」「ニーチェの馬」。このラインナップを、バイクで10分以内で行かれる1つの映画館(シネマ・ジャック&ベティ)で観られるとは、なんと自分はラッキーなんだ!!(うれし涙ちょちょぎれです。)

 今日観た「ニーチェの馬」については、書きにくいです。「感動」とか「おもしろい」とかとは全然別の次元。書こうとすると、すごく長くなりそう。烈風の吹く田舎道を荷馬車が御者の石造りの家にたどり着くまでを、馬を大写しにして延々と長回しで撮る冒頭のシーンから「なんなんだ、これは?」という感じ。むしろタイクツな(?)部類の映画ですが、「日経」の映画評の「見終わった後、ともかく途方もないものを見たという異様な感覚に襲われるのだ」とか、パンク・ロック関係のライター行川和彦さんのブログの「またまた恐るべき映画を見た。一生忘れることのない映画だ」という感想は決して大げさなものではありません。とりあえず、これだけ。

 「ポエトリー アグネスの詩」は期待度が高く、ヌルボとしてはめずらしく(横浜での)公開初日に行きました。感想は、期待度の1~2割引きといったところでしょうか。<映画生活>のレビューを見ると、「ともすれば説明不足にも思える<行間の多い描写>もまた狙いなのだろう」と好意的な評もありましたが、エンディングにモヤモヤ感を抱いた人が多いようで、ヌルボも、「あとは皆さんで考えて」と投げ出すポイントが早すぎると思いました。あと教育的な観点から言えば、アグネス同様、孫とのコミュニケーションが大切でしょう、・・・ってつまんないほど良識的なヌルボの一面(笑)。
 韓国の詩の文化について、また少し知識を得られたのは収穫。詩を作り、読むことが一種のカタルシスなのかも。声に出して読むことに大きな意味がありそう。別件で、安度眩(アン・ドヒョン.안도현)の有名な詩「おまえに尋ねる(너에게 묻는다)」が朗読される場面がありましたが、本ブログの過去記事で「너는 누구에게 한번이라도 뜨거운 사람이었느냐」を「おまえは だれかにとって 一度でも熱い人だったのか」と首を傾げつつ訳出した箇所を、この字幕ではたしか「おまえは誰かに熱い情熱を傾けたことがあったか?」と明解に訳していたのはなるほどと思いました。(ホントにこれでいいのかな?)

 「人喰い猪、公民館襲撃す!」はB級映画の魅力ですね。「C級映画」との評価もありますが。でも俳優はオム・テウンだのチョン・ユミなんですけどねー。いろんなサイトで、この怪獣のモトが(例によって)日帝時代云々等々、ツッコミどころがいろいろあって、諸サイトで皆さんボロクソに非難しまくっているのが楽しそうでいいですねー(!?)。たとえば→コチラとか、→コチラとか。

         ★★★ Daumの人気順位(2月28日現在上映中映画) ★★★

【ネチズンによる順位】

①折れた矢(韓国)  9.6(2639)
②オペラ座の怪人 25周年特別公演  9.4(98)
③猫おどり(韓国)  9.2(82)
④アーティスト  9.1(125)
⑤バンバン・クラブ-真実の戦場-   9.0(30)
⑥アメリ  8.9(94)
⑦ペースメーカー(韓国)  8.9(729)
⑧ミンク・コート(韓国)  8.9(29)
⑨ビッグ・ミラクル  8.9(38)
⑩ダンシング・クィーン(韓国)  8.9(1251)

 新登場は⑥と⑨。
 ⑥は2001年のフランス映画ヒット作の再上映。韓国題は「아멜리에(アメルリエ)」なんですね。
 ⑨は、アラスカの氷の海に閉ざされてしまった3頭のクジラ(母親と2頭の子)を助けようとする、実話にもとづいた映画。クジラを食料としているアラスカの先住民たちも3頭を救うために砕氷の作業に加わったそうですよ。しかし、日本では公開未定。そうだろうなー・・・。韓国題は「빅미라클」。

【専門家による順位】

①自転車に乗った少年  8.8(6)
②ニーチェの馬  8.5(2)
③戦火の馬  8.2(4)
④2本の線(韓国)  8.0(1)
⑤アーティスト  7.8(6)
⑤奇跡(日本)  7.8(6)  
⑦ファミリー・ツリー  7.8(5)
⑧折れた矢(韓国)  7.7(7)
⑨ミッション:インポッシブル  7.6(5)
      ゴースト・プロコトル
⑩犯罪との戦争:悪いやつらの全盛時代(韓国)  7.3(6)

 新登場は②だけ。ヌルボの感想等、上述しました。韓国題は、原題に忠実に「토리노의 말(トリノの馬)」です。

   ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[2月24日(金)~26日(日)] ★★★

         「犯罪との戦争」が1位に返り咲き

【全体】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(2)犯罪との戦争・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2/02 ・・・・・・・・・・・・・353,686・・・・・・・・・・3,987,667・・・・・・・・30,946・・・・・・・495
         悪いやつらの全盛時代(韓国)
2(1)・・ハウリング(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・2/16 ・・・・・・・・・・・・・330,537 ・・・・・・・・・1,237,556・・・・・・・・・9,084・・・・・・・409
3(17)・・崖っぷちの男 ・・・・・・・・・・・・・・・・2/22 ・・・・・・・・・・・・・260,576 ・・・・・・・・・・・334,794・・・・・・・・・2,507・・・・・・・409
4(3)・・ダンシング・クィーン(韓国)・・・・・・・1/18 ・・・・・・・・・・・・・152,791・・・・・・・・・・3,820,567・・・・・・・・28,437・・・・・・・344
5(新)アンダーワールド 覚醒・・・・・・・・・・・2/22 ・・・・・・・・・・・・・101,784 ・・・・・・・・・・・138,887・・・・・・・・・1,301・・・・・・・343
6(4)・・トール-ヴァルハラの伝説 ・・・・・・・2/09 ・・・・・・・・・・・・・・96,472 ・・・・・・・・・・・578,906・・・・・・・・・4,268・・・・・・・293
7(新)・・マーガレット・サッチャー ・・・・・・・・2/23 ・・・・・・・・・・・・・・47,626 ・・・・・・・・・・・・56,448・・・・・・・・・・・430・・・・・・・155
         鉄の女の涙
8(7)・・チョンバギ:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/26 ・・・・・・・・・・・・・・44,533 ・・・・・・・・・・・959,004・・・・・・・・・8,894・・・・・・・161
         韓半島の恐竜3D(韓国)
9(5)ザ・グレイ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2/16 ・・・・・・・・・・・・・・41,952 ・・・・・・・・・・・279,385・・・・・・・・・2,107・・・・・・・214
10(21)・・兎の武勇伝 ・・・・・・・・・・・・・・・・・2/22 ・・・・・・・・・・・・・・41,533 ・・・・・・・・・・・・58,939・・・・・・・・・・・411・・・・・・・224
       ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 「犯罪との戦争」が「ハウリング」と入れ替わって1位に返り咲き。
 新登場は3・5・7・10位の4作品で、どれも韓国映画以外。「折れた矢」は11位に落ちました。
 3位「崖っぷちの男」はアメリカのサスペンス。ニューヨーク、マディソン街の高層ホテルから飛び降りようとしている男。下には多数の野次馬だのTV局のレポーターだの、当然警察官も。ところが男は実は脱獄囚で、何やら思惑が・・・。日本公開は7月7日。韓国題は「맨 온 렛지」と原題「Man on a Ledge」のまま。
 5位「アンダーワールド 覚醒」はシリーズ第4作。日本でも先週から始まっているので、説明省略。韓国題は「언더월드 4: 어웨이크닝」。
 7位「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」は、メリル・ストリープが主演女優賞を獲得した作品。日本では3月16日から。韓国題は「철의 여인(鉄の女人)」。
 10位は中国製カンフー・アニメ。日本では昨2011年中国アニメ・フェスティバルで上映したんですね。リンク先であらすじを読むと、悪い弟子のパンダに道場を乗っ取られた道場主が、故郷に戻り、臨終の間際に全ての技を授けた良い弟子に後を託す、という、カンフー映画の常道のようで・・・。韓国題は英題から「레전드 오브 래빗」、原題は「兔侠伝奇」。

【多様性映画】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・アーティスト・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2/16・・・・・・・・・・・・・・・・11,541 ・・・・・・・・・・・・・49,369・・・・・・・・・380・・・・・・・・・56
2(16)・・Womb ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2/16・・・・・・・・・・・・・・・・・・524 ・・・・・・・・・・・・・・・・740・・・・・・・・・・・5・・・・・・・・・12
3(3)・・神々と男たち・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/19・・・・・・・・・・・・・・・・・・513・・・・・・・・・・・・・・10,993・・・・・・・・・・83・・・・・・・・・・5
4(新)・・アメリ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2/23・・・・・・・・・・・・・・・・・・461・・・・・・・・・・・・・・・・・757・・・・・・・・・・・5・・・・・・・・・・5
5(11)・・天使の息づかい(韓国) ・・・・・・・・2/23・・・・・・・・・・・・・・・・・・420 ・・・・・・・・・・・・・・・・889・・・・・・・・・・・6・・・・・・・・・・4
                                      
 2・4・5位が新登場。
 2位「Womb」のタイトルは子宮の意。仏・独・ハンガリーの合作のSF映画。舞台は北ドイツの寒村。恋人を交通事故で失った女性が、彼のクローンを生んで育てる・・・。いかにも「多様性映画」っぽいぞ。韓国題は「움」、←最初何かわからなかったゾ。
 4位「アメリ」は上述しました。
 5位は韓国映画「天使の息づかい」。息子は俳優志望で、スーパースターを夢見ている。母もそんな息子の夢を応援しているが、いろいろ事件が起きて、母は息子のめんどうを見たり後始末等で忙しい。果たしてジェミンは本当にスターになれるのだろうか・・・。宣伝文の要約なので、具体的にはよくわかりません。韓国題は「천사의 숨소리」。
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ロッテのマッコリチョコレートは皆さんご存知?

2012-02-27 20:29:32 | 韓国料理・食べ物飲み物関係
      

 ロッテ・マッコリチョコレートの認知度はいかがなものでしょうか?
 私ヌルボの場合、先週23日、まったく偶然にセブンイレブンで目立つように並べられているのを見て、初めて知りました。
 で、何人かに聞いてみたら、誰も知りませんでしたが・・・。

 ロッテのサイトを見ると、2月7日に全国のコンビニストアと駅売店で発売されたのだそうです。

 皆さんの反応はどうかな、と探してみると、アレレ、韓食の専門家八田靖史さんのtwitter「ろ、ろ、ロッテがマッコリチョコレートを発売してる! 大久保通りのファミリーマートで発見」なんてツィートがあって、それが2011年11月9日付。
 大久保あたりで先行発売でもしたのかと思ったら、10月初め頃から(?)ファミリーマートで期間限定商品として売られていたようです。全然知らんかったー。

 で、食べてみたら、案の定なかなかソフィスティケートされたテイストで・・・、なんてカタカナ語使いたくはないんですけどね。
 箱の色は違うものの、形態はバッカスチョコレートとまったく同じ、だと思います。中身のマッコリが、なぜか透明でサラッとした感じで、たしかにマッコリの風味はあるものの、大方の日本人の好みに味もにおいも合わせてますね、当然ながら。
 例のロッテ酒類がソウル・マッコリを大々的に売り出したことと連動しているのでしょうかね?

      
         【箱がなければバッカスチョコレートと見分けがつかない?】

 この味、たぶん日本人10人中7~8人は肯定的評価を下すのではないでしょうか?
 上記ロッテのサイトでは「ターゲットは、20~30代の女性を想定しています」とのことです。(つまりは、ヌルボが密かに期待しているエグい味、土俗的(!)な香りなんてのは最初から否定されるわけですね。)
 なお、アルコール分3.1%配合ということで注意書きもついてますが、これはロッテの他のお酒入りチョコレートも同じ。

 そのロッテのお酒入りチョコレート、どれも「主なターゲット」が公表されているのがちょっとおもしろいかも。
 ラミーチョコレートはアルコール分は3.7%。主なターゲットは40~50代女性。
 バッカスチョコレートはアルコール分は3.4%で、これも40~50代女性がターゲット。

 ・・・ヌルボ、この2つしか知らなかったのですが、今年1月10日、新商品のソムリエールショコラ<チェリーのお酒>というのが出てるのですね。これもぜ~んぜん知らなかった。アルコール分3.1%で、ターゲットは、20~30代女性、ということはヌルボの対極というわけね。
 それから気になったのは、2006~07年、芋焼酎ショコラというのを発売してたのですねー。「鹿児島県産サツマイモ「黄金千貫」を発酵させた本格芋焼酎を、ミルクチョコレートに閉じ込めた商品。スッキリとしていながら力強い芋焼酎の味わいと、チョコレートの口どけが楽しめる」というもので、「アルコール分は3.4%。主なターゲットは、20~30代女性を想定」、なんていう記事を見たけど、あまり売れなかったのでしょうか? 今は売られていないようです。
 (・・・しかし、「20~30代女性」はそんなにいろんなお酒を飲んでいるってことですか?)

 あ、いくつかこのマッコリチョコレートについての感想をいくつか見た中で、ナットクしたのは、→コチラのブログ中の一文。
 「でもチョコを食べながらマッコリ飲んだ方が絶対に美味しいと思う。」 
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久々に、韓国語クロスワードに挑戦だっ!

2012-02-27 00:07:17 | ハングルのクロスワード
 韓国語のU先生がちょっとソウルに里帰りした機会に、私ヌルボの求めに応じて韓国のパズル誌を買ってきてくださいました。

           

 駅の売店などで4000ウォンで売っているものです。
 
 本ブログ昨年(2011年)10月2日10月12日の記事で紹介したのは「상식퍼즐(常識パズル)」というパズル誌でしたが、今度のは코믹퍼즐(コミック・パズル)」。体裁も色使いもとてもよく似ているので、同じ発行元かなと思って確認したら違いました。ただ、こちらはパズル誌らしい表紙なので、「常識パズル」のように誤解されはしないかと心配する(?)ことはありません。

 パズルの中身はやはり日本のパズル誌と同じような感じ。ただ、クロスワードその他文字系統のパズルは当然漢字や仮名ではなくハングル。したがって韓国語学習者にとっては楽しく学べるというものですね。
 先の「常識パズル」の方にはなかったタイプのパズルもありますが、今回はとりあえずおなじみのクロスワードから紹介します。
 難易度は・・・って、実は私ヌルボもまだざっと眺めただけ。すぐわかるのもあるし、題意からして「なんなんだ??」というのもあるし、中~上級の人にとってはまあ妥当なレベルではないでしょうか。(大雑把~)

 ・・・ということで、ヌルボ自身これから挑戦してみます。韓国語学習者の皆さんもぜひ挑戦してみてください。

  
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中国による脱北者強制送還に対する韓国の進歩系新聞「ハンギョレ」の社説は悲しい

2012-02-26 22:40:48 | 北朝鮮のもろもろ

 <朝・中・東>といわれたりもする韓国の代表紙「朝鮮日報」「中央日報」「東亜日報」がいずれも保守紙であるのに対して、進歩陣営の代表紙ハンギョレの存在意義は非常に大きいものがあります。

 軍政時代、民主化を主張して職を追われた新聞記者が中心になって1987年民主化宣言とともに発刊され、市民株主によって刊行されるという、創刊の経緯からして上記の<朝・中・東>とは対極の位置に立っている新聞です。ウィキペディアによると、「書きたいことを書ける新聞」がキャッチフレーズで、「役員は選挙で選ぶ」「広告主にも意見する」と民主的な姿勢をアピールしているということです。
 また、創刊当時は他紙は日本の新聞と視覚的に非常によく似た縦書きで、漢字も多く用いられていましたが、「ハンギョレ新聞」(1996年から「ハンギョレ」)は韓国の全国紙では初めて横書きを採用し、また漢字は一切使わないことを売り物にしてきました。
 なお、「ハンギョレ(한겨레)」とは「ひとつの(大きな)同胞」という意味です。

 上述のような背景・性格を持つ「ハンギョレ」には、韓国内はもちろん日本にも共感を覚える人が多く、<朝・中・東>がそれぞれ日本語版をネット上にも公開しているのに対して、独自に有志(ファンクラブ)として「ハンギョレ」の記事を翻訳し公開する「ハンギョレ・サランバン」というサイトも2009年からスタートしました。その設立趣旨は→コチラ

 さて私ヌルボも、本来は(たぶん今も)サヨクっぽい傾向の人間なので、80年代には韓国の民主化闘争にも共感を寄せ、「ハンギョレ新聞」にも創刊当初から注目してきました。
 以後、現在に至るまで、とくに政治的な問題については<朝・中・東>だけでなく「ハンギョレ」にも目を通すようにしています。ただ、納得できる記事も多い中で、時には強い民族主義臭にヘキエキすることもあります。

 ここまでが例によって長い前説。
 1つ前の記事で、中国による脱北者の強制送還の問題について記しました。
 その中で、「ハンギョレ」の記者が俳優チャ・インピョさんに「なぜよりによって脱北者関連示威に出たのか?」と質問していることに引っかかった、と書きました。
 そしてその後、「ハンギョレ」が2月23日の社説で「脱北者、南北および韓-中関係改善と連動させて」と題した社説を載せているのに気づきました。
 さいわい、上記「ハンギョレ・サランバン」で日本語訳を読むことができます。→コチラ

 ところがその内容。予想の範囲内とはいえ、失望せざるをえませんでした。

 「チャ・インピョ氏が言うように脱北者を助けることに左右の理念の違いがあってはならない。彼らが強制的に北に送還されて死の危機にひんしてはならない」としながらも、「中国に対するプレッシャーを強める場合、中国も反発の度合いを一層高めることは当然明らか」で、「そうなると最も大きい被害を受ける者はまさに脱北者だ」と論を進めます。
 また「事の是非を別にして(!)、中国が・・・・同盟国である北の要求を黙殺して韓国政府の要求をより尊重すると期待するのは非現実的」であり、「非難と圧迫が激しくなるほど中国はかえって脱北者の取り締まりと強制送還を強化する公算が高い」から、「脱北者の問題は騒ぐほど、政治・外交問題化するほど解決はさらに難しくなる」と説きます。
 そこで、中国を非難して政治・外交問題化するのはことを一層こじらせかねないので、過去の東西ドイツのように、南北関係がさらに改善されれば、非公式的な直接交渉を通じて、北へ拉致された人や国軍の捕虜などを含んだ北朝鮮内の政治・経済的難民の韓国入国を経済支援などと引き換える手段も模索できる、と結論とづけています。(そういえば、姜尚中先生の本にもそのようなことが書かれていたなー・・・。)

 しかし、乱暴ないじめっ子がいて、周りの注意を受け容れないばかりか、注意をするとさらにいじめがひどくなるからといって、何も言わないのが正しいのでしょうか? それは強者へのご機嫌取りか泣き寝入りというものでしょう。
 また、80年代の東ドイツと、現在の北朝鮮の違いをよく認識していないように思われます。

 そして何よりも疑問に思うのは、今強制送還されている人たちがいて、彼らがその後強制収容所に送られたり、悪くすると処刑されたりすることが予測される中で、救いを求めているに違いない声が「ハンギョレ」の論説委員の心には響かないのか、とうことです。「将来の南北朝鮮の平和と幸福のために、あなた方は犠牲になってください」と言うのですか? 今危機にある1人の、あるいは何人かの命を救おうとしないで、多くの人々の命を大切にするような政治や言論はありえないでしょう。
 ここはチャ・インピョさんの言葉のように、左右の理念の違いを越えて反対の声を上げ、国際世論を高めるべきです。

 韓国内の言論で、「ハンギョレ」のような進歩系の立場以外に、中国による脱北者送還に否定的な見解もあるようです。
 それは、「経済的に、韓国との結びつきが強くなっている中国との関係を悪化させるようなことはすべきではない」というものです。
 なんとまあ臆面もなくこのようなことが言えるものです。自分は金儲けや現在の生活の安定のためなら北朝鮮の人々の命は犠牲にしてもよい、ということと同義なのに・・・。
 まあ日本政府も、東アジア情勢の安定を何よりも(もちろん北朝鮮の人たちの声明や人権よりも)優先しているようだから、恥じ入らなければならないのはお互いさまなんですけどね・・・。

※前の記事では書きませんでしたが、アムネスティ・インターナショナルも2月14日「中国 : 朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の脱北者を強制送還してはならない」という声明を出しています。
 アムネスティの韓国支部は、これまで保守政権の言論政策やデモの規制等を批判したりして、かなり明確な<左派寄りの政治性>を帯びていただけに、今回は「ハンギョレ」のように一歩二歩引いた対応をするのかな?と私ヌルボ、考えないでもなかったのですが、2月18日の「東亜日報」の記事によると「北朝鮮への送還中止を求めるオンライン嘆願運動を始め、数千人の署名を集めた」とか。また2月21日の「朝鮮日報」は、アムネスティ韓国支部が20日在韓中国大使館を訪ねて、駐韓中国大使に強制送還をやめるよう求める公開書簡と、5521人の嘆願署名と、中国の胡錦濤国家主席に対する嘆願メール9163人を手渡したことを伝えています。
 (アムネスティ韓国支部の皆さん、よけいなことを勘ぐってすみませんでした。)

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「週刊文春」掲載の南北朝鮮の比較写真 と 中国政府による脱北者の強制送還問題

2012-02-24 23:44:38 | 北朝鮮のもろもろ

 昨日(2月23日)発売の「週刊文春」3月1日号に、「韓国と北朝鮮、分断国家の肖像」というタイトルで、韓国・北朝鮮各9枚ずつの写真が掲載されていました。たとえば「地下鉄」とか「町を走るバス」、あるいは「海水浴」や「女子生徒」、「赤ちゃん」等の9つのテーマごとに、南北それぞれの似て非なる町や人々のようすを対照させて並べたところがミソです。まさに副題の<38度線を挟んだパラレルワールド>というわけで、見るだけでいろいろなことがわかります。
 撮影は菱田雄介さんで、略歴を見ると、近年さまざまな場面で注目すべき仕事をしている写真家であることがわかります。ご本人のサイトは→コチラ、twitterはコチラです。

 さて私ヌルボ、この写真や、菱田さんのことを本論の導入として軽く扱うつもりはありませんが、これらの写真を見ながら、ぜひこういうテーマでも写真を撮り、載せてほしかった、と思いました。
 それは、仁川空港から外国に観光旅行に出かける韓国の家族たちと、中朝国境の川を命がけで越えようとする北朝鮮の家族の比較対照写真です。

 こんなことをなぜ考えたかというと、たまたまその前日(2月22日)、「毎日新聞」の「韓国:脱北者送還に芸能人ら抗議」という記事を読んでいたからです。記事の主旨は「中国で数十人の脱北者が拘束され強制送還の危機に陥っていると韓国で報道され、21日人権団体や脱北者団体がソウルの中国大使館前で抗議する騒動に発展している」というもので、デモにはお笑い芸人や俳優らも参加し・・・とくに、脱北をテーマにした映画「クロッシング」に主演したチャ・インピョさんは、「腹が減って脱北したことで処刑されるのはおかしい。中国市民に(協力を)訴えるためにここへ来た」と語った」と伝え、その写真も載せています。

 韓国と北朝鮮の町の外貌や人々のようすは、似て非なるところもあれば大いに違うところもあります。
 しかし、南北の人権状況や自由の度合いは決定的な差があります。
 
 「朝鮮日報」(日本版)2月17日の記事によると、「最近北朝鮮を脱出した24人が中国で公安当局に逮捕され、このうち9人が中朝国境の都市・吉林省図們市に移送されている」、また「遼寧省瀋陽市や吉林省長春市で身柄を拘束されている脱北者15人も、18日中に北朝鮮に送還される予定」との情報を伝えています。(※保守政党の自由先進党・朴宣映議員発表の情報なので、たぶん左派系の人たちは聞き流したのでは?)
 同紙の翌18日の記事「脱北者:国連、中国に身辺保護を要請」によると、「国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)ソウル事務所の代表は17日、中国当局に対し、北朝鮮への送還の危機に直面しているとされる脱北者の身辺の保護を要請した」とのことです。

 つまりは、人権という以前の人命というレベルの問題。
 そんな重大な(はずの)問題が、まさに現在進行していることを、「週刊文春」で上記の写真を見た皆さんにも考えてほしいものです。

 しかし、もし日本人や欧米人が北朝鮮に拉致されたら大きな騒ぎになるでしょうが、北朝鮮と中国の間のことなら「またか」という受けとめ方をしてしまう日本人が多いのでは?
 私ヌルボのみるところ、北朝鮮の人の命の重さは、日本人の命の100分の1ほどにも意識されていないと思われます。

★「朝鮮日報」(日本版) 2月22日では「脱北者:チャ・インピョさんら、送還反対訴える」との見出しで先の「毎日新聞」の記事よりくわしく、コメディアンのイ・ソンミさん、チャ・インピョさんのほか「キム・テヒョンさん、ファン・ボさん、ソイさん、リッキー・キムさん、シム・テユンさんなど、約20人の芸能人たちが立っていた」と記しています。
 また「脱北者の子どもたちを対象としたフリースクール黎明学校の児童・生徒たちが、脱北者の強制送還に反対する集会を開いたのに合わせ、これを助けるために集まったのだ」とあります。
 チャ・インピョさんがこの集会に参加したのも、黎明学校の女性教監(教頭)チョ・ミョンスクさんの求めに応じたものとのことですが、YouTubeにあった動画をみると、とても訴える力のあるアピールだと思います。



 またチョ・ミョンスクさんの涙のよびかけも(韓国語のわかる方はとくに)聞いてみてください。→コチラ

★同じく「朝鮮日報」(日本版) 2月22日の記事「脱北者:「友人を助けて」 中国大使館前で懸命の訴え」という記事では、「「SAVE」という単語が書かれた白いマスクをした」脱北青少年が通うフリースクール黎明学校の在校生と卒業生約30人が、中国大使館に向け「助けてあげてほしい」と目尻を涙で濡らしつつ叫んだ」ことが記されています。

 以前、韓国の脱北者関係のサイトでたまたま見つけた脱北者たち何人かの手記を読んだことがあります。北朝鮮での生活、必死の脱北だけでなく、韓国で懸命に生きるようすを書きいているそれらの中に、黎明学校での学びの苦心と喜びを綴ったものもありました。
 それが何というサイトにあったかは覚えていませんが、たとえば<北韓人権市民連合(북한인권시민연합)>のサイトの中で多くの脱北者の手記を読むことができます。

★以上、韓国の代表的な保守系新聞「朝鮮日報」の記事を多く参照しました。
 一方、代表的な進歩系新聞「ハンギョレ」もこの集会の記事を載せ、チャ・インピョさんにも話を聞いています。
 見出しは「脱北者の北送に反対する理由? 「困難にある人を助けるのに左右はないでしょう」」続く本文の冒頭が、ヌルボとしては引っかかるものがありました。訳してみると次のようになります。

 事実インタビュー前、俳優チャ・インピョ氏(45)に訊きたかったことは、なぜよりによって(하필)脱北者関連示威に出たのかということだった。脱北者支援活動は右派の専有物のようになっている。彼の答えは明快だった。「困難にある人を助けるのに左右は重要ではない」ということだった。彼は「今回の示威に参加したら「セヌリ党の側かと訊かれる」て、「個人的には性向は進歩の側だが、今回はそんなことは問題にはならなかった」と語った。

 ・・・この記者の質問中の「하필」という言葉に、とくに「なんだ!?」と引っかかりました。「何必」という漢字語で、辞書には「よりによって」のほかに「こともあろうに」「何の必要があって」等々の訳語も載っています。
 こういう認識が韓国の脱北者支援活動への一般的な見方ということは、ヌルボもおよそはわかっていましたが、なんとも悲しい状況です。

★今日の「中央日報」(日本語版)には、脱北者の一部が強制送還されたこととともに「韓国外交部は26日から開かれる国連人権理事会で脱北者問題を取り上げることにし、発言のレベルを調整している」と伝えています。
 また今日の「サンケイ」は「北朝鮮が韓国の動き非難」という共同通信配信記事を載せています。

 北朝鮮国内でも、東アジアの国際情勢の中でも、政治に翻弄さけつづけている今回の送還される(された)という人々の今後が懸念されます。

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[韓国の観光地] テーマ別ベスト10 ①山・島・散策コース

2012-02-22 18:24:39 | 韓国の街ネタ、観光ポイント、店・施設等
 「대한민국최고여행지를찾아라(大韓民国 最高の旅行地を探せ)」という本が2005年に刊行されています。
 韓国全土の観光地を、15のテーマ別に分けて、それぞれベスト10を選んだ本で、通販の<コリアデパート>のサイトで見つけ、便利なことに日本語訳の目次も載せられていて興味をもったのですが、2005年発行でちょっと年数が経っているのが気になり購入しませんでした。ところが最近たまたま同じ出版社(ランダムハウス・コリア)、同じ著者で、改訂版と思われる랭킹 대한민국 여행백서(ランキング 大韓民国旅行白書)という本がinnolifeの通販リストにあったので注文し、入手しました。

           

 15のテーマ中12までは先の本と同じです。
 このランキングは、2011年5~6月1にランダムハウス・コリアの掲示板とNAVERで実施したアンケートにより選定したもので、それに「女性東亜」の旅行・レジャー担当記者だったチェ・ミソンさんが記事を書き、「東亜日報」の写真部記者だった夫のシン・ソッキョ氏が撮った写真で構成した本とのことです。(さる韓国ブログにもありましたが、うらやましいご夫婦ですなー。)
 実際に自分が旅行先を決める時の参考になるのはもちろんですが、日本のガイドブックにはほとんど掲載されていない所もいろいろあります。また旅行に行かなくても、韓国の地理や文化、韓国の人々の性向等について知る手がかりになろうかと思います。

 観光地の紹介は、1~5位は各4ページ、6~10位は各2ページが割り当てられています。しかし半分ほどが写真で占められているので、説明記事はあまり詳しくは書かれていません。もし実際に行くとなると、当然インターネット等で情報を集める必要があります。まあ上質の厚めの紙で500ページ近くもある重たい本なので、旅に携行する人はいないでしょうけど・・・。

 さて、今回の記事では、各分野ごとのベスト10の名称に、関連の日本語サイトとのリンクをつけました。
 発行元のランダムハウス・コリアのサイトに本書の紹介があり、その目次のページのコピペに日本語訳をつけました。
 ハングル表記は残してあるので、その部分をgoogle窓にコピペして検索すると、関連記事がたくさんヒットします。
 今回は山・島・散策コースの3テーマのみ。次回以降はもっと多くします。

≪山(산)≫
智異山(チリサン.지리산)
雪岳山(ソラクサン.설악산)
漢拏山(ハルラサン.한라산)
徳裕山(トギュサン.덕유산)
小白山(ソベクサン.소백산)
周王山(チュワンサン.주왕산)
太白山(テベクサン.태백산)
俗離山(ソンニサン.속리산)
内蔵山(ネジャンサン.내장산)
北漢山(プッカンサン.북한산)
1月16日の記事で紹介した「人気名山100」の上位20位までに、内蔵山以外は全部入っています。
※参考サイト:<韓国の山>=韓国各道の代表的な山の紹介。韓国全土の主な山の地図も付いています。

≪島(섬)≫
牛島ウド.우도)  済州島の東側に位置する小さな島。
鬱陵島(ウルルンド울릉도)  →コチラの個人のサイト、とてもおもしろく、ためになります。
巨済島(コジェド.거제도)
甫吉島(ポギルド.보길도)  全羅南道の海南(ヘナム)から船が1日3便。
仙遊島(ソニュド.선유도)  漢江の中の島で、公園になっている仙遊島?・・・と思ったら、群山の仙遊島でした。
安眠島(アンミョンド.안면도)  忠清南道泰安郡。1960年陸橋によって陸続きになりました。
席毛島(ソンモド.석모도) 江華島の西に隣接する島。
紅島(ホンド.홍도)・黒山島(フクサンド.흑산도)  黒山島はホンオ(エイ)で有名。
青山島(チョンサンド.청산도)  映画「風の丘を越えて 西便制」の名場面の撮影地。
済扶島(チェブド.제부도)  一日2回、海がふたつに割れる韓国版モーゼの奇跡が起こる島は韓国に計5ヵ所あるが、済扶島ではそれが1日2回、それもほとんど年中見られる!

≪散策コース(걷기 좋은 길)≫
聞慶(ムンギョン)セジェ古道(ムンギョンセジェイェッキル.문경새재옛길) [慶尚北道聞慶市]
潭陽(タミャン)メタセコイアの並木道~竹緑園(タミャンメタセクォイアキル~チュンノグォン.담양메타세쿼이아길~죽녹원) [全羅南道潭陽郡]
水原華城(スウォンファソン)の城壁の道(スウォンファソン ソンビョツキル.수원화성성벽길) [京畿道水原市]
牛浦沼(ウポヌプ)の道(ウポヌプキル.우포늪길) [慶州南道昌寧郡] 韓国最大の湿地群。
扶蘇山城の道(プソサンソンキル.부소산성길) [忠清南道扶余郡]
茶山(タサン)遺物展示館~茶山草堂~白蓮寺(タサンユムルチョンシグァン~タサンチョダン~ペンニョンサ.다산유물전시관~다산초당~백련사) [忠清南道康津郡] ※<茶山>については、今月19日の記事参照。
洗美苑(セミウォン)~トゥムルモリ(セミウォン~トゥムルモリ.세미원~두물머리) [京畿道楊平郡] 水生植物の宝庫。
南漢山城(ナマンサンソン.남한산성) [京畿道広州市]
竹嶺(チュンニョン)古道(チュンニョンイェッキル.죽령옛길) [慶尚北道栄州市]
峨嵯山(アチャサン)生態公園森林道(アチャサンセンテスプキル.아차산생태숲길) [ソウル特別市広津区]

         
 【この本で初めて知った、牛浦沼(ウポヌプ)と同じ慶尚南道昌寧郡にある観龍寺(クァルリョンサ)の石造釈迦如来像。】

 →[韓国の観光地]テーマ別ベスト10 ②寺・湖・樹木園 &休養林
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韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績[2月17日(金)~19日(日)]

2012-02-21 19:48:22 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 2008年の第61回日本推理作家協会賞短編部門受賞作の長岡弘樹「傍聞き(かたえぎき)」が文庫化(双葉文庫)されたので読んでみました。「おすすめ文庫王国2012国内ミステリー部門ダントツの第1位」で、帯の惹句にも「この20年で最高の傑作」とあるので期待して読んだのですが、感想は私ヌルボとしては今イチ。4編どれもアイディアとしては「なるほど!」ですが、人間や社会についての書き込みに深みが足らないように思えて・・・。
 たとえば、いくら世評が高くても島田荘司「占星術殺人事件」のようなトリックが突出したミステリーはヌルボには合わないようです。「傍聞き」は必ずしもアイディアだけが突出しているというわけでもありませんが、「この20年で最高の傑作」とは大方のミステリーファンは言えないでしょう。
 ・・・という話題で書き始めたのは、観客動員数トップに「ハウリング」とあるのを見たから。原作は日本のミステリー、乃南アサの「凍える牙」です。しかしヌルボは残念ながら未読。ところが3月8日には宮部みゆきの「火車」も公開されるのです。昨年テレビ朝日で放映されたドラマは観ていませんが、原作は眠さも忘れて読み耽った記憶があります。韓国サイトでもこの作品の翻訳書が2000年に刊行され、以後他の作品も多く翻訳されてきました。「火車」についてネチズンのコメントを見ると、韓国でもカードをめぐる問題が 日本同様いろいろあること等から評価も高く、映画の期待度も高いようです。ただ、小説の映画化は8割以上「原作の勝ち」だからなー・・・。ハングル表記は「화차」、<貨車>と同じだから誤解する人いないかな?

        
  【「火車」(左)と「凍える牙」(右)の韓国語版。「火車」の帯に「伝説のベストセラー 映画化!」とあります。】

         ★★★ Daumの人気順位(2月21日現在上映中映画) ★★★

【ネチズンによる順位】

①折れた矢(韓国)  9.6(2614)
②オペラ座の怪人 25周年特別公演  9.4(95)
③猫おどり(韓国)  9.1(78)
④アーティスト  9.1(98)
⑤バンバン・クラブ-真実の戦場-   9.0(30)
⑥ペースメーカー(韓国)  8.9(729)
⑦ミンク・コート(韓国)  8.9(29)
⑧自転車に乗った少年  8.9(33)
⑨ダンシング・クィーン(韓国)  8.9(1218)
⑩メアリー&マックス  8.8(46)

 新登場は④「アーティスト」だけ。フランスの恋愛映画である。1927~32年のハリウッドを舞台に、サイレント映画の時代が終わったことで没落する男優と躍進する女優を描くフランス映画。サイレント白黒映画として撮られたこの映画、アカデミー賞作品賞の有力候補だそうですよ。韓国題は「아티스트」。日本公開は4月7日です。

【専門家による順位】

①自転車に乗った少年  8.8(6)
②戦火の馬  8.2(4)
③2本の線(韓国)  8.0(1)
④アーティスト  7.8(6)
④奇跡(日本)  7.8(6)  
④ファミリー・ツリー  7.8(6)
⑦折れた矢(韓国)  7.7(7)
⑧ミッション:インポッシブル  7.6(5)
      ゴースト・プロコトル
⑨犯罪との戦争:悪いやつらの全盛時代(韓国)  7.3(6)
⑩ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女(2009)  7.3(3)

 新登場は④「アーティスト」と④「ファミリー・ツリー」の2作品。
 ④「アーティスト」は上述のとおり。
 ④「ファミリー・ツリー」もアカデミー賞の有力候補。最愛の妻がボート事故で昏睡状態に陥ってしまったことをきっかけに、自らの人生と家族の在り方を見つめ直す中年男の姿が描かれる。ジョージ・クルーニーも「主演男優賞に最も近い存在」とのことですが、2月27日が授賞式、来週には結果が出てます。日本公開は5月18日。韓国題「디센던트」は原題「The Descendants」そのまんま。なぜ日本題がこうなったのかな?

   ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[2月17日(金)~19日(日)] ★★★

         韓国映画が好調、3作品が300万人を超える。

【全体】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(15)・・ハウリング(韓国)・・・・・・・・・・・・・2/16 ・・・・・・・・・・・・・530,769 ・・・・・・・・・・・638,362・・・・・・・・・4,732・・・・・・・549
2(1)犯罪との戦争・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2/02 ・・・・・・・・・・・・・499,706・・・・・・・・・・3,395,013・・・・・・・・26,367・・・・・・・552
         悪いやつらの全盛時代(韓国)
3(2)・・ダンシング・クィーン(韓国)・・・・・・・1/18 ・・・・・・・・・・・・・178,527・・・・・・・・・・3,555,460・・・・・・・・26,552・・・・・・・337
4(4)・・トール-ヴァルハラの伝説 ・・・・・・・2/09 ・・・・・・・・・・・・・154,545 ・・・・・・・・・・・410,431・・・・・・・・・3,095・・・・・・・333
5(新)ザ・グレイ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2/16 ・・・・・・・・・・・・・152,241 ・・・・・・・・・・・184,701・・・・・・・・・1,403・・・・・・・300
6(3)・・折れた矢(韓国) ・・・・・・・・・・・・・・・・1/18 ・・・・・・・・・・・・・・96,759・・・・・・・・・・3,321,618・・・・・・・・24,929・・・・・・・295
7(5)・・チョンバギ:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/26 ・・・・・・・・・・・・・・71,713 ・・・・・・・・・・・892,816・・・・・・・・・8,287・・・・・・・197
         韓半島の恐竜3D(韓国)
8(34)・・ゴーストライダー:復讐の精霊・・・2/16 ・・・・・・・・・・・・・・65,771 ・・・・・・・・・・・・78,893・・・・・・・・・・・614・・・・・・・268
9(新)・・黒衣の女・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2/16 ・・・・・・・・・・・・・・53,839 ・・・・・・・・・・・・70,531・・・・・・・・・・・524・・・・・・・236
10(6)・・パパ(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2/01 ・・・・・・・・・・・・・・24,351 ・・・・・・・・・・・558,256・・・・・・・・・3,804・・・・・・・115
       ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 「戦火の馬」等は早々に消え、1・5・8・9の4作品が新登場。韓国映画3作品が300万人を超え、新登場の1位「ハウリング」も含め韓国映画は今年出だし好調です。
 1位「ハウリング」は上述のように乃南アサ「凍える牙」が原作。ソン・ガンホはいいとして、イ・ナヨンはこの役柄どうなのかな? ・・・と思ってネチズンの感想を見たら、やっぱりなー・・・。
 5位「ザ・グレイ」は飛行機事故でアラスカの奥地に取り残された8人の男たちの脱出行を描くアメリカの冒険映画。えっ、恐いオオカミがいるんだって!? ヤバイじゃん。韓国題は「더 그레이」。日本公開は夏の予定。
 8位「ゴーストライダー:復讐の精霊」は、ニコラス・ケイジ主演のアメコミ原作SFアクション「ゴーストライダー」(2007)の第2作。韓国題は「고스트 라이더:복수의 화신(ゴーストライダー:復讐の化身)」。日本公開は来年2月とか。
 9位「黒衣の女」は、「ハリポタ」のダニエル・ラドクリフ主演のホラー映画。人里離れた沼地の奥の館に、亡くなった老婦人の遺産整理のため訪れた若い弁護士が次々と怪奇現象に襲われる・・・。このタイトルは、スーザン・ヒルによる原作本の翻訳書(早川文庫)の邦題を私ヌルボが勝手に仮題にしたもの。本のレビューには「血や内臓が飛び散る昨今のスプラッタにはない正攻法のホラーを堪能して下さい。驚きますよ」とあります。読んでみようかな。「予告編が怖い」とのことですが、どうでせうか?→コチラ。原題は「The Woman in Black」で、韓国題も「우먼 인 블랙」とそのまま。日本公開は未定です。

【多様性映画】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(7)・・アーティスト・・・・・・・・・・・・・・・・・・2/16・・・・・・・・・・・・・・・19,025・・・・・・・・・・・・・・25,929・・・・・・・・・202・・・・・・・・・92
2(1)自転車に乗った少年 ・・・・・・・・・・・1/19・・・・・・・・・・・・・・・・・・735・・・・・・・・・・・・・22,109・・・・・・・・・・175・・・・・・・・・・7
3(3)・・神々と男たち・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/19・・・・・・・・・・・・・・・・・・685・・・・・・・・・・・・・・・9,693・・・・・・・・・・73・・・・・・・・・・5
4(4)・・奇跡(日本)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12/22 ・・・・・・・・・・・・・・・・・587・・・・・・・・・・・・・・39,802・・・・・・・・・・309・・・・・・・・・・4
5(2)・・Welcome to the Rileys・・・・・・・・2/02・・・・・・・・・・・・・・・・・・386 ・・・・・・・・・・・・・・5,915・・・・・・・・・・・45・・・・・・・・・12
5(5)・・バンバン・クラブ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2/02 ・・・・・・・・・・・・・・・・・619・・・・・・・・・・・・・・2,395・・・・・・・・・・・18・・・・・・・・・15
                                      
 1位「アーティスト」が初登場。上述しました。「多様性映画」としては抜群の動員数です。
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韓国のフュージョン国楽・カヤグム弾き語りの「バードランドの子守歌」を聴く

2012-02-20 15:24:15 | 韓国の音楽
 一昨日(2月18日)土曜の夜、定例のハングルサークルを欠席したのは、藤沢で久しぶりに昔の山登りの仲間が集まった飲み会があったからです。
 サークルの皆さんに連絡をしなかったのは、最近ケータイを失くしてしまって、一昨日やむなく新しいケータイを買ったため、電話番号がわからなかったからです。
 つきましてはサークルの皆さん、そして私ヌルボとこれまでケータイで通話&メールのやり取りをしていた皆さん、あらためてご連絡方よろしくお願いします。

 さて、その藤沢での飲み会の場所・萬福酒楼では、チリでレストランを経営しているT氏はじめ諸氏の話もおもしろく、初めて食べた西安刀削麺の辛さに顔面うっすら発汗したりしたのもよかったですが、二次会で行った久々のカラオケもいろいろ発見がありましたねー。
 中で、意外だったのがT氏が英語で歌ったスタンダード・ナンバーの数々。「慕情」「酒とバラの日々」等々。意外というのは、彼の高校時代の英語の成績を思えば、という意味と、1962年生まれという彼の世代を思えば、という二重の意味でなのですが・・・。

 英語の成績はおくとして、彼よりも一回り(以上?)も上の世代の私ヌルボにとっても懐かしい歌を、彼がいくつも知っているとはねー。H.マンシーニの名曲「酒とバラの日々」を知っているからには、と思って水を向けたら案の定「思い出のサンフランシスコ」も歌うし、ジョージ・シアリングの傑作「バードランドの子守唄」までも・・・。
 まあ時代を越える魅力があるからこそスタンダード・ナンバーなんでしょうが・・・。

 懐メロといえば彼は「旅姿三人男」なんてのも歌ってたなー。ヌルボもディック・ミネがらみで「人生の並木路」。うーむ、泣ける歌だ(涙)。他の面々が歌った歌も実に多様多彩。たぶん、われわれオジサンたちの世代が歌のレパートリーが一番広いんじゃないですかねー。あ、時代の幅のことですよ。

 さて「バードランドの子守唄」といえば、以前韓国で仕入れてきたチョン・ミナ(정민아)という歌手がカヤグム弾き語りで歌っているフュージョン国楽というジャンルのCD「想思夢(상사몽)」にこの歌が収録されていました。
 YouTubeを探したら、実演の録画がありました。まあ聴いてみてください。


 【歌も演奏も、CDの方がはるかに上、という感じではありますが・・・。】

 飲みながら交わした話も、カラオケでとび出した歌も、時代を越え、国境を越え、といった感じで、とても心地よい一晩でした。
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韓国の人気書・朴慶哲「田舎医者の美しい同行」は迫真の感動実話集だった!

2012-02-19 18:21:28 | 韓国の小説・詩・エッセイ
 前の記事に続き、川崎図書館で借りてきた韓国書紹介の2冊目です。

 せっかく韓国書がたくさんある図書館に来たからには、1冊だけではもったいない、「宝の山に入って手ぶらで帰るなどとは・・・」という「今昔物語集」に出てくる受領・藤原陳忠のように貪欲な気持ちが起こって、さらに物色してみつけたのが田舎医者の美しい同行(시골의사의 아름다운 동행)

          

 著者と書名については以前から知ってはいました。
本ブログの昨年(2011年)4月27日の記事<韓国人が一番会いたい作家は、国内=孔枝泳、国外=ウェルベル>の中で、
「小説家以外で、朴慶哲(パク・キョンチョル)は、<田舎医者>でありながら「田舎医師の金持ち経済学」やエッセイ集を書いてベストセラーに。経済番組も担当しているとか。」
と記しました。
 また今年1月2日の記事にあるように、YES24の<第9回ネチズン選定、今年の本2011>で「田舎医者朴慶哲の自己革命」が総合4位にあげられています。

 しかしながら私ヌルボ、これまで彼の本を実際に読んだことはありませんでした。
 で、たまたま川崎図書館の書架でこの本を見つけ、読んでみるかなと思ったのです。
 実は、あまり読む前は気乗りがしなかったのですが・・・。

 大体「田舎医者」というと、私ヌルボとしては、井伏鱒二原作の「本日休診」とか、新しいところでは西川美和監督・笑福亭鶴瓶主演の「ディア・ドクター」といった映画のイメージが頭にあって、のんびりした田舎でたまに急患とかはあるものの、やはりのんびりと過ごしている村の老医師を思い起こすのです。それが気乗りのしなかった大きな理由です。

 ところがところが、読み始めてみると全然そんなお気楽なものではないのです。

 いくつもの実体験が載せられていますが、床が血の海のようになっている中で、比喩ではなく生きるか死ぬかの瀬戸際で何時間にも及ぶ手術のようす、事故や病気のため救急車で担ぎ込まれてきた子ども、そして子の生存を願う親の心情・・・。そんな緊張感に満ちた状況と、その中での家族愛や、人と人の心の交流がとても濃密に書き込まれているのです。

 たとえば・・・
 大手術も及ばず、死を迎えることになった老女性が、筆談を求めます。「私(朴慶哲)」は遺言を書くのだろうと思い、家族たちを病室に呼び入れます。ところが人工呼吸器を付けたまま彼女が苦心して書いた4文字は「시신기증(屍身寄贈)」。つまり献体の希望だったのです。

 登山中に、イノシシと間違われて猟師に撃たれ、全身に散弾を受けた男を救急車で大学病院に運んでいる途中、「私」は同乗の女性インターン生に輸血パックの交換を指示します。ところが病院に電話を掛けた後後ろを見ると、なんとインターン生は輸血パックの交換をせず、リンゲル液だけ取り換えていた・・・。「私」は大声で怒鳴るがインターン生は涙を流しつつも指示に従わない。「私」は車を止めて、自ら輸血パックを交換し、ことなきをえるのですが・・・。後になって「私」が知ったのは、そのインターン生は、輸血を否定している宗教の信徒でした。
 その後、交通事故に遭った7歳の子どもが応急室に運び込まれてきたことがありました。輸血しなければ命が危ない状態なのに、その宗教の信者である両親は決して輸血はしないでくれと頼みます。そこで「私」はどう判断したか・・・?
 ヌルボが朴慶哲氏はたいした人だなーと思ったのは、怒りながらも当のインターン生と徹底的に議論し、その宗教と彼女の思いにも理解を深めていっていること。そして結局は、彼女もその宗教的信念により人を死に追いやるような可能性のない場に医者としての道を求めることになります。

※韓国にはまだインターン制度があるのか? ・・・と疑問に思ってちょっと調べてみたら、「医学部卒業後、医師免許を取得した医師は、1年間インターン、4年間レジデントとして研修を積まなければならない」ということです。

 その他にも、「私」の友人の医師の話ですが、自分の子が急に川崎病になって大変な思いをした直後、後進車に挟まれて運び込まれた小学生の手術をすることになったその医師が、その子の父親の心境に相通じるものを感じて涙をポロポロ流したという話、そして数年後に、中学生になったというその子から声をかけられた、という後日談。

 どれをとっても、外科医とはこんなにも強靭な体力・知力・精神力を要するものなのかと驚くエピソードばかりです。
 のんびりした田舎医者というイメージがいかにいい加減なものだったかを反省しました。
 何を隠そう私ヌルボ、高校時代医学部進学を何となく考えていたこともあって、3年の時は理系クラスに在籍していたのですが、物理等の成績が抜群(下の方に、です)だったこともあって、文系に進路変更したのです。思えばそれは正解だったようです。理系ができないからといって文系に優れているということでもないですが、少なくとも不注意や知力不足で助かる命を死なせてしまうことはないですから・・・。

 このようなハラハラドキドキ&感動の、or考えさせるラストのエピソードが35編。1つ1つが4~17ページなので、どんどん読み進むことができます。
 ・・・といっても、この本も実はまだ半分も読んでませんが・・・。やっぱり韓国書を2冊同時併行で読むというのは無謀でしたね、ははは。一度返却してから、継続して借りるしかないですね。

 この本は2005年4月発行して以来版を重ね、続刊も刊行され、電子書籍としても出ています。
上掲の昨年の注目本「田舎医者朴慶哲の自己革命」については、自身のブログを載せているのを見つけました。
 また、先に記したように、彼は「田舎医師の金持ち経済学」という本も出していて、経済番組も担当しているとのことで、なんとパワフルなことか、驚くしかありません。

 さらにまた驚いたことには、最近は政治がらみのニュースにも彼の名前が出てくるのです。
 近づきつつある大統領選に向けての進歩陣営側のキーマン、安哲秀(アン・チョルス)氏の強力な支援者になっているのですね。

 昨年2月にはツイッターで「所得の10%を毎年安哲秀財団に寄付することを約定」したと公表したり、9月にはソウル市長選不出馬を宣言したアン・チョルス氏を抱擁して涙を流す写真が報じられたり、5月以降彼ら2人が中心となって展開している「青春コンサート2.0」に韓国の代表的MCキム・ジェドンが講師として参加することが伝えられたり、またテレビにも出演したりして、一体この人のバイタリティはどこから湧き出てくるのか見当もつかないレベルです。

 昨年暮れの「東亜日報」の記事によると、COEXで開幕した2011ソウル人形展示会では、有名人をモデルにしたクレイ人形中に潘基文国連事務総長、朴槿恵ハンナラ党非常対策委員長、李健煕サムスン電子会長、李明博大統領、安哲秀ソウル大融合科学技術大学院長とともに、なんとこの「田舎医師」こと朴慶哲氏の人形もあるんですねー! 知名度が高いどころか、ビッグネームの域に達しているようです。

 しかし、前の記事で紹介した「タサンの父に」の著者安素玲さんと同様に、文化関係のネタもちょっと背景等を探っていくと、またも、という感じで政治関係の、それもあいかわらずの左右両翼の対立の構図につながってきたりで、記事の書き始めはそんなつもりでもなかったのに、やれやれでございます。
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流刑地・康津に丁若を訪ねる息子の物語=「タサンの父に」の作者は、獄中生活の長かった安在求の娘

2012-02-19 18:17:31 | 韓国の小学生~高校生向き小説・物語
 川崎市立川崎図書館は、JR川崎駅横、タワーリバーク4Fにあります。ビルの一室なので、とても狭く、蔵書数も横浜市立図書館とは比べるべくもないのですが、駅至近という便利さと、何よりも韓国書が相当数そろっているというメリットがあり、しばしば利用しています。
 横浜市立図書館にも韓国書はそれなりにあるとはいえ、ポピュラーな本や子ども向きの読みやすい本はむしろ川崎図書館の方が数がそろっています。

 さて、2週間ほど前にその川崎図書館に行った時に借りた韓国書が2冊。

 1冊目は、読みやすそうな子ども用の本でアン・ソヨン(안소영)著の茶山(タサン)の父に(다산의 아버님께)YES24では小学生3~4年向きとなっています。

          

 「茶山の父」とは、「牧民心書」等のドラマにも登場する丁若(정약용.チョン・ヤギョン)のことです。水原城の設計等で知られる先進的な実学者の最高峰というべき人物で、朝鮮史上の<立派な人>として高く評価されている歴史上の有名人です。
 「茶山」とは、彼の号です。彼は正祖死後、保守派による弾圧事件の1801年辛酉難で長鬐(チャンギ)(←現浦項市内)に流刑になり、さらに黄嗣永帛書事件という事件に連座して再び全羅南道康津(カンジン)に移され、そこで流配から解かれるまでの18年間学問に専念しました。その住まいが茶山という山の麓であったことから「茶山」と号したのです。

 この小説は、成人した彼の次子・丁学游(학유.ハギュ)が、生家(現南楊州市)から康津にいる父を訪ねて行く、という話で、息子の視点から描かれているという構成がこの作品の大きな眼目です。
 ・・・というのは、この小説の著者の安素玲(안소영.アン・ソヨン)という人自身の経歴が丁学游と重なっている部分に注目せざるをえないからです。

 安素玲さんの父親は、数学者の安在求(안재구.アン・ジェグ)前慶北大学教授。韓国ウィキ等によると、1933年生まれで1948年南の単独選挙に反対闘争に参加。1979年南朝鮮民族解放戦線準備委員会(南民戦)事件で死刑を宣告されたが、世界の数学者たちの抗議のおかげで無期懲役に減刑され、1987年には釈放されました。しかし1994年にはいわゆる救国前衛事件で息子アン・ヨンミン氏(←安素玲さんの兄)とともに拘束され、彼は6年、息子は3年服役しました。
 その後アン・ヨンミン氏は2001年月刊誌「民族21」を創刊し、左翼言論人として活躍しています。

※昨年(2011年)7~8月、北朝鮮の指示を受けたスパイ団が摘発されたといいう<旺載山(ワンジェサン)事件>が報道されました。(デイリーNKの関係記事→コチラコチラ。)
 この事件に関連して、安在求&アン・ヨンミン父子の自宅や事務所が捜索を受けたことも報じられています。(→コチラコチラ。)
 一方、この事件を権力による謀略とする見方も、<NPO法人 三千里鐵道><朝鮮問題深掘りすると?>に掲載されています。
 またこれも昨年8月、「産経新聞」の「韓国言論団体、朝鮮学校無償化へ工作 北の指示? 総連と接触」と題する記事にも「民族21」が登場しています。
 例によって、いわゆる「親北」ブログにしろ「産経新聞」にしろ、自分の見たいように世の中を見たがる傾向がある点に留意しつつ読む必要がありますが・・・。

 さて、ここで本筋に戻って・・・。

 「茶山の父に」の著者安素玲さんの父安在求氏も上述のように長く獄中にあり、子どもたちと直接接することはできませんでした。
 しかし、その間、ちょうど丁若が遠く離れた息子たちに手紙を送ったように、安在求父子もたくさんの手紙をやり取りしたそうで、獄中書簡をまとめた書簡集「私たちがともに歌う歌(우리가 함께 부르는 노래)」が刊行されています。

 つまり、このような作者自身の思いが作中の丁学游に投影されている、ということですね。本書の前書きでも、安素玲さん自身、具体的ではありませんが上記のようなことに触れています。

 以上がこの本の紹介なんですが、肝心の内容はまだ冒頭から5分の1程度読んだだけなので、まだ感想等は書けません。
 興味を持って読み進んでいたところ、川崎図書館で借りたもう1冊の本を読み始めたら最初から引き込まれて、そちらの方をまず読み終えてから、ということにして、そのうち読了した時点でまた記事にするかもしれません。(いつになることか・・・。)

 この記事では、そのもう1冊の本の紹介がメインで、この本のことは前書き的に書くつもりだったのが、つい安在求氏のことをいろいろ書いたために長くなってしまいました。
 もう1冊の本については次の記事にします。

★丁若の人気は現在の韓国で一般的なものだと思います。とくに1992年発行のファン・インギョン(황인경)の「小説 牧民心書(소설 목민심서)」と、それをドラマ化した「牧民心書~実学者チョン・ヤギョンの生涯」(2000年KBS)の影響力が大きかったのではないでしょうか。
 とくに、守旧派の権力の弾圧により流罪となった改革派の知識人という点は、<左翼人士>の共感を得る大きな要素だと思います。
 岩波書店とも密接な関係のある進歩陣営の代表的出版社・創批(チャンビ)から、「流配地から送った手紙(유배지에서 보낸 편지)」という書名で丁若が息子たちに送った書簡のハングル訳が刊行されているのも、そんな背景があるのかもしれません。

★南楊州市鳥安面(チョアンミョン)にある刊行ポイント<茶山遺跡地>の紹介は→コチラ
 近くには「風の丘を越えて」「シュリ」「共同警備区域JSA」の撮影地・南楊州総合撮影所もあります。
 ふーむ、これは一度行ってみてもいいかも・・・。
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KARAや少女時代は将来市場のアジュマみたいに変貌するのか?(笑)

2012-02-15 18:38:03 | 韓国の文化・芸能・スポーツ関係の情報
 あら、この人も韓流ファン、という事例はこれまでけっこうあって、オドロキでもなんでもなくなりましたね。
 「毎日新聞」2月12日(日)掲載の「毎日かあさん」をみると西原理恵子さん母娘もそのようで・・・。

 その漫画を見て、「ハハハ、やっぱり!」と思ったのが下のコマ。

    

 そうですよねー。あの韓国の市場(シジャン)の元気なアジュマたち、いつから「あんな感じ」なのか、娘時代はどんなだったか・・・?

 私ヌルボ、かねてからドイツやロシアの美少女について、一体どの時点で貫禄十分のおばさんに「変貌」するのか疑問に思ってきました。実は今もよくわかりません。

 日本人女性の場合を考えるに、当たり前といえば当たり前ですが、「人それぞれ」ですねー。若い頃「だけ」が花だったような人もいれば、お年を召すほどに魅力を増す女性もいるし・・・。

 今の少女時代やKARAの将来の姿は見当がつきません。韓国女性が皆市場のアジュマタイプになるわけでもないでしょうしねー。やっぱりオモニになるとそれなりに変わるのかな?

 別のコマでは、サイバラさん、パーマについて観察しています。これもナルホドです。

    
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韓国内の映画 Daumの人気順位 と 週末の興行成績[2月10日(金)~12日(日)]

2012-02-14 21:47:05 | 韓国内の映画の人気ランク&興行成績
 先週金曜日(2月10日)、シネマ・ベティに行って一部で話題の「サウダーヂ」を観てきました。最終日の最終回です。観客数は40人以上。私ヌルボの観る映画としては、かなりの大人数です。その映画、感動というのではないのですが、いわくいいがたい力を持った作品です。タイやブラジルから来た人たちの言葉だけでなく、土方として働いている日本人、ラップ・ミュージックをやってる日本人の言葉も外国語っぽく聞こえます。たぶん今の日本人、年齢層の違いのほかに、どんな人間関係の中で生活しているかで、ずいぶん違う日本語を話しているのではないか、ということを思いました。
 ダイノジ大谷ノブ彦氏のブログ「不良芸人日記」を見ると、彼もこの日黄金町に来て、シネマ・ベティでこの映画を観たんですね。
「ビバな傑作」との感想とともに、「多くの、本当に多くの日本人に観てもらいたい」とよびかけています。

 さて、今年期待の韓国映画その1として、11日から「ポエトリー アグネスの詩」が公開されています。ヌルボは今忙しくて、東京まで観に行く暇はありません。しかーし。上記シネマ・ジャック&ベティのサイトで近日上映作品を見ると、2月25日(土)から公開なんですね〜、これが。フッフッフッ、です。現在上映中の「エイリアン・ビキニの侵略」(~2/24(金))に続いて「人喰猪、公民館襲撃す!」(2/18(土)~2/24(金))のようなB級の香りが漂う韓国映画も上映してくれるし、ホントにありがたい映画館です。

         ★★★ Daumの人気順位(2月14日現在上映中映画) ★★★

【ネチズンによる順位】

①折れた矢(韓国)  9.6(2535)
②オペラ座の怪人 25周年特別公演  9.4(94)
③猫おどり(韓国)  9.3(73)
④パーフェクト・ゲーム(韓国)  9.0(1085)
⑤ペースメーカー(韓国)  8.9(725)
⑥バンバン・クラブ-真実の戦場-   8.9(25)
⑦ダンシング・クィーン(韓国)  8.9(1161)
⑧ミンク・コート(韓国)  8.9(29)
⑨メアリー&マックス  8.8(46)
⑩コアラ・キッド:英雄の誕生(韓&米)  8.8(67)

 新登場は⑥「バンバンクラブ」の1つだけ。90年代初頭の南アフリカで活躍した戦場カメラマンたちを描いたノンフィクション小説の映画化。日本では3月10日公開で、すでに映画関係サイトに情報が載っています。韓国題は「뱅뱅클럽」。

【専門家による順位】

①自転車に乗った少年  8.8(6)
②戦火の馬  8.2(4)
③2本の線(韓国)  8.0(1)
④奇跡(日本)  7.8(6)
⑤折れた矢(韓国)  7.7(7)
⑥ミッション:インポッシブル  7.6(5)
      ゴースト・プロコトル
⑦犯罪との戦争:悪いやつらの全盛時代(韓国)  7.3(6)
⑧ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女(2009)  7.3(3)
⑨豚の王(韓国)  7.0(5)
⑨ドラゴン・タトゥーの女  7.0(5)

 新登場は②と③の2作品。
 ②「戦火の馬」は日本では3月2日公開。すでに公式サイトもあり、私ヌルボも予告編を何度も観ました。・・・ということで説明略。韓国題は「워 호스(ウォ・ホス)」。
 ③「2本の線」は韓国のドキュメンタリー映画。女性監督(ジミン)が自身の結婚問題をテーマにした作品。大学で出会ってから10年、恋人として一緒に暮らしている「結婚適齢期」の2人。ドキュメンタリー映画を作る彼女と時間講師で忙しい彼。このままでも十分幸せだし、法や制度にも縛られたくなかったが、しかし彼女が「2本の赤い線」(下の画像参照)を見てから状況が変わってくる・・・。
 しかし「2本の赤い線」でわかる人はどれくらいいるのかな? 製品によっては赤ではなく青のもあるようですが・・・。原題は「두 개의 선」。
       

   ★★★ 韓国内の映画 週末の興行成績[2月10日(金)~12日(日)] ★★★

         「犯罪との戦争」が2週連続トップで250万人に。

【全体】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(16)・・犯罪との戦争・・・・・・・・・・・・・・・・2/02 ・・・・・・・・・・・・・830,007・・・・・・・・・・2,486,154・・・・・・・・19,363・・・・・・・712
         悪いやつらの全盛時代(韓国)
2(3)・・ダンシング・クィーン(韓国)・・・・・・・1/18 ・・・・・・・・・・・・・282,931・・・・・・・・・・3,200,847・・・・・・・・23,966・・・・・・・427
3(2)・・折れた矢(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・1/18 ・・・・・・・・・・・・・257,195・・・・・・・・・・3,096,452・・・・・・・・23,288・・・・・・・378
4(25)・・トール-ヴァルハラの伝説 ・・・・・・2/09 ・・・・・・・・・・・・・198,833 ・・・・・・・・・・・209,261・・・・・・・・・1,614・・・・・・・382
5(4)チョンバギ:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/26 ・・・・・・・・・・・・・116,908 ・・・・・・・・・・・803,421・・・・・・・・・7,466・・・・・・・263
         韓半島の恐竜3D(韓国)
6(5)・・パパ(韓国)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2/01 ・・・・・・・・・・・・・107,935 ・・・・・・・・・・・478,445・・・・・・・・・3,255・・・・・・・314
7(38)・・スターウォーズ エピソード1・・・・・・2/02 ・・・・・・・・・・・・・・59,340 ・・・・・・・・・・・・69,100・・・・・・・・・・・768・・・・・・・200
ファントム・メナス 3D
8(新)・戦火の馬・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2/09 ・・・・・・・・・・・・・・53,653 ・・・・・・・・・・・・64,875・・・・・・・・・・・473・・・・・・・227
9(97)・・裏切りのサーカス ・・・・・・・・・・・・・・2/09 ・・・・・・・・・・・・・・44,102 ・・・・・・・・・・・・55,884・・・・・・・・・・・420・・・・・・・186
10(6)・・ハッピー・フィート 2・・・・・・・・・・・・・・2/02 ・・・・・・・・・・・・・・35,465 ・・・・・・・・・・・160,048・・・・・・・・・1,290・・・・・・・202

       ※KOFIC(韓国映画振興委員会)による。順位の( )は前週の順位。累積収入の単位は100万ウォン。

 新登場は4・7・8・9の4作品です。
 4位、「トール-ヴァルハラの伝説」はアイスランド製のアニメ。トールとは、北欧神話に登場する雷神。トール・ハンマーが武器です。つまり神話がベースになっていね物語ですね。母親と一緒に暮らす鍛冶屋のトールは神オーディンの子。その村が冥界の女王ヘルの率いる巨人族軍団に襲われてしまった。1人残されたトールはハンマーを武器に巨人族を相手に戦う・・・、という話のようです。韓国題は「토르:마법망치의 전설(トール:魔法のハンマーの伝説)」です。日本公開は、ないんじゃないかなー。
 7位、「スターウォーズ エピソード1」は旧作の3D版。日本では3月16日公開。韓国題は「스타워즈: 에피소드 1-보이지 않는 위험 3D」です。
 8位は上述しました。
 9位「裏切りのサーカス」はジョン・ル・カレのスパイ小説「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」はの映画化。日本公開は4月21日で、もう公式サイトもできています。しかし、有名な原作小説なのに、なぜこんなタイトルにしたのでしょう? 映画ファンとミステリー・ファンはそんなに重なっていないとみたのかな? 韓国題は「팅커 테일러 솔저 스파이」と原作そのまま。

【多様性映画】

順位・・・・題名・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・公開日・・・・・・・・週末観客動員数・・・・累計観客動員数・・・・累積収入・・・上映館数
1(1)・・自転車に乗った少年 ・・・・・・・・・・・1/19・・・・・・・・・・・・・・・・1,536・・・・・・・・・・・・・20,290・・・・・・・・・・161・・・・・・・・・12
2(2)・・Welcome to the Rileys・・・・・・・・・2/02・・・・・・・・・・・・・・・・・・967 ・・・・・・・・・・・・・・4,848・・・・・・・・・・・37・・・・・・・・・15
3(3)・・神々と男たち・・・・・・・・・・・・・・・・・・1/19・・・・・・・・・・・・・・・・・・887・・・・・・・・・・・・・・・8,088・・・・・・・・・・62・・・・・・・・・・5
4(2)・・奇跡(日本)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12/22 ・・・・・・・・・・・・・・・・・718・・・・・・・・・・・・・・38,730・・・・・・・・・・300・・・・・・・・・・6
5(5)・・バンバン・クラブ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2/02 ・・・・・・・・・・・・・・・・・619・・・・・・・・・・・・・・2,395・・・・・・・・・・・18・・・・・・・・・15
                                      
 多少順位移動はありましたが、顔ぶれは同じです。
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「キネマ旬報」特別号に見る2011年の韓国映画

2012-02-13 23:55:05 | 韓国映画(&その他の映画)
           

 「キネマ旬報」2月下旬決算特別号は、前年の映画のベスト・テン等の発表もさることながら、選考委員各氏の選評がおもしろいですね。
 映画評論家もさまざまで、たとえば「選択対象はメジャーな映画、マイナーな映画、すべての映画のどれか?」、あるいは「娯楽性、芸術性、社会性のどれに重点をおいているか?」という2つのモノサシを用いると9タイプに分類されます。
 さらに個々の評論家独自の持ち味、語り口というものがあって、日頃諸氏の評論をよく読んでいる人なら映画評論家についての評論が書けるのではないでしょうか?

 さて、今回の選評の中から目にとまった文章をメモのような感じでに列挙しておきます。(  )内は私ヌルボの感想です。

○石飛徳樹
 前年作の「告白」「悪人」のような大型の意欲作がなかった。メジャー各社の安易さを厳しく指摘しておきたい。(ヌルボも含め、多くのファンの一般的感想でしょう。)

○金澤誠
 特に上位3作品(①一枚のハガキ②冷たい熱帯魚③大鹿村騒動記)はマーケットに対する目配せよりも、「これが作りたい」という想いが先行したもの。(そうそう、それが力のある映画の必要条件。・・・十分条件ではないとしても。)

○森直人
 実質的に総インディペンデント状態と化した日本映画シーンは、何が起こってもおかしくない。(・・・という彼は③kocorono⑤劇場版 神聖かまってちゃん/ロックンロールは鳴り止まないっ⑧NINIFUNI等を入れてます。)

○山下慧
 半径5mの視線で世界を摑むような、ビデオ表現を自然とした作品が隆盛、私的にはその節目の年となった。魂のベストはみつからない、セカンドが順不同で多く突き刺さる、日本映画全体がそんな状況でもあったように思う。(なるほど・・・。なかなか深い表現だなー。)

○河原畑寧
 この何年か、海外で話題を呼んだ作品の日本でのお目見えが、遅くなっているように思えてしかたがない。(そうだっ! なぜだっ?)

 選考委員の中で、やはり尊敬に値する人だなあ、と再認識したのが佐藤忠男先生。
 理由は、私ヌルボ以上に社会性に重点をおいている点。外国映画では①無言歌②悲しみのミルクと、娯楽はもとより、感動でもない、別の大切な価値に重きをおいていることがうかがわれます。日本映画の方は①一枚のハガキ②ツレがうつになりまして。につづいて③ショージとタカオを選定しています。自らのベスト10に、自分も観た「無言歌」「悲しみのミルク」「ショージとタカオ」も入れなかったヌルボはうつむくばかりです。そしてうれしいのは、佐藤先生が外国映画の方で⑥テザ 慟哭の大地⑩昼間から呑むを入れていること。今回唯一選に入れた韓国映画が「アジョシ」「悪魔を見た」等々ではなくてこの作品とは、勝手ながら同志的連帯感のようなものを感じました。

 社会性重視という点では、高澤瑛一さんもそうですね。やはり①無言歌②明かりを灯す人③再会の食卓ときて④テザ 慟哭の大地。彼のブログを見ると、最近では「哀しき獣」に★4つの評価をつけているのも同意。HPでも社会性・政治性の強い映画を中心に取り上げています。1939年生まれ。この戦後民主化教育の真っただ中で育った世代は概して気骨がありますね。

 西脇英夫氏は①無言歌②バビロンの陽光③テザ 慟哭の大地となっていて、やっぱり政治指向かなと思ったが④ミッション:インポッシブル⑤テイカーズときて⑥アジョシ⑦ビー・デビル。つまりはテンションの高い人のようですね。風貌(!)も、経歴もそのようだし・・・。

 暉峻創三氏はトップに①台北の朝、僕は恋をするをおき、②昼間から呑む⑧ビー・デビル⑨ハウスメイドと3つ韓国映画を入れてます。大阪アジアン映画祭のディレクターならでは・・・。①といい②といい、好感が持てそう。顔つきも前の人とは対照的。(あ、書いちゃった。)

 韓国映画関係についてみると、塩田時敏氏。①ビー・デビル以下、③ハウスメイド⑤生き残るための3つの取引⑦悪魔を見た⑨昼間から呑むと奇数番すべて韓国映画! それどころか「韓国映画だけでも、十分ベスト・テンを選べる」と豪語(?)。
 常識的に考えて、そりゃないでしょ! ・・・と韓国オタクのヌルボでも思います。
 しかし、こういう「常識外」の人もいるのがベスト・テンのおもしろいところかも。選考委員がみんな佐藤忠男先生みたいだったら、ヌルボはグーの音も出ませんからねー。

 私ヌルボの感想としては、2011年日本公開の日本映画は全体的にみて今イチ。2010年の「息もできない」や「冬の小鳥」のような感動作がなかったしなー・・・。個人的には2011年正月に観た「彼とわたしの漂流日記」も2010年公開作だし・・・。

 しかーし。この「キネ旬」掲載の2012年公開予定作品のリストを見ると、今年は期待の韓国映画がメジロ押し! 近々記事にします。(ってちょっと前にも書いたかも・・・。)
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韓国では、チャンポンがホット!(4) ココミョン(カップ麺)は辛いけどおいしい。

2012-02-12 19:11:47 | 韓国料理・食べ物飲み物関係
 先日横浜(福富町方面)で買ってきたココミョンを食べてみました。
 袋入りではなく、カッブ麺の方です。

 この「ココミョン 王カップ(왕컵)」は、<yuriのおべんきょ日記>というブログ記事
http://ameblo.jp/yuki-mama-papa/entry-11120248061.html
によると、昨年10月25日の発売以降大人気で、3ヵ月で1500万個売れたとか・・・。
    
      【「왕컵(王カップ)というのは大きく深い容器だから、かな?」】

         

 インスタントラーメンは日本製・韓国製を問わずめったに食べない私ヌルボ、ずいぶん久しぶりです。うーむ、半年以上食べてないですね。もしかして1年以上? 標準的日本人じゃないみたいですね、この点については。

 で、食べた感想はというと、なかなかうまい。味がしつこくないです。
 肝心の辛さも、下の写真のように赤とうがらしのカケラが散見されますが、許容範囲内。それでも私ヌルボは舌もくちびるもヒリヒリ。額と頬に少し汗をかくほどで、これ以上辛いとなるとダメだな~という感じ。
 麺はこんなもんですかねー。上記のようなわけで、日本のインスタント麺の美味しさのレベル自体よくわかってないもので・・・。

      
        【知らずに食べると、多くの人は辛さに驚くと思われます。】

 スープを全部からくも(←掛け言葉)飲み干して、ごちそうさま。まあこれならきっと多くの日本人に受け入れられるのでは、と思いますね。私ヌルボは、辛ラーメンと二者択一なら、コチラを選びます。

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