ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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北朝鮮がYOU TUBEで公開している動画中に「ある女学生の日記」(2007)等の長編映画も・・・

2013-02-06 23:45:09 | 北朝鮮の映画・音楽
 最近の北朝鮮をめぐるニュース中に<「Googleマップ」に北朝鮮の地図が加わった>というのがありました。
 そこで実際に見てみたのですが、ちょっと期待はずれ。たとえば、平壌駅を中心とした地域が→コチラなのですが、その少し北にある高麗ホテルは多くの外国人が宿泊するホテルなのに表示もなく、その前の蒼光街の名もなぜか記されていません。
 まあ、この地図からそのままGoogle Earthに移行して拡大して見る方がずっといろんなことがわかると思います。
 北朝鮮当局にしてみれば、見られたくないでしょうけどねー。

 北朝鮮が見てほしい記事等は、<わが民族同士(우리 민족끼리.ウリミンジョクキリ)>で公開しています。これについては、本ブログでも2010年8月以下の記事を載せました。
 <北朝鮮の公式サイトを見る方法①(ハングルを知らない人でもOK)>
 <北朝鮮の公式サイトを見る方法②(ツイッター、YouTubeについて)>

 そこではちゃんと書きませんでしたが、<わが民族同士>のツイッターは→コチラです。
 朝鮮語が読めない人は、そのままGoogle翻訳→コチラを利用すれば大体の意味はわかります。ワンパターンでおもしろくないですけど。

 ところで、上記②の記事でYouTubeのことを少し書いたのですが、現在まで5000以上もupされているuriminzokkiriの動画の中に長編映画がいくつもあることに最近気づきました。
 たとえば次のような作品です。

「ある女学生の日記(한 녀학생의 일기)」・・・これは2007年北朝鮮映画で初めてカンヌ映画祭で上映されて話題になりました。私ヌルボも09年横浜のシネマジャック&ベティで観ました。家庭を犠牲にしてまで仕事に没頭するお父さんを美化しちゃいかんでしょ、と思いつつも、(北朝鮮映画としては)共感できる要素の多い作品でした。

「月尾島(월미도.ウォルミド)」・・・これも上と同じ時に観ました。朝鮮戦争中の転機となった仁川上陸作戦を北朝鮮軍の視点から描いた映画です。

「血の海(피바다.ピパダ)第一部」
「革命歌劇《花売る乙女》(혁명가극《꽃파는 처녀》)」・・・この2つの作品名はよく聞きますが、これまで観たことはありませんでした。

 これ以外にも、20編近くの長編映画がuriminzokkiriによってアップされています。
 しかし、何といっても大きな問題は日本語字幕がないこと。ま、当然ですけど。
 私ヌルボとて、スイスイ聞き取れるほどの力はありません。繰り返し聞いてはたしてどれくらいわかるかなー・・・。

※これらの映画以外に、ニュース映像や北朝鮮各地の風景等がuriminzokkiriの動画リストに山ほどあります。その中を探せば他に興味深いものがあるかも・・・。
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[北朝鮮&韓国の歌] 子守歌の名曲2つ

2011-08-18 19:59:42 | 北朝鮮の映画・音楽
 私ヌルボの初海外旅行だった1991年の北朝鮮旅行と相前後して普天堡(ポチョンボ)電子楽団について知るようになり、その後CDも2枚三中堂で購入しました。

 北朝鮮の音楽については、<朝鮮労働党万歳!>というなんともすごいブログがあります。別に北朝鮮の体制礼賛のような政治的性格のものではなく、「朝鮮音楽を心から愛しています」というvchangunという方の、オタクっぽいブログです。そこから『朝鮮音楽CD目録』という104ページにも及ぶPDFファイルをダウンロードできちゃうというのもすごいです。
 ・・・で、その目録にもある「普天堡電子楽団」のシリーズ中、第6集を買ったのは、収録曲の中に北朝鮮歌謡の中ではとくに有名な全惠英(チョン・ヘヨン.전혜영)「口笛(휘파람)」と、旅行中平壌大劇場(たぶん)での公演で聴いた「星を見に行こう(별 보러 가자)」が入っていたからです。
 ※チョン・ヘヨン「口笛」のわりと最近の動画→コチラ
 上記2曲以外の曲は当然知らないものばかりでしたが、金日成を称える歌や朝鮮民謡がほとんどを占める中で、私ヌルボが気に入った、というよりも感銘を受けたのがリ・ハクボム(李学範.리학범)作曲の「子守歌(자장가)」という曲。これもチョン・ヘヨンの歌で、なんとも美しいメロディーです。
 ※ヌルボはこの時に韓国語で子守歌を자장가ということ、「ねんねんよ~」を「자장 자장」ということを知りました。それから終結語尾のを知ったもこの時が最初です。

[2013年12月5日の追記]
 この歌の動画を探したら、この記事をアップした時にはなかったチョン・ヘヨンの「子守歌」が今見つかりました! さっそく載せておきます。動画といっても音声だけですが、ぜひこの美しい声とメロディを聴いてみてください。


※歌詞は次の通りです。
 자장 자장 아가야 잠 잘 자거라
 꿈나라로 가려마 내 사랑 아가야(繰り返し)
 우우우 우우우 내 사랑 아가야


 子守歌といえば、韓国にも有名な金大賢(キム・デヒョン.김대현.1917~85)作曲・キム・ヨンイル(김영일)作詞の「子守歌(자장가)」があります。こちらの曲は韓国の音楽教科書で初めて知りました。これも名曲です。教科書の楽譜を見て、ぜひ聴きたいを思って探したら、韓国の有名なソプラノ歌手チョ・スミ(조수미)のCDに入っていました。

 今ネット検索をすると、チョ・スミがこの「子守歌」(曲:金大賢)を歌っている動画があったので貼っておきます。


 また、李学範作曲の子守歌を、チョー・ヨンピルが2005年8月の平壌公演で歌った時の動画が見つかりました。
 これもぜひ聴いてみてください! →コチラ

※作曲:金大賢、作詞:キム・ヨンイルの「子守歌」の歌詞は次の通りです。
 우리아기 착한아기 소록소록 잠들라
 하늘나라 아기별도 엄마품에 잠든다
 둥둥아기 잠자거라 예쁜아기 자장

 우리아기 금동아기 고요고요 잠잔다
 바둑이도 짖지마라 곱실아기 잠깰라
 오색 꿈을 담뿍안고 아침까지 자장


※作曲:金大賢の「子守歌」の楽譜&子どもの歌→コチラ

※伝統的な子守歌も興味深い。関連ブログ→コチラ
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「北朝鮮版 忘れな草をあなたに」とか「金正日花」を聴いてみる

2010-12-22 23:50:05 | 北朝鮮の映画・音楽
 たまたまYouTubeで「北朝鮮版 忘れな草をあなたに」というのが見つかりました。リンクを開いて、まあ聴いてみてださい。
 倍賞千恵子は一味ちがった、なかなかいい雰囲気の歌です。途中で朝鮮語の歌詞が入ってます。覚えて歌ってみるのもいかも・・・。万景台の金日成の生家とか平壌の地下鉄駅とか、背景の映像は定番のもので、とくに注目すべきものはないようです。

 この歌手&楽団は、他にも「津軽海峡冬景色」「星影のワルツ」「修学旅行」等々、いろんな日本の歌を歌っています。
 中でも「青い山脈」は元々メロディーが北朝鮮っぽい(ロシア民謡っぽい)ためか、自然な感じです。  
  
 演奏は有名な(?)普天堡(ポチョンボ)電子楽団。歌手は誰だろうとネット上をいろいろ探ったら、いやー、詳しい方がいるものです。<フランシスFrancisのブログ>というブログにありましたよ。キム・グァンスク(김광숙)という1967年生まれの歌手だそうです。本家の北朝鮮の歌では、「私の生の花咲くところ(내 삶이 꽃펴난곳)」等もいいですが、「金正日花」を聴いててみましょう。最初の1分48秒は、北朝鮮ではふつうの、楽器のみのメロディー演奏です。<金正日花>という花は映像にあるようにベゴニアの一種で、作って寄贈したのは日本人なんですよ。

[歌詞] ※いずれ暇な時に訳しておきます。
1.그리워 달려가는 우리의 마음처럼
  이 강산에 붉게 붉게 피여난 꽃송이
  아 붉고 붉은 충성의 김정일화
  송이 송이 ㅇ려있네 따르는 한마음

2.꽃잎을 바라보면 그 열정 안겨오고
  푸른 잎새 바라보면 그 정기 어려오네
  아 붉고 붉은 충성의 김정일화
  송이 송이 그 모습을 가슴에 안고살리

3.온 세상 사람들의 간절한 축원담아
  천만송이 곱게 피운 향기론 꽃송이
  아 붉고 붉은 충성의 김정일화
  무궁토록 만발하라 내 나라 강산에
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