ヌルボ・イルボ    韓国文化の海へ

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[もしかして、ウ○コに対する偏愛がある?] 韓国のびっくりオブジェのいろいろ④ 《エンガチョ系》

2017-07-10 12:16:13 | 韓国の路上芸術・びっくりオブジェ等
 <韓国のびっくりオブジェのいろいろ>シリーズの初回(→コチラ)は2013年3月でした。
 以来公共広告の分野でしばしば話題になってきた<広告の天才>イ・ジェソク関係も含め、びっくりオブジェの記事をいろいろ書いてきました。
 それらの記事は、今までで<韓国の街ネタ>、<韓国の芸術>、<韓国旅行の記録>等のカテゴリーに散らばっていましたが、この度あらたに<韓国の路上芸術・びっくりオブジェ等>というカテゴリーを立て、そこにひとまとめにしました。

 そして今回、久しぶりに<韓国のびっくりオブジェのいろいろ>シリーズの新記事を提供します。

 初回の中で、私ヌルボ、「びっくりオブジェ」はおよそ次の5種類に分類されるのではないか、との仮説を立てました。
  ①巨大系 ②ブキミ系 ③幼児系 ④写実系 ⑤フシギ系
 今回は当初ブキミ系にするつもりでしたが、いかにも韓国らしい(??)別のジャンルがあることに気づいたので急遽予定変更。
 それはタイトルにあるように<エンガチョ系>です。
 しかし、この言葉、どれだけ全国的なのでしょうか? 実は私ヌルボ、半世紀(!)ほど前徳島から東京に出てきて初めて知った言葉です。ただ、一般的じゃないからといって<ウ○コ系>とか<ババッチー系>とするのもなんだかなーなので・・・。まあわからない方はググるなどして調べてみてください。いや、調べなくても以下の画像を見れば一目瞭然ですけどね。

 まずは3年前に大学路で見つけたこのオブジェから。


 2014年8月大学路で発見! いやあ、けっこうびっくりしましたねー(笑)。歩道に大・中・小の3個がまとまって鎮座してます。ちょっと調べてみたら、2008年7月のソウル新聞に関連記事がありました。(→コチラ.韓国語。)
 それによると、2005年に鍾路区が設けた彫刻公園の中の1作品で、チョン・ジナ(정진아)という作家の「The Poop Tale」と題された作品。みごとにトグロを巻いてますが、色もキレイだし、これはたしかにアートの範疇に入りますね・・・といっても、日本や他の国の目から見るとはたしてどうでしょうか? 「あえてタブーに挑む」という意識で取り組んでいるようで、2009年にはソウル私立美術館の企画展で右画像のような作品が出展されています。
 なお、大学路の彫刻公園には恵化交差点~梨花洞交差点の東側の歩道に公募により出品された436点中から選定された25点が設置されています。私ヌルボは恵化駅以北は歩いていないし、このオブジェしか気づきませんでしたが、他にもいろいろユニークなものがあるようです。今度行く機会があればじっくり見てこようと思います。

 ※しかし、はたして韓国社会に「タブーに挑戦」というほどのタブーが<この分野>にあるのか?という疑問があります。(ヌルボとしては、多くの嫌韓サイトにあるような<この件>を嘲笑のネタにしようという気はありませんが・・・。) 3週間前、映画「花、香る歌」を観たら、なんとスジ演じるパンソリの歌い手が野人乾水(←わからなければ各自調べて)を飲むシーンがあって、とても正視できませんでした。あ、これは話が逸れるか。子供向きでは人気キャラクターのタルギ(=イチゴ)ちゃんの仲間のトンチミくんのことは→コチラの過去記事で書いたことがありました。下左は、タルギガチョアというテーマパークのヘイリ店にあるトンチミくん電車です。幼い頃からこの物体に親しんでいるとみていい、のかな?
     
 上右は、2002年にソウルランドで開催された<うんこの再発見展>のようす。大勢の人が見てますねー。内容はよくわかりませんが、こういうテーマで企画展をやること自体がすごい(というか・・・)。
    
 今度は人物像です。左は巨済(コジェ)捕虜収容所遺跡公園。朝鮮戦争当時中国軍の捕虜2万人、北朝鮮軍の捕虜15万人の、最大17万人の戦争捕虜を収容していた所で、その捕虜たちの生活を再現しています。しかし、すごくリアルではないですか。ホンモノみたい。下の方に置かれている肥溜め代わりのドラム缶(と、その内容物まで?)もリアル。
 右の造形物も同じ姿勢ですが、よく見ると(見たくないが)モノが出かけているじゃないですか・・・。これがある場所は水原(スウォン)の解憂斎(ヘウジェ)という観光スポット。
     
 早い話が、トイレ博物館なんですけどね。その建物(上左)、一見してもわからないと思われますが、上空からみる(上右)、なんと! 洋式トイレの形をしています。
     
 そして上左は和式便器。こういう博物館なので、他にもいろいろ関連の造形物があるようです。詳しくは→ソウルナビや→コネスト参照。それらにも書かれていますが、この施設はMr.トイレットとも呼ばれた元水原市長が自宅をリフォームして開設したとか。まさにトイレに情熱を注いだ一生涯。ここまで徹底すると立派としか言えません。上右はその沈載徳さんの胸像です。

 次はウ○コ関係から離れて・・・。
      
 日本でもおなじみのカンチョーですが、今の子どもたちはやってるのかどうか、私ヌルボ、子どもや青年の知り合いはほとんどいないのでわかりません。
 韓国語ではこれを똥침(トンチム.糞針)といいます。
 上の左右のオブジェは同じものですが、背景を見ると場所は違います。左はどこか不明。右は麗水の梧桐島(オドンド)の<踊る噴水>の前で、2007年8月の何かイベントの時か、他にもいろんなオブジェが展示されていたようですが、<DAUM地図>のロードビューで確認すると今はありません。
 しかし、こうしたオブジェまで作るとは、日本よりもカンチョーに寄せる関心は高いのかもしれません。
    
 上のようなカンチョーに適した姿勢の美術作品等があると、つい遊び心が沸いてくるようで、同様の画像はたくさんあります。
 ただ、<ナムウィキ>の똥침の項目(→コチラ.韓国語)を見ると、「括約筋を傷つけられた相手が病院に運ばれたり、自分が指を骨折したり、異性相手にやって(・・・て、やるかねー??)セクハラで問題になったりすることもあるので、やらないように」とちゃんと書いてあります。皆さんも気をつけてくださいね。

 なんのかんの言いながら、私ヌルボもちょっと1人で盛り上がり過ぎちゃったかな?(笑)
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‘広告の天才’イ・ジェソクの奇抜な広告アートの数々 [その3]

2016-02-12 13:24:08 | 韓国の路上芸術・びっくりオブジェ等
 → [その1]
 → [その2]

 今回がシリーズ最後の記事です。メッセージ性が強いものを中心に並べてみました。

    
 反戦キャンペーン。英文の表題は"What goes around, comes around. "、韓国語は「뿌린대로 거두리라(蒔まいた種は自分で刈り取れ)」。つまり「自業自得」。2009年5月世界三大広告賞の1つ、ニューヨークのTne One Showで1位を獲得した作品です。横長のポスターを円柱に巻くと、敵を狙った武器が背後から自分に返ってきます。

    
 どちらも飲料水支援キャンペーン関係。左は<水タンク編>で、「この中が水なら村の皆が飲むにも十分です」というコピーがついています。右は「中央日報」の記事(→コチラ)より。2014年3月22日の<世界水の日>に合わせた‘WATER 4 CHILD’というキャンペーン。ソウル市の清渓川。飲み水の不足に悩むアフリカの少年が大きなストローをくわえている造形物。<その2>の記事にもあった緑の傘子供財団はアフリカ等に213の井戸を設けて4万人の子どもたちがきれいな水を飲めるようにしたとのことです。

 これも飲み水に関わるもの。「ある母親はぜいたく品を求めて1㎞の道を行き、ある母親は飲み水を汲みに1㎞の道を行く。」

    
 左は、「銃砲関係かな?」と思いましたが、ニューヨークに本部を置く環境保護団体NRDCのための広告で、「大気汚染で年間6万人が死亡しています」というコピーがつけられています。右は「環境があなたを見守る。」

    
 次は使っていくうちに減っていく小物です。左は地球温暖化。ローソクの地球が溶けていきます。右はタバコの害。バースデーケーキのローソクに見立てられた紙マッチでタバコに火をつけるごとにローソクの本数が減っていきます。
 続いて政治がらみのメッセージ。

    
 左は地下鉄・国会議事堂駅近くにある国家報勲処情報資料室のビル。2013年2月の愛国(ナラサラン)キャンペーン。←これは実際のものですが、右はもちろんそうてはありません。2009年4月の北朝鮮のミサイル実験に対するもので、同年8月のワシントンポスト紙1面に大きく掲載されました。「MEALS, NOT MISSILES.」というタイトルがつけられています。「ミサイルじゃなく、食糧」。そして「食糧援助のお金はどこに行ったと思いますか?」と記されています。
 次はカチンとくる日本人がたくさんいそう・・・。

 2013年8月鬱陵島に立てられたパネル。海面上の小さな島はもちろん竹島(独島)です。

    
 この2つは反安倍の日本人でも抵抗感があるのでは? 左は2008年8月のニューヨークのマンハッタン。表題は'STOP ISLAND THEFT'、韓国語では「섬 도둑질 그만」。つまり「島泥棒はやめろ」です。右は2013年2月の安倍首相糾弾のポスター。下のハングルは見出しが「人気取りのために国を売っている」、その下には「安倍の攻撃的な右傾化政策は日本をアジア周辺国から公共の敵とし、国際社会から孤立させているのだ。日本とアジアそして世界平和を担保とした彼の人気取りのための政治賭博は即時中断されなくてはならない。」と記されています。内容の是非はおくとして、この2つの表現手法はえげつないといった感じがしてしまいます。とくに後者については韓国内でも批判的な見方もあるようです。日本のサイト(→コチラ)でも取り上げられていて「そのデザインがなんとも不気味であることが判明。これには、韓国のネットユーザーたちも「これはないわ」とドン引きしているという」等々と記されています。まあなんのかの言ってもイ・ジェソクさんも韓国の国民ということです。

 以上でこのシリーズは終わりですが、最後に記事の流れで載せられなかった画像をまとめて載せておきます。

    
 ソウル市瑞草警察署盤浦地区隊の建物。「112は緊急の犯罪申告の電話です」とありますが(左)、側面を見ると「112への間違い電話は緊急出動の足を引っ張ります」と・・・。

   
 左は2010年3月「朝鮮日報」の<才能を分けあいましょう(재능을 나눕시다)>キャンペーン。あげる方にとってはわずかなことでも、受け取る側には大きな贈り物。モデルの女の子はドラマ「明日に向かってハイキック」(MBC)等に主演していたソ・シネちゃん。あ、もう子役卒業か。右は整形外科の広告なのだそうです。
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‘広告の天才’イ・ジェソクの奇抜な広告アートの数々 [その2]

2016-02-01 14:43:03 | 韓国の路上芸術・びっくりオブジェ等
 <広告の天才>といわれるイ・ジェソクさんですが、仕事のメインは商品の宣伝等の商業広告ではなく、公的機関のキャンペーン等です。1つ前の記事では、警察関係を中心に紹介しました。
 今回はまず前の記事の最後に予告編として載せた下の画像から。


 ソウルのリピーター旅行者は景福宮の東側に隣接する国立現代美術館ソウル館のことをどれくらいご存知でしょうか? 保安・防諜機関の軍機務司令部と軍ソウル地区病院があった場所に建設され、開館したのが2013年11月。上の巨大なモナリザのヌードの寝姿は、その工事中のフェンスに描かれたものです。ということなので、現在は見られません。頬っぺたが赤みをさしているのがミソですね。あ、手前の2本の木は作り物だそうです。(笑)
 そのフェンスには、モナリザ以外にも過去の名画でおなじみの顔がいろいろ描かれていました。

   
 これはボッティチェッリ「ヴィーナスの誕生」のヴィーナス。髪型を(湯上りのように?)少し変えてますが・・・。

   
  ミケランジェロ「ダヴィデ像」と、ゴッホ「渦巻く青い背景の中の自画像」

    
 モナリザはここにも・・・。フェンスの下に足も見えていますよ。しかし、右の女性の顔はほとんどの人は見覚えがないのでは? 18世紀後期~19世紀初期の朝鮮の絵師申潤福(シン・ユンボク)の「美人図」です。
       
 申潤福はSBSのドラマ「風の絵師」(2008)でムン・グニョンが演じてましたね。映画「美人図」(2008)も申潤福を男装の女性という設定で描いていました。

 国立現代美術館ソウル館の工事用フェンスはとりあえずここまで。韓国のブログ記事等を見ると「何だ? セックス博物館か?」という反応もあったようですが、道行く人の目を奪ったのは当然でしょう。
 次に景福宮から世宗大路を南下。世宗大王像の前です。


 巨大な刷毛。毛の部分が植物になっています。2015年植樹の日(4月5日)に向けて山林庁の「세상을 녹색으로(世界をに)」という標語とともにイ・ジェスクさんが作った造形物です。→コチラの記事(韓国語)には「多くの人の関心を集めていた」が、「わずか3日間の展示期間で製作費用が5千万ウォンかかったというのが残念」とありました。

 世宗大路をさらに南へ。
 おなじみの李舜臣像ですが、2010年11~12月40日間にわたって修理・補強作業をしたのですね。高さ6.5m重さ8トンという銅像を大型クレーンで外して・・・。ではその間台座の上はどうなっていたかというと・・・。

 板で囲まれた箱状のモノが代わりに置かれました。そこに示されている文字は・・・。

      
 「탈의 중(脱衣中」です。
 いやあ、これはソウルの人たちも見慣れた李舜臣像以上に注目したでしょうね。
 ※この作業の過程はイ・ジェソク広告研究所のサイト(→コチラ)の写真参照。

 李舜臣像からさらに南、ソウル広場の南東の道路の安全地帯に、2014年11月下のような造形物がありました。これもイ・ジェソクさんによるものです。
 これも横10m高さ3mと、けっこう大きい物です。「ARISU(아리수)」というのは、2015年からソウル全域に供給される高度浄水処理された水道水のことで、ソウル市上水道事業本部が命名した<大きな水>という意味の韓国語とのことです。(・・・ということは、そのまま飲んでも大丈夫、になってる?)

 さて、ここまでいろいろ紹介したイ・ジェソクさんの作品はどれも現在は見ることができないものばかりです。
 ところが、ソウル広場からすぐの所に今も見られる造形物があるのです。
     
 場所はソウル市庁の東側の武橋路を北に少し行って右。昨年4月ソウルに行った時、北倉洞で飲んで宿に帰る途中目に留まって取った写真が左です。(酔っていたので?ピントがイマイチ。) 昼間のようす(右)は<DAUM地図>のロードビューから加工しました。
 大きな植木鉢の上で子供が空に向かって両手を広げているこの造形物の名は「Child Pot」。2014年5月に緑の傘子供財団(초록우산 어린이재단)という団体が安全が脅かされている現代の子供たちを守り、健康で幸福に育つことを願って当財団のビルの前に設立したもので、2014年5月20日の除幕式には全国後援会会長の俳優チェ・ブラムさん等とともにイ・ジェソクさんも広報大使として参席し、財団の幹部や保育園児たちの前で挨拶したそうです。

 今回は以上でひと区切り。このシリーズ、当初は2回で終わるつもりだったのが、その後次々にいろいろ見つかったのでもっと続けることにしました。
 次回はメッセージ性の強いものを中心に紹介する予定です。

☆おまけ。国立現代美術館ソウル館の工事用フェンスには次のような外国人の人たちの驚く顔の数々も・・・。「Is It Realy Korea?」等のラクガキ(?)がフェンスに書かれています。
      


 → <‘広告の天才’イ・ジェソクの奇抜な広告アートの数々[その3]>
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‘広告の天才’イ・ジェソクの奇抜な広告アートの数々 [その1]

2016-01-31 05:35:57 | 韓国の路上芸術・びっくりオブジェ等
 1つ前の記事で、徳寿宮の東側に見えるソウル市庁舎の外壁の市民掲示板(下画像)について書きました。 今回は、その製作者のイ・ジェソクさんと、彼がこれまでに手がけた広告アートを紹介します。

 まずは先の記事の最後で、予告編として載せたこの画像から。

 この建物は釜山地方警察庁です。そして車は拡大して見るとわかるようにパトカーです。
 製作途中の短い動画があったので貼っておきます。
 少なくとも外装やタイヤは実物を使っているようです。細部を見ると、車の左下方には「총알캍이 달려가겠습니다.(弾丸のように走っていきます。)」という文字。その右に小さく「犯罪の届は112、学校暴力の届は117」という電話番号が記されています。
 →コチラの<eデイリー>の記事(韓国語)によると、この「空飛ぶパトカー」は2011年警察庁広報諮問委員に委嘱されたイ・ジェソクさんの<才能寄付>で2013年9月釜山市南区大淵洞の旧南部警察署に設置されました。これに続いて翌10月21日の警察の日に同市海雲台区の佐洞派出所に設けられたのが下左のインスタレーションです。
    
 これもやはり「パチンコの弾のように直ちに出動します。」という意味。その右は同じ場所の別パターンで、人気ゲームのキヤラクター・アングリーバードの人形が載っています。3つ目のブランコも2014年3月釜山警察庁の学校暴力予防キャンペーンとして作られたもので、支柱の上のボードに描かれた女性警官の腕に懸けられた鎖が、ちょうど実際のブランコの鎖につながっているように見えます。ボードの左上には「お姉さんだけを信じて」、「学校暴力は117」と書かれています。(他に男性警官のものもある。)
 警察関係では、これより先、2011年ソウルの江南警察署の外壁に横4.7m縦9mの大きなミミズクの絵が描かれました。(下画像)
   
 夜になると、元々あった2つの窓の明かりがちょうどミミズクの輝く目になっています。そしてその左上には「安心してお休みください」「警察は24時間眠りません」という意味の2行のハングルの文に光が当てられています。
 さて、この記事のタイトルについてですが、‘広告の天才’というニックネームは私ヌルボが付けたものではありません。2010年にイ・ジェソクさん自身が自分の経歴・経験や、広告哲学といったものを記した本を出したのですが、その書名が「광고천재 이제석(広告の天才イ・ジェソク)」だったのです。副題は「세계를 놀래킨 간판쟁이의 필살 아이디어(世界を驚かせた看板屋の必殺アイデア)」(右画像)。その後2014年に改訂版が刊行されました。(→innolifeの記事参照。)
 ヌルボはこの本を読んだわけではありませんが、この本の内容紹介等で知り得た彼の経歴は次の通りです。

 1982年大邱生まれ。医大に行った兄に押され、初等学校の時から漫画だけ描いて時間をつぶしていた。中学生の頃は授業態度不良で何度もなぐられた。高校に進学して、絵だけで4年制大学に行けると聞いて死ぬほど描いた。400点満点で100点台だった模擬試験の点数が終盤に300点をはるかに超え、地元大邱の啓明大学校視覚デザイン科に入学。4.5点満点中評価4.47で首席で卒業した。しかし大学在学中から学生広告公募に根気よく応募したが大したものでもない賞さえ受賞に到らず、卒業後も数十社に願書を出したが地方大というだけで最初から相手にされないのだ。やむなく地元の看板屋で仕事を始める。
 ある日、近所のチラシ配りのおじさんにからかわれ、アメリカ留学を決心する。それまで<루저>(loser.負け組)だった彼の人生はアメリカで大逆転する。1年間米軍部隊に出入りして英語を身につけ、2006年9月にニューヨークのスクール・オブ・ビジュアルアーツに編入する。そして6ヵ月後から世界的な広告公募展でメダル狩りを開始する。最高権威のニューヨークワンショーフェスティバル最優秀賞、広告界のオスカーと呼ばれるクリオ賞銅賞、米国広告協会が授与するアディ賞金賞等々、国際広告祭で29個ものメダルを獲得し、JWT NEW YORK、BBDO等の広告代理店でアートディレクターとして働き、ヒット作を生み出した後 帰国し、2009年自らのめざす「世界を変える広告」作成のためイ・ジェソク広告研究所を設立した。


 ・・・彼のユニークな作品世界とともに、このような学歴社会での<負け組>からの大逆転といった経歴が相俟って韓国社会での注目度が一気に高まったのでしょうね。
 なお、2013年KBS2テレビで「花を咲かせろイ・テベク」(原題=広告の天才イ・テベク)と題したドラマが放送されましたが、これはイ・ジェソクの成功記を基にした物語です。しかしこのテベクの方は大学を中退した点等々、イ・ジェソクさんとはかなり違うようです。

 紹介したい彼の作品はまだまだたくさんあります。あと20くらいかな? それらは続きということにします。あ、1つだけ予告編ということで載せておきます。


 → ‘広告の天才’イ・ジェソクの奇抜な広告アートの数々 [その2]
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[ソウル]徳寿宮近辺の見逃しがちないろいろ ①<広告の天才>イ・ジェソク製作のソウル市庁電光掲示板

2016-01-28 21:26:34 | 韓国の路上芸術・びっくりオブジェ等
 初めてソウルを訪れた観光客のほとんどが訪れる所といえば景福宮でしょう。(行かなかった人も私ヌルボの身近にいますが・・・。) そして徳寿宮も定番の観光ポイントであることはいうまでもありません。
 ヌルボも過去30回近くソウルに行きましたが、1992年の初回以来徳寿宮には5回くらい(?)入ったことがあります。
 この新シリーズのテーマは<徳寿宮近辺の~>ということで、徳寿宮の入口(大漢門)から歩いて約10分以内のいろんな所やモノを紹介していこうというものです。
 近年何度かこの辺りをあちこち歩き回ることがあって、その時ガイドブック等にはほとんど載っていない、しかし一見の価値がありそうな(?)モノ(建造物その他)がいくつも目に留まったので、それを順次紹介していこうというのがシリーズの主旨です。

 ・・・が、それに先立って、これから徳寿宮を見学しようという方にはぜひ「予備知識をちゃんと仕入れていく」よう、声を大にして申し述べておきたいと思います。
 景福宮と同様に徳寿宮の敷地内にも数多くの見るに値するモロモロがありますが、予備知識もなくただ何となく入場し、お寺でいえば本堂に相当する中和殿までまっすぐ行って、そのまままっすぐ出てしまうのはあまりにもったいないことです。予備知識がなくても好奇心旺盛な方なら神機箭(シンギジョン.矢を1度に大量に射る武器)とか仰俯日(日時計)とかを見つけるでしょうが、他にも一杯あります。徳寿宮美術館大韓帝国歴史館(←2014年10月開館でヌルボはまだ行ってません)もあります。これらについての詳細は→ソウルナビや→コネストの記事を参照してください。

 徐々に本題へ。シリーズの初めは、この徳寿宮大漢門を背にして立ち、東側の世宗大路の向こう側を眺めるところから。下の画像のような眺めです。
 右手の古い建物は、日本の統治期の京城府庁舎で戦後は長くソウル市庁だったのが、2012年新庁舎ができ、ここはソウル図書館になりました。その新しいソウル市庁舎が左手の大きな建物。曲面主体のデザインが特徴的です。ソウル図書館にも市庁舎にもぜひ入ってみてください。
 ソウル図書館については→コネストに詳しい記事があります。→ソウルナビにも記事はありますが・・・。
 ソウル市庁の地下には<市民聴>があり、カフェ等の他、高麗~朝鮮王朝時代に兵器・旗幟・軍装等を製造していた官庁の軍器寺(クンギシ)の発掘現場がそのまま保存された軍器寺遺跡展示室もあります。
 ※→<市民聴>の公式サイト(日本語)。→ソウルナビの<市民聴>の記事。→ソウル市公式サイトの関係記事&写真。→軍器寺遺跡展示室の動画

 
     
 今度こそやっと本題です。
 上掲の画像で私ヌルボが着目したのは、ソウル図書館やソウル市庁の建物ではありません。市庁舎の西側外壁のこれ(下画像)です。
 かわいい女の子が掲示板のようなものを持っています。昨年4月ソウルに行った時に初めて見ました。最初はソウル市の何かのキャンペーンなのかなと思いましたが、見ているとこの掲示板の文字が順次変わっていくではないですか!(6秒間隔) その内容も、上の画像では「말은 못했지만, 너가 곁에 있어 항상 고마워(言葉では言えなかったけど、君が側にいて、いつもありがとう)」といった個人的な短い文章。下の「010-3616-××××님」というのは、このメッセージを発信した人の電話番号のようです。
 以下、その後この掲示板について調べてみたことを略述します。
 これは2014年6月から始まったLEDによる市民掲示板で、大きさは横13m、縦8mあります。
 朴元淳(パク・ウォンスン)市長が2014年6月の市長選挙で鄭夢準候補との事実上の一騎打ちを制して再選を果たした後、市民との疎通と共感の市政を広げていこうという趣旨で始めたものです。
 市民掲示板は午前と午後各7~10時の1日6時間運営され、誰でも参加できます。010-6387-1177に文字メッセージを送信すると1件あたり6秒ずつリアルタイムで表示されます。文字数はハングル40文字、英語・数字は80文字以内。1時間に同じ番号で3回まで発言できますが、誹謗中傷や、商業広告等はブロックされたり、スパム番号として登録されるとのことです。(メッセージの表示以外の時間帯は市の案内メッセージが流される。)
 しかし、この掲示板の動画を探したら、次のようなものがありました。

 「同性愛の市民だけがソウル市民ですか?」に始まって「健康な性的価値観のため同性愛に反対します」と、「同性愛合法化絶対反対」を主張しています。こういう主張はOKということなんですね。また、9分以上も続くメッセージなのですが、画面下の電話番号を見ると6秒ごとに変わっている・・・ということは、大勢の仲間たちでリレー式に送信したということのようです。

 さて、この市民電光掲示板についての評価なのですが、スタートして5月後の11月「朝鮮日報」に8000万ウォンかかったが・・・ 市民の反応は微々たるソウル市庁電光板>という記事(→コチラ.韓国語)が載りました。これによると、問題点として利用者があまりにも少ないということを指摘しています。1日平均212件で、1272秒つまり約21分。市の関係者は「もう少し多様な活用方策を検討する」と明らかにしたそうですが、現在の状況はどんなものか? ※代表的保守紙「朝鮮日報」だけに、進歩系の朴元淳市長の施策や言葉には細かなことにもケチをつけますが、これもその一例か?

 この電光掲示板について、もう1つ注目すべきことは、これを製作したのが<広告の天才>として自他ともに認める(!?)イ・ジェソク(이제석)さんであるということ。
 <イ・ジェソク広告研究所>の記事(→コチラ)でこの掲示板の製作過程を多くの画像で見ることができます。この掲示板の女の子は子役俳優のココ(코코)ちゃんという子なんですね。(右画像。)

 イ・ジェソクさんのこれまでの作品群を見ると、そのユニークな発想は驚くばかり! いずれ単独の記事で紹介します。その予告編で1つだけ紹介。

 なんだ、この車は!? ・・・って、パトカー(!)なんですけどね。え、釜山市警察庁だって!?

 もう1つ、次の<徳寿宮近辺の見逃しがちないろいろ>の予告画像も。

 ソウルのリピーター旅行者の皆さん、どれくらいが見てすぐわかりますかねー?

☆おまけ。<イ・ジェソク広告研究所>のサイト内に次のような画像もありました。ココちゃん、スカートじゃない! お年寄りもシロクマもそれぞれに主張してます。その右の2つを見ると、掲示板部分だけでなく全体がLEDハネルということか。この3つの画像、どれも前の道路の車等の位置が同じということは、実際の写真じゃないのかな? うーむ。

          


☆2016年4月1日の追記 先週3月26日行ってみると、大変残念ながらなくなっていました! (→コチラの記事参照。) シリーズ最初からミソをつけちゃったか。
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また見つけた興味を引かれる街の造形物(オブジェ)

2014-12-13 23:45:40 | 韓国の路上芸術・びっくりオブジェ等
 12日(金)、朝目を覚まして外を見るとこんな眺め。午前7時なのにまだ暗く、しかし道はライトを点けた車の通勤ラッシュ。ここはどこかというと・・・

 わかる人はわかる。(そりゃそうですが。) ソウルです。
 ソウルのどこかというと、写真の右上が新村の方角。そしてここは弘大入口(ホンデ イプク)のビルの最上階。といってもオクタッパン(屋根部屋)でもないし王世子でもありませんが。(←わからない人にはわからない。)

 11日(木)夜に金浦空港着。今回は7泊8日の前半は1人旅ということで、日頃気になっているところ若干と、気にもなっていない所をぶらっと回ってみるといった程度の軽い旅。いわば日常の延長です。

 それにしても、最近定価の2倍以上出してyes24の通販で買った本を読みかけの本を携えて韓国に来るというのは考えてみればアホですね。
 それからわざわざ韓国に来て日本アニメを3本も観る(12日夕~夜)というのも・・・。(笑) あ、今晩(13日)は鍾路のかつや(日本のチェーン店)でロースかつ定食を食べたぞ。連日何をやってんだか・・・。
 しかし、結果的に12日はなかなか充実した日となりました。とくに午後。13日は昼過ぎまで部屋でダラダラTVを見たりして過ごし(いつもの映画関係の番組等)、午後3時になってようやく外出。それでもれなりの成果。ただ、いつものような夜行性の生活にならないよう明日は午前中には行動開始しなければ・・・。

 これまで弘大入口近辺に来たのは、何年か前仲間と有名なチョゲグイ(貝焼き)の店に行った1度だけ。ということで、まずは近辺を歩いてみようと思い、12日朝は10時頃外に出ると、なんだ、この建物の1Fにブックカフェがあるでないの。

 韓国語学習ジャーナル「hana Vol.04」にも紹介されていた「카페꼼마 2페이지(カフェ・コンマ2ページ)」。ま、後で入ってみることにしませう。
 ・・・と少し新村の方向に歩き始めたら、アラ(←早くも2回目)、さっそく目に留まったのが私ヌルボにはもはや親しみをさえ感じさせるケッタイな(?)路上造形物。

 牛が車を引き、その前と車の上の計5人の子供たちがはしゃいでいます。


 車に乗った子供たちは麦の穂(?)を握っています。(本物でなく、これも造形物の一部。) 何か物語の一場面のような雰囲気ですが、私ヌルボには見当がつきません。
 このような路上の人形、それも群像に最初に気づいたのは5年前。2009年12月の安国洞交差点の国楽の奏者たちです。(今はありません。)

 だれが作ったのか、5年経った今初めて調べたら、→コチラの記事が見つかりました。鐘路区が「市民の心に安定感を与え、国内外の観光客には美しい印象を植えつける」ために作ったそうです。たしかにヌルボには何らかの印象は植えつけられました。おかげ様で、今まで何度か記事にした<韓国のびっくりオブジェのいろいろ>シリーズのネタはどんどん増えていきます。(シリーズ初回は→コチラ。)

 さて、この牛と子供たちの群像の写真を撮った後向かった先は・・・、については次の記事に回すとして、この12日の夜もう1つのケッタイな造形物に出くわしました。


 ビルの正面玄関前で3人の男が縦に並び、先頭の男は深くお辞儀をしています。その前には誰も座っていない小さな椅子。(下の地面が白っぽく見えるのは、雪が少し積もっているため。個人的にはこの冬の初雪です。)
 このビルというのが上岩洞にあるMBCの新社屋です。この造形物にどんな意味があるのかなと、これも少し探ってみたところ、→コチラの記事に書かれていたのは、この造形物の作品名が「Yes man」ということ。ホンマカイナ? もしそうなら、主要メディアの1つとして何を考えてのことなのかよくわかりません。

 さてこのMBCの新社屋はなかなかのもので、裏手の方にはいかにも芸術的なオブジェも1つならずありま。あ、もしかしてお辞儀している方が裏玄関なのかな?



 これは一見して鏡みたいですね。(なんと単純な感想か。)



 これはどうみてもドングリですね。(なんと単純な感想か・その2。)

 ・・・と、(11日は遅く着いたので)実質的に旅行初日から思いがけないネタがいろいろです。すでに4回分のネタは溜まってしまって、例によって記事を書く時間が足りない!(というか、やる気の問題というか・・・。)
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[高い所に座ったり、空中を歩いたり・・・] 韓国のびっくりオブジェのいろいろ③ 《フシギ系》

2014-05-16 10:01:15 | 韓国の路上芸術・びっくりオブジェ等
 韓国の至るところで目にするびっくりオブジェについては、過去3回記事にしてきました。

・<[これは芸術か? それとも・・・・] 韓国のびっくりオブジェのいろいろ①>
 →コチラ
・<[馬鹿でかい手とか、魚とか、カニとか・・・] 韓国のびっくりオブジェのいろいろ②《巨大系》>
 →コチラ
・<韓国旅行中に見た街のモニュメント等>
 →コチラの3つです。

 今回は、私ヌルボが《フシギ系》と名付けた物を紹介します。定義は、一応「どこかフシギ」というもの、あるいは「これは何だ!?」と驚くようなもの。ただしブキミでもグロテスクでもなく、つまり「ユニークな発想」あたりがポイントですね。
 なお、最初の記事では「これは芸術か?」などと考えたりもしましたが、もうそんなことは抜きにして、単に「おっ、これは!」とびっくりする要素があればなんでもOKということにしました。

 以下の写真の多くはネット内から集めたもので、少しだけ自分で撮ったものが入っています。

 まずはヌルボ自身が撮影したわりとフツーのものから・・・。

      
           【ロッテモール金浦空港の前①】

 形といい原色系の色といい、なんかフシギな感覚。

        
           【ロッテモール金浦空港の前②】

 ほぼ同じ場所。こんな高い所に座らせるという発想はこの後たくさん出てきます。

        
             【ソウル広場(市庁前)①】

 これは何かの催しの時のものなので、今はありません。

       
             【ソウル広場②】

 足下にも小さいのが・・・。

      
          【東大門デザインパーク工事現場横(2012年12月)】

 ヌルボ撮影。これも今はなくなっているかも・・・。たくさんのペットボトルでできています。
 同様のものは、高校の文化祭等でも作られているかもしれませんね。

 部分的に撮られた写真だけ見て「これはすごいかも!」というのはありますが・・・。
          
              【仙遊島公園(ソウル)①】

 お、高い所を歩いているのかな? ・・・と思いました。

          
                【仙遊島公園②】

 別の写真(上)を探して見たら、そんなでもありませんでした。

            
                【トゥクソム漢江公園①】

 これはずいぶん高い所のようで・・・。

          
            【トゥクソム漢江公園②】

 実際、この高さ。左下の低い所にも、もう1人しがみついています。

           
          【城南市盆唐区栗洞(ユルドゥン)公園・本のテーマパーク①】

 大きな建物の上に2人座っています。

        
              【栗洞公園・本のテーマパーク②】

 こういう所で本を読むのもまた一興でしょうか(笑)。
 同じようなアイディアのものは日本にもありました。

       
           【2011年9月兵庫県立美術館】

 屋上から身を乗り出しているのは<美かえる>というカエル。これは今はありません。

          
             【横浜トリエンナーレ・巨大バッタ(2007年5月)】

 ついでに私ヌルボの地元。
 横浜グランドインターコンチネンタルホテルに掛けられた<インセクト・ワールド 飛蝗(ひこう)>と名付けられた全長約40mの巨大バッタです。

          
                【大田(テジョン)・テドンハヌル公園①】

 いやー、これはホントにフシギ感覚ですね。
 ハヌル(空)という公園名に合っています。

       
             【大田・テドンハヌル公園②】

 この高さと大きさ、そして6つという数も、実際見ても失望しないのでは?

            
                 【南山公園・六角亭の上空】

 「高い所に座る」の次は「空中に浮かぶ」です。

        
                【南山・Nソウルタワー①】

 おっ、これは私ヌルボが撮った写真があったゾ、と思い出したのが下。

          
            【南山・Nソウルタワー②(2008年8月)】

 実物大の人間くらいの大きさはあったと思います。もっと大きかったかな? 細い紐かなんかで固定されているのが見えますね。

        
              【ソウル・駱山(ナクサン)公園①】

 これはホントにユニークな発想。空に向かって歩いて行くのが鞄を持った会社員らしいオジサン(お兄さん?)とワン公ですからねー。

            
                    【駱山公園②】

 こうして夕日とダブらせて撮ると「いかにも」という雰囲気の写真になります。

 このシリーズ、次回はこれもけっこう貯まっている《ブキミ系》にでもしますかねー。いつになるかは自分でもわかりませんが・・・。
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韓国旅行中に見た街のモニュメント等

2013-09-23 23:40:47 | 韓国の路上芸術・びっくりオブジェ等
 今回の記事は、一応<オジサン4人組の結果オーライ韓国旅行のテキトー備忘録>の続きであるとともに、<韓国のびっくりオブジェのいろいろ①>及び<韓国のびっくりオブジェのいろいろ②>の続きでもあります。

 今月の莞島・青山島・温陽温泉の旅の中でも、いろんな所で韓国語でいうところの「造形物(조형물)」を目にしました。とくに鉄道の駅や港、バスターミナル等、街の表玄関には大抵といっていいくらい何かしら像とかモニュメントの類があります。

 ただ今回は<びっくりオブジェ>といえる物にはめぐり会えず。
 逆に、そのわかりやすさにナットク!というのが2つありました。

 1つ目はコレ。

    

 青山島の玄関口にあたる港に立っていたものです。
 私ヌルボ、見た瞬間心の中で「おおーっ」と声をあげましたねー。

 皆さんお分かりになりますか?

 これを見た後、われわれオジサン4人組が近くの食堂で食べたのが当地特産のコレ。

       
  【仲間の1人Yハラボジのようにこの緑色の肝を好き好んで食べる人は少数派、かな?】

 そうです。サザエ。上のモニュメント、まさにサザエの身そのものではないですか。ご丁寧なことに、螺旋形の先っぽの部分、つまり緑色の肝にあたるところは濃い色になっています。このアイディアを陳腐とみるか、独創的とみるかは意見が分かれるかもしれません。台座を見ると「青山島ストーリー造形物」とありました。そのまんまのタイトル。今年の4月にできたばかりです。
 とにかく、このわかりやすさ、具体的表現でとくに印象に残りました。

 2つ目は、温陽温泉駅前です。

         
        【温泉地の駅前ということを念頭におけば、皆ナルホドと思う、かな?】

 温泉マークは日韓共通。(厳密には韓国ではお風呂屋さん(沐浴湯)マークかも。)
このモニュメント上部はやっぱり温泉マーク風の湯気を形象化したものですね。そしていくつもの泡が配置されています。
 ただ、プレートに刻まれたタイトルは「超我の奉仕」。これを建造した地元のロータリークラブがモットーをそのまま付けたようです。

 次に、莞島(ワンド)の旅客船ターミナル前。


     
          【これは相当でかいです。】

 これは何を形象化したものか? 私ヌルボは説明文を読むまでわかりませんでした。
 クジラの尾(!)なのだそうです。それと「人」の字を組み合わせたもの。(どこが?)
 しかし、これはモニュメントの前の広場の平面に大きく描かれた絵と合わせて見るもののようです。

     
       【莞島の生んだ歴史的英雄・チャンボゴ将軍!なんですが・・・。】

 つまりは、ドラマ「海神」の主人公チャンボゴに関わる像なんですね。8~9世紀東アジアの海を舞台に活躍した将軍というか何というか・・・。詳しくは→ウィキペディアとか→KNTVの番組紹介とか→「海神」の公式サイト(日本語)を参照してください。

 ところで、この造形物は芸術性を追求したオブジェと見るものなのか、先のサザエや温泉の湯気&泡のような地元の誇りを象徴するモニュメントなのか、そこらへんの境界が正直言ってよくわからないのですよ。

 最後にもう1つ。

 再開発の進むソウル・龍山駅の前です。

     
            【なんだ、このメビウスの輪みたいなのは?】

 先を急いでいたので、説明等は見ずに1枚撮っただけ。うーむ、というしかありません。

 また、龍山駅構内に入ると、何やら盛り土の上に石やら何やらが雑然と置かれた所がありました。
  

   【最初後ろ側(左)から見て「何だ?」と疑問に思い、前に回って見たら灯篭だの甕だのがありました。(右)】

 整然とした日本の庭園とは対照的に、ほとんど手を加えず無造作な自然のままが朝鮮の庭園の特徴だそうです。(→参考過去記事。)
 しかし、この庭園(?)には美しさというより、なんか「グジャグジャ」とした感じを受けてしまいました。

 この後、旅行の記録の続きとしては、ありきたりですが食べ物関係、宿泊関係を予定しています。

※<韓国のびっくりオブジェ>関係記事[2014年5月16日の追記]
 →<[これは芸術か? それとも・・・・] 韓国のびっくりオブジェのいろいろ①> →<[馬鹿でかい手とか、魚とか、カニとか・・・] 韓国のびっくりオブジェのいろいろ②《巨大系》>
 →<[高い所に座ったり、空中を歩いたり・・・] 韓国のびっくりオブジェのいろいろ③《フシギ系》>
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[馬鹿でかい手とか、魚とか、カニとか・・・] 韓国のびっくりオブジェのいろいろ② 《巨大系》

2013-03-21 18:45:48 | 韓国の路上芸術・びっくりオブジェ等
 3つ前の記事で、「韓国のびっくりオブジェ」を5種類に分類して紹介しました。
 その1つが「巨大系」です。

 そもそも、私ヌルボが韓国の「巨大系」オブジェに注目したきっかけは、韓国国営放送KBSの日々の放送終了時に「愛国歌」とともに映される映像の一部を見たことでした。下の画像です。

      
        【海から巨大な手が突き出ています。指先のカモメは本物ですけど。】

 動画は→コチラで見ることができます。韓国の名所や、韓国人スポーツ選手の活躍が盛り込まれています。

 最初にこれを見た時、どこの何か全然わかりませんでした。「海」「巨大な手」「KBS」等の韓国語で画像検索したりしてやっとわかりました。
 正東津などとともに東海岸の代表的な日の出の名所、浦項市の虎尾串(ホミゴッ)の日の出公園(へマジ公園)にある造形物相生の手(상생의 손)」です。2000年のミレニアムを記念して建てられました。

          
    【指の間に太陽が入っている時をねらって撮っているところがミソ。】

 高さ8.5m、重さ18トン。すべて青銅で作られています。ドラマ「勝手にしやがれ」の撮影地にもなったそうです。

          
    【陸側の日の出広場にある左手と一対になっています。左手の方は高さ5.5m、重さは13トン。】

       
    【KBS1テレビの人気番組「韓国人の食卓」で浦項を訪れたチェ・ブラムさん。(2011年11月)】

 2011年11月のKBS1テレビ「韓国人の食卓」でチェ・ブラムさんが浦項を訪れた時も、番組の導入部ではこの像をバックに語っていました。新しいわりには、すでに広く知れ渡っているようです。

 この「巨大系」はさらに「アート系」と「非アート系」に大別されます。一応、ですが。(「具象系」と「抽象系」で分けた方がいいかな?)
 前の記事で紹介した仁川国際空港の巨大オブジェや、興国生命ビル前の巨大オブジェはいずれも「アート系」です。
 この「相生の手」は「アート系」なんでしょうが、その大きさと形態から、初めて見る人は芸術性を感じる以前にギョッ!と驚くのではないでしょうか?
 総じて韓国のアートは、内に向かう傾向のある日本のアートに比べると外に突出するようなものが多いように思われます。

 さて、この浦項市といえば九龍浦(クリョンポ)のカアメギ(과메기)が特産として知られています。上記「韓国人の食卓」でも第一に紹介していましたが、サンマの干物のことです。本来はニシンの干物だったのですが近年ではほぼ姿を消したそうです。

    
       【何の魚の尾なのか、よくわかりません。】

 このサンマの尾もなかなかの迫力ですね。高さが10mというこの造形物は、2009年4月浦項市が3億ウォンを投じて浦項空港から市内へと続く空港三叉路に設置した「銀色の豊漁(은빛풍어)」です。しかし「サバだかサンマだかクジラだかわからない」等々の疑問や非難の声が地元からあったようです。たしかにサンマの尾はもっと鋭角に尖ってたはず。
 この造形物は全国から公募して選定されたそうですが、芸術性という点ではいかがなものでしょうか?

 東海岸方面の特産関係の造形物では、ズワイガニ(대게)もよく知られています。
 海岸沿いの国道7号線を浦項から北へ<DAWMロードビュー>を利用して仮想ドライブすると、盈徳(ヨンドク)にもカニの造形物はいろいろありますが、それは端折って慶尚北道北端の蔚珍(ウルチン)。

    
       【ネット上で仮想ドライブ。前方右に何か異様なものが見えるぞ・・・。】

     
       【バルタン星人の襲来、ではなくてズワイガニの造形物。】

 今まさに海から上陸! ・・・ということで、状況によっては仰天しますね。

        
  【これも蔚珍の鳳坪三叉路。盈徳~蔚珍一帯は至るところカニの造形物が溢れているようです。】

 郷土の特産物の宣伝ということで、芸術からは遠ざかっていきますが、同様の趣旨の巨大造形物の代表的なものが下の写真。

         
   【見上げるばかりの高麗人参造形物。忠清南道錦山郡。】

 江華島と並んで高麗人参で知られる忠清南道錦山郡。蔚珍や盈徳でズワイガニ祭が開かれるように、ここでは人参祭が開かれます。そこの巨大なモニュメントは高さ15m

 ますます芸術から離れます。
 江原道の内陸部。九切里駅~アウラジ駅間の廃線になった線路を走る全長7キロのレールバイクは観光客に人気で、私ヌルボのサークル仲間にも行った人たちがいます。

 そのアウラジ駅には、その地の清流に生息するオルムチという魚をかたどった「cafeオルムチの誘惑(어름치의 유혹)」というカフェがあります。

     
         【こんな建物をよく造ったものです。「2尾」が並んでいます。】

 一方、レールバイクの出発点九切里駅には「キリギリスの夢(여치의 꿈)」というカフェが。なぜキリギリスなのかはよくわかりません。
 どちらも写真だけでもびっくり。

     
   【バッタ(메뚜기)じゃなくてキリギリス(여치)。紛らわしいなー。1階がパスタ専門店で2階がカフェ。】

 アート系よりも宣伝用の造形物の方が、人目を引くことが第一に作られているため、びっくりするものが多いですね。

 このシリーズ、次はいつになるかヌルボ本人もわからず、です。あしからず。

※この後の<韓国のびっくりオブジェ>関係記事[2014年5月16日の追記]
 →<韓国旅行中に見た街のモニュメント等>
 →<[高い所に座ったり、空中を歩いたり・・・] 韓国のびっくりオブジェのいろいろ③《フシギ系》>
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[これは芸術か? それとも・・・・] 韓国のびっくりオブジェのいろいろ①

2013-03-15 22:55:59 | 韓国の路上芸術・びっくりオブジェ等
 おそらく、韓国に旅行した日本人の多くが思っていることではないでしょうか?
 何のことかというと、韓国人の芸術センスは、日本人とは違うのではないか、ということ。

 韓国の街や観光地等でよくオブジェというか、モニュメントというか、屋外彫刻といったものをよく見かけます。韓国では一般に「造形物(조형물)」といいます。芸術作品の場合もあり、イベントや各種施設のマスコットや、店や商品の宣伝用の物もあります。公園や博物館等にはいろんな人間とか動物等の人形もあります。
 ところが、それらの物を見て「おどろいた!」ことが何度あったことか・・・。たとえばすごく大きかったり、色がキョーレツだったり等々。
 それらを「芸術」というにはどうも疑問を感じたりもしてきました。(芸術を語れるほど審美眼に自信はないんですけどね。)

 この数年私ヌルボ、自ら韓国のいろんなところで目にしたびっくりオブジェを写真に撮ってきました。あるいは韓国や日本のサイトをいろいろ見て、びっくりオブジェを見つけたら保存してきました。
 
 いろいろ見ていくにあたって、まずは代表的な例をあげましょう。下の画像は今さらとりたててあげつらうこともないかもしれませんが・・・。

       
  【これを「すばらしい!」という人はどれくらいいるのかな? 夜見ると多少はマシに見えますが・・・。】

 韓国観光客の何割かは見ていると思います。
 2005年に復元された清渓川の、竣工1周年に造られたモニュメント。巻貝をかたどったもので高さは20m。「スプリング」というタイトルがつけられています。製作費用は約34億ウォンですと(!)。
 私ヌルボ、最初にコレを見た時、原色の赤と青の取り合わせというセンスのひどさに大失望しものです。
 コチラの記事によると、アメリカのポップアート美術家のクライズ・オールデンバーグ夫妻の共同作品とか。
 ・・・で、韓国のネチズンたちの間でも「韓国的ではなく、非常に異国的」とか「周辺環境と全く似合わない」とかの否定的な意見が出てたそうです。さもありなん。しかし私ヌルボ、今までこういうのが韓国的か、と一人でナットクしちゃってましたが、そーか、アメリカ人芸術家かー。今初めて知ったわー。床柱にペンキ塗っちゃう人たちだからなー。

 次の例。ソウル・金浦空港に着いてすぐ「これはヘンだぞ!」と思った人を少なくとも2人知っています。知人S氏、そして<ソウル情報局>というブログのブログ主さんです。(←ソチラのブログの方が、写真はずっとよく撮れています。)
 2008年ヌルボをガイド役にして初めて韓国の地に降り立ったS氏。金浦空港国際線の手荷物受け取りコンベアのところで目をみはったのがこの人形でした。

       
   【4年以上経った昨年暮れもありました。意外と好評なのかなー???】

 これを見た印象はいかがなものでしょうか?
  A.かわいいと思う。
  B.とくになんとも思わない。
  C.なんかヘンだ、ブキミだと思う。
 上記<ソウル情報局>のブログ主さんは「私はこれを何度となく可愛く感じようとしたのですが、無理でした」と書いていらっしゃいますが、そんなに無理することはないですよ~。(笑)
 ヌルボの場合は、最初はBでしたが、言われてみてCに同意。

 ★2015年4月23日の追記 4月20日金浦空港到着時に見ると、この造形物はありませんでした。昨年12月もなかったかな? で、今は下の写真のようになにもありません。ちょっと寂しい気持ちもなきにしもあらず。(笑)
    

 金浦空港といえば、一昨年(2011年)の国内線ロビーに時間つぶしで行ってみたら、下のような人形が並んでいました。この手の人形は、実にいろんなところで見かけます。

    
  【コチラはあまり大きくない分、ブキミさはあまり感じられません。「ちょっとヘンかな?」程度。】

 また仁川空港では、下の写真のような巨大なオブジェに気づいた人はどれほどいるでしょうか? 「Flying to the Sky」と題される造形物です。芸術性はよくわかりませんが、とにかくその大きさにびっくり!という造形物は韓国にたくさんあります。

     
   【独立記念館のような建物も同様ですが、大きさは国力(権力)と関係があるようですね。なんか「誇示」したいんですね。】

 さて私ヌルボ、貯め込んだ画像をいろいろ眺めてつつ、なんで「びっくり」なのかを考えてみました。そして、およそ以下の5種類に分類されるのではないか、との仮説を立ててみました。
 5種類とは①巨大系 ②ブキミ系 ③幼児系 ④写実系 ⑤フシギ系 です。

 今回は5種類の代表例だけ紹介することにして、あとはシリーズとして順次記事にしていくことにします。

①《巨大系》
 上の仁川空港のオブジェのように、とにかくでかい物です。
 昨年(2012年)暮れ、大通りに面したビルの前の巨大なオブジェにおどろきました。地下鉄光化門駅の上、世宗路の李舜臣像から大通り(セムナンキル)を西に7~8分ほど歩いた左側にある映画館cine cubeが入っている興国生命本社ビル前です。

       
     【赤い帽子をかぶっているのは冬だからだそうです。】
 
 この造形物は、アメリカのインスタレーション作家であるジョナサン•ボロウスキ(Jonathan Borofsky)が興国生命の依頼を受けて製作した"ハンマリングする人(Hammering Man)"と題されたモビール・オブジェです。2002年に造られました。
 高さ22m・重さ5トンもある鉄製オブジェです。この作品は、1980年ニューヨークのポーラ・クーパー・ギャラリーで初めて展示された後、フランクフルト、ベルリン、スイス•バーゼル(スイス)、シアトル等に続いて作られたもので、このソウルのがいちばん大きいそうです。
この"ハンマリングマン"は、ハンマーを持った右手が動きます。1分17秒間隔でハンマーが振り下ろされる、ということは、1日に720~750回くらい。 足の部分にモーターがあり、チェーンによって右手に動きが伝えられるそうです。
 私ヌルボ、このオブジェはすなおに芸術だと思います。
 ところが、この「巨大系」でも「ブキミ系」とかぶってるのがあるんですよねー、困ったことに。なんで困るのかと訊かれても困りますが・・・。それらは後日紹介します。

②《ブキミ系》
 文字通りブキミさが感じられるもの。ま、主観的なものですけど・・・。日本人と韓国人でも違うみたいです。上掲の金浦空港内の人形は、「ブキミ系」&「幼児系」ですね。
下の写真は、鍾路2街を歩いていて、たまたま目に入ったもの。なんかの店の前の造形物です。
         
      【人間がどう組み合わされているのか、よくわかりません。】

 これと似た発想で、たぶん多くの人が目にしていると思われるのが下の造形物です。

     
     【上の人物が下の人物を目隠ししていて、それが数珠つなぎになっています。】

 永登浦のTIMES SQUEREの正面にある造形物です。
 目隠しの連鎖とは何か意味がありそうでもあり・・・。この作品の「芸術性」については、私ヌルボ、意見保留。
 ブキミ度については、もっとずっとキョーレツなのがいろいろあります。

③《幼児系》
 子どもの遊び場等でよく見られます。主に人形なのですが、「ブキミ系」と重なるものが大半です。

  
   【キャッチャーはタヌキかな? 右のピカチュー、なんかヘンじゃないですか?】

 左の写真はロッテモール金浦空港内の子どもの遊び場。ブキミ度は高くないですね。
右は富川アインスワールドのピカチューなんですが、落書きのせいもあってか薄汚れていて、なにか不純な感じ(笑)がするんですけどねー。
 全体的に、色使いが日本と比べると原色が多いみたいです。

④《写実系》
 これは主に原寸大の人物像。芸術系とは限らず、博物館等の模型も含まれます。

       
  【慶尚南道の山清韓方公園。池のほとりで洗濯をしている女性。これはごく自然なんですが・・・。】

 上の写真と同じ池には、下のような造形物も・・・!
 
      
    【うーむ、これはもしかして、韓方のツボと関係があるのでしょうか?】

 コチラは、「ブキミ系」というより「フシギ系」でしょうか? ここには同じような手のひらの造形物もあります。

 「写実系」といえば、皆さんおなじみの像がありますね。
  
      
   【いうまでもないですね。慰安婦少女の像です。】

 コメントをつけるとややこしくなりそうなので、はい次。

   
     【光州の5.18自由公園の野外展示。拘禁された市民たちの人形。】

 こういう人形は博物館等の施設でよく見られますね。日本にもありますが、モノによってはなんか日本とは違うぞ、というものも見受けられます。

⑤《フシギ系》

 どこかフシギ、というのもあれば、これは何だ!?と驚くのもあります。
 説明しにくいので、実例を2つあげます。

    
       【京畿道 抱川市にある山井湖の造形物です。】

 上の造形物もそうですが、「巨大系」とダブる物がいくつもあります。

    
  【昌原市 馬山の3.15国立墓地の彫刻(レリーフ?)。】

 3.15国立墓地とは、1960年3月15日李承晩独裁政権の不正選挙等に抗して憤然と立ち上がり、犠牲になった人たちの墓地です。ということで、ウケねらいのような軽さのない、まじめな作品ですね。
 これら2例は至極マトモですが、「フシギ系」の中にはほとんど「ブキミ系」に近いものもあれば、発想の奇抜さに笑ってしまうようなものもあります。

 今回はシリーズ初回ということで、予告編みたいな記事にしました。
 といっても、次回がいつになるかは自分でもわかりません。

※<韓国のびっくりオブジェ>関係記事
 →<[馬鹿でかい手とか、魚とか、カニとか・・・] 韓国のびっくりオブジェのいろいろ②《巨大系》>
 →<韓国旅行中に見た街のモニュメント等>
 →<[高い所に座ったり、空中を歩いたり・・・] 韓国のびっくりオブジェのいろいろ③《フシギ系》>
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